しゅうさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

しゅう

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ワンダーウーマン(2017年製作の映画)

4.1

2D字幕版を鑑賞。

DCEUの前作「バットマンVSスーパーマン」にて颯爽と登場して完全に場を攫ったワンダーウーマン。

今作もその魅力が十二分に活かされおり、アクションシーンの見事さだけでなく、20
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探偵はBARにいる3(2017年製作の映画)

3.8

監督がTV畑の人に交代したという事で、「1」の時から好きだったこのシリーズ特有の東映不良映画イズム(過剰なバイオレンス、くだらないエロ等)が無くなって普通のTV映画になってしまうんじゃないかと心配して>>続きを読む

スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

3.4

2D字幕版を鑑賞。

ギャレス・エドワーズの「ローグ・ワン」が再撮影を強いられたり、来年公開予定の「ハン・ソロ」のフィル・ロード&クリス・ミラー監督が降板させられたりと不穏な話題の絶えないディズニー・
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

3.6

この映画、終盤まではグイグイ引き込まれていたのだけれども…。

拘置所での夜の面会シーンから全てがグダグダになってしまった。

突然三隅の供述が大きく変転するこの場面、重盛はその事に大きく動揺するのだ
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

4.2

2D吹替版を鑑賞。

主人公親子や行動を共にする乗客達の状況説明などのセッティングは最小限に済ませて、釜山行きの列車が出発すれば直ぐにパニック発生、後はラストまで危機また危機の天丼状態。

列車内パン
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関ヶ原(2017年製作の映画)

3.8

この映画、豊臣政権末期から関ヶ原の戦いに至る周辺の歴史的知識が相当無いと、全く話についていけない。

原田監督のインタビューを読むと、この映画は当初前後編の二本立てで企画されていたものが途中で1本にま
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ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

字幕版を鑑賞。

前半では、重大な任務を帯びている工作員が協力者の女性達と暢気にいちゃついている等なんだか緩い雰囲気。そもそもドイツ人達はドイツ語喋っているのに、チェコ人達はみんな英語というのにも違和
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俺たち ポップスター(2016年製作の映画)

4.1

字幕版を鑑賞。

最近多数公開されるミュージシャンのドキュメンタリー映画をパロディにしたコメディ。

現在のアメリカのポップミュージック(特にヒップホップ)については全く門外漢なのだけれど、それでも充
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アスファルト・ジャングル(1950年製作の映画)

4.2

「フィルム・ノワールの世界 Ⅱ」にて字幕版を鑑賞。

犯罪者達による宝石強奪計画の顛末が物語の中心だが、この映画の醍醐味は犯罪計画の成就に関するサスペンスよりも、計画に関わる人々の人間模様の面白さにあ
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ナショナル・シアター・ライヴ 2016「戦火の馬」(2014年製作の映画)

3.7

字幕版を鑑賞。

映画版は未見。お話としてはそれ程目新しさは無いが、生き生きと躍動する馬のパペットには感心させられる。

ただ、生の舞台で観たなら感心では無く感動していたと思うので、やはりシアターライ
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.3

字幕版を鑑賞。

今迄観た事の無い「クライムサスペンス&カーアクション ミュージカル」とも云うべき鮮烈な映画体験。

洋楽には詳しくないので蘊蓄は語れないが、物語のエモーションや画面上のアクションと音
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飾窓の女(1944年製作の映画)

3.9

「フィルム・ノワールの世界 Ⅱ」にて字幕版を鑑賞。

フリッツ・ラング監督のノワールなので勿論面白いのだけれど、同じ主要キャストで翌年公開された「スカーレット・ストリート」と比べると甘い映画に仕上がっ
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脅迫者(1951年製作の映画)

3.8

「フィルム・ノワールの世界 Ⅱ」にて字幕版を鑑賞。

観終わってみると、お話そのものには別段斬新なところも無いのだけれど、語り口の上手さで終始飽きさせない。

冒頭、ある重要証人が裁判所のビルに厳戒体
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明日に別れの接吻を(1950年製作の映画)

4.0

「フィルム・ノワールの世界 Ⅱ」にて字幕版を鑑賞。

ジェームズ・キャグニーと云えば、昔宮本亜門のミュージカル「J・キャグニー」でその名前を知ったくらいで出演作を観た事は無かったが、この男が大変魅力的
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打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(2017年製作の映画)

2.6

事前のレビューで「あまり一般受けする内容では無い」という評を多く目にしたので、「これは結構とがった映画なのかも」と逆に期待を寄せて劇場に足を運んだのだが…。

実際には、久々に最後まで席に座っているの
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スパイダーマン:ホームカミング(2017年製作の映画)

4.0

2D字幕版を鑑賞。

シリーズ2度目のリブートにして、「シビル・ウォー」にて既にMCUヒーローとして登場済みのスパイダーマン単独初主演作という、特異な立ち位置のこの映画。

ピーターがスパイダーマンに
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パワーレンジャー(2017年製作の映画)

3.7

吹替版を鑑賞。

事前に「バトルが最後にしか無くて、しかもそこに至るまでが長過ぎ」と云ったレビューを眼にして、観に行くか迷っていたのだが。

実際は「長過ぎ」と言われていた、5人の若者達がパワーレンジ
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イップ・マン 継承(2015年製作の映画)

4.0

字幕版を鑑賞。

やはり「ローグ・ワン」みたいなチョイ役(にしてはオイシイ役回りだが)ではなく、頭からケツまでドニー・イェンのクンフーがみっちり堪能出来るのはなによりのご馳走。

そして、今回の目玉は
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セールスマン(2016年製作の映画)

3.8

字幕版を鑑賞。

先日観た「人生タクシー」と比べると、同じイラン映画でも受ける印象は結構違っていて、全体がイラン社会の現状への批評となっていた前者に対して、この映画はよりストレートなサスペンス映画とな
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さよならドビュッシー(2013年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

冒頭の幼少期の遥とルシアが並んでいるシーンで、ふたりの入れ替わりがトリックになる事は直ぐ予感出来る。

この映画の肝はそこにはなく、一人の数奇な運命に巻き込まれ翻弄された少女が、音楽によって魂を揺り動
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脳男(2013年製作の映画)

3.7

脳男という特殊な存在を軸に、善と悪についての考察を散りばめたサスペンス。

日本映画らしからぬ容赦ない展開が終盤まで続くのも嬉しい。

ラストで脳男が人間的な感情を身につけた事が、希望では無くむしろ恐
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眠狂四郎 悪女狩り(1969年製作の映画)

3.2

時代劇専門チャンネルにて鑑賞。

前衛演劇のような演出が不思議な作品。

このシリーズ特有の切支丹描写も魅力。

アルゴ(2012年製作の映画)

3.7

字幕版を鑑賞。

史実に基づくサスペンスなので仕方ないが、結末が解っているのでどうしても緊張感が昂まりきらない。

終盤のサスペンスの天丼も、ややくど過ぎるように感じられる。

ダイ・ハード/ラスト・デイ(2012年製作の映画)

3.2

字幕版を鑑賞。

ダイ・ハードシリーズ第5作目(4.0は未見)。

アクションや話運びの手際の良さが好印象。

冒頭から非現実的なアクションシーンの連続なので、リアリティラインが下がってその後のトンデ
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王になった男(2012年製作の映画)

3.8

字幕版を鑑賞。

初めての韓国時代劇。「王」とは何か?を問う物語。

時代劇は元の歴史を知っているかで面白さが違ってくるので、その知識がない分、やや話が類型的に感じられたのが残念。

ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日(2012年製作の映画)

4.0

3D字幕版を鑑賞。

サバイバル物語ではなく、宇宙や生命の神秘について考察する物語。

導入部で宗教や生命について迷い、追い求め続ける主人公をじっくり描くので、漂流後の超現実的な描写も受け入れ易い。

マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

4.2

字幕版を鑑賞。

もし、人生において取り返しのつかない過ちを犯した時、癒しきれない深い傷を負った時、人はどうすれば良いのか。

自分だったら、そんな大きな痛みをずっと抱えていくなど耐えられないので、ひ
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人生タクシー(2015年製作の映画)

3.8

字幕版を鑑賞。

映画製作を禁じられた映画監督が自らタクシー運転手としてテヘランの街を走り回り、車載カメラ等に映った映像からイラン社会の現状を物語るという試みも面白いが、出来上がった作品がしっかり起伏
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悪の階段(1965年製作の映画)

3.8

チャンネルNECOにて鑑賞。

現金強奪事件を成功させた犯罪グループが、その分け前を巡って駆け引きと裏切りを重ねるサスペンス。

主演の山崎努のニヒルな魅力は言わずもがなだが、本作の面白さはやはり西村
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ライフ(2017年製作の映画)

4.0

字幕版を鑑賞。

レビュアーさんたちの評価はいまひとつのようだが、自分は先行作品として挙げられている「エイリアン」や「遊星からの物体X」などを観た事が無かったからか、非常に愉しめた。

先ず良かったの
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横道世之介(2013年製作の映画)

4.0

周囲を惹きつける魅力的な男の青春物語という事前の情報より、主人公の世之介が特別でない普通の若者として描かれている。

起こるエピソードも普通の事ばかりだが、それでいて160分の長尺を飽きさせない演出は
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ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

3.5

字幕版を鑑賞。

チャプター2への予習として観てみたのだけれど…。

噂のガン・フーだが、キアヌの頑張りは分かるが、やはり過去の偉大なマーシャルアーツ・スター(ジャッキーやジェット・リー或いはドニー・
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ルビー・スパークス(2012年製作の映画)

4.4

字幕版を鑑賞。

傑作。

創作という事が孕む自己愛について。あるいは、恋愛において自分の思うが侭にならないことも含めて相手を愛せるか?という事。

いろんな事をじっくり考えさせる。

東ベルリンから来た女(2012年製作の映画)

3.5

字幕版を鑑賞。

ニーナ・ホスは、疲れた感じが滲み出るのが良い。

シュガー・ラッシュ(2012年製作の映画)

3.7

吹替版を鑑賞。

8bitゲームと最新の美麗グラフィックのゲームとお菓子を舞台にしたレースゲームが同居する世界は面白い。

攻撃(1956年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

ザ・シネマにて字幕版を鑑賞。

第一次世界大戦末期のヨーロッパ戦線が舞台の戦争映画だが、戦闘描写自体は「ハクソー・リッジ」を観た後では牧歌的にすら感じられる。

だが、この映画の醍醐味はその間に繰り広
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