priskyさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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The Strange Thing About the Johnsons(原題)(2011年製作の映画)

3.1

アスター監督つながりで観た。このひとが描く家族の暗部は、ほんとうに容赦ない。ほんとうに嫌な気持ちになった。独特の「え、これ笑っていいの?」て笑いも健在、、、。くせになる。困る。

ジュディ 虹の彼方に(2019年製作の映画)

4.0

ジュディの分厚い自伝を読み、普段から折に触れ過去のライブ動画をネットで観て、奮い立ってみたり打ちのめされたりして、勝手に彼女を神聖視しているわたしですが、、、納得の作品でした。

彼女のキャラクター、
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.6

アスター監督の悪趣味なとこ、嫌いじゃない。むしろ一度味わうとクセになる。この作品も、どうせ胸糞悪い展開になっていくんだろうと、ちょいちょい挟まれるコミカルなシーンにニヤニヤしながら観ていた。でも、、、>>続きを読む

怪物はささやく(2016年製作の映画)

3.4

ダークファンタジー、しかも子どもが主人公なのは大好物だけど、テーマが優しすぎて、わたしの汚れた心には沁みていかなかった。

世の中には矛盾であふれている。それは自分の心のなかにも。矛盾を恐れず、受け入
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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

あ、もしかして、、、えー! そうなんだ! が何度も味わえる作品。前半に伏線を、後半に謎解きを散りばめ、観客がじわじわと真相を想像できてくる具合を見計らってグイッとミスリードしていく展開は見事。

まず
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クリープ(2014年製作の映画)

3.2

大金をちらつかせて若者をおびき寄せ、気に入った相手(おそらくは男性)に執着し、まとわりついて、殺して、その一連のドラマ(?)をビデオに収める、、、という病気の男性の映画。

とにかくジョセフが気味悪い
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リトルデビル(2017年製作の映画)

3.7

『リトルデビル』という邦題に、こちらを睨み付ける少年、、、しかもなんかこの容姿、どっかで見たことある、、、あぁ、ダミアンか、てことで“悪魔っ子もの“だろうくらいの予測で見始めた。

そしたら、なんだよ
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パージ:アナーキー(2014年製作の映画)

3.3

前作は、貧困層の排除と個人的な制裁にクローズアップされていたが、今作は富裕層による人間狩りや報酬目当ての標的収集など、前作よりも、殺すことへの娯楽性が増長されて描かれていたように思う。

そもそもパー
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貞子vs伽椰子(2016年製作の映画)

2.4

『リング』も『呪怨』も、怖かったなぁ、なつかしいなぁと思い、ガッカリする覚悟で観た。結果、ガッカリというか、、、ちょっとムカついた。

そんな中途半端な高さから落ちてもなかなか死ねないよ、とか、ビデオ
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クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

3.5

ほとんど台詞もなく、画面全体で語りかけてくるような映画。息を殺して、凝視していれば、主人公リーガンやお母さん、お父さん、弟、みんなの感情や意思が伝わってくる。

必死で音を立てないようにする一家を、こ
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ハッピー・デス・デイ 2U(2019年製作の映画)

3.7

前作よりも、おもしろかった! 前作を踏まえて、さらに捻ってくるあたり、もともと今作を念頭に入れて前作を制作したのかな、とも思えた。

前作では、なんとなく気になる存在だったダニエルが、今作では最高に魅
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アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

3.5

ただのドキュメンタリー映画だと思って見てみたら、エンタメ度の高いハイクォリティな作品だった。

トーニャもジェフもショーンもラヴォナも、見事にクズ。だけど、どうにも憎めない。多少の誇張はあるだろうなー
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アイリッシュマン(2019年製作の映画)

3.4

デニーロとパチーノの両雄が並びたつ伝記大作。おもしろくないはずがない、と思って見たので、ハードル上げすぎた。

もちろん、おもしろかった。
しかし長すぎたと感じた。

ケネディやホッファなど、アメリカ
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インシディアス 最後の鍵(2018年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

最後に1作目につながったということで、ひと回りした、つまり完結ということでいいのかな。

1作目は赤い顔の悪魔とヒステリーBBA、2作目はヒステリーBBA、3作目は呼吸できない男、今回の4作目はたくさ
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インシディアス 序章(2015年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

シリーズ3作目なのに序章、、、ややこしい。つまりは1作目の前日譚。エリーズが助手2人と組んで幽霊退治を始めるきっかけになった事件を追った話だった。

そもそも、この話を3作目として世に出す意味ある? 
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インシディアス 第2章(2013年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

今回は赤い顔の悪魔は登場せんのかい! でもそのおかげで謎が一本にまとまって、ストーリー展開がスムーズだったように感じた。

大きな音でビビらせる手法は相変わらず。赤ちゃんの部屋に男がいる! ババーン!
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ジェーン・ドウの解剖(2016年製作の映画)

3.4

ひさびさに、手に汗握るハラハラ感を味わった。

死因を究明するという謎解き要素もあり、死体が動くというゾンビ要素もあり、閉じ込められた地下室からの脱出要素もある。これだけで、けっこうワクワクするのに、
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パージ(2013年製作の映画)

3.4

反戦映画、反差別映画なのだと思う。

2022年のアメリカでは、1年に1度、12時間だけ人を殺してもいい。その儀式「パージ」の標的になるのは、ホームレスなど貧困層。パージの特番では、社会的無価値な人間
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サイレンス(2016年製作の映画)

2.9

イマイチ。
美人が苦しみ悶えている姿が好きなひとにはいいのかもね、、、。

まず、犯人のキャラクターがハッキリしない。どこから何しにきたのか、病気なのかサイコパスなのか。そのため、ずっと、なんだコイツ
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.0

笑ったり、泣いたり、ゾッとしたり、キュンとしたり、、、観ているうちに、いろんな感情が引き起こされる。まるで、1皿でいろんな料理が味わえる、お子様ランチのような作品だ。市街地戦での大尉の軍服は、立派な旗>>続きを読む

ウィッチ(2015年製作の映画)

3.0

キリスト教についてあまり知らないわたしには難解だった。魔女に呪われていると信じ切って、狂っていく家族。しかし神を信じることと、悪魔を恐れることと、どちらも表裏一体で、そんなことでここまで堕ちていくのか>>続きを読む

ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

テンポがよくてポップなホラームービー。
でも少しだけ物足りなかった。

主人公はめちゃくちゃかわいい。ボーイフレンドもキュート。超常現象の発生にはルールや条件がある。身近な人間が真犯人。

、、、まっ
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母なる証明(2009年製作の映画)

3.7

「パラサイト」を観たので、ついでに再鑑賞。
2度目も、やっぱり陰鬱な気持ちになった。

誰だって間違うことはある。それが消したいくらいに大きな間違いであることも。

わたしに子どもはいないけれども、“
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

貧乏家族全員が金持ち家族の家にうまいこと寄生するなんて、ありえないことだけど、韓国の貧富の格差、その描かれ方のリアルさに、この奇想天外な寄生劇が現実に起こりえるかもしれないと思えてしまった。

ずっと
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残穢 住んではいけない部屋(2016年製作の映画)

3.0

こういった呪い系のホラーは、形式というかルールというか、一定の決まりごとがあってこそおもしろいのだと思う。

序盤から中盤は、土地が穢れているという前提で、謎解きが進められる。しかし、結局は語るだけで
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ワウンズ: 呪われたメッセージ(2019年製作の映画)

2.6

見る側の判断や理解に任せます的なノリだが、単純にものすごく説明不足な作品であると感じた。

この夏に行ったばかりだったので、風景から舞台がニューオーリンズであることはなんとなく感じたけど、見る側に、ニ
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アンブレイカブル(2000年製作の映画)

3.1

『スプリット』がおもしろかったので、こちらも。しかし、なんだか地味だった。

怪我も病気もしない強靭な肉体をもつ中年男性が、自らの力の気づき、はじめは目を背けながらも、徐々に成すべきことに向き合い、行
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スプリット(2017年製作の映画)

3.3

シャマラン作品だし、ある程度のクオリティは確保されておるだろうと安心して観た。結果、やはり納得のクオリティ。おもしろかった。

なんといってもジェームス・マカヴォイの演技がめちゃめちゃ光ってる。先生と
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レザーフェイス―悪魔のいけにえ(2017年製作の映画)

3.1

「こんなのレザーフェイスじゃない!」と怒り狂っているかたがいたので、逆に猛烈に興味を引かれ、腹が立つことを覚悟して観てみた。

たしかに、こんなのソーヤー一家じゃない!笑

彼らはこんな邪悪な感じじゃ
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ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

3.9

腑に落ちない部分はあったけれども、『シャイニング』への愛と、スティーブン・キングへの敬意を高次元で両立させた、映画ファン必見の作品だと思った。

腑に落ちないのは、ダンがアブラを連れてオーバールックホ
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ザ・ベビーシッター(2016年製作の映画)

3.5

12歳の少年が恋と冒険の末に大人の男になる。そんな話を血塗れコメディに変換した、ふざけた作品。とてもおもしろかった。

ナイフ2本でグッサリのシーンから、『ホームアローン』よりも「嘘でしょ?!」的な方
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i-新聞記者ドキュメント-(2019年製作の映画)

4.1

まず、闘う望月さんの姿がカッコイイ。街頭演説に現れた菅官房長官を見つめる目が特によかった。あのシーンは、スリリングだったなぁ。

社会部の記者が何故、政治部の範疇であるはずの菅官房長官のは記者会見にい
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セックス・ドール(2016年製作の映画)

3.0

パンクっぽい題字が気になり、紹介文を読むとサスペンスものかと思い、どれどれと見始めたら、ものすごいキレエだけどヤンチャな匂いのするイケメンが出てきて、、、そのあとはイケメンを見るだけのために観た。>>続きを読む

ザ・ギフト(2015年製作の映画)

3.4

観たあとに、すっきりしない映画。

結末はロビンが気絶したあたりから予測はついた。池があるのに魚がいないから鯉をあげた。窓があるのに掃除してないように見えたからガラスクリーナーをあげた。子どものオモチ
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MAMA(2013年製作の映画)

4.0

思いの外、泣いてしまった。ヒューマンドラマ要素もダークファンタジー要素も非常に強い。でも正統派のホラー映画としても成立している、なかなかの傑作。

謎解き的な要素もあり、ストーリーが進むにつれて、その
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ELI/イーライ(2019年製作の映画)

3.3

タイトルが子どもの名前であることと、少年の不気味なシルエットから、おそらく主人公の少年になにか秘密があるんだろうと予測はつく。

超能力モノかな、と思っていたら、悪魔モノだった。キリスト教徒ではない人
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