まるで落語のオチのようなラストに驚いた。
だから、途中からマンガのようなドタバタ劇だったのか。
そんなドタバタ劇が、役者が達者だとこんなに面白い。
第49回衆議院議員総選挙に焦点を当てたドキュメンタリー。
『なぜ君…』の続編的位置付けとして、いまや全国最注目といわれる「香川1区」の選挙戦を与野党両陣営、各々の有権者の視点から描き、日本政治の未来を>>続きを読む
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📺で『生きる』を観て、志村喬の映画を他に見たくなったので。
1947年
黒澤明・谷口千吉 共同脚本
谷口千吉監督デビュー作
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野尻(志村喬)と江島(三船敏郎)>>続きを読む
1978年。
岡本喜八監督、倉本聰脚本。
派手な特撮などは無いのに、静かな恐怖にとらわれるSF映画。
UFOや宇宙人の存在、青い血についての謎解きは一切なく、異質なものを排除する人間の恐ろしさを徹底>>続きを読む
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1959年、西河克己監督作品。
川端康成原作。
美しい三姉妹(北原三枝、芦川いづみ、清水まゆみ)のそれぞれの結婚と恋愛を、次女・直子(芦川いづみ)を中心に描く。
直子には華道矢田流の後継者・光介(小>>続きを読む
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陶器職人として一人山里に暮らす神谷誠治(役所広司)を、仕事でアルジェリアに赴任中の息子・学(吉沢亮)が、婚約者ナディアと共に訪れる。一時帰国した学は、結婚を機に仕事を辞めて陶器職人になるというが、誠治>>続きを読む
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1961年、五所平之助監督。
井上靖原作。
井上靖は、こういうメロドラマも書いていたのだなぁ。
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彩子(山本富士子)は芦屋に住んでいたが、夫・門田礼一郎(佐田啓>>続きを読む
202分は映画としては長い。
しかし、この作品の映像化には短い。
原作小説も読んで感動した。文庫全4巻の長編。
テレビドラマも素晴らしかった。原作の感動を伝えてくれた。
この壮大なドラマは、映画の尺に>>続きを読む
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親友同士である13歳のレオ(エデン・ダンブリン)とレミ(グスタフ・ドゥ・ワール)は、学校でもプライベートでも行動を常に共にしていた。
やがてレオとレミは中学校に入学。大勢の同年代の中で2人は緊張するが>>続きを読む
1957年
五所平之助監督作品。
小学生の清は母親・マチ子(淡島千景)と二人で暮らしていたが、そこへ父・一郎が(伊藤雄之助)中国から9年ぶりに復員した。清は父が出征してから生まれたので、父親の顔を知>>続きを読む
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1976年公開。
木下恵介監督作品。
最初のタイトル映像に、「昭和21年9月完成」とあった。終戦からたった1年でここまでの映画を完成させたことに驚かされる。
ある農村の牧場で仲睦まじく育てられた兄の>>続きを読む
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菊田一夫の戯曲を原作とし、1943年に公開された、木下恵介の映画監督デビュー作品。
舞台は南九州の、とある小島。15年前、その地に造船所を造ろうとして人々に尊敬されていた男の遺児を名乗る男が二人(小>>続きを読む
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1970年作品。
「若者たち」「若者はゆく -続若者たち-」に続く第三作。脚本、監督、撮影も前作と同じく、山内久、森川時久、宮島義勇。
佐藤家の五人兄弟はそれぞれにさまざまな問題をかかえて生きていた>>続きを読む
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「若者たち」のトリオ、山内久、森川時久、宮島義勇が脚本、監督、撮影を担当した続編。
佐藤家の五兄弟は、東京で働き、学び、生活する若者たちだ。長兄の太郎は設計技師で、親代りになって育てた弟妹も成長し、>>続きを読む
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1967年作品。
同名のテレビドラマでコンビを組んだ山内久が脚本、森川時久が劇映画初の監督をした青春もの。
熱く真っ直ぐな登場人物たち。
太郎(田中邦衛)、次郎(橋本功)、三郎(山本圭)、オリエ(>>続きを読む
文部科学省選定。中学生向けの教育映画だけあって、わかりやすく説明がしっかりしている。その分、映画としてのドラマティックさに欠ける気もするが、この作品の目的としては、わかりやすさが一番だろう。
194>>続きを読む
工藤夕貴が可愛い。この工藤夕貴のためのアイドル映画でもあり、反戦を訴える教育映画でもある。
東京大空襲の回想シーンは、大変な迫力とリアリティがあり、目を背けたくなるほどだった。
その反面、その他の場面>>続きを読む
ドラマも楽しかったが、映画も良かった。
大勢の名バイプレイヤーズと
主役級の俳優たちという豪華なキャスティング。
映画やドラマ撮影の苦労もよくわかった。
大杉漣さんの写真が切なかった。
BSテレ東にて、4Kデジタルリマスター版を放映していたので鑑賞。
再度観られて(今回は吹き替え版)幸福だ。
アメリカの刑務所はこんなに緩いのか?…と、今回もツッコミどころは多かったが、面白かった。>>続きを読む
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1933年。47分のサイレント作品。
姉弟の二人暮らし。姉は、二人の生活と弟の学費のために昼夜それぞれの仕事を掛け持ちして働いている。弟には、「大学の先生の翻訳の仕事を手伝っている」と伝えているが、>>続きを読む
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日本映画専門チャンネル ディレクターズ・カット版/217分
井上靖の同名小説をTVドラマ化し、さらに映画に再編集した作品。
一鬼建設社長の一鬼太治平(佐分利信)は、仕事一筋に生き、男手一つで育て上>>続きを読む
前宣伝通り、静かな静かな映画。
東京・渋谷でトイレの清掃員として働く平山(役所広司)は、変化に乏しいながらも充実した日々を送っていた。同じような日々を繰り返すだけのように見えるものの、彼にとっては毎>>続きを読む
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1954年公開作品。
戦後まだ9年、もう9年、というべきか…考えさせられた。
価値観が急転した敗戦後を舞台に、元軍人の凋落をシニカルに描いた作品。当時の社会を騒がせた再軍備の動きと権威主義的人間への>>続きを読む
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長い映画である。(217分)
そして静かな映画である。
ユリイカ (EUREKA) は、ギリシャ語で「発見」の意。キャッチフレーズは「癒しと再生の一大叙事詩」。
九州の地方都市でバスジャック事件>>続きを読む
田口竹男の戯曲『賢女気質』を、新藤兼人が脚色し中平康が監督したホームコメディ。昭和30年代の京都の風俗がふんだんに盛り込まれている。
キャストでは登代を演じる轟夕起子の演技がさすが。 京都の老舗表具商>>続きを読む
1981年作品。
1949年7月に、連合国による占領統治下の日本で起こった「下山事件」(下山定則国鉄総裁の変死事件)とその捜査・解明に当たった人々を描いたミステリ映画。
捜査時に活躍した朝日新聞の矢>>続きを読む
1993年 アメリカ。
1987年にイギリスの作家アン・ファインが発表した小説『Madame Doubtfire』(または『Alias Madame Doubtfire』、邦題『ミセス・ダウト』)が原>>続きを読む
1961年。
大佛次郎の新作歌舞伎(戯曲)『築山殿始末』を伊藤大輔の脚本・監督で映画化。
徳川家康の嫡男として生まれながら若くして悲劇的な死を遂げた松平信康(三郎信康)の生涯を描く。
信康は、今川義>>続きを読む
切な過ぎる。
悲し過ぎる。
残酷過ぎる。
…なのに、要所要所の映像が美しくて。
最後の田中絹代の演技が素晴らしい。
ビデオ制作会社の社長(石橋凌)が、映画プロデューサー?の友人(光石研)と組んで、再婚相手を映画の主演女優のオーディションを催して探す…というなんとも勝手なような物語前半。
雲行きが怪しくなるのは、主人>>続きを読む
1954年作品。
読売新聞に連載された白川渥の原作を井手俊郎が脚色。春原政久が監督に当る。
北原三枝の日活入社主演第一作。
息子の周一郎が上京したあと、丹野家は丹野夫人(東山千栄子)、周一郎のいとこ>>続きを読む
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昔、原作の小説を読んだが、よくわからなかった。
その時は、自分が若いから(と言うより子どもだから)かと思ったが、映画化された物を観てもやっぱりよくわからない。
これが、吉行淳之介の文芸的エロティシズム>>続きを読む