小ネタ一つ一つが本当に面白い。トリュフォーのギャグセンスがこれほどまでになく光ってる。
相変わらずドワネルの転職先も意味がわからないし、日本人女性キョーコは日本語まで棒だし。変な世界観に拍車をかけるド>>続きを読む
コンチータ、化粧薄い方が好みだなとか途中まで本気で思ってたが、そうではなくただ単にキャロル・ブーケの方がタイプなのだと気づいた時、このタイトルの意味を理解できたようで面白かった。
それからは本当に夢を>>続きを読む
クロード・シャブロルの熟成されたサスペンスにイザベル・ユペールの妖艶さ。
このタッグは物語以上のなにかを生み出してるようで、非常に味わい深い。
天使のような顔をして違法行為で成り上がっていくイザベル・ユペールは、それが善か悪かなどはどうでもよく本当に美しい。
そんな彼女は善悪の判断はついてただろうが、時勢に疎かったというべきか。結末には哀しみ>>続きを読む
残酷なドタバタ喜劇。ビュルレスク的にフランス映画の原点にして頂点を極めた映画だと思う。
階級闘争や文明批判など的を射たような言葉では表しきれないエネルギーに満ち溢れているし、車の衝突事故によりスクリー>>続きを読む
ブラックアウトで構築されるリズムはゆったりとフェードインし、第3部の破壊と共に可視化される。
エドワード・ヤンが閉塞感を溜め込み最後に爆発するのに対し、こちらは唐突に爆発する。3部構成で段階を踏んでる>>続きを読む
マイルスのサントラをずっと聴いてて、だいぶ経ってからこの映画を観たので妙なデジャ・ヴュ感があり面白かった。
始まりからスタイリッシュな映像にビターなサスペンス、その暗闇と啻ならぬ色気の中をジャンヌ・モ>>続きを読む
無表情で全くなにを考えているのか分からず感情移入出来ない。だからこそ傍観者としてその狂気を楽しむことが出来る。
静的に気が触れてる、サスペンスとして最高な型をシャブロルは作り上げてる。
エンドロールま>>続きを読む
成長したアントワーヌ・ドワネルは転職先がいちいち謎で面白い。
ドタバタ喜劇でありながら視線の先に漂うサスペンス感にはヒッチコックを感じる。
自分の置かれた状況に最後は自ら逃げ出し、そしてシラケる流れが完璧だと思った。
革命200年祭や放火など刺激的なシーンの応酬に圧倒されながらも、恋愛模様に関しては純粋というより自分には幼稚に見えて辟易する部分もあった。
でも終わってみるとその全てが美しく心に残っているから不思議。>>続きを読む
隣人の恐怖、家屋を舞台にした心理ホラーはポランスキーお得意ですが、これは傑作。
古典的ホラーと言ってしまえばそれまでですが、この徹底された間接的恐怖は今観てもリアルで恐ろしいしミア・ファローは今観ても>>続きを読む
ゴダール作品の中ではかなりポップで観やすいコメディ。本からの引用は相変わらずながら、本のタイトルで会話するところはスムースで爽快感すらある。
脈略もなく急に音楽を止めるゴダール的手法も、ミュージカルと>>続きを読む
12年ぶりに実家に帰ってきた次男と家族の会話劇。唯一血縁ではないマリオン・コティヤールのサスペンス的なスパイスもありながら、何とも不安定に時間だけが過ぎて行く。
しかし本当に今日まで、劇作家となった次>>続きを読む
掟についてはあって無いようなものなので、これはもしかしたらダメ邦題の部類に入るのかもしれませんが、内容はハートウォーミングでストレートに良いです。
あと、今作でアニャ・テイラー=ジョイちゃんがヒロ>>続きを読む
壊して壊して壊しまくった先に見つかるのは、既に壊れていた真実。共感は出来なくても、自分を見つめ直すきっかけにはなるのかも(ナオミ・ワッツ、老けたな……)
サスペンスとラブロマンスのバランス感覚が素敵。刹那的な前半から偏執へ向かう後半の流れも気味の悪さを通り越して美しい。
色の対比、ゴダールの美的センスに刺激され続ける。
哲学的に逃避行、ロードムービー(と言うには色々と飛躍し過ぎてるけど)を楽しめます。
これ、個人的には割と癒し映画です。
ゴダール流のSFということで、難解極まりない複雑な展開を見せるかと思いきや、行き着く先はシンプルに愛。ロマンチックな作品。
ランティモスの創り出す世界観、本当に独特で面白い。そしてやっぱり酷い目に遭ってしまうレイチェル・ワイズ、愛おしい。