ジョウさんの映画レビュー・感想・評価 - 23ページ目

ジョウ

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孤高のメス(2010年製作の映画)

2.7

本編9.8割が過去回想という大胆な構成。
しかも本人の記憶とかではないのでそれも個人的に好きではない。
あと柄本さんのお腹のデザインは年相応にしないと、高校生のお腹と同じビジュアルなのも違和感がある。
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雨月物語(1953年製作の映画)

3.7

個人的にはよりリアリティのある「祇園の姉妹」や「浪速悲歌」の方が好きです

浪華悲歌(1936年製作の映画)

3.9

「祇園の姉妹」同様、「日本初のリアリズム」と評される作品。
主人公にとっては悲劇、しかし身勝手に動くだらしない男達の行動はまるで喜劇。
新藤監督も仰っていたように、この2作は社会の底辺の人物達にスポッ
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祇園の姉妹(1936年製作の映画)

3.9

新藤監督に言わせれば「最初のリアリズム映画」。
芸妓の姉妹を描いた作品で、芸妓という職の現実と当時の女性に対する扱いがわかる。
最初はおもちゃの巧みな話術や嘘が「女怖いな」って思わせられるけど、男もそ
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元禄忠臣蔵 前篇(1941年製作の映画)

-

当時の録音技術と時代劇ならではの言葉遣いが相乗してセリフがまったく聞き取れない。
長回しとシンメトリーを意識したカメラワークは個人的に好きではあるけど。

まあだだよ(1993年製作の映画)

3.7

ユーモアたっぷり人間味たっぷりな作品。
これが黒澤監督の遺作とは皮肉に感じる。
キャリア終盤には興行的に落ちた部分もあったけど、間違いなく日本映画の歴史の中で最高の監督の1人。

八月の狂詩曲(ラプソディー)(1991年製作の映画)

3.8

原爆の話。
きっと記憶の風化は免れない。
それは原爆にしろ災害にしろ同じ事だと思う。
でも事実や歴史は風化しない。
いつかまたその日が来てしまうような時に立ち返って見るべき作品。

影武者(1980年製作の映画)

3.7

やっぱり色があるだけで伝わり方や映り方がまったく違いますね。
特に夕日をバックにするシーンは凄い。
クライマックスの戦シーンだけでも見る価値あります。

眠れる美女(2012年製作の映画)

3.7

安楽死をテーマにした作品の中に自殺志願者を登場させているのがおもしろい。
自殺志願者にとっても自分の人生に諦めていて、死ぬ事で楽になるしかないという状況は安楽死とも言えるのかもしれない。
正解不正解の
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インサイダーズ 内部者たち(2015年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

面白いけど、ここまで綺麗なハッピーエンドだと韓国映画としては物足りなく感じてしまう。
個人的には途中完全に負けた時くらいに終わってもよかった。

天国と地獄(1963年製作の映画)

3.9

本格的で面白いクライムサスペンス。
前半は権藤側の苦悩と逡巡、後半は黒澤監督の意志を反映させた警察側の熱意の捜査という2部構成。
犯人側の緻密な犯行と、徐々にホシに近づいていく捜査のハラハラ感がたまら
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ソワレ(2020年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

うーん。
個人的に疑問なのが車で警察に見つかってあの状況でどうやって逃げたのか。
次のシーンではもう既に逃げ切っている事に違和感。
それからまた次のシーンではいきなり立場逆転でタカラが謝るのも不自然だ
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隠し砦の三悪人(1958年製作の映画)

3.8

この映画の主演はもはや千秋実と藤原鎌足ですね。
この2人の演技力が特に光ってました。
今作からアスペクト比がスタンダードからシネマスコープになった事で迫力あるシーンが多い。
百姓達が逃走するシーン、石
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蜘蛛巣城(1957年製作の映画)

3.7

人間の欲深さとか疑いの強さとかが滲み出ていて凄く面白いと思うが、時代に合わせた口調も相まって、今まで観てきたどの黒澤作品よりもセリフが聞き取れなかった。
半分以上は聞き取れなかったと思う。
ただそれを
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生きものの記録(1955年製作の映画)

3.7

時代が違えばもっと感じ方も違うと思う。
現代では核に対する恐怖や現実味は昔に比べて確実に低い。
ただ公開は戦後たった10年の55年だし、戦争の後遺症に苦しむ人達も多く居たに違いない。
そんな当時の人達
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感染列島(2008年製作の映画)

2.3

演出がダメ。
死ぬ直前ってそんなに喋れるものなのですか?
神倉が危篤なのに血清治療でビデオ通話してきた時「そんなこと言ってる場合かよ!」って。
「あんたや」ってツッコミ入れてしまった。
そして街並みは
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レッド・ファミリー(2013年製作の映画)

3.1

南北間のスパイ物は大体こんな感じ。
南の人達に情が移って最後は死ぬ。
同ジャンルなら「シークレットミッション」の方が断然面白いと思う。

岳 -ガク-(2010年製作の映画)

2.6

ありきたりな展開と嫌らしいお涙頂戴が目立つ。
典型的な大手テレビ局と大手映画会社が中心の製作委員会の映画。

白痴(1951年製作の映画)

3.2

1部では妙子さえ変えてしまう亀田の純真さが見れて良い。
2部は亀田というより綾子のめんどくささが際立っていて、見ていてイライラしてくるぐらいめんどくさいキャラだなと思う。
黒澤監督作品といえどラブスト
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野良犬(1949年製作の映画)

3.4

録音状況のせいで声が聞き分けづらいのと、登場人物がかなり多いことから全て理解していく、中々テンポも早いのでついていくのが難しい。
黒澤作品の9作目で、ここまでの作品の中では比較的娯楽性が高め。
三船、
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虎の尾を踏む男達(1945年製作の映画)

3.5

強力を演じた榎本健一さんの表現力が凄い。
表情も体の動きも言葉も喋り方のテンポも圧倒的だった。
正直作品としてはセリフに昔の言葉が多く、録音の質も低いからか何を言っているか分からない場面も多い。
ただ
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