KentaNarafuさんの映画レビュー・感想・評価

KentaNarafu

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きみに読む物語(2004年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

認知症を患って施設に入る妻と、その妻に寄り添う夫の物語。2人がいかにして今に至ったのか、その過去のストーリーがメイン。

端的に言って、良かった。最後以外は。
夫は本当に大きな愛で妻を包み込んできたし
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渇水(2023年製作の映画)

1.5

このレビューはネタバレを含みます

行政の水道料金徴収担当の主人公と、その主人公が給水停止をして滞納世帯を周りながら繰り広げられる人間ドラマと、水道のようなライフラインは無料であるべきではないのか?という問いかけが埋め込まれた一作。生田>>続きを読む

ANON アノン(2018年製作の映画)

3.5

個人に関する全ての情報が管理され、全く匿名性が失われた「はず」の世界のお話。一応スリラーやサスペンスに分類されるようだが、そこはアンドリュー・ニコル監督なので、現代に対する警鐘的な、いわゆる社会派的要>>続きを読む

ちひろさん(2023年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

視聴後の最初の感想は、有村架純があまりに当たり役だったし、申し訳ないが「有村架純ってこんなにお芝居できるんだ」という驚きでもあった。
元風俗嬢でお弁当屋に勤めるちひろの奔放さと人柄で、ちひろと関わるみ
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牝猫たち(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

池袋を舞台にした女性たちの性とそれを巡る人間模様が繰り広げられる作品。あらすじでは「逞しく生きる女性たち」の話的なことが書いてあったが、個人的な視聴後の最初の感想は、「ああ、男がみんなクズだなぁ」だっ>>続きを読む

星になるまで(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

珍しく台湾の映画を観た。端的に言ってこの作品で最も光るのは、ソーシャルワーカー(ジミン)の描き方だと思う。
世の中に社会福祉をテーマにしたりソーシャルワーカーが登場する映画は多数あるが、ここまで共感で
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

時間が逆行する世界を描いたクリストファー・ノーラン監督のヒット作。正直、話の展開を全て理解しながら観るには、何度か観ないと理解しきれないと思う。難しかった。
ただそれは、ただ単に難しく作っているという
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

videonews.comの批評を観てから観たので「なるほどなあ」という感想。
「砂上の法廷」に酷似しているというのも本当にそのとおりで、結局、法廷という場は、そして弁護という活動は、真実を明らかにす
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護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

これまでに観た映画の中でワースト3に入る駄作だった。
百歩譲って映画はフィクションでメタだからリアリティのなさを批判するのはナンセンスだとしても、それにしてもどう調べたらこんな描き方になるのだ、という
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マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

2.5

全体的に評価が高めな映画のように思うのだけど、個人的にはハマらなかった。
ストーリーは割と面白いと思うのだけど、主人公のキャラ設定と永野芽郁の間に少し距離があるような気がする。永野芽郁の無言のお芝居(
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ガタカ(1997年製作の映画)

4.7

遺伝子技術が進み、優秀な遺伝子とそうでない遺伝子を予め判別できるようになった社会。どんな病気の素因があってどのぐらいの年齢で発症して予想寿命は何歳で…といった情報が大手を振って歩く。それはもちろんユー>>続きを読む

リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

4.9

超傑作だと思う。この世はどんなにクソみたいでも進んでいく。その人が一見ごく普通に生きているように見えて、実はひどい因果の道を通り抜けてここに来ているかもしれないし、なんだかよくわからないまま、謎が解決>>続きを読む

ドローン・オブ・ウォー(2014年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

アンドリュー・ニコル監督。未来の戦争はこういうことになるんだろうなあと思うし、それは決して遠い未来ではない。
兵器としてのドローンの誕生で、まるでシューティングゲームのように、自分に身の危険が及ぶこと
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コレクティブ 国家の嘘(2019年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

ルーマニアで起きた火災に端を発した病院、製薬会社、政治家らを巡る巨大な汚職の構造を追うジャーナリストたちのドキュメンタリー。
まず何より、これがドキュメンタリーだとは信じられなかったのが正直な感想。こ
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フラッシュダンス(1983年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

今となっては何でこんなにヒットしたのかよく分からないし、割と結末も読めてしまいそうな流れではあるのだが、こういうサクセスストーリーはとても観やすいのだろうな、と思う。
みにくいアヒルの子ではないが、正
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聖者たちの食卓(2011年製作の映画)

3.9

65分の短い記録映画。セリフやBGMは一切なく、ただただおよそ10万食の食事が作られていく様子が映し出される。インドの寺院で500年以上続く無料食堂とのことだけど、信仰の力というのは本当にすごいのだな>>続きを読む

この子は邪悪(2022年製作の映画)

2.5

正直刺さらなかった。ホラーといえばホラーだし、それほどでもないと言われればそれほどでもない。
こういう映画なのでとにかく現実離れしていることは問題ないのだが、心理学や精神医学をめちゃくちゃな使い方して
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二重性活 女子大生の秘密レポート(2016年製作の映画)

4.3

2016年のドイツの映画。数学を学ぶことを志してベルリンの大学に来た女性が、勉学への情熱も持ちながらも徐々に性や友人関係といった快楽とのバランスが取れなくなっていき、どんどんと深みにはまって抜け出せな>>続きを読む

かもめ食堂(2005年製作の映画)

4.0

小林聡美、片桐はいり、もたいまさこの三人がフィンランドで食堂やる話なんて、観る前から「面白くないはずがない」と思えるキャスティング。
ストーリーも、のんびりゆっくりと進んでいき、てんやわんやのドタバタ
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望み(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

幸せな家庭を襲った一つの事件と、それに巻き込まれた家族のマスコミや社会との軋轢を描いた作品。
何らかの事件に巻き込まれているかもしれない子どもに対する感情が、父親と母親で相反していてそれが徐々に昇華(
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PLAN 75(2022年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

75歳以上の高齢者の安楽死を法制化した社会のお話。街角ではPLAN75のキャンペーンがなされ、TVでも行き詰まる高齢社会の解決策の一つとして注目される。そのような社会で、高齢者が生きること。そして、若>>続きを読む

科捜研の女 -劇場版-(2021年製作の映画)

3.0

大人気TVドラマシリーズの映画版。TVドラマの雰囲気そのままに、興味を惹きつけるエピソードとストーリーが詰まっていて、退屈することがない。
正直、埋め込まれている科学的な情報量に比べて「金太郎飴」みた
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ヒトラー 〜最期の12日間〜(2004年製作の映画)

4.0

ヒトラーの最晩年、戦争の劣勢から最後に自害するまでの12日間と、ヒトラー亡き後終戦までの模様を描いた一作。
ヒトラーを描いた映画はたくさんあるが、これはその中でもかなり面白く興味深い。ヒトラーは戦後に
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樹海村(2021年製作の映画)

1.9

ホラーが超絶苦手なのに何故か観てしまった私が悪いんですが…合わなかったです。
グロ描写は何とか大丈夫だったものの、いつそのシーンが来るのか、いきなり大きな音や映像でビックリさせられないかとか、ずっと脳
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ビリーブ 未来への大逆転(2018年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

女性差別がまだまだ当たり前だった時代に、法制度の性差別に向かって戦いを挑んだ女性弁護士の実話を元にした話。
フェリシティ・ジョーンズの美しさにも見惚れてしまうが、ストーリーがとにかく面白い。男性的な社
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そして誰もいなくなった(1945年製作の映画)

4.5

すっっっごい怖かった。でも、めちゃくちゃ面白かった。もうそれしか感想がない。とにかく、名作、名作、名作!!

ゾディアック(2006年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

実際にあった事件を元にした映画。何かのYouTubeで聞き齧って何となく知っていた程度だったが、映画としては楽しめた。
果たして、あと一歩でゾディアックを取り逃したのか、それともなお辿り着いていなかっ
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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

ベトナム戦争に関する政府の最高機密文書を手に入れたことで、政治とジャーナリズムの間で翻弄され、葛藤し、戦い抜く新聞社のストーリー。メリル・ストリープがワシントン・ポストの社主として、成長しながら最後に>>続きを読む

祈りの幕が下りる時(2017年製作の映画)

4.0

東野圭吾原作の映画化。後半のストーリー展開がとにかく凄い。もしかしたら前半はやや退屈する人もいるかもしれないが、後半の怒涛の展開は観る人を釘付けにしてやまない。ただ泣けるだけではなく、感動と、悔しさと>>続きを読む

コリーニ事件(2019年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

ここ最近で一番衝撃を受けた作品だった。後から考えれば「さすがにそんな偶然はないだろう」ということは複数あるけど、それを補って余りある作り込み。
エンターテインメントとしての側面と、社会派なメッセージ性
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ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

4.5

この作品の最大の見どころは、とにかく役者たちの名演に尽きる。ティム・ロビンスとモーガン・フリーマンは当然ながら、他の役者も一様に素晴らしい名演。
名作と言われながら、実はストーリーとしてはシンプルでは
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ゴーストバスターズ(1984年製作の映画)

4.0

このいかにもアメリカな感じのバカバカしさが良いんだよな〜という名作。
しかもただバカバカしいだけではなく、ヒーローストーリーでもあり、感動ポイントもあったり。
ストーリー展開自体は割と平凡だと思うのだ
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雨に唄えば(1952年製作の映画)

5.0

もう、最高。雨に歌うシーンは映画史に残る名シーンだと思う。
ダンスも歌も、とにかく素晴らしいの一言に尽きる。

スクール・オブ・ロック(2003年製作の映画)

3.8

何も考えず観られる、ザ・アメリカな映画。スカッとしたい人にピッタリ。面白かった!

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

4.0

キューブリック作品はいつもそこはかとない不気味さと魅力に溢れているが、これはキューブリック作品の中でも特にそうかもしれない。

セックスと暴力の描写は激しいが、それだけに何か人間の底の部分に響いてくる
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シッコ(2007年製作の映画)

4.5

アメリカの医療保険の闇をズカズカと?切り裂いていくいつものマイケル・ムーア節は健在。日本では全く作れにないこのスタイルの映画。こういう作品が生まれるのはある意味自由の国でこそなんだなぁと思う。

アメ
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