haru3uさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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バービー(2023年製作の映画)

4.0

女児のお人形さん「バービー」の映画だよ!?
こんなニッチな題材で、フェミニズムを真摯に扱いつつピンクでハッピーな世界観を貫き、世界中で大ヒットさせたのは本当にすごいこと!!

痛烈な家父長制批判と話
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怪物(2023年製作の映画)

4.0

「怪物 だーれだ。」
とある学校でおきた一連の事件を、母親・教師・生徒それぞれの視点で何度も描き直す。
パートが切り替わるたび新たな“怪物”が現れ、如何に物語の一面しか見えていなかったのか気付かされま
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.5

まだ咀嚼できていませんが、いろいろ感想や考察を聞くようになって、初見時の気持ちが上書きされちゃいそうなので。


とはいえ今年いちばん、感想書くのが難しい。
不思議の国のアリスみたいに脈絡なく奇妙な世
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.5

前作の期待を優に越える、更にクレイジーな映像体験でした。
アクセル踏みっぱなしの展開と、画面の端まで詰め込まれた情報量に目が回る~。
カートゥーン調のポップな表現、水彩画の滲み、レゴのコマ撮りや実写ま
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ランガスタラム(2018年製作の映画)

3.5

どうしてか明るく楽しいインド映画だと思い込んでいました。
不穏な幕開けだなとは思いつつ。。

前半、陽気で短気な主人公がお馬鹿なラブコメやってたからこそ、復讐鬼へと転がり落ちていく闇がどこまでもどこま
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オープニング・ナイト(1978年製作の映画)

3.5

"老い"がテーマの新作に取りかかっていた舞台女優マートルは、車を追ってきた熱狂的なファンが、交通事故死する瞬間を目撃してしまう。

到底受け入れられない己の老いと、目の前で断たれた17歳の可能性。少女
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

3.5

京都貴船の老舗旅館「ふじや」を舞台に、タイムループから抜け出そうと奮闘する人々を描く群像コメディ。

SFの難しい理屈は一切なし。
たった2分でこれだけのことが出来ます!!って発想と工夫に驚かされます
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古の王子と3つの花(2022年製作の映画)

4.0

『ファラオ』、『美しき野生児』、『バラの王女と揚げ菓子の王子』
古代エジプト、中世フランス、18世紀トルコを舞台に、古い慣習を打ち破る若者の姿を描く三篇の御伽噺。

壁画や影絵が命を得て、流麗に動き出
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.5

何の説明もなく淡々と、11歳の娘と31歳の父親の、ひと夏のバカンスを振り返る映像が映し出される。

多感な年頃だけどまだ素直にお父さんが大好きな少女は、この幸せが永遠に続くと信じて疑わない。青年は娘に
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ぼくたちの哲学教室(2021年製作の映画)

4.0

カトリックとプロテスタントの宗教的対立が繰り返され、現在も分離壁が残る街ベルファスト。
ここホーリークロス男子小学校では、校長先生が直接≪哲学≫を教える特別な授業がある。

思考を重ねること、対話を諦
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⻘いカフタンの仕立て屋(2022年製作の映画)

4.5

モロッコ伝統衣装“カフタン”の仕立て屋を営む夫婦と、弟子入りした青年の物語。

同性愛が戒律で禁じられている国で秘密を抱えた男と、病に倒れ余命わずかな妻。男を慕う若い職人。三者三様の静かな激情を息をひ
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それでも私は生きていく(2022年製作の映画)

4.5

ファム・ファタールな役の印象が強いレア・セドゥが今作で演じるのは、介護に仕事に子育てにと日々の生活に追われる等身大の女性。
妻子のいる旧友との恋が燃え上がってしまったり、リアルな疲労感を背負いつつ、そ
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EO イーオー(2022年製作の映画)

3.0

不条理に晒されながら流浪するロバ視点のロードムービー。
悪夢のような映像美や、人間の身勝手さ残酷さへの痛烈な批判等、語りがいのある映画なのは間違いないけれど。EOのつぶらな瞳が愛犬と重なっちゃって、思
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TAR/ター(2022年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

世界最高峰ベルリン・フィルに君臨する女性マエストロの栄光と転落を描く。
傲慢な言動すら魅力に映るケイト・ブランシェットさまの圧倒的カリスマ性に、ただひれ伏すのみ。。
名だたる先人指揮者のレコードを床に
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若き仕立屋の恋 Long version(2004年製作の映画)

3.5

高級娼婦が客のために着飾る服を、愛情を込めて仕立て続ける。もうシチュエーションから、ね。知らずに観たって誰の映画か確信できるほど、王家衛節炸裂。
アイロンがけも食事も全てが濃厚なラブシーン。ちまきが官
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

4.5

ジェームズ・ガン監督のカムバックに心からありがとう。
三部作ぜんぶ同じテンションでぶち上がるシリーズはちょっと他に思いつきません。
鑑賞後はエンドゲーム時と同じ喪失感に襲われました、終わってしまったん
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映画刀剣乱舞-黎明-(2023年製作の映画)

2.0

本能寺を生き延びた山本耕史信長&八嶋智人秀吉が頼もしく物語を引っ張る前作がファンの裾野を広げる良作だったのと比べると、
今作の刀剣男士を置き去りにしたドラマパートは流石に。。
陳腐なお涙頂戴ドラマは白
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聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)

4.0

イランの聖地マシュハドで実際に起きた娼婦連続殺人事件。
“スパイダー・キラー”と呼ばれる犯人は“街を浄化する”という声明のもと犯行を繰り返し、一部の住民は彼を英雄視するように。

男性からも女性からも
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デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム(2022年製作の映画)

3.5

変化を厭わず、それでいていつの時代もセンセーショナルで美しい。唯一無二の存在だなと圧倒されます。
鮮やかな映像も音楽も発する言葉もどれもじっくり咀嚼したいのに、情報量の波に溺れて目が回る~。

ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

4.0

テーブルトークRPGの予備知識がなくても大丈夫と聞いて。肩の力を抜いて楽しめる王道の冒険活劇でした。
というか予想外にあちこちに萌えが転がっていて、魅力的な造形のキャラクターたちに予想以上に入れ込んじ
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ディオールと私(2014年製作の映画)

3.5

2012年、アーティスティック・ディレクターに大抜擢されたラフ・シモンズが初めて手掛けたオートクチュールコレクションの舞台裏を描く。

陰の主役は伝統あるメゾンで働くお針子さんたち。デザイナーが変わっ
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生きる LIVING(2022年製作の映画)

3.5

黒澤明監督の名作「生きる」を同時代の英国に置き換えたリメイク作品。
生ける屍のように日々をやり過ごしてきた一介の老公務員が、人生の最後に何を為せるのか。
大筋は同じでも、カズオ・イシグロ脚本版は英国紳
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戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

3.5

坂本龍一さんの訃報を聞いて。


全く異なる道徳観・死生観のぶつかり合い。
何かというとすぐ切腹だし、捕虜収容所で見る日本人の武士道は狂っているとしか思えない。
“虜囚の辱めを受けず”と豪語していたハ
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少年の君(2019年製作の映画)

4.0

貧困から這い上がるには進学しかない中国の苛烈な受験戦争と、いじめの問題。
理不尽かつ執拗な悪意にボロボロに傷ついても“世界を守りたい”と言える少女の強さと、少年の献身に号泣必至。

自己犠牲は美しいけ
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スウィング・キッズ(2018年製作の映画)

3.5

1951年 朝鮮戦争時。
巨済の韓国側捕虜収容所で結成された、寄せ集めダンスチーム“スウィング・キッズ”の物語。

同じ民族を分断する“ファッキン・イデオロギー!” 戦争はどこまでも重く、夢を追いかけ
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SOMEWHERE(2010年製作の映画)

3.5

どんな贅沢も繰り返すとマンネリ化するのかな。
自堕落な生活を送る映画スターの無気力をそのまま映した映画前半のつまらなさが、本当につまらなくってすごい。
次々と登場する一夜限りの美女すら見分けが付かなく
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ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

3.5

奇妙な大都会“東京”が放つ疎外感。
Sコッポラの目に映る20年前の東京は、東南アジアみたいなエネルギッシュさ猥雑さもなく実にチープで映えなくて。下手な英語で粋がるダサさにこしょばくなる~。

好きで訪
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ヴァージン・スーサイズ(1999年製作の映画)

3.5

自ら命を絶った美しい5人姉妹の思い出。少女たちは共感を拒む。
“先生は13歳の女の子じゃないもの” この台詞が全て。

悲劇的な結末なのに不思議と全く悲しくありません。
むしろ永遠を手に入れたような。
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マリー・アントワネット(2006年製作の映画)

4.0

未来の夫の肖像画の目の優しさだけを頼りに、わずか14歳でブルボン王家に嫁ぎ、16歳でフランス王妃に即位したマリー・アントワネット。
砂糖菓子のように甘くて退屈な、ガーリーな世界観にうっとり。

パンに
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少女は卒業しない(2023年製作の映画)

4.0

卒業式までの2日間。世界のすべてだった恋や葛藤を、花火や歌・答辞に込めて、取り壊される校舎に置いていく。
4人の女子高生の恋愛群像劇は切なく淡く。付かず離れずの距離感で。
学生時代のキラキラも息苦しさ
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.5

アカデミー賞 作品賞はじめ、最多7部門の受賞おめでとうございます。
悪ノリ下ネタ満載のマルチバースはカオスに広がり続けるかと思いきや、一家族の関係再生へとミニマムな着地。
華麗なカンフーアクションで魅
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逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

3.5

モデルたちのバレンシアガ!(不愛想)、H&M!(スマイル)が楽しい予告のテンションで劇場へ行くと痛い目みます。
豪華クルーズの船内は、大富豪の飛沫物まみれの地獄絵図。ポスターの金色も改めて見ると汚いな
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アラビアンナイト 三千年の願い(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ティルダ・スウィントン&イドリス・エルバが語る新たな千夜一夜物語だなんて、私得でしかないわ!! と鼻息荒く映画館へ。
紀元前から三千年にも及ぶ、ダークで煌びやかなイスラム世界を堪能しました。ベリーダン
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ベネデッタ(2021年製作の映画)

3.5

17世紀に同性愛で告発された実在の修道女:ベネデッタの数奇な運命を描く伝記映画。

ポール・バーホーベン映画のヒロインは、周囲に翻弄される側じゃなくむしろ振り回す側。
赤裸々な性描写・暴力描写にも関わ
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別れる決心(2022年製作の映画)

4.5

刑事と被疑者の道ならぬ恋、とあらすじだけ見れば陳腐な不倫メロドラマになってしまうところ。パク・チャヌク監督の技巧を凝らした演出が冴え渡り、深い霧の中、何処までが夢か現実か。
男は山、女は海。緑と青。砂
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.5

ジャズは全然わからないけど、青い炎にあてられて燃え尽きました。
自由自在かつ圧巻のライブシーンに痺れっぱなし。。私も劇中のジャズクラブにトリップして頭揺らしてた。

素人が聞いても、玉田の成長と共にド
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