AKさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

AK

AK

映画(635)
ドラマ(7)
アニメ(0)

アラジン(2019年製作の映画)

4.0

魔法バトル特撮効果は『マーヴェル・シネマティック・ユニヴァース』の成果、怪鳥イアーゴは『ファンタスティック・ビースト』、アブーが赤いダイヤモンドに魅入られる気持ち悪さは『ロード・オブ・ザ・リング』。全>>続きを読む

インフォーマーズ〜セックスと偽りの日々〜(2008年製作の映画)

3.0

エリスがツイッターで『アンダー・ザ・シルバーレイク』を褒めていたのがよくわかる。というか、『アンダー・ザ・シルバーレイク』は、映画版『インフォーマーズ』のパロディだったんじゃないの。

小さき勇者たち 〜ガメラ〜(2006年製作の映画)

3.5

前半のトト育成シークエンスが、そのまんま『ガメラ3』のイリスで笑った。

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

2.0

「核兵器を使わさせない」ために奔走した『シン・ゴジラ』後のハリウッド新作は、疲労困憊のゴジラに「気合い」を入れるため核を爆発させる。その核で唯一死ぬのは日本人という設定。ハリウッドよ、核兵器はモンスタ>>続きを読む

ザ・ハリウッド(2013年製作の映画)

3.0

ポール・シュレイダー監督、ブレット・イーストン・エリス脚本、ガス・ヴァン・サント出演『The Canyons(邦題 ザ・ハリウッド)』を観た。『インランド・エンパイア』や『アメリカン・サイコ』への(セ>>続きを読む

コレット(2018年製作の映画)

3.1

キーラナイトレイの男性装がクッッソカッコいい!!
…のだが、映画としては「まぁ悪くないかな」というレベルだった。ナイトレイの新たな代表作となる可能性もあっただけに残念。やっぱり俺の中ではまだ彼女はコレ
>>続きを読む

アメリカの友人(1977年製作の映画)

4.0

ヴィム・ヴェンダース監督で、原作はパトリシア・ハイスミス、デニス・ホッパーとブルーノ・ガンツがダブル主演。ガンツが「Drive My Car」を終盤口ずさむのだが、伏線回収としても緊張を緩和する演出と>>続きを読む

ドント・ウォーリー(2018年製作の映画)

3.2

シンプルで単調ながら、ホアキン・フェニックス、ジョナ・ヒル、ジャック・ブラックらの名演で飽きさせない… のだが、映画鑑賞後に「故ロビン・ウィリアムズが映画化を熱望していた」と知ってしまっては、どうし>>続きを読む

遊星からの物体X(1982年製作の映画)

3.5

イミテートとするエイリアンという設定は『アンダー・ザ・スキン』等に引き継がれるわけだけど、しかしでもそのもとには『ソラリス』があるわけで、この圧倒的な暴力性に向かうのは『エイリアン』以降の作品なのだろ>>続きを読む

ゼイリブ(1988年製作の映画)

3.5

ジョン・カーペンターは本作をユダヤ陰謀論に重ねる者たちに警告をし、同時に現状のアメリカ資本主義にそこまで批判的ではないらしい。となるとこれは80年代後半の超消費主義の神話として読むべきだが、そうなると>>続きを読む

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

4.5

「最後にご本人登場」がここ数年のハリウッドのトレンドだが、その一番ショッキングな使い方である。しかし超面白かった。スパイク・リーは天才だな、やっぱり。

主戦場(2018年製作の映画)

3.5

平日昼だというのに渋谷イメージフォーラムは超満員で、立ち見で観賞してきた。

杉田水脈、テキサス親父、加瀬英明らの牽強付会で支離滅裂な発言のたび劇場では笑いが起こり、エンドロール最後には拍手まで起こっ
>>続きを読む

ビューティフル・ボーイ(2018年製作の映画)

3.3

大丈夫、わかってる。俺が悪い。この低評価は俺が無知なせいだ。これが実話を基にした話だって、見る人のほとんどは事前に知ってたんだろう。でも俺は知らなくて、スティーヴ・カレルみたさにフラッと入った。

>>続きを読む

魂のゆくえ(2017年製作の映画)

5.0

この星5つは、完成されたアートフォームとしての評価ではなく、ポール・シュレイダーの魂への敬意によってつけられた。特定の人間にとったら、この映画は完璧な映画だろう。その理由をいくつか以下に記述する。>>続きを読む

バイス(2018年製作の映画)

4.6

「イラクが大量破壊兵器を有している」という21世紀最悪のフェイクニュースを、『記者たち』はフセイン打倒のネオコンの悲願そしてイスラエルが絡んだ中東問題として描いたが、『ヴァイス』は小市民であり凡庸な悪>>続きを読む

記者たち~衝撃と畏怖の真実~(2017年製作の映画)

4.5

原題はShock and Aweつまり衝撃と畏怖、米国がイラクに対して採用した戦略名だ。この映画を観た全ての人にデニス・ジョンソン『煙の樹』を読んでほしいし、そのあとに拙論「ヴェトナムとイラクを繋ぐも>>続きを読む

ファウスト(2011年製作の映画)

5.0

この二ヶ月最大の心残りがあるとすれば、アレクサンドル・ソクーロフの特集上映があることを忘れていたことだ。

ファウストと言いながら、これは悪霊でもあり、魔の山でもある。人生で最も忘れられない劇場鑑賞体
>>続きを読む

カラマーゾフ兄弟(2008年製作の映画)

5.0

ドストエフスキー作品の著名な映画化はあらかた観たように記憶しているが、その中でも抜群に一番素晴らしい。

クリスマス・キャロル(1970年製作の映画)

5.0

間違いなく世界で一番好きな、世界で一番繰り返し観た映画。思い出がありすぎて、語れない。

シン・レッド・ライン(1998年製作の映画)

5.0

5年ぶり3度目の観賞だが、相も変わらず全シーン全カットに震えた。なんて映画だ、なんて映画なんだ

スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

4.8

この地上から、この重力から、この三次元から、この不可逆な時間から、一度きりのこの人生を縛る糸を、全て断ち切ってクモの糸で構築された新たなマルチユニヴァース。早すぎる未来の宇宙の映画。解放感が尋常じゃな>>続きを読む

キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)

4.0

「アヴェンジャーズ以前の物語」という宣伝文句を見て「ほーん、ヴェノムみたいに今のアヴェンジャーズとは関係ないやつだな?」と推測して観たのだが、がっつりアヴェンジャーズで、まんまと『エンド・ゲーム』が観>>続きを読む

金子文子と朴烈/朴烈(パクヨル) 植民地からのアナキスト(2017年製作の映画)

4.5

凄まじい映画だった。本当は、小池百合子が当選した時から、日本がこの映画を撮るべきだったんだ。

朝鮮独立の3・1運動100周年の日に観れてよかった。

サタデーナイト・チャーチ 夢を歌う場所(2017年製作の映画)

3.5

主人公は黒人ゲイのティーンエイジャーで、シングルマザーで学校ではいじめられる……設定だけなら『ムーンライト』第2部「シャロン」そのままなのだが、途中で完全に『レント』に振り切れる。映画としての完成度は>>続きを読む

ビール・ストリートの恋人たち(2018年製作の映画)

3.8

音も色遣いも役者のあのカメラを見る目も、そしてなにより沈黙と間が作り出すあの雰囲気が『ムーンライト』のままなのだが、それらを統合する魔法は今作ではあまりかからなかった、かな。『ムーンライト』が素晴らし>>続きを読む

アリータ:バトル・エンジェル(2018年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

アバター』以降に作られるハリウッド「マンガ」映画として大正解。この超大作のメガホンをロドリゲスに任せたキャメロンは偉い。そしてそれに120点満点で応えてみせたロドリゲスはもっと偉い。

ジャスティス・
>>続きを読む

アクアマン(2018年製作の映画)

4.0

 『バーフバリ』と『ブラック・パンサー』、近年もっとも成功した王を英雄とするこの2つの映画が様々な面で踏襲されている。

 母と息子の関係性、そしてなによりアクアマンの「強すぎる」設定やそのワイルドな
>>続きを読む

フロントランナー(2018年製作の映画)

4.5

この映画には複数のねじれがある。そしてそのねじれをどう処理するかは、鑑賞者に委ねられている。

① 史実を基に、オチがあらかじめ映画冒頭で提示される。つまり、鑑賞者は「なぜそんなものを見るのか」という
>>続きを読む

レディ・バード(2017年製作の映画)

4.0

記録つけ忘れていた。なつきはこれを2018ベストにあげていた。

ファースト・マン(2018年製作の映画)

3.3

デミアン・チャゼルはねじれた監督だ。『セッション』と『ララランド』で垣間見せた彼の保守志向は、本作を『ドリーム(Hidden Figures)』と比して観ることで明瞭に浮かび上がる。月面着陸で旗を立て>>続きを読む

THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦(2015年製作の映画)

1.5

なぜ押井守ともあろうものがこのような実写映画を撮ろうとするのか?
全シーンがダサい。致命的に実写映像の才能がないとしか思えない。しかし『アヴァロン』は悪くなかった。つまり、才能が枯れたのか?