ジョンマルコビッチ総統さんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

インフェルノ(2016年製作の映画)

3.5

ラングドン教授の三作目。
今作のメイン舞台はイタリア・芸術の都フィレンツェ。そして謎として提示されるのは神曲で有名なダンテである。

冒頭のつかみはシリーズ1。
謎についてはダヴィンチコードに、ラスト
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巷説百物語 飛縁魔(2006年製作の映画)

3.1

前作と同キャストでの火縁魔の実写化。
前作では役との年齢に誤差があったおぎんも、今回はぴったり。小粋で艶やかな色気を振りまく。
今回は主役陣4人と事件に直接的なつながりがない巷説百物語のスタンダードな
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巷説百物語 狐者異(2005年製作の映画)

2.7

今回の実写映像化は2度目。
実は以前「京極夏彦 怪」と銘打ち、「赤面ゑびす」「7人みさき」「隠神たぬき」「福神ながし」という4作品が、又市を田辺誠一、おぎんを遠山景織子、百介を佐野史郎に据え実写化され
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重力ピエロ(2009年製作の映画)

2.8

伊坂幸太郎原作のミステリー風味のヒューマンドラマ。
独特の飄々とした雰囲気があったが、主人公二人は演技が平坦気味。逆に小日向さんの演技がとても味わい深い。
謎解きがあっけない印象で、もう少し加瀬亮と吉
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ピンポン(2002年製作の映画)

3.6

松本大洋の卓球漫画の実写映画化。
漫画を実写にするとはこういうことだという絶妙なバランスで、各キャストも見事に役を演じ切っている。
中でも窪塚洋介演じるペコの動きの絶妙さ。嘘くささ含めて漫画から抜け出
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ダ・ヴィンチ・コード(2006年製作の映画)

3.2

久しぶりの鑑賞。
当時のあの爆発的ヒットを思い出す。中世であったら恐らく発禁処分であったろうセンセーショナルな説に誰も彼もが酔いしれた。
確かにこの作品の語りには妙な説得力があり、映画を見ているだけで
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ペンギン・ハイウェイ(2018年製作の映画)

3.2

田舎町に現れた正体不明のペンギン
森の中に浮かぶ水球

観察、仮説、そして実証

京大の頭脳とファンタジーとの化学反応は、少年の初恋をどこまでも独創的に変化させる。

現実と幻想の境が曖昧な世界、そし
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ミッション・デブポッシブル!(2018年製作の映画)

2.7

ダブル主演のどちらもデブ!!
衝撃のスパイコメディ。

主演のひとりはチャウシンチーの後継者と名高いウェンジャンである。

言語がマンダリンの中国映画だったが、チープなカラオケ画像風演出の天丼や怒涛の
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ドラゴンへの道(1972年製作の映画)

3.8

ブルース・リーには珍しい悲壮感のない明るい雰囲気が良い。
舞台は情熱の国イタリア・ローマ。
くすりと笑えるポイントも多く、特に冒頭のサイレントコメディのようなシーンは秀逸。水に当たったのかめっちゃトイ
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かちこみ! ドラゴン・タイガー・ゲート(2006年製作の映画)

2.5

主人公はニコラスツェー演じるタイガーかと思って観ていたが、とちゅうからあれ?という感じでドラゴンにばかり焦点が当たる。漫画原作とのことで、日本のそれと同じく既読者でないと分からない感じの世界観。 
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借りぐらしのアリエッティ(2010年製作の映画)

3.7

なによりアリエッティたち小人の生活のイマジネーションが素晴らしい。
水の表面張力など描写や生活の工夫など見ていてとても楽しい気持ちになれる。

米林監督作品の主人公たちはどこかに屈折を持っており、「思
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イップ・マン外伝 マスターZ(2018年製作の映画)

4.1

イップ・マン完結編の興奮冷めやらぬ中で視聴。
いや、改めて観るとマックス・チャンかっこいいな!顔も!キレも!

マックス演じるチョン・ティンチは、穏やかな達人然としたイップ・マンと違い、まだ若々しく人
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イップ・マン 完結(2019年製作の映画)

4.5

イップマンの完結編。
舞台は香港からブルースリーのいるアメリカ西海岸へ。

完結編に相応しく、過去作を想起させるシーンも多かった。
序章のラスボスである日本人の空手家を踏襲するように、本作ではアメリカ
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ウォーターボーイズ(2001年製作の映画)

4.5

冴えない男子高校生たちがシンクロに挑戦する姿を描いた矢口監督の代表作。
プールの水色と夏の光、高校生たちのバカな笑い声に溢れた青春映画で、実際一ヶ月の合宿をして練習したというラストのシンクロショーのシ
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孫文の義士団(2009年製作の映画)

3.3

清朝末期、辛亥革命前夜の香港を舞台に、帰国した孫文を守るため戦う名もなき義士たちの戦いを描いた歴史ドラマ。
ドニーさんのアクション目当てで視聴。 
群像劇のためそれぞれにスポットが当たり主役が見え難い
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コクリコ坂から(2011年製作の映画)

3.6

60年台初頭の横浜を舞台としたノスタルジックな青春映画。
監督は宮崎吾朗、脚本は宮崎駿が担当。

中途半端な出来となってしまったゲド戦記から一転、本作は丁寧な心情の描写や、細かな日常動作のアニメーショ
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ヤンチャな兄 どっか行け(2018年製作の映画)

3.6

邦題は「ヤンチャな兄、どっかいけ!」。
妹をからかってばかりの兄といつもひどい目に遭う妹。いい加減で両親の不仲にも知らん顔のちゃらんぽらん兄貴シーフンに毎日怒り心頭の妹シーミョにある日不思議なことが起
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バトルシップ(2012年製作の映画)

2.8

終戦の日の二本目。
アメリカ海軍と日本の海上自衛隊が、ハワイ・パールハーバー沖の合同練習の最中、謎の宇宙船の攻撃を受け、力を合わせて戦う!

イージス艦達が暴れまくる愉快で大雑把でド派手、代表的なザ・
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日本のいちばん長い日(2015年製作の映画)

3.5

終戦の日ということで鑑賞。
観たのは役所広司主演のリメイクだが、どのように日本を守るかを閣僚たちの会議や忙しない専門用語の会話メインに進めるというプロットは、庵野監督のシンゴジラと似たものを感じる。
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となりのトトロ(1988年製作の映画)

4.9

名作である。
宮崎駿の最も完璧な作品は本作だと思っている。

※もののけ姫以前のジブリ映画は子供の頃から観ており、作品としても完璧すぎて評価のバランスが崩れちゃうので今は評価を控えたい。
今度腰を据え
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来る(2018年製作の映画)

2.6

ホラー異能アクション映画。
原作の「ぼぎわんが来る」からしてそうなのだが、前半が秀逸であるだけに後半の展開が酷くて結局なんだかなぁという読後感・視聴後感になる。前半後半それぞれ別作品であればいいのにと
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チャウ・シンチーの キング・オブ・カンフー(1992年製作の映画)

3.2

周星馳主演なのでがっつりコメディだと思ったら、意外としっかりと武侠カンフー映画なのね。
あらすじは割とスタンダードながら、ラストの奥義獲得とか押さえるところはしっかり押さえてある秀作。

ちょうど金庸
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リング(1998年製作の映画)

3.2

怖いものが観たくて久しぶりに鑑賞。
初めて観たのが中学校。
友達から回ってきたダビングした黒のビデオテープだった。
一人でリビングで観終わってから「なんだ、そんなでもないやい」と強がっていたら突然家の
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遊星からの物体X(1982年製作の映画)

2.5

南極の観測基地という隔絶した空間を舞台としたSFスリラー映画。
クリーチャーのディティールはエイリアンみたいにめちゃくちゃグロい!
もーとにかくグロい!

遊星からの物体Xという邦題がかっこいい。

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

4.1

キリシタンの歴史についての見識を広めたく視聴。
天草・島原の乱後の長崎に上陸した宣教師の目を通した日本の隠れキリシタンと吉利支丹弾圧。そして彼と奉行の井上様との問答、あるいは沈黙を続ける自分のなかの神
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アダムス・ファミリー(1991年製作の映画)

3.6

怪奇な家族の怖くて愉快で怪奇な日常。

なぜこの時期に?
と思いつつ思わず最後まで見てしまう面白さ。昔は気づかなかったけど、よくみりゃおじさんは、BTFのドクことクリストファー・ロイドではないか!
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.8

本作の素晴らしさの一つはリアルさであると思う。
それは青葉や原爆投下前の広島の街並みなど、綿密な取材に裏付けされた物語背景や、丁寧に作られた人物の細かな動きのアニメーションはもちろん、なんといっても日
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八月の狂詩曲(ラプソディー)(1991年製作の映画)

2.4

黒澤明監督の長崎原爆をテーマにした映画。長崎の農村の祖母の家を訪れる4人の孫と被爆者の祖母の交流を軸に、旺盛な美しい夏の緑のその中で、月日に浚われても消えてしまうことがない原爆の記憶とが交差する。
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シャンハイ・ヌーン(2000年製作の映画)

3.0

子供の頃観た不思議な記憶。
カンフー映画のジャッキーとインディアン(ネイティブ・アメリカン)西部劇が一緒に出ている。
それが本作、シャンハイヌーン。
ジャッキーはアメリカ大開拓時代でも椅子や家具を使っ
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そらのレストラン(2019年製作の映画)

2.4

大泉洋主演の北海道三部作。
今回は全作までの女性監督から男性監督に変更になったということで、前回までとは作風が変わっている。
優劣をつけるつもりはないし性差で割り切りたい訳ではないが、今回においては男
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花様年華(2000年製作の映画)

3.6

60年代の香港を舞台に、隣り合う男女の秘めた恋愛を描いた純愛映画。
同じタイミングで隣家に越してきた、チャウ夫婦とチャン夫婦。
トニー・レオン演じるチャウとマギー・チャン演じるチャン夫人は、それぞれの
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男たちの大和/YAMATO(2005年製作の映画)

2.5

8月になったので久々の鑑賞。ほぼ全編忘れていた。
戦争末期に海に沈んだ大和の生き残った乗組員の現代の視点と当時が交錯し、乗組員たちの家族とのエピソードと船内での訓練を通しての絆を描く群像劇。

日本最
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映画 聲の形(2016年製作の映画)

3.4

金曜ロードショーで視聴。
人間の感情の機微が売りのドラマ作品で、
キャラクターというより人間性をしっかり描こうという気概が感じられるものの、おそらく原作の長さを映画に収めきれなかっただろう、盛り上がる
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SPEC〜零〜(2013年製作の映画)

2.6

結の後に観て良かった。
ドラマ版の矛盾を無理やr……上手いこと回収していく。
劇場版'sの突拍子もないCGが少ないので大変見やすい。そしてニノマエの掘り下げをしてくれるのもgood。

なにより、真山
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劇場版SPEC~結~ 爻ノ篇(2013年製作の映画)

2.0

わかった。堤さん。
ケイゾク映画の頃からずーーっと、
エヴァ、やりたかったんだね。

劇場版SPEC~結~ 漸ノ篇(2013年製作の映画)

2.1

おうおうスペックよ、
君は一体どこへ行こうと言うのだ