まさに「骨のある映画」とでも呼ぶべき、ある種の使命感に貫かれた作品。
映画を撮る中で明るみになってゆく真実…、いまだに当事者たち・地元の人たちも語ることができないような数々もあるということ…、驚愕する>>続きを読む
お父さまの愛嬌と愛情が何よりも素敵。
そしてお母さま、後半、あそこまでなっても、やっぱり分かるんだなぁ…、というところは、ほんとグッとくるものがあった。
最後に唐突に入るまばゆいようなシーン、あれは>>続きを読む
お二方の切り込み方が爽快なエンタメ選挙映画。
選挙って、本当にその人が出るんだなぁ…と。いや、それも、ここまで突撃していくからこそなのかもしれないが。
「パレード」にもいろいろあるし、実現したい政策>>続きを読む
・選曲のセンスがよすぎる(シャグスも含めて)。
・ろう者家族に囲まれた、たった一人の聴者。そこに生じる(共)依存関係、愛憎。その困難さ。
「自分の人生」をとるか、家族をとるか。
何を犠牲にするか、と>>続きを読む
こりゃ完全に戦後から今(目に見えぬ戦中でもあろう)に至る「にっぽん」の縮図ですな。
ほんっっっとうに、なんも変わってないのな。辟易する。
大島渚、つくづく、そこと闘いつづけることを貫いた人なんだな、と>>続きを読む
法外なことをやっている擬似家族の中で、逆に「家族」的なものが恢復されてゆく、という、いかにもな是枝節に、いささか胸焼けしてしまった。
登場人物一人一人の背景も見えてくるし、それぞれの心の動きも静かに見>>続きを読む
人生の(男の)情けなさのようなところを描くこと。
どこに拘るか、ということ。
チャンバラを絶やさないこと。
「名誉職」に担ぎあげるのではなく、まだまだ現役でやり続けてもらいたい(倉本)=周りが彼から>>続きを読む
この映画が撮られたのは、ロスジェネ世代によって本小説が再発見されたタイミングだったと思うのだが、2023年現在、その時より更に自体は深刻であるように感じられる。
派遣や非正規労働の処遇はなんの対策もさ>>続きを読む
土井監督が今回(2023年10月現在)のガザ地区緊急事態にあたって一週間限定公開。
今日までつづくガザの現状を少しでも知ることができればと思い、急いで鑑賞。
衝撃的な痛ましい光景。
武力抵抗とは何の>>続きを読む
ここまで重層的な映画、久しぶりに観た。展開が予期せぬ方にどんどん運ばれていくのがスリリングで、引きつけられっぱなしだった。
あべさだお、目が怖すぎる。
面会室シーンも、密室劇として工夫が凝らされてい>>続きを読む
ショパンのスケルツォを、こんな風に使うことができるのか、というのがまず驚き。
また、ハンディカメラでしか撮れない映画、というところ、その必然性も、グッとくるポイントだったように思う。
冒頭、どことな>>続きを読む
すべてどことなくパロディっぽさがあり、内容もワケ分からないのに、めちゃくちゃかっちょいい。
最後、モハメド・アリからのボクシングリンクもかっこよくて笑っちゃった。
ジャック・マイヨールという人物が知りたくて鑑賞。
でも、監督の撮りたい世界に都合よく引きつけた感じがして、どうもダメだった…。
特に、女性とのシーン。典型的なこの時代のロマンス映画って感じで辟易する。>>続きを読む
越川監督の「誰でもない恋人たちの風景」シリーズが好きだったので鑑賞。色合いが、この監督だなぁ、と。
現実と想像が混ざり合って、時間がたびたび反復する。新たな試みに挑戦したかったのだろうというところは感>>続きを読む
現実において気候危機のティッピングポイント(そこを超えちゃったら、もう元に戻れない折り返し地点)を超えてしまった今、マジでここで描かれている地球の崩壊がリアリティを持って見えてきて、なんともいえない気>>続きを読む
只管打坐、ただひたすらに坐る、ということについては、個人的な経験からも深く納得するところではある。
この映画に描かれた道元禅師の姿勢にも、深く感ずるところはある。…のだが、いろいろと突っ込みたくなると>>続きを読む
あの小沼勝が、こんな作品を撮っていたとは…。上手いなぁ、という演出が多かった。
路地に差す光と女の子。
友だちと2人で、音の鳴るお菓子でピーピー会話したり、不良の姉ちゃんと一緒に並んで缶ビール・ジュー>>続きを読む
こりゃ「水俣」の映画ではなく、「ユージン・スミス」の映画。タイトル詐欺。
どこまで誠実に「水俣」を描こうとしたのか、というところが、大いに疑問。
フィクションなのだから多少の「史実のねじ曲げ・捏造」が>>続きを読む
白色テロって、名前は聞いたことあったけど、こんな時代だったんだなぁと、驚きとともに観た。
国民党も中国共産党も、どちらをとっても悪夢だよなぁ、と思う。
宗教的な面もちょろっと見られて、それもまた怖し>>続きを読む
この映画観てると、まだ真昼間であれ、このあと用事があるにせよ、まぁいいんじゃん?と、ある一定以上の酒が飲みたくなってくる…、という、非常にマズい映画でした…^^;
タイトル、何でこうなった?
普通に>>続きを読む
映画としては、水準以下という他ないですね。
脚本が時代遅れのロマンス趣味で、ご都合主義的。
もっと丁寧に、繊細に扱うべきところと、いやいや、そんなに時間を割かなくてもいいんじゃないの?というところの>>続きを読む
何の前情報もなく、現代の介護ビジネス〜後見人ビジネスの真相を描く社会派映画かと思いながら観ていたら、気づけばマフィア映画にまで展開。
ジャンルすら逸脱するようにして思いもよらぬ遠いところまで観客を連れ>>続きを読む
悪名高いグアンタナモの実態。
常々、「自由」と「民主主義」の「正義」の国、アメリカこそが最も野蛮な国家だと感じているのだが、本当にありえない、ありえてはいけないような事実を告発した作品。
こういうこと>>続きを読む
モータウンサウンドが大好きなので、とても楽しめた一方で、あくまでもこの映画はフィクションとはいえ、これに近い人権無視のプロデュースやら諸々の裏取引など現実に沢山あった(現在も?)んだろうなぁと、なんと>>続きを読む
なんとも哀愁のある映画。
タイトル通り、ロードムービー感も少々。
田舎の印刷工場。ダム。新宿東口。
詩人という設定の男、個人的に、その詩がまったく凡庸で…。脚本も、言葉にこだわりがあることは分かる>>続きを読む
姉、妹夫婦、そして親夫婦、3つの「抱きしめたい」(…というよりも、そのすれ違い…)が、絡み合い展開する。
それぞれの哀しさ、空回りがあり、それぞれが、現代の(資本主義)社会では、ある意味でどこにでも転>>続きを読む
女優の演技はよかったが、映画としては、個人的には、可もなく不可もなく…といったところでしたな。
僻み、妬み、それらを包み込むような妻の愛、献身、(その前に女流作家としての絶望)、
ようやく手にした出>>続きを読む