ジェイDさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

キングダム 運命の炎(2023年製作の映画)

4.1

安定の高クオリティ邦画として順調に積み重ねて行ってるキングダム!犠牲の積み重ねの先で果たさなければいけない使命と、戦場における将軍の立ち回りを重ね合わせる怒涛のアクション最高でしたぁ!

趙の大軍勢が
>>続きを読む

マルセル 靴をはいた小さな貝(2021年製作の映画)

3.9

不思議なリアリティ。人間は可愛がって面白がってるが、ただ貝が日常的な生活をしているだけ。対等な立場で会話する心地よい違和感、ファンタジーと現実が自然に溶け合うハートフルモキュメンタリー。

貝のマルセ
>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

<3回鑑賞したうえでの追記があります。長文となっておりますが、よろしければご一読ください。>

○1回目 7/15 鑑賞
なんだこれ、ジブリ版不思議の国のアリスか?宮崎駿少年が名著を読んだ時の衝撃を具
>>続きを読む

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.6

これまで何度も作り直された超人気IPであるスパイダーマン。いよいよ大々的な型破りに入ってきたといえる。お決まり、お約束、原作準拠、それらをメタ的にぶった斬り、「俺の人生は俺が決める」というありきたり展>>続きを読む

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

3.4

歳をとってもう無茶はできない…なんてことはない。後悔もしてきた人生で最後にもう一度だけ浪漫を追いかけてみた男の物語。自分の余生に期待していない老人がその夢の果てに見つけた秘宝は何だったのか。

大学教
>>続きを読む

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

4.5

バックトゥザフューチャーとバタフライエフェクトのアメコミ仕立て!エゲツない完成度の高さ、単作としての満足感、タイムリープ物の面白さと危うさを存分に織り込んだ爽快アクション⚡️

ジャスティス・リーグの
>>続きを読む

リトル・マーメイド(2023年製作の映画)

4.2

響き渡る歌声、カルチャーショックの連続、そして違う世界を夢見る抑圧された2人のラブストーリー!再構成上手いですね。リメイクとして良いし、改めてオリジナルが好きになれる一作。

人間の世界に憧れる人魚の
>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

4.7

一つの出来事に対して事実は一つ。しかし人は自分が見て聞いたことしか信じられない。怪物とは何なのか、ではない。それは怪物なのだろうか?勘違いや認知の違いにより生まれた蟠りは何を描いたのか…。

シングル
>>続きを読む

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

4.3

ディ・モールトッ!極上のサスペンスじゃあないか。今までのドラマシリーズでは勝手に首突っ込んで痛い目にあってた、あくまで受け身で"動かない"姿勢の露伴先生が、主体的に動いて謎を追う。最も黒い邪悪な絵が映>>続きを読む

最後まで行く(2023年製作の映画)

4.3

多義的に面白い。クライムサスペンスとしていちいち大胆で適度にリアル。ノンストップでラストまで突っ走るクズ×クズ!黒い笑いが止まらない!泥臭い秀作エンタメだぁ!

年の瀬、危篤の母のもとへ車を飛ばす悪徳
>>続きを読む

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

4.6

あんなにデコボコだった逸れものたちがこの様な形でフィナーレを迎えることができてとにかく感無量。良かった…よかった…という思いでいっぱい、笑って泣いてハラハラして、最後は笑顔でお別れだ!な銀河の守護者た>>続きを読む

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

5.0

俺ってマリオのゲームやってたんだ、マリオって俺たちだったんだと思える高純度のNintendo Worldを浴びせてくる最高のファンムービー。集えゲーマーたち、ナンベルワーンを遊ぶのだ!⭐️

NYで配
>>続きを読む

生きる LIVING(2022年製作の映画)

4.6

上質なリメイク。オリジナル版のエッセンスを抽出してちゃんとイギリス映画に昇華し、圧倒的に観やすくなった傑作。

1950年代のイギリス。お堅い公務員のウィリアムズさんは、余命宣告により自分の人生を考え
>>続きを読む

AIR/エア(2023年製作の映画)

4.8

「人生を賭ける」という概念・言葉がフィクションでよく使われるわけですが、こんなにも全額ベットを体現する現実があったんかとハラハラが止まらない秀作。結末がわかっていても震える倒叙的お仕事ギャンブル会話劇>>続きを読む

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.9

拙いCG、度がすぎる高速展開、難解な横文字を"走り抜ける"怪作。庵野要素石ノ森要素たっぷり高濃度で送る活劇としてスッキリできるライダーの逃避行。

本郷猛は改造人間・バッタオーグである。機械化による改
>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

なんでこんなに要素てんこ盛りカオス祭りみたいな作品なのにちゃんとしてるのか笑 なんで石ころで泣いてしまうのか。混沌とした世界の中で生まれた虚無を「優しくなる」ことで寄り添い合うまでを描いた奇想天外カン>>続きを読む

アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

3.4

小さくなったり大きくなったりでプラマイゼロ!普通!笑 しかしこっからの展開は絶対面白くなるぞ!これからのユニバースの指針に小ちゃい人たちがデッカく向き合うアリさん量子探検。

スコットの娘・キャシーの
>>続きを読む

バイオレント・ナイト(2022年製作の映画)

3.9

サンタが街にやってきた!"ガチ"のサンタが!笑 自分の操る魔法すら、自分の目的すら朧げになった屈強なお爺さんが、全然ハッピーじゃない事件に巻き込まれながらも子供たちに信じてもらうことの大切さを思い出し>>続きを読む

バビロン(2021年製作の映画)

4.0

ビックリするほど下品で強烈な悲喜劇。汚くって纏まりのないカオスの中でポツポツと光りだす映画の魔法。映画好きを名乗る者への過激な挑戦状、浴びる覚悟はあるか(何を)。

1920年代、ハリウッド黎明期。大
>>続きを読む

「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ(2023年製作の映画)

3.7

大画面・迫力音響で派手派手だぁ〜! テレビアニメが劇場レベルであることを認識させる最高の繋ぎエピソードにして、映画館で「アニメを見る」という珍体験を楽しむ上質な企画上映。

あらすじはいいかな笑 一本
>>続きを読む

レジェンド&バタフライ(2023年製作の映画)

3.8

現代解釈版・織田信長×濃姫!他の誰かになれやしないかなとお互いを見つめ続けた魔王と蝶が修羅の道の中でのみ結ばれる歴史スペクタクルでした!

尾張のうつけと呼ばれる信長と斎藤道三<マムシ>の娘・濃姫が政
>>続きを読む

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

3.9

もうCGじゃねえよこれ。どっかの星にカメラ持ってったんだろ?キャメロンさん?ずっと映像が凄すぎて途中から麻痺して何が凄いのかわからなくなる映像体験<惑星小旅行>。

ジェイクがナヴィとなってから10年
>>続きを読む

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.6

俺はスラムダンクの映画を観に行ったはずなんです。でも映画館じゃなくてバスケの試合会場にいた気がして…、それどころか試合に出てた気がするんですよ。何言ってるかわからないでしょうけど…そうとしか言えなくて>>続きを読む

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

3.8

自然の中では善悪は無い、ただ生きるだけ。そんな自然の中でしか生きられなかった。そこで何が起ころうがご勝手に…。全てを知るのはカロライナだけ。

ノースカロライナの湿地帯で1人の青年が変死体として見つか
>>続きを読む

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

4.1

かけがえの無い人の死という現実が映画に染み込みすぎてて…。喪に服す気持ちと、それでも訪れる危機。偉大な人が消えたとき、どれだけの人が悲しみ、苦しみ、立ちあがろうとするのか。王に捧ぐワカンダの意志を描い>>続きを読む

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.7

日本人として避けられない震災。思い出だけでなく誰かをも失ってしまうような大地の気まぐれは、既に日常のすぐ真下に潜んでる。突然周りが変わってしまうのが有り得る世界だからこそ少しでも生きていたいという思い>>続きを読む

線は、僕を描く(2022年製作の映画)

4.1

繊細な"一本"。椿の花言葉は「控えめな優しさ、優美さ」とのこと。一人一人の描く線によって、かえって心の蟠りがほどかれていくような、水墨画とリンクさせていくような作品。

白と黒だけで表現された水墨画の
>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

4.8

迫力ありすぎて観た後の方が元気出ちゃった。力こそパワー、血湧き肉躍る、そうはならんやろ→なっとるやろがい、で詰め込んだあまりにPoweRRRfulなエンターテインメント。

1920年代イギリス植民地
>>続きを読む

バッドガイズ(2022年製作の映画)

3.9

いいヤツになれなきゃ悪いヤツ?BADなヤツらが己と向き合う騙し騙されな怪盗チェイス!

盗みのウルフ、金庫破りのスネーク、怪力のピラニア、ハッカーのタランチュラ、変装のシャーク。彼らは怪盗集団、通称"
>>続きを読む