しんごさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

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ダンケルク(2017年製作の映画)

3.9

クリストファー・ノーラン監督が既存の戦争映画と同系列の映画を製作しないことは予想してたけど、実際に鑑賞すると「えっもう終わったの?」ってくらい106分があっと言う間に過ぎる濃密な作品でした。

本作で
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探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点(2013年製作の映画)

3.0

続編の方が面白くなるのはやっぱり稀なんだなと感じた。「ターミネーターか?」って探偵に驚嘆されるほどの高田の無敵さだけが印象に残る作品となってしまった。

スキージャンプ台での尋問、路線バスでの揉み合い
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エル ELLE(2016年製作の映画)

3.5

冒頭いきなりレイプシーンから幕を開ける本作。被害者のミシェルが犯人に復讐するクライム・サスペンスかと思いきやどんどん脇道というかオフロードに爆進する映画でした。

10歳でトラウマを抱えて以降常に自己
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探偵はBARにいる(2011年製作の映画)

3.5

東京の工藤俊作、横浜の濱マイク。そして札幌は本作の名も無き「探偵」さんで決まり。

普段はバラエティでお馴染みの大泉洋の本職はやっぱり役者なんだと感じた。ハードボイルドだけど人情があり粋に振る舞う2枚
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セックス・アンド・ザ・シティ2(2010年製作の映画)

3.2

長年のパートナーだったキャリーとビッグが結婚したことで今までのTVシリーズが大団円した前作に対し、本作は結婚後の2人の悩みがストーリーの軸なのでダイナミックなドラマ性は欠けた印象を受けた。

それを踏
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君の膵臓をたべたい(2017年製作の映画)

3.9

「病気が絡んだ学園モノ」というフィルターを通しながらナメて鑑賞したらかなりの秀作だった。不覚にもラスト20分は涙が出た。読み物演出で完全に狙いにかかってるの分かってたけど、「僕」が涙するシーンに完全に>>続きを読む

スキップ・トレース(2015年製作の映画)

3.5

公開初日に鑑賞。

アクション、コメディ、ロードムービー全ての要素を詰め込んだお祭り感満載の王道バディ物。批評家には叩かれがちだけど、レニー・ハーリン監督の大味でダイナミックな演出が自分は大好きです。
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スパイ・ゲーム(2001年製作の映画)

4.0

中国の刑務所に捕えられ、国家からも見捨てられた若きCIA工作員を救出しようとする師匠の話。

本作が凄いのはこの「救出」劇でレッドフォードとブラピが1回も顔を合わせないこと。

物語の6割強はミュアー
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ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!(2007年製作の映画)

4.0

この映画のジャンルは何?笑。編集のスピーディーさと展開の早さに関しては「ベイビー・ドライバー」よりこちらの方が好き。

のどかだけどどこか閉鎖的な村の秘密、装束に身を包んだ犯罪者、アクション等と色んな
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プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

4.2

与えられた環境に適応してベストを尽くすことの大切さを感じる作品。ミランダとアンディの関係を軸としつつ、仕事観・対人関係等について考察させられる結構自己啓発の要素が強い映画。

「すみません、D&Gのス
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ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008年製作の映画)

3.7

「美魔女」がゴールデンタイムのバラエティ番組に登場し、アンチ・エイジング美容が人々の歓心を買う現代にこの作品が公開されたのには強いメッセージ性があるなと思う。

駅の時計の秒針が逆に動き出す印象的なシ
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仁義なき戦い 頂上作戦(1974年製作の映画)

4.5

「暴力による戦後史の締めくくり」と謳われたシリーズ4作目。広能が途中で戦線からいなくなるけど、山守、打本、岡島、武田、岩井らの群像劇のクオリティの高さから一切中だるみすること鑑賞。

第二次広島抗争の
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ナイスガイズ!(2016年製作の映画)

3.0

主演がラッセル・クロウとライアン・ゴズリング、監督は「リーサル・ウェポン」の脚本家シェーン・ブラック。この豪勢な布陣で期待を高く抱きすぎたせいか、今ひとつハマらなかったなー。

「ラ・ラ・ランド」での
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バッドボーイズ2バッド(2003年製作の映画)

3.4

予算が前作の6倍だという事実はオープニングを10秒観れば明らか笑。マイケル・ベイ監督がやりたいことを全て詰め込んだ作品。

冒頭のKKKの集会でのドンパチに始まりとにかく贅沢なアクションシーンが随所で
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.5

寡黙で名前すら分からない逃がし屋稼業のドライバーといえば、真っ先にライアン・ゴズリングの「ドライヴ」を連想するけど、内容はドライヴとは真逆の超エンタメ作品でした。タランティーノやレフンに心を奪われた後>>続きを読む

リーサル・ウェポン(1987年製作の映画)

4.0

数多くのバディ物の中でも恐らく五指に入るほどの良作。公開から約20年後にドラマとしてリメイクされている点からも、本作が時代を越えて愛されていることが窺われますね。

この映画はやはりリッグスとマータフ
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ビバリーヒルズ・コップ3(1994年製作の映画)

2.7

完全に失速した駄作。
脚本は本当にスティーブン・E・デ・スーザなの?「48時間」や「ダイ・ハード」を執筆したのと同じライターとは思えないストーリーテリングの粗さに驚愕。

お決まりキャラが出てくるだけ
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ONCE ダブリンの街角で(2007年製作の映画)

4.1

「はじまりのうた」や「シング・ストリート」もそうだけど、ジョン・カーニー監督は歌を人の交流ツールとして非常に重要視しているんだという事を如実に感じる作品。

それぞれスネに傷を持つ男女が歌で繋がり互い
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ダイ・ハード3(1995年製作の映画)

3.5

「沈黙の戦艦」の大ヒットにより、当初予定していた海洋アクション物から脚本を全て書き直して製作された作品。結果として、前2作とまた違う面白い話に仕上がった印象。

本作の季節は夏なのでお決まりの「レット
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ブラック・レイン(1989年製作の映画)

3.7

ある1人の日本人ヤクザを巡って日米の刑事達が共闘する作品。

字面だけで書くと普通だけど、日米の様式の違い等のドラマが盛り込まれたことにより通常のポリスアクション物とは一線を画す内容に。「ブレードラン
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レッド・ドラゴン(2002年製作の映画)

3.8

レクターが精神科医というよりただのプレデターと化した前作「ハンニバル」から軌道修正を図った作品。

脚本を「羊たちの沈黙」のテッド・タリーに戻しつつ、監督を「ラッシュアワー」のブレット・ラトナーが担当
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真夜中のカーボーイ(1969年製作の映画)

3.9

「ユートピアの探求と挫折」がテーマというべきか、夢と希望の国アメリカを全否定するような映画。

主人公のジョーは己の肉体を駆使してニューヨークでリッチなヒモになることを目指してテキサスから出てきた青年
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バッドボーイズ(1995年製作の映画)

3.8

新作が来年公開なので再観賞。

マイケル・ベイの初監督作。
さすがCMディレクター出身というべきか、22年前の作品とは思えないスタイリッシュな映像と音楽のカッコ良さ。仰ぎ見る様なバーのシーン、主役の2
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沈黙シリーズ第3弾/暴走特急(1995年製作の映画)

3.6

「沈黙の戦艦」の正式な続編は本作なので、厳密には沈黙シリーズ第2弾は「沈黙の要塞」ではなくこの作品に当たる。

列車という戦艦より更に密室度を増した空間でテロと戦う展開は緊迫感があり、個人的には「戦艦
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沈黙の戦艦(1992年製作の映画)

3.7

「ダイ・ハード3」は当初海洋アクションの予定だったが、本作が公開されたことでその企画が全面的に頓挫したことは有名な話。

本作の見所はセガールが一切危機に陥らないこと笑。絶望的状況に追い込まれた主人公
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ビバリーヒルズ・コップ2(1987年製作の映画)

3.8

1作目に劣らない続編。

前作ではタガート・ローズウッドとの人間関係の構築に時間を割いていたが、本作では既に2人はアクセルと仲良しなので派手なアクションメインにストーリーが進行。

かといって、登場人
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裸の銃を持つ男PART33 1/3 最後の侮辱(1994年製作の映画)

3.6

安定のバカ映画。

「戦艦ポチョムキン」「アンタッチャブル」のパロディで幕を開ける本作は今回もくだらなさ全開でお届けされます。駅でどんだけベビーカー出てくるんだよ笑。

パロディとじわじわ来る小ネタを
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ビバリーヒルズ・コップ(1984年製作の映画)

4.0

王道ポリスアクション。
「序章➡問題発生➡対立➡和解➡解決」とまさに自分が大好きなパターンをどストライクで無駄なく魅せてくれる作品。

「キャラが立つ」って本当こういう事を言うんだよなー。速射砲の様に
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スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)

3.0

極悪人集団で構成された決死部隊(=スーサイド・スクワッド)が世界を救う話だけど、登場人物が悪人って感じが全くしないので入り込めなかったなー。どっちかと言えばウォーラーの方が悪いでしょ確実に。

完全に
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荒野はつらいよ アリゾナより愛をこめて(2014年製作の映画)

3.7

現代で言うサブカルおたくの羊飼いが1885年の殺伐とした西部でヒーローになるコメディ。

「TED」はあんまりハマらなかったけど、本作のマクファーレン節はとても面白い。祭りの射的の標的が黒人奴隷のパネ
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ゾンビランド(2009年製作の映画)

3.6

「ソーシャル・ネットワーク」でもヲタク役だったジェシー・アイゼンバーグを本作の主役にキャスティングするのが面白い。

「友達のいない童貞ヲタク」って普通のパニック物では真っ先に死ぬキャラなんだよね。そ
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裏切りのサーカス(2011年製作の映画)

4.0

米ソ冷戦下、イギリス諜報部に潜む二重スパイ「もぐら」を探す元諜報部員のお話。

人の苦悩や葛藤がもの凄く細かく作り込まれた作品。難解な話なので2回見たけど、小道具や役者の芝居が複雑な感情を表現している
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仁義なき戦い 代理戦争(1973年製作の映画)

4.3

最近「仁義なき」シリーズばっかり観てるな笑。

脚本の笠原和夫が「死を覚悟して開き直った」と述懐する怒濤の3作目。山守組のみならず山口組がモデルの明石組も登場する訳だから、脚本家として命の危険に晒され
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JUNO/ジュノ(2007年製作の映画)

3.5

女子高生の妊娠というシリアスなテーマながらも中身はジュノの心の成長に焦点を当てたホームドラマ。重く演出しないのは監督としては意図的な所なんだろうな。

絶対こんな良い人達いないだろ?ってくらい暖かみあ
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仁義なき戦い 広島死闘篇(1973年製作の映画)

4.6

続編面白過ぎ。
そして死闘過ぎ。

群像劇だった前作とは異なり、山中と靖子の悲恋を中心としたストーリーだからか胸に迫る内容だった。

1作目の坂井鉄也も無念だったけど今作はそれをも凌ぐ救いのなさ。梶芽
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仁義なき戦い(1973年製作の映画)

5.0

「昔のモノはいい」って懐古主義的な考えがあんまり好きじゃないけど、この映画については手放しで絶賛したい。そしてこれを原語で鑑賞できることを世界に自慢したい。

タランティーノが崇拝して止まない深作欣二
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