火/水/土/風のエレメントが共に暮らす世界、ピクサーらしいファンタジックな設定には胸が躍るし、それぞれのエレメントの特性を活かした描写の数々もとても面白かった(“風”を活かした”ガス”ケットボール、”>>続きを読む
何となく観るタイミングを逃しつづけたところでのIMAXリバイバル上映、とても助かる。重厚かつ無二の世界観を構築する美術/音楽/映像はハイクオリティで観応え充分だった、ストーリーはまあ普通。
前作同様二転三転する脚本が面白かった、全編画面上で展開されるというかなりの縛りプレイの中、割と無理矢理感無く演出し切れていると思う。すべてが記録されるデジタル社会、恐ろしすぎる。
『ドロステのはてでぼくら』の基になったという短編。本作も充分面白いが、『ドロステ〜』が如何に巧く肉付けされた作品だったのかを実感。
制作過程を想像するだけで気が遠くなりそうだが、滅茶滅茶良く出来てるし面白い。演劇特有の説明台詞はそこそこ気になったし、”映画”と”演劇”の差異について改めて思わせられた部分もあるが、純粋な脚本の面白さ>>続きを読む
2分間のタイムループに取り残されるって相当な緊急事態の筈だが皆んながみんな呑気にふざけ倒していて意味が分からなかった、そこのテンションのギャップが最後まで埋まることなく置いてけぼりにされてしまった感覚>>続きを読む
それぞれの事情により心に闇/痛みを抱えた夫婦と少女、ひと夏のあたたかな交流を通して互いに救済されてゆく過程に胸と目頭が熱くなった。ただ本作ではコットを取り囲む問題の根本的な解決には至っていないのが辛い>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
シャーロット・ウェルズ(『aftersun/アフターサン』)の処女短編作品、『aftersun〜』よりも明確に”父の不在(=死)”を感じる。あまりに孤独、辛い。
何だかとてもグッと来た、心がざわざわした。記録/記憶/想像が入り混じる幸福な映像の中に、明確な根拠は無くとも確かに漂う死の香り、彼程ではないにしろ幸福な時間の中で時折絶望が襲ってくる感覚は理解できる気>>続きを読む
胎児の脳を移植された成人女性ベラ、彼女は尽き果てぬ知的好奇心のもと未知の世界へと飛び出し、モノクロだった彼女の世界は忽ち色付いてゆくが、それと同時に世界には美しく鮮やかな色だけでなく汚く褪せた色も存在>>続きを読む
何だか世界中でバイラルヒットしているようだがどう考えてもマスにウケるような作品では無いと思うので不思議。バリー・コーガンのこういう役もそろそろ食傷気味ではあるが、墓とのセックスは破茶滅茶に気持ち悪くて>>続きを読む
多種多様な過去や背景を持つ人々が集い、ひとつの楽しい時間を共有できる”レジャー・アイランド”という空間がとても尊くかけがえのないものに感じられた一方で、わずか数ユーロの入場料すら払えず不法侵入を試みる>>続きを読む
我々の住む現実世界とは反対に女性(バービー)が男性(ケン)よりも力を持つバービーランド、そこでケン(現実世界における女性)のエンパワーメントのみを訴えるのではなく、バービー/ケン双方の誤りを指摘したう>>続きを読む
シンプルに乗る電車を間違え、深夜にひとり新宿に取り残されてしまったので急遽レイトショーで観た。ヒュー・グラントが居た記憶が一切無いので恐らく90分ぐらい寝た。ただ観た30分ぐらいは普通に良かったので、>>続きを読む
本作然り『死霊館』然り、やはり自分は悪魔系のホラーが好きなのだと再認識。明確に窶れてゆく子役の演技が凄まじすぎて…。かの有名なブリッジで階段を降りるシーンは無かった、観たかった。
秩序が失われたとき人間の命はここまで浅薄なものになってしまうのか、いつ誰が殺されるやも知れぬ緊迫感にかなり精神消耗した。最後の最後まで意地悪で淡白。
とんでもない巨○を持つ少年がポルノ界の寵児として成功を収めていく栄光の70sはとある人物の自殺を以て幕を引き、つづいて幕を開けるのは慢心と転落の80s。時流に翻弄され、しがみつき、時には振り落とされな>>続きを読む
無邪気に/強引に人間の男女を結びつけようとするエイドリアン・シェリーとパーカー・ポージーがひたすらに美しい、”オペラ”なので8分のショートフィルムにも拘わらずインターミッションが挿入されるのがツボ。
このレビューはネタバレを含みます
ゴジラが登場しているシーンは押し並べて素晴らしかったが、如何せん神木隆之介のキャラクターが苦手すぎてドラマパートが苦痛だった。”自分の戦争”とやらを終わらせるために遺された者のことも顧みず自分を犠牲に>>続きを読む
待つ→殺す→捨てる→移動する→待つ→…、の反復でしか無い118分間だったが、猛烈なテンポで展開される物語/チャプター毎に一つひとつタスクが完了されていく快感のお陰か気が付いたら終わっていた、面白かった>>続きを読む
とある未解決事件群及びその犯人”ゾディアック”の解明に取り憑かれ運命が狂わされてゆく男たちの物語、湖畔の事件シーンと容疑者宅の地下室に降りるシーンがあまりに恐ろしい。
統合失調症に性加害、黒人差別などネガティブな事象に苦しめられながらもその中で愛(=光)を見つける男女、そんな二人の人生を優しく彩る音楽/映し出す撮影が途轍もなく美しい。「映画」ないしは「映画館」が備え>>続きを読む
テイラー・スウィフトが2020年にリリースした8thアルバム『folklore』のスタジオセッション。カントリー・ポップを経て、アコースティックへの回帰としてコロナ禍に生まれたこのフォーク・アルバムは>>続きを読む
『Red (Taylor's Version)』収録の「All Too Well (10 Minute Version) (Taylor's Version) (From The Vault)」のMV>>続きを読む
『Taylor Swift』から『Midnights』まで、10枚のスタジオアルバムをリリースしてきた彼女のキャリアをアルバム(=Era)毎に辿っていく総括的ツアー「The Eras Tour」を記録>>続きを読む
ウェス・アンダーソンの新作短編4部作の4作目。一番馬鹿馬鹿しくて一番面白かった、ベネディクト・カンバーバッチの顔芸。
ウェス・アンダーソンの新作短編4部作の3作目。レイフ・ファインズが滅茶滅茶気持ち悪くて良い。
ウェス・アンダーソンの新作短編4部作の1作目。児童文学とウェス・アンダーソンの親和性よ、まだ尚新たな表現方法を開拓しつづけるウェス・アンダーソンには脱帽するが、その分特有の”クドさ”も増してしまってい>>続きを読む
諸々の描写(実際のレーシングカー/GTアカデミーでのトレーニングの過酷さ、父親との関係修復の過程)が単調で中途半端だった気はするが、大爆音大轟音のレースシーンはど迫力で圧倒されたし、ラストはちゃんとボ>>続きを読む
あまりに内容が薄いプロットと過剰にも思えるアクションシーンの多さに辟易しかけていた本シリーズだったが、それはスマホ/テレビの小さな画面で観ていたからであって、劇場(IMAX)で観たらそれはもう全くの別>>続きを読む
裏社会の掟を破り、世界中の殺し屋から命を狙われることになったジョン・ウィック、ピンチ度に比例して多彩さを増すアクションが楽しい。個人的には馬の後ろ蹴りを取り入れたアクションがツボ。コンチネンタルホテル>>続きを読む
独自の組織/ルールのもとで秩序が保たれている裏社会、コンチネンタルホテルの掟、血の誓印、などといった本シリーズならではの細かい設定が、トンデモ世界観に妙なリアリティを与えている。本作もジョン・ウィック>>続きを読む
格闘技と射撃を融合させた戦闘スタイル”ガン・フー“、泥臭くも着実に一人ひとりを仕留めていく様が心地良い。日頃アクション映画を観ていて「大丈夫?そいつ本当に死んでる?」と思いがちな自分にとっては、恐らく>>続きを読む
加藤拓也の長編監督作品2作目。昼にシアタートラムで加藤拓也作・演出の舞台『いつぞやは』を観劇してからの鑑賞、本作と根幹を同じくする舞台『綿子はもつれる』も観劇済み。加藤拓也の作品には、人間臭さ/生々し>>続きを読む