あんなさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

怪物(2023年製作の映画)

4.0

瑛太のキャラがブレブレだった印象。それは登場人物たちの主観だと見たとしても看過できないくらいぶれていた気がする…どーなんだろ。
ただ、廃列車の中で無意識な好意が溢れるシーンはとても胸が高鳴った。
タイ
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ワイルドツアー(2018年製作の映画)

3.4

挟まる風景は登場人物たちの目線。
自然であるはずなのに、どこか不自然さを感じたのは何故なのか。
ワークショップで出会った男女が自然と恋に落ちたからそれに演出を加えたのか、そこに集まった子達にこーゆー物
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THE COCKPIT(2014年製作の映画)

4.0

ケイコでは世間の絶賛ほどあまり良さが分からなかったが、今回ので少しわかった気がする。
同じ画角での長回しが、登場人物の行動できちんと意味を持ち、おそらく照明も壁に映る影が二重になるようにしていて夜更け
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ウェンディ&ルーシー(2008年製作の映画)

4.3

漂流をとても突き放して、けれど人間味たっぷりで描く。ケリー・ライカートとても好きかもしれない。
子供の時から犬をずっと飼ってた私は犬との別れだと自動的に涙腺緩くなるらしい笑

オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

4.4

心地よい会話のはずなのにピリピリ伝わる緊張感。
街から離れるごとに遠のくブッシュ政権のニュース。
男二人と犬1匹の本当に些細な逃避行。
その旅で何も見つからなくたっていいのかもしれない。ラストで街を彷
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PASSION(2008年製作の映画)

4.9

観る前と観た後では全然違う私になった気がする。
本当に見て良かった。

カホの言う暴力の理論は、カホの恋愛そのもので、それが生徒達によって打ちのめされどうして良いか分からなくなる。カホに共感しまくって
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ポゼッション(1981年製作の映画)

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生身の子供がストッパーであった?
▶︎偽物?の旦那と役柄の違う母親になった途端死んだ。開けちゃダメ開けちゃダメ▶︎ボブは天使??
▶︎サイレン、未来への悲観的な暗示


信仰と偶然の兄弟がいる
信仰
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琥珀色のキラキラ(2008年製作の映画)

3.5

家族と遺骨
良い終わり方
監督自身誰か身内を無くしているのだろうか?と思うほど細やかな感情のグラデーションを描いている

将来「家族とは」映画の傑作を作りそう、今からチェックチェック👀

市民ケーン(1941年製作の映画)

4.4

時間経過の表現が鮮やか
自己を確立するのは自己であり他者である
全てを失って立ち返るのが幼少を過ごした雪の降る小屋=薔薇のつぼみ
スーザンと彼は生き方が似ていた。

ひみつの花園(1997年製作の映画)

4.3

コミカルな転移
くどくないギャグ
音のずり上げなど好みの演出が多い
あみ子が大人になってお金に執着したらこんな感じなのかなって楽しかった

頭空っぽにして見れて、けど微かに心にくる素敵

動くな、死ね、甦れ!(1989年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

線路を挟んで見つめ合う2人、列車が通り途切れ途切れ映る顔。死ぬシーンでは風景が映っており叫ぶ声だけが聞こえる。

イカれて泥水で固めた小麦粉を食べる学者、泣いている姉とじっとこちらを見つめる弟の幼い姉
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田園に死す(1974年製作の映画)

4.9

わたし的に、母と子供な間に生じる気持ちいくて、どこか神秘じみていて、肉欲的でもあるとても深い所が今まで見た映画の中で1番感じれた。

母親、過去、自分自身びっくりするほど面白かった。

TAR/ター(2022年製作の映画)

4.7

ターは今まで人を選別してきた。終盤、追いやられ逃げた先でのフィリピンで選別される為に座っている女の子たちを目の当たりにする。1人の女の子と目が合い、吐く。


バッハを肩書きで判断していた青年は、いざ
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ある殺人、落葉のころに(2019年製作の映画)

4.0

繋がることで生まれる狭さがリアルだった。
登場人物全てに殺人の可能性があり、事件があったか無かったかすら分からない。
ストーリーを追うというより点々とある可能性や描写、描写から生まれる私の中のリアルや
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それでも幸福でいなさい(2021年製作の映画)

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母親とお風呂…
正直母との距離感が全然共感できなかったので驚いてしまった。(映画を自分のテリトリーに引きずり込もうとしないで、私)

この前友人が俺が花束を貰えるのは葬式の時だけだろうなって言っていて
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私はあなたのニグロではない(2016年製作の映画)

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私をニガーだと思う人はニガーが必要な人だ
なぜ必要か、それを自身に問えた時始まる
タイトルが全て。

・いつまで夢を見せるのか
・白人のための黒人=白人を許すことで、白人のしてきた事を無視して安心させ
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アッテンバーグ(2010年製作の映画)

3.7

無欲な女の持つ美しさ。

無神論者で性欲がない彼女は何に縋って生きているのだろう?ゆらゆら漂って居るようなのに時折強い言葉を発し、動物の真似をする。
所詮人間は動物だと日頃からー思って生きているが、そ
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覗きがいっぱい 愛人の生下着(1994年製作の映画)

3.5

理解し難い変態にしか見えなかったが次第に仕事が不調だとか矢吹丈への憧れという欲望が顕になって一気に身近なキャラになる。普通に生きてたら矢吹丈の様にかっこいいラストにはならないだろう。だが、主人公は様々>>続きを読む