相変わらず独特な世界観。
そして、映画製作をシニカルに皮肉ったメタ作品。
「マルコヴィッチの穴」で成功した地味な容姿の脚本家チャーリー・カウフマン。彼は次回作として「蘭に魅せられた男」というノンフィ>>続きを読む
洋画版「犬神家の一族」。
とにかく登場人物が多い。
名誉毀損裁判で敗訴し、無一文になった記者が判決を覆すほどの大ネタを得る見返りとして、依頼者の一族の謎を解明するミステリー。
フィンチャー監督のダ>>続きを読む
再レビュー。
「スタンフォード監獄実験」を元に構成した半フィクション。
看守役と囚人役に分かれた被験者が2週間疑似刑務所で過ごす話。
エイリアンより人間が一番バケモノだな、と痛感する作品。
最初>>続きを読む
ジム・キャリー扮するトゥルーマンはリアリティ番組「トゥルーマン・ショー」の主役。生まれた頃から現在までの生活を24時間365日放映される男。住む町はセットで家族・友人・妻はみんな役者。本人だけがその事>>続きを読む
「この世界は素晴らしい。戦う価値がある」…後半は賛成だ。
「7つの大罪」をテーマにする連続殺人犯って映画的なんだけど、それにリアリティを感じるのは、全編におけるシーンの「暗さ」のせいだと思う。「こん>>続きを読む
離婚したことで躁うつ病になったパット。夫と死別したことでセックス依存症になり失職したティファニー。そんな2人が「再生」していくお話。
人が立ち直るには「きっかけ」と「支え」が必要と実感する映画。>>続きを読む
また邦画の名作が誕生。
私は当然戦争を知りません。なのに本作の世界観に強く入っていけたのは、「すずさん」という女性の送る生活がとてもリアルで普遍的だからだと思う。
普通の人が普通に喜怒哀楽を感じる>>続きを読む
泣けるわこれ。
兵士の士気高揚のためベトナムに赴任した空軍ラジオDJの話。
全部アドリブ?ってくらいロビン・ウィリアムズのセリフの面白さとトークの引き出しの多さに驚いた。皮肉なジョークも嫌味に聞こえ>>続きを読む
「ねえ!こんなの都合が良すぎない?」
「お前言ってたじゃないか、これは映画だって」
個人的に超好きな作品。
なぜ本作の評価はイマイチなのか…。
アクション映画というジャンル自体をパロディ化するメタ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
いわゆる倒叙モノ。
本編の大部分がキントの回想ってのが本作のミソだね。映像を観た客は当然それが真実と思うけど、実はどこまでが本当か分からないという。
カイザーがキントじゃない?ってのは後半で薄っす>>続きを読む
スピンオフの枠を完全に越えた名作。
「希望は、死なない」のコピー通り、受け継がれる人の意志を描いたシリーズ中屈指の切ないスター・ウォーズ。
エピソード4の冒頭で触れられたデス・スター設計図奪還の話>>続きを読む
15分だけ俳優ジョン・マルコヴィッチの脳内に通じる穴を巡る話。
「エターナル・サンシャイン」もだけど、脚本家チャーリー・カウフマンの頭の中はどうなってるの?発想が斬新過ぎて次が予測できない。
そん>>続きを読む
不気味なホームドラマ。
図鑑片手に船でやってくるシーンから松田優作の存在感が凄い。お前は何者なんだ?笑。「夕暮れ」を書きまくった茂之を容赦なく殴るシーン、吉本が家族を静かに叩きのめす恐怖の団らんシー>>続きを読む
出てくる男が皆いい意味でバカ過ぎて、キャメロン・ディアスが神がかり的に可愛いコメディ。
「あら、ヘア・ジェルね?」ってキャメロンが言うシーンは毎回笑う。
自分にとってニコール・キッドマンは小学生の頃のスター女優だった。あんなセクシーな人は日本人にはいなかったから。
そんな彼女の魅力が十二分に出てた作品。
原題通り、彼女のためなら死ねる(To Die >>続きを読む
「キャンディの言うことはデタラメばかりだが1つ正しいことを言った。俺は1万年に1人のニガーだ。」
2時間40分という長尺が苦にならない勧善懲悪モノ。悪い奴を全員皆殺しにする明快な展開は観てて痛快。>>続きを読む
実はかなり好きなイーストウッド作品。
頑固な老軍人が新兵を育成する人間ドラマ。後年の「グラン・トリノ」に通じる、時代に置いていかれてるけど人に対する愛と優しさがあるイーストウッドの演技はこの頃から完>>続きを読む
本作からオートマチック型の44マグナムが登場。
前作から7年しか経ってないのに急にじいちゃんになったイーストウッドどうした?的な要素はあったけど、ラストのカタルシスかシリーズ中一番好きなので許す笑。>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
一時停止を4回押した。
あまりに眠気を催す展開だったから。
真犯人はルースターだったけど、これは途中で何となく分かってしまった。デ・ニーロ扮するタークが証拠のねつ造をしたことで自身の正義が揺らぎ、犯>>続きを読む
「青酸カリだったらどうする?」
「警察24時」的なリアリティ番組をつくり上げるために性格が全く正反対な刑事を無理やりコンビにする話。
ヤラセを皮肉る演出は好きだったけど、肝心のストーリーがお留守に>>続きを読む
「ロッキー・ザ・ファイナル」もそうだったけど、この年代のスタローン脚本・監督による続編シリーズは本当に質がいい。
本作も然り。
明快なアクション映画と化した「怒りの脱出」「怒りのアフガン」に比べると>>続きを読む
「見ろよ、こりゃダントツで最高傑作だぜ。」
歴史が絡んだ戦争映画なのに完全に歴史との整合性を無視する痛快な娯楽作品。2000年代に入ってもうぶっ飛んだ演技はやらないのかと心配したのも杞憂、本作のブラ>>続きを読む
全体的にテンポよくて面白い。
年金暮らししてる元敏腕CIAじいちゃん達が悪党と戦う高齢化社会ならではのエンタメ作品。
薬物投与の影響でイカれた老人になったジョン・マルコヴィッチと普通のばあちゃんなの>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
世界観が好き。
タイムトラベル物だけど、内容としては良質なサスペンス。
90年代のブラピの演技は本当に勢いがあるね。
前年の「セブン」のミルズ刑事と同じ人とは思えない位ゴインズ役が完全にハマってた。>>続きを読む
「妻に殺されかけた。」
「俺も経験あるよ。」
本作を契機に始まったブラピとアンジーのロマンスが10年後に終わってしまうとは・・・。
殺し屋同士の夫婦がお互いにターゲットとなったことで倦怠期が解決す>>続きを読む
銃の密売人の金を巡り、密売人一味、CA、保釈金融業者、警察の思惑が絡まり合うドラマ。
正直タランティーノ作品にしてはバイオレンス描写薄めで要所要所で緊張感途切れた感じ。間抜けのまま誤解されて撃たれる>>続きを読む
「勝ったぞ、グレース。」
あの映像の畳みかけで涙腺刺激する演出はズルいわ。見事に泣いたけど笑
内容としてはアメリカ万歳な大味作品。科学的に怪しい点もあるけど、それがよい。ダイナミックさと男臭い美学が>>続きを読む
「ライアーライアー」もそうだけどシャドヤック監督は教訓的なメッセージを説教臭くなく伝えるのが上手い。
一時的に神様になった自己中な男。万能になることで伴う大きな責任、また万能になっても動かすことので>>続きを読む
「本当は13歳なんだ。」
もはや大人になったジョッシュと同じくらいの年齢だけど、この作品は何回観てもいい。
初めてブラックコーヒーを美味しく味わえた成長から、スーザンとの別れは切ない。
彼女に見>>続きを読む
心暖まるロードムービー。
観賞後はカツ丼食べて瓶ビール飲みたくなる。
「雄弁は金」は西洋の価値観だけど、言葉少なで何かを胸にずっと秘めてる高倉健さんは日本が誇るイケメンのモデル。「おい、大将」って武>>続きを読む
初めて観た時はルパンの声に全く感情移入できなくて故山田康雄さんの偉大さを知るとともに、「声優業」という畑違いの重荷を急に背負うことになったクリカンさんに同情した。
本作でデビューしてから20年。
今>>続きを読む
一番潜入したいのはノーラン監督の頭の中。
こんなアイディアを思いつき、キレイに映画化できるのが凄すぎる。
下の階層に潜った結果、橋から落ちていつまでも着水しないバン。倒れるか倒れないのか微妙な動きを>>続きを読む
フィリップ・マーロウの世界みたい。
現代においてある意味「死語」的なハードボイルドさを全面に押し出したシンプルなストーリーが個人的にハマった。
主な登場人物の心情がナレーション形式なおかげでスピーデ>>続きを読む
面白いんだけどね…。
一番の問題はリチャード・ギアが最初からカッコ良すぎるってこと笑
冴えない中年男がダンスを通じて少しずつ美しく変化していくのがオリジナルの一番の魅力と思ってた自分としては、何か違う>>続きを読む
社交ダンスを通じた心温まる映画。
人としてどんどん美しくなっていく役所広司が本作の一番の見どころだと思う。覇気が蘇っていく過程が自転車のこぎ方で表現されてるのが凄い良い。
浮気を疑って奥さんが探偵>>続きを読む
脚本はオリジナルそのままなのに…。
完全にオリジナルより劣化した作品。
織田さんが悪い訳じゃないけど、三十郎に彼は合ってない。三船敏郎のイメージに無理に寄せてるのも違和感だらけだった。トヨエツの室戸>>続きを読む