自ら皮膚を切り裂いて、内臓を曝け出してる。エンドロールでジュリエット・ルイスが言ってたけど、ほんとそう。ジャニスは全身全霊で歌う。命を削りながら。
痛みを歌う歌なら、ジャニス以上に歌うひとはもう現れ>>続きを読む
ミュージシャンとしてのJBの才能が稀有であることが、当時のバンドメンバーの言葉を通じて、しっかりと伝わる作品だった。楽譜よめない、親友いない、悪口を言ったメンバーに銃を向けたり、演奏中に気にくわない演>>続きを読む
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民俗学的ホラーか、お祓いエンタメか、家族愛か、、、どんな映画とも言い難い。描かれていることを読み取ろうとすればするほど、遣る瀬無い気持ちになる。子どもは愛されたいと願う。親は不器用ながらも自分なりに愛>>続きを読む
20年ぶりくらいに再度鑑賞。
相変わらずあの街の住民は糞で、相変わらずミーシャ・バートンはかわいかった。
屋根の上で遠吠えするデヴォンを、はじめて見たとき、震えるほど共感した。
娘を自分の政治活>>続きを読む
あと味スッキリの映画らしい映画。ケイト・ブランシェットが美しい。わたしは、現実でも映画でも、どんな場面においても、女だらけのチームがきらいなのだけど、この8人はいやじゃなかった。女性8人ではなく、身体>>続きを読む
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貧困と男が憎い。クレオに幸あれ。以上。クレオの子どものことは、保育器に落下物、山火事、十字架、分娩直前に浮気旦那と遭遇、、、などなどから予想はついたが、思えばオープニングも流して流して流れてた。「うま>>続きを読む
映画館に向かう電車でLIVE AIDを見直して泣き、映画が始まった途端に泣き、帰りの電車でLIVE AIDをもう一度見て泣いた。なんで涙が出るのか分からん。こういうときの感情って説明できない。とにかく>>続きを読む
薄い。意図的なくだらなさを散りばめてあるのだけど、ハマるひとには面白いと感じられたのだろうが、わたしにはハマらず。肝心の歌声にも説得力がない。ふたりが引きつけあった理由もふんわり。最後も、わざわざ感動>>続きを読む
マリーナに向けられる偏見がひどくて、見ている間はほとんど腹を立てていた。吐き気がするほど苦しかった。愛するパートナーを失った苦しみの上に、無遠慮に幾重にも重ねてくる偏見という名の攻撃。堪え難い。でも、>>続きを読む
南さんの「同性婚」を読んで、深く共感するところがあり、いつかお会いしたいと思っていたところ、映画になるとのことで、さっそく映画館へ。さて愛と法と。愛を「家族」、法を「弁護士としての仕事」を通して表現し>>続きを読む
ひとの生と死に関するものがたりなのに、画面だけを追っていると、不思議なほど静かで、あまり体温を感じない映画だった。でも、深く洞察すると、誰かに対する激しい怒りや、誰かに対する揺らぎない愛情などが見えて>>続きを読む
観たいと思っていた作品。樹木希林さんが亡くなったと聞き、今こそと観た。とにかく、徳江さんが愛くるしい。働けてうれしい、明るいところで普通に過ごせてうれしい、息子のような若者にあんこ作りを教えられてうれ>>続きを読む
私たち、選ばれたのかな。子どもは親を選べないからね。言い回しは違ったかもしれないけど、この言葉がいちばん胸に沁みた。誰だって一緒にいる相手を選ぶことができる。誰でも。子どもであっても。戸籍や血がつなが>>続きを読む
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エンドロールが流れたとき、思わず拍手をしそうになった。感動のあまり、、、というよりも「よく頑張ったね!!!」と讃える気持ち。ワンカットの映画を撮るのは、かくも大変なことなのね。後半の謎解き的展開は、早>>続きを読む
とても気分の悪くなる映画だった。登場人物全員が身勝手で、自分以外の人の気持ちを想像せずに行動しており、そのうえ簡単に人を殺そうとする。それもすべて自分のために。殺人だけではない。クラスメイトをいじめる>>続きを読む
父親を奪った女の娘。見ないようにしても、無視するわけにはいかない事実。家族なら、ちゃんと気持ちを口に出すほうがいい。血の滲んだ真っ赤なシミは、自分にも周りにも痛みを思い出させる。ならばいっそのこと、さ>>続きを読む
戦争という大きな渦に巻き込まれ、翻弄されながらも、悩んだり喜んだり苦しんだり悲しんだり笑ったりしながら、日々の暮らしを紡いでいくひとたち。その健気な姿が、泣ける。ときに支え合い、ときにぶつかり合い、そ>>続きを読む
原作におけるリリコが狂っていく描写が印象的だったので、比べてしまうとイマイチ。肝心なところが物足りなかった。でも、部屋のスタイリングと沢尻エリカの無機質な可愛さはすごくよかった。あと、大森南朋演じる検>>続きを読む
セックスしたくて集まった初対面の裸の男女が、徐々に距離を詰めあって、近づきすぎて小競り合いが起き、また距離が離れたりする様子が滑稽だった。それにしても、愛はなかったし、なにも渦巻いていなかったし、冬の>>続きを読む
ロシアのオリンピック選手たちが本当にかわいそう。スポーツは政治の道具じゃない。尊ぶべき人間の能力を悪用するな。観たあとは怒りでいっぱい。しかし、映画としては、とてもスリリングな展開で楽しめた。
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イライザもゼルダもジャイルズも博士も、the othersもしくはalienあるいはminority。そして、誰もがthe othersもしくはalienあるいはminorityなのだ。その可能性を知>>続きを読む
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田舎の小さな町に暮らす、目の前の生活がすべての小さな人間たち。みんな何か欠けていたり、失っていたり、失いそうになっていたりして、その怒りを誰かにぶつけようとしている。彼らの怒りが爆発するとき、胸がつぶ>>続きを読む
どんなんだっけ? と思うことあって再度。ネタバレ後の確認鑑賞のような感じだった。散りばめられたヒントも、この劇場版は分かりやすくて楽しめる。しかし、この映画に出てくるひとたちは、みんな気持ち悪くてゾワ>>続きを読む
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途中から、どの立ち位置で見たらいいのか分からなくなって困惑。セスの衝動は、猛獣を檻の中で飼ってみたいというのに似ているのかも。ホーリーの衝動は、殺人によって快楽を得たいという欲求。はじめはセスの異常さ>>続きを読む
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カルト宗教こわい。子どもを亡くした親は悲しみのあまり何でもやる。そんなことが結論のような映画。傑作スリラーと大きく掲げていたせいか、伏線やどんでん返しは物足りない感じだった。集団自決方法も、鈍器での反>>続きを読む
食べて寝てセックスする。そんな普通の女子の日常。ただひとつの違和感。恋心とともに、水に落としたインクのように広がっていく、自らのセクシュアリティに対する疑念。いつも何かに飢えていた。その飢えを満たして>>続きを読む
わたしがもっとも敬愛するシンガーのひとり、ニナ・シモン。彼女の歌に込められた激しい怒り。公民権運動の先頭に立っていたことから、黒人差別に対しての怒りだと思っていた。でも、もっとさまざまな怒りがあった。>>続きを読む
愛を伝えるのは本当に難しい。母は息子を、息子は母を、心から愛している。愛しているから暴力に耐えて守ろうと努め、愛しているから口付けする。間違いではないと思う。ひとは誰かから求められていたい。ひとによっ>>続きを読む
この映画のテーマは性の解放だと思っていたら、どうやら性への抵抗だったようで。よって、辛くて苦しい。前作のキャッチーさもどこへやら。個人的にはジョーのペドフェリアに対する考えに共感する部分があり、おもし>>続きを読む
ただのエログロ映画かな、と思って見始めたら、テンポもよくてキャッチー。クスッと笑えるシーンも。登場人物すべてにも興味がもてた。