宮沢賢治の生涯については、だいたい知っていた。
賢治は、短い生涯の中で、詩や童話の製作以外にも、(確か)人造宝石販売、代用教員、農作、農業指導…等などいろいろなことにチャレンジしていた。
それらを全て>>続きを読む
1933年、小津安二郎のサイレント映画。
外国映画の字幕と違い、重要な台詞のみ文字だけの画面が挟み込まれるのは、慣れないせいもあり見にくい。
しかし、それでもストーリーは伝わってくる。
憎めない主人公>>続きを読む
任侠映画は、殺陣のシーン(揃ったり刺したり血が吹き出したり…)が苦手なのでほとんど見ないが、これは何故か見てしまった。
高倉健はもちろんカッコいいが、池部良も素敵だった。
吉村公三郎:原作・監督
新藤兼人:脚本
1947年作品。
戦後の没落華族の、最後の打ち上げ花火のような舞踏会の一夜。
本当に華族制度というものが存在したのだなぁ。大仰だが美しい日本語。主人に使える使用>>続きを読む
切ないお話。
ジェイン役の俳優さん、雰囲気があって素敵だ。
ジェインが、亡くなった同性パートナーの母親と(元妻との間の)子どもの面倒をみていたのは、パートナーへの愛からか贖罪からかわからない。
でも、>>続きを読む
これはやはりロマンポルノというのだろうか?
天地真理30代半ば。まだまだ可愛らしいのに。大人の女優として再起を図ろうとしたのだろうが、「真理ちゃん」にこういう役は似合わない。
大胆な脱ぎっぷりや濡れ場>>続きを読む
ジュリーとショーケンの挿入歌を聴きたかっただけなのだが、良く聴こえなかった。
50分とテレビドラマ並みの長さだが、コンパクトにまとまっていて面白かった。
警察と新聞記者の馴れ合い?が気になったが…。
最後の船の爆破のあと、敢えて詳しく説明的な描写をせず、次の事件へ向かうブン屋た>>続きを読む
あつもの(厚物)とは、”花弁が管状で、まり状に厚く盛り上がった頭花を開く大菊“…ということを初めて知った。
北陸の小さな町で家庭を顧みることなく「消防と菊作りだけの人生」を過ごしてきた真面目でおとな>>続きを読む
風俗作家織田作之助の未亡人織田昭子の同名原作の映画化。
夜の銀座で働く女たちや、彼女を取り巻く男たちの愛憎や駆け引き…時代の風俗等が味わえて面白かった。
月丘夢路は美しさに迫力のある女優だ。
左幸>>続きを読む
暴力団・二代目松田組系大日本正義団組員・鳴海清が、山口組三代目の田岡一雄を銃撃したという事件(1978年)。
この事件の鳴海をモデルとして、東映が1979年に中島貞夫を監督に据えて映画化したのが、この>>続きを読む
久しぶりに声を出して笑った。
ファンタジーコメディとあるが、確かにシンプルに面白くて、ラストはホロリとさせられた。
とにかくジム・キャリーが最高だ。正統派二枚目の顔立ちだと思うが、いったい彼の表情筋>>続きを読む
ヤクザ映画は好きではないが、高倉健と菅原文太と丹波哲郎が出ているというだけで見た。
あまりにも残虐で救いようのない後味の悪い、猟奇殺人事件。
それを解決に導くのは、視力を失った元警察官の女性・なつめと、年下のスケボー青年・春馬。
なつめを演じた、吉岡里帆のノーメイクでクールな熱演はな>>続きを読む
これも悪くはなかったけれど……
『ホタル』(2001年、降旗康男監督、高倉健主演)をお勧めします。
まず、とにかく物凄くお金がかかってるな〰と思った。
戦艦大和の原寸大再現セット。
自衛隊の全面協力。(たぶん)
膨大な数のエキストラ。
豪華なキャスティング。etc.
戦艦大和に乗艦してきた、神尾(>>続きを読む
現在放送中の朝ドラ『ブギウギ』で主役をつとめている趣里の映画初主演作。
水谷豊と伊藤蘭を両親にもつ趣里。親の七光りと言われず、演技の勉強をいろいろなところで続けてきて、朝ドラの主役もオーディションで勝>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
まず何と言っても、脳性麻痺のコンジュを演じたムン・ソリの演技が、演技とは思えないほど見事だった。
障害者を演じるのは、あまりに似せると悪いような気がして控え目になりがちだと思うが、ムン・ソリは違う。徹>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
まず、272kgの巨漢・チャーリーに扮したフレイザーの、特殊メイクと演技が凄い。
自分では歩行器を使わないと立つことも歩くこともままならないチャーリーだから、物語の舞台はほぼすべて彼の部屋の中だ。
だ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
原作小説は未読。
私は本来、タイプスリップや入れ替わり等のファンタジーがあまり好きではない。(『JINー仁ー』と『テルマエ・ロマエ』は例外)
この作品も前半は割りと入っていけたが、後半になると無理な>>続きを読む
石原慎太郎著『再生』を読んで、映画も観てみようと鑑賞。
全盲聾という、真っ暗で無音の世界…想像しただけで、世界中に自分が一人で放り出されたような孤独感でいっぱいになるだろうと思った。
しかも福島智さ>>続きを読む
AIによる監視社会が近い将来訪れない…とは言い切れないのが恐ろしいところだ。が、今の時代でもちょっとしたコンピュータの不具合で、交通機関や金融機関に混乱をきたすことがあるぐらいだから、全てをAIに委ね>>続きを読む
おじさん天使がシュール過ぎて、あれは無しでしょ(笑)。
俳優陣が皆素晴らしい。
オダギリジョーと池松壮亮は間違いなし。
韓国側のキャスティングも良かった。
何より、学役の子役が凄い。ほとんど台詞が無>>続きを読む
大きなスクリーンで見るには辛い描写も多かったが、決して目を背けてはいけない事実。
全ての日本人、いや世界中の人々に観てほしいと思う。
森達也監督初のドラマ映画だそうだが、ドキュメンタリータッチがかえっ>>続きを読む
かなり評価が高い作品のようだが、残念ながら私にはそれほどとは思えなかった。
大人には理解出来ない中学生の生態?を描きたかったのだろうか?
ストーリーは?でも、場面場面で印象的な箇所はある。
しかし、>>続きを読む
革新的ファイル交換ソフト“Winny”開発者の不当逮捕と戦った人々の実話を映画
化。
“Winny”による違法アップロードが社会問題化。逮捕者が続出する中、著作権法違反幇助の容疑で開発者の金子勇が逮捕>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
この作品の魅力は、和泉雅子の美しさと演技力に尽きると言っても過言ではないと思った。
金沢へ帰ってきた21歳の三郎(浜田光夫)は、幼なじみの15歳の若枝(和泉雅子)と再会するが、彼女は絶望的な環境のな>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
1951年公開。
日雇い労働者の一家の食うや食わずの生活と絶望から再起に向けた格闘を描いた作品。ヴィットリオ・デ・シーカ監督『自転車泥棒』など、ネオレアリズモの作品の影響が色濃く反映したものとなってい>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
なんともやり切れない話だった。
貧しさゆえに、鶏卵販売をしながら犯罪組織からの闇の仕事(死体処理など)を請け負い生計を立てている、二人の男。口の利けない青年テイン(ユ・アイン)と相棒のチャンボク(ユ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
宮崎あおいが可愛い。
また、1970年前後の東京の雰囲気をなかなかよく再現出来ていると思う。
小出恵介もいい感じなのに、彼は本当にもったいないことをしたと思う。
しかし、女子高生が三億円事件の実行犯>>続きを読む
大正末期を舞台に、実在した「女相撲」の力士たちと、アナキスト集団「ギロチン社」を取り上げ、交わることのなかった両者がもし出会っていたら…というオリジナルストーリーが展開する青春群像劇。
188分は長>>続きを読む
原作漫画は読んでいないけれど、ドラマは時々見ていた。
映画版も面白かった。
シロさんとケンジのこれからを、ずーっと見せてほしい。
このレビューはネタバレを含みます
正直言ってそれほど期待しないで見たのだが(失礼💦)、なかなか面白くて、ジンワリ感動的でもあった。
ルールもコンプライアンスも無視の、時代錯誤の刑事・成瀬(阿部寛)が、パワハラの内部告発を受けて、なん>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
これまでに数多く見た戦争映画、特に沖縄戦を描いた作品の中でも他とは大きく異なる視点からの作品だった。
ハクソー・リッジとは「のこぎりの崖」を意味し、150mにも及ぶ断崖絶壁の前田高地に米軍が付けた名>>続きを読む
池上季実子、大場久美子、神保美喜…らの若々しさ瑞々しさ可愛らしさ。
鰐淵晴子のゴージャスな美しさ。
…が、オシャレ(池上季実子)の叔母(南田洋子)の住む洋館へ、少女たちが訪れてからの、コメディホラー?>>続きを読む