MasaichiYaguchiさんの映画レビュー・感想・評価 - 23ページ目

MasaichiYaguchi

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ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS ナックルズ(2022年製作の映画)

3.7

セガの人気ゲーム「ソニック」シリーズをハリウッドで実写映画化した「ソニック・ザ・ムービー」のシリーズ第2作は、史上最強の破壊力を持つ武器「マスターエメラルド」を巡り、ソニックと&テイルスの“もふもふコ>>続きを読む

川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)

3.9

荻上直子監督が2019年に発表したオリジナル長編小説を、自身の脚本・監督で映画化した本作は「遺骨」を題材に、荻上監督作品でお馴染みの“おいしい食”と共にある、ささやかな幸せを感じられるドラマを展開して>>続きを読む

みんなのヴァカンス(2020年製作の映画)

4.0

ギョーム・ブラック監督がフランス国立高等演劇学校の学生たちと製作した最新作は、南仏の風光明媚な景色の中、女の子、もてない男、水遊び、サイクリング、嫉妬、諍い等、勢いに任せて夏を謳歌しようとする若者たち>>続きを読む

セイント・フランシス(2019年製作の映画)

4.0

サウス・バイ・サウスウエスト映画祭2019で観客賞と審査員特別賞を受賞した本作は、主演を務めるケリー・オサリバンが自伝的要素を盛り込んでオリジナル脚本を手掛け、34歳の独身女性と6歳の少女のひと夏の交>>続きを読む

劇場版ツルネ ―はじまりの一射―(2022年製作の映画)

4.0

綾野ことこさんの小説「ツルネ 風舞高校弓道部」を原作に、高校弓道部に所属する少年たちの青春を描く、2018年10月から19年1月にNHK総合で放送された京都アニメーション制作のテレビアニメ「ツルネ」の>>続きを読む

とおいらいめい(2022年製作の映画)

3.5

しゅはまはるみさん、藤田健彦さん、長谷川朋史さんによる自主映画製作チーム“ルネシネマ”のオリジナル長編映画第1弾は、彗星の衝突で人類滅亡が迫る中、ばらばらだった3姉妹がお互いに向き合っていく姿を、19>>続きを読む

バイオレンスアクション(2022年製作の映画)

3.2

小学舘「やわらかスピリッツ」連載の浅井蓮次さんと沢田新さんによる人気コミックの実写映画化は、専門学校に通うピンクボブがトレードマークの菊野ケイが、裏の顔である超凄腕の殺し屋として様々な思惑が交錯するハ>>続きを読む

ハウ(2022年製作の映画)

3.4

田中圭さん主演で犬童一心監督がメガホンをとり、人と保護犬のドラマを描いた本作を観ていると、現在、犬を飼っている人、かつて飼っていた人は、主人公とハウの絆に堪らないものを感じ、愛犬を抱きしめたくなったり>>続きを読む

サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

4.3

1980年代の長崎を舞台に、2人の少年が繰り広げる冒険と夫々の家族との愛情に満ちた日々を描いた本作を観ていると、時代も場所も違うのに、自身の少年時代の夏休みが蘇ってきて甘酸っぱく、懐かしい気分になりま>>続きを読む

グッバイ・クルエル・ワールド(2022年製作の映画)

3.6

脚本家・高田亮さんによるオリジナル脚本作品を、西島秀俊さんを主演に、豪華キャスト共演で大森立嗣監督がメガホンをとったクライムエンタテインメントは、登場人物全員、揃いも揃って“居場所”のない連中で、そん>>続きを読む

WANDA/ワンダ(1970年製作の映画)

3.9

バーバラ・ローデン監督・脚本・主演のデビュー作で、1970年ベネチア国際映画祭最優秀外国映画賞を受賞した本作は、アメリカの底辺社会の片隅に取り残された女性の姿を切実に描くロードムービー。
ペンシルベニ
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掘る女 縄文人の落とし物(2022年製作の映画)

3.7

中学生の頃、土器や土偶が好きで考古学同好会に入っていたので、松本貴子監督が縄文遺跡の発掘調査に関わる女性たちを3年間に渡って追ったドキュメンタリーを観ていて、当時のことが蘇った。
発掘の体験学習は受け
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あいたくて あいたくて あいたくて(2022年製作の映画)

3.8

いまおかしんじ監督によるメールのやりとりから始まる不器用な大人の恋を描いたラブストーリーは、若者特有の衝動や情熱だけでは突き動かされない大人の“事情“を描いていて、観ていて思わず共感を覚えてしまう。>>続きを読む

アンデス、ふたりぼっち(2017年製作の映画)

3.7

南米アンデス山脈を舞台に、社会から隔絶された高地に二人きりで暮らす老夫婦の姿を映すペルー映画は、伝統的な生活を送る高齢者への放置を浮き彫りにすることで、自身のルーツをなおざりにする現代社会を批判すると>>続きを読む

ブライアン・ウィルソン/約束の旅路(2021年製作の映画)

3.8

アメリカのロックバンド「ザ・ビーチ・ボーイズ」の創設メンバーであるブライアン・ウィルソンに密着した初のドキュメンタリーは、副題の「約束の旅路(ロング・プロミスト・ロード)」という楽曲の歌詞そのままに、>>続きを読む

ベン・ハー(1959年製作の映画)

3.9

ルー・ウォーレスによる同名ベストセラー小説の3度目の映画化では、チャールトン・ヘストンを主演では、巨匠ウィリアム・ワイラーがメガホンをとり、西暦1世紀の初め、ローマ帝国支配下のエルサレムに生まれたユダ>>続きを読む

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.0

クエンティン・タランティーノが「レザボア・ドッグス」に続いて手掛けた監督第2作で、1930~40年代のアメリカで流行した大衆向け雑誌の犯罪小説をモチーフに、3つのエピソードが交錯する斬新なスタイルで描>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイ・ワイフ(2021年製作の映画)

3.5

ハンガリーの作家ミラン・フストの小説を原作に、出会ってすぐに結婚した男女の官能的で切ない愛の行方を描く本作は7章で構成されていて、各章が教訓譚のように展開するが、何が本当で何が嘘なのか、愛だけが真実な>>続きを読む

キングメーカー 大統領を作った男(2021年製作の映画)

3.8

韓国の第15代大統領・金大中と、その選挙アドバイザー厳昌録をモデルに、2人の相克と決別、選挙の裏側を暴いた実録ドラマを観ていると、理想と現実、正義と闇のコントラストが浮き彫りにされ、実際の結末も苦いも>>続きを読む

ぜんぶ、ボクのせい(2022年製作の映画)

3.7

松本優作監督の商業デビュー作では、児童養護施設から飛び出した優太、軽トラで暮らすホームレスの男・坂本、家にも学校にも居場所がない少女・詩織という心の傷を抱えた3人の男女が出会い、絆を深めていく様が映し>>続きを読む

なまず(2018年製作の映画)

3.5

韓国インディーズ映画界で注目を集める新鋭イ・オクソプの長編初監督作は、或る女性看護師の周囲で起こる奇妙な人間模様を、登場するなまずからの視点を通し、信頼と不信という普遍的なテーマで、ポップな映像でブラ>>続きを読む

さかなのこ(2022年製作の映画)

3.9

さかなクンの自叙伝「さかなクンの一魚一会 まいにち夢中な人生!」をもとにフィクションを織り交ぜながら、沖田修一監督がのんさんを主演に迎えて映画化した本作では、さかなクンの悩みながらも自分の“好き”を貫>>続きを読む

裸足で鳴らしてみせろ(2021年製作の映画)

4.0

「オーファンズ・ブルース」がぴあフィルムフェスティバル・アワード2018でグランプリを受賞した工藤梨穂監督が、PFFスカラシップ作品として制作した商業映画デビュー作では、寡黙な青年二人の愛情や欲望の行>>続きを読む

モエカレはオレンジ色(2022年製作の映画)

3.5

2016年から「デザート」で連載されている玉島ノンさんの同名漫画を実写映画化した本作は、公開から一ヶ月経つが、平日の午後なのに若い女性たちで劇場は7割以上埋まっている。
原作コミックのファンや、映画単
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劇場版 ねこ物件(2022年製作の映画)

3.6

今春、放映されたドラマ「ねこ物件」の劇場版は、主人公の二星優斗が猫付きシェアハウスを始めた本当の理由や、何かと彼をフォローする不動産会社の広瀬有美との過去の意外なエピソードが、愛くるしい猫たちを交えて>>続きを読む

長崎の郵便配達(2021年製作の映画)

3.8

戦時中にイギリス空軍の英雄となり、退官後は英国王室に仕え、1950年代にはマーガレット王女との恋が報じられて世界中から注目を浴び、名作映画「ローマの休日」のモデルになったと言われるイギリスのタウンゼン>>続きを読む

きっと地上には満天の星(2020年製作の映画)

3.7

実在した地下コミュニティへのジェニファー・トスの潜入記「モグラびと ニューヨーク地下生活者たち」を原案に、ニューヨークの地下鉄の更に下に広がる暗い迷宮のような空間で、ギリギリの生活を送っている母のニッ>>続きを読む

L.A.コールドケース(2018年製作の映画)

3.6

ジョニー・デップとフォレスト・ウィテカーが共演し、作家ランドール・サリバンが2002年に発表したノンフィクション小説を基に、人気ラッパーの2パックとノートリアス・B.I.G.が殺害された未解決事件を題>>続きを読む

コンビニエンス・ストーリー(2022年製作の映画)

3.4

映画「インスタント沼」やドラマ「時効警察」シリーズの三木聡監督の最新作は、スランプ中で売れない脚本家の加藤が、或る切っ掛けでコンビニから異世界に紛れ込んでしまう様子を、三木監督らしい映像と展開で描き、>>続きを読む

プアン/友だちと呼ばせて(2021年製作の映画)

3.9

「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」のバズ・プーンピリヤ監督最新作は、ニューヨークでバーを経営するボスが、余命宣告を受けたタイに住む親友ウードと過去を辿る旅をエモーショナルに描いていて胸熱になる。>>続きを読む

ゆめパのじかん(2022年製作の映画)

4.0

神奈川県川崎市で2000年に制定された「川崎市子どもの権利に関する条例」のもと、2003年7月に川崎市高津区にオープンした子どものための遊び場「川崎市子ども夢パーク」、通称「ゆめパ」を舞台にしたドキュ>>続きを読む

C.R.A.Z.Y.(2005年製作の映画)

3.9

2021年12月に亡くなったジャン=マルク・バレ監督が2005年に手がけた本作は、1960~70年代のカナダ・ケベックを舞台に、保守的な家庭で育った青年の葛藤と成長を、シャルル・アズナブール、デビッド>>続きを読む

野球部に花束を(2022年製作の映画)

3.7

クロマツテツロウさんの同名コミックを飯塚健監督が実写映画化した本作に登場する野球部あるあるエピソードを観ていると、息子が野球部員だったこともあり、保護者での立場だが、笑いながらもそこにある先輩や監督に>>続きを読む

夜明けの夫婦(2021年製作の映画)

3.7

山内ケンジさんが監督・脚本を手掛け、コロナ禍が終息した後の日本を舞台に、孫を望む姑のプレッシャーに晒されながら暮らす夫婦の姿を描いた本作は、二世帯住宅の過干渉な義両親と息子夫婦の今時の実態が浮き彫りに>>続きを読む

ムーンフォール(2021年製作の映画)

3.2

地球規模で隕石衝突、洪水、地震、地割れ、異常気象等のディザスターパニックがこれでもかと展開する本作は、ハリウッドの破壊王、ローランド・エメリッヒ監督の面目躍如といった感じだ。
原因不明の力によって月が
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ディナーラッシュ(2000年製作の映画)

3.6

ニューヨークの人気レストランを舞台に繰り広げられる一夜の出来事を描くスリリングな群像ドラマは、何の関係も無さそうな来店客たちが、“ディナーラッシュ”に向かうに連れて繋がり、予想だにしない結末に雪崩れ込>>続きを読む