AKさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

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ジュラシック・ワールド 炎の王国(2018年製作の映画)

3.0

最近『攻殻機動隊』の一連の作品を見ているせいか、鍵を握る少女の設定とラストシーンが、攻殻機動隊にしか見えなかった。

ジュラシックシリーズは全て公開時に劇場で鑑賞しているけれど、『ジュラシック・パーク
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ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女(2005年製作の映画)

3.7

映画は公開時に劇場で観たが、どうしても『ロード・オブ・ザ・リング』と比較してしまって入り込めず、次作を観ることがなかった。原作を読んでからだと、そりゃ思い入れが違うわな。しかしティルダ・スウィントンの>>続きを読む

スターリンの葬送狂騒曲(2017年製作の映画)

4.8

ランスのバンド・デシネを原作とした英国映画。スターリン個人崇拝を半世紀ぶりに復活させたプーチンのロシアでは上映禁止。名優揃い踏みで間断なく挟まれるジョークに彩られた、全く笑えない20世紀。

大量虐殺
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ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス(2016年製作の映画)

3.5

シネマシティ極音で観た。二年前に武蔵野市民文化会館で観たアディオスツアーは、まるでステージが燃えているかのようだった。火をつけたのはもちろん、86歳のオマーラ。この映画もまた、彼女の映画だった。

2
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インクレディブル・ファミリー(2018年製作の映画)

4.1

『ズートピア』のテーマの変奏をピクサーでビッグバンドジャズをBGMに展開したら面白いに決まってる。外に出て闘う(働く)母と、家に留まり家事をする父、明らかにクィアな赤ん坊、とジェンダーポリティクスの目>>続きを読む

ゲッベルスと私(2016年製作の映画)

3.7

岩波ホールで『ゲッベルスと私』を観る。前日に『素晴らしき映画音楽たち』を観たので、その貫徹した映画音楽の排除に面食らう。「新 映像の世紀」と「ナチスのファーストレディ」といったドキュメンタリー作品で批>>続きを読む

サバイバル・オブ・ザ・デッド(2009年製作の映画)

3.5

コーマック・マッカーシーが観たらブチ切れ不可避の食馬映画

女と男の観覧車(2017年製作の映画)

3.8

皮肉と風刺を媒介として爆発するミソジニーによって支えられる冷笑劇。悪意ある脚本に200%で答えるケイト・ウィンスレットの大名演。『ブルージャスミン』でのブランシェットを想起せざるを得ない、クソ野郎ウデ>>続きを読む

パンク侍、斬られて候(2018年製作の映画)

3.4

原作は大好きで3回読んでる。町田康に熱狂的にハマって崇拝していた時代もあるけど、町田の怒りと憂鬱のシニシズムは、穏やかな時代にこそ魅力を放つわけで、政治の季節には合ってない。そしてやっぱり、書き言葉な>>続きを読む

ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

3.0

Netflixで観ました。この映画の革新性が一切わからないのは、端的に俺が勉強不足なんだろうな

ヤング・アダルト・ニューヨーク(2014年製作の映画)

3.2

ベン・スティラーが出るということしか知らなかったので、「ナオミ・ワッツ!!!」
「アドロック!!!ビースティーボーイズ!!!!!」
「アマンダにボウイ!!!!!!これもうツインピークスじゃん!!!!!
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イノセンス(2004年製作の映画)

3.2

NetflixでStand Alone Complexを観たので、劇場以来の再鑑賞。

ハラウェイの名を出す辺り、押井守版の攻殻機動隊はジェンダーへの意識がある。なぜS.A.Cではこうならなかったのか
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万引き家族(2018年製作の映画)

3.0

昨夜見て今日の昼食はカレーうどん(カップ)にコロッケ。とても美味かった。ありがとう。

ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

3.5

『ダンケルク』がハンス・ジマーの映画だったように、『ファントム・スレッド』はジョニー・グリーンウッドの映画だった。

この抑制美が一過性のものでありますように。ポール・トーマス・アンダーソンの才能に、
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四月の永い夢(2017年製作の映画)

3.0

朝倉あきは素晴らしかった。国立と立川に所縁のある人は観て損はしないだろう。

ただ、いくらなんでもシンプル過ぎる。このシンプルさで勝負するなら、全シーン全カット全セリフを今以上に洗練してくれないと、や
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私はあなたのニグロではない(2016年製作の映画)

4.0

『マルクス・エングルス』の最後のディランもそうだったけど、この映画の最後のラマーも滑ってる。ボールドウィンに締めさせろよ。

犬ヶ島(2018年製作の映画)

4.0

映画の中のメガ崎市の小林市長よりも、日本の首相のほうが断然ヤバいんですがそれは

マルクス・エンゲルス(2017年製作の映画)

4.0

 あらためて、俺はマルクスの文章が好きなんだなぁと思った。力強く、理論的にも優れており、明確なビジョンと理想のあるアジテートの言葉。それでいて名文。やはりマルクスは天才だ。

 天才であるがゆえに、俺
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白いカラス(2003年製作の映画)

3.0

原作はフィリップ・ロス『ヒューマン・ステイン』(2000)。映画では「コミュニズムの脅威がさり、テロリズムが勃興するまでのその間、大統領のセックス・スキャンダルでアメリカは盛り上がっていた」とある。も>>続きを読む

アメリカン・バーニング(2016年製作の映画)

2.8

原作はフィリップ・ロス『アメリカン・パストラル』(1997)。映画の原題もこれである。のちに『アイ・マリード・ア・コミュニスト』(1998)と『ヒューマン・ステイン』(2000)をふくめこれを「アメリ>>続きを読む

ゲド戦記(2006年製作の映画)

3.7

劇場で観て、DVDで観て、そして今回初めて英語吹き替えで観た。ウィレム・デフォーが吹き替えるコブは、「Quite」で「コワイ」と韻を踏んでいた。

今回はまた、初めてゲド戦記全6冊を読み終えての鑑賞だ
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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

4.3

 大義のない戦争を遂行するには、真っ当なジャーナリズムは不要どころか邪魔となる。だからニクソンは、「『タイムズ』と『ポスト』を潰せ!」と苛立つ。

 トム・ハンクスは「政治家と記者が仲良く酒を飲み、そ
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リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

3.5

現実界と異界を架橋する親子関係。前半で、現実界の息子が異界の父に異議申し立てを行う物語(ブラック・パンサー)かと思わせながら、現実の娘が異界の父を抱きしめる物語(インター・ステラー)へと展開する。相変>>続きを読む

修道士は沈黙する(2016年製作の映画)

3.5

心臓[ハート]移植を望む医師と患者
医「5歳の子の心臓はどうだい」
患「ダメだ、若すぎる」
医「40歳のトレーダーはどうだい」
患「無理だ、もうハートを無くしちまってる」
医「70歳の銀行頭取は?」
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スヌープ・ドッグ ロード・トゥ・ライオン(2012年製作の映画)

3.5

もともとスヌープが大好きなのに、こんな映画を観ちゃったら愛が止まらないよ!

メン・イン・ブラック3(2012年製作の映画)

3.5

いくら似ているからと言っても29歳のトミー・リー・ジョーンズ役を42歳のジョシュ・ブローリンがやるのは無理あるだろ!

ブラックパンサー(2018年製作の映画)

2.4

未だに上手く説明できないけど、観てる最中も、観た直後も、それから大分経った今も、俺は全然これが好きじゃない、ってことは記しておきたい。後日またしっかり書こう。

ヴァレリアン 千の惑星の救世主(2017年製作の映画)

3.7

勝地涼そっくりのデイン・デハーンと、『Sスクワッド』でメタ・ヒューマンを演じたカーラ・デルヴィーニュ、主演ふたりがとにかくキュート。デハーンはいい声すぎる。ハービー・ハンコックとリアーナのキャスティン>>続きを読む

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

2.8

酒場のシーンは良かった。Never Been Enoughも名曲だと思う。でもやっぱり全然だめやろこんなん。

満員のレイトショーで両サイドをカップルに挟まれて一人で見た。終わった瞬間に両サイドから「
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