ロバート・アルトマンによる1992年作品。「1980年代の欲望を映した、まさに『虚栄のかがり火』がこうなりたかったであろう映画」という当時の劇評が上手い。「トム・ウルフ新作の映画化権を買ってこい」とい>>続きを読む
大統領選まで残り11日、性的スキャンダルで低支持率に悩む現職大統領。デニーロ率いる選挙キャンペーンは、ホフマン演じる映画プロデューサーとタッグを組み、「戦争」をでっちあげ、見事再選に導く... これの>>続きを読む
ティム・ロビンス監督・主演・脚本の1992年公開映画『ボブ・ロバーツ』を観始めた、が、開始一分でリーランド・パーマー a.k.a レイ・ワイズが登場し、「まさか、ボブ・ローバツのボブってキラー・ボブの>>続きを読む
字幕監修のピーター・バラカン氏のアフタートーク付きでシネマシティで観てきた。予想を遥かに超えて面白かった。映画としての作りが超うまい。この手の音楽ドキュメンタリーなら『リヴ・フォーエヴァー』以降のヒッ>>続きを読む
マジで素晴らしかった。しかし、わからないことが多かった。なぜ音楽がないのか。なぜ人工言語が使われているのか。そして、なぜ今この映画なのか。この監督インタビュー、とてもいいです。観た人は必読かと!
『>>続きを読む
めっちゃいい。「映画において最も重要なのは "雰囲気" だ」とはB.E.エリスの言葉であるが、この映画は『ルースエドガー』と『サスペリア』の雰囲気を併せ持っている。とにかく主演が最高。ホットなダンスも>>続きを読む
当時は「ホワイトウォッシュだ」と批判が出たようだが、しかし、このような映画が撮られたこと自体の価値は間違いなくあるわけで、この場合の「事実」は「フィクション」と対立する概念ともあまり思えないんだけどな>>続きを読む
予告編での「リアムはたった一人、ノエルのために歌ってる」という扇情的な文句が実はセリフ繋ぎ合わせのフェイクであることがわかる。観る前からわかってたけど。なんで日本プロモーション舞台はあんな酷い予告を作>>続きを読む
なるほど、厳密にはこの映画版までは朝倉は概念化していなかっわけですね。『ケイゾク』はこの映画で終わったけれど、朝倉の物語は終われず、『スペック』を必要とした。そして、スペックは映画版が朝倉ありきの酷い>>続きを読む
キアーの笑顔が忘れられない。あの怯えたような、何かに媚びているような、自信のない笑顔。親父に殴られていたにもかかわらず、親父は俺を愛していたんだと思うことこで流す涙。貧困じゃなくなれば、児童虐待は減る>>続きを読む
『テネット』=『ドラゴンボールZ』説を唱えてる奴、俺以外にも絶対いるはず、とググったらアメリカのReddit(5ちゃん的掲示板)がヒットしてそこで力説してるスレ主を見つけたが、唯一ついたコメントが「マ>>続きを読む
(Me, Myself & Irene, 2000)。主演のジム・キャリーがとんでもなく凄い。『フォーリング・ダウン』のマイケル・ダグラスと、『ファイト・クラブ』のエドワード・ノートンとブラット・ピッ>>続きを読む
イラク戦争の「大量破壊兵器がある」という開戦理由は政府による捏造で、メディアはその流布に加担した。それを暴いた『衝撃と畏怖』、内幕を描いた『バイス』にくわえ、『ペンタゴン・ペーパーズ』と『スノーデン』>>続きを読む
『鉄男』『イレイザーヘッド』なみにカルトで、『鉄男』『イレイザーヘッド』なみに面白い。クローネンバーグ凄い。やっぱり全部見ないと。
監督のジョナ・ヒルと年齢が一個しか違わないので冒頭タートルズのブランケットのうえに放り投げられたスーファミのコントローラーを観た瞬間から「わかる」の連続。イケてる近所の悪い兄ちゃんたちがスケボーしてる>>続きを読む
ちょー凄い。昨年観た『存在のない子供たち』を思い出した。どちらも主演の少年が「俺のこと視界に入らないゴミだと思ってるよね? じゃあ殺す」と不機嫌な目つきをしているのが最高。骨による殴打シーンは『200>>続きを読む
1995年の映画として完璧。インターネット、トラウマ、記憶、陰謀論、分身、自己選択とその欺瞞、フェイクニュースの問題系がある。つまりアメリカン・サイコもトゥルーマンショーもアイズワイドシャットもファイ>>続きを読む
良い映画だが、ものすごく地味な映画だった。アカデミー作品賞をとってしったことで非難がおこるのもわからないではない。ヴァレロンガの息子が脚本で、ドン・シャーリーの遺族が訴えていて、監督が白人であるという>>続きを読む
講義で扱った。問題含みだけど、それでもやはり、憎たらしいほど上手い。この映画の真の上手さ、そして政治的な問題は、原作小説と比較すると容易に浮かび上がってくる。
私的ベスト・ムービー2020はこれに決まり。ちょー、ちょー、ちょー、ちょー良い。最高。
。舞台は1980年代前半、ペレストロイカ以前のソヴィエト、レニングラードのアンダーグラウンド・ロックシーン。主>>続きを読む
イラク戦争の失敗、リーマンブラザーズ破綻、ウォール街占拠、ブラックライヴズマター、オピオイド汚染の問題が全部入り。ただの良い話なのかなと思ったがめちゃ面白いやんけ!図らずして「thug」のシーンが最高>>続きを読む
ウディ・アレンほど「芸術に関する教養と都会的洗練は、なにより強いセックス・アピールになりうる」ことを知っている映画監督はいない。またしても俺はやられました。やっぱり大好きです。
エル・ファニングには>>続きを読む
お見事の一言。ツイッター感想に「ちょっと同性愛蔑視なのでは」とか「ガチのハラスメントじゃん」とか「犬のとこはどうなの」とかありますけど、もちろん全部それも折込済みで作ってるに決まってるじゃん。だから凄>>続きを読む
ケルヴィン・ハリソンJr主演であることも相まり、前半部は『ルース・エドガー』と酷似するのだが、この映画の真価は、『ムーンライト』以降、を強く意識して作られた第二部にこそある。やっぱこのスタジオの作品好>>続きを読む
当麻「なんで撃ち殺してくれなかったんすか」
瀬文「俺にお前は撃てん」
瀬文「…お前はお前だ。俺にとってそれは絶対に変わらん」
当麻「一生…ガチで巻き込んじゃってやるからな…」
これらを全部台無しに>>続きを読む
やっぱりドラマ版は安定して面白い。シリーズ最悪と呼ばれる映画「結」前後編を観るのが怖いぜ...
前作『レディ・バード』のほうが好みではあるけれど、これも素晴らしい。『ブルックリン』もそうだったけれど、悪態ついてるだけで最高に画になるシアーシャ・ローナン素晴らしいですね。ローナンがジョーを演じるこ>>続きを読む
いくらなんでも酷すぎる。なぜ堤幸彦はドラマでは天才なのに映画はこうも酷くなるのか。サムすぎて観てられない。
ドラマ版の序盤にあった、そしてそれこそが命なはずの、小気味いい軽快なテンポが完全に消え失せ>>続きを読む
戸田恵梨香のサトリダンスに勝てるアイドルなんてこの世にいるのだろうか(いや、いない)
スヌープ・ドッグが今月頭にインスタで「俺たちはあんたらが殺せなかった奴隷の子孫だ。ハリエットは俺の超偉大な祖母だ!」って投稿してたけど、これは誇りたくなりますわ。カッコ良すぎるハリエット。
しかし、>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
「小説についての小説」としてのメタ・フィクションを書くならボルヘスくらい上手くないと白ける。「映画についての映画」を撮るなら、ゴダール程度に誠実でなければ価値がない。俺は『デッド・ドント・ダイ』はジャ>>続きを読む
『1984年』の映画(1984年公開のやつ)を観た。悪くないけれど、ちょっとあまりに「単色」な映画だなと思った。小説もまた灰色だけれど、でももっと豊かな色彩がある。同じような感想はトリュフォー版の『華>>続きを読む
姪たちが遊びに来たので『塔の上のラプンツェル』を見たのですが、完全に『もののけ姫』でした。でも『モアナ』ほどは『もののけ姫』ではありませんでした。
まぁでも結局、アナ雪以前のディズニーっすね
野村萬斎のノロイはハマっていたけど、やっぱりTVシリーズ『ガンバの冒険』(1975)のノロイの恐ろしさには及ばないなー。原作『冒険者たち』を尾田栄一郎がベスト小説にあげる意味がわかった。『ONE PI>>続きを読む