しんごさんの映画レビュー・感想・評価

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侍タイムスリッパー(2023年製作の映画)

4.6

池袋シネマ・ロサ1館のみから現在320館程にまで上映拡大中の本作。幕末から現代にタイムスリップしてきた会津藩士が時代劇の斬られ役として働くというストーリーを聞いた時は物凄いB級だなと思ったけど、観たら>>続きを読む

ウォーリアー(2011年製作の映画)

4.0

「格闘技×家族の確執」...構図自体はベタだけどやはりクラシックで胸が熱くならざるを得ないスポーツ映画の佳作。

戦争帰りのトミー・コンロンが父親であるパディと再会するシーンから本作は静かに幕を開ける
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ビバリーヒルズ・コップ アクセル・フォーリー(2024年製作の映画)

3.8

前作から約30年振りの続編。1作目の時に23だったエディ・マーフィーも今作では63になり恰幅はよくなったけど、マシンガントークはあの頃のアクセルのままなのが感動した。10代に憧れたアメリカン・ヒーロー>>続きを読む

帰ってきた あぶない刑事(2024年製作の映画)

3.9

令和へと引き継がれる偉大なるマンネリズム。今まで観た劇場版の中で一番面白かった。拳銃を見ないことも多い昨今の刑事ドラマの風潮の中においてめちゃくちゃ発砲し、車は横転し大爆発。でもこれぞエンタメ。

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シティーハンター(2024年製作の映画)

3.6

冴羽獠のコスプレではなく実際の冴羽獠が令和の新宿にいたらこんな人なんだろうというリアリティを感じさせてくれた作品。

ちょっと神谷明さんに寄せた部分も感じられる鈴木亮平は外見から冴羽としての再現度が高
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名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

3.5

コナンに加え青山剛昌ワールド好きのためのお祭り映画。終盤の驚愕展開には「おおっ!!」となりつつも、ストーリー展開は前作の「黒鉄の魚影」の方が個人的には断然好みだった。

メインとなる怪盗キッドが冒頭か
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ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

4.2

アメリカの元株式ブローカーであるジョーダン・ベルフォートの半生を描いた『ウォール街狂乱日記 - 「狼」と呼ばれた私のヤバすぎる人生』を基にした作品。凄いのはスコセッシ監督がこれ撮った時に70歳くらいだ>>続きを読む

カジノ(1995年製作の映画)

4.1

奥さんと友達選びは大事だと実感する映画。スポーツ賭博における凄腕予想師の腕を買われてマフィア経由でラスベガスに送りこまれ、カジノビジネスで大成功をおさめたサム・ロスティーン(エース)が奥さんと悪友によ>>続きを読む

タンポポ(1985年製作の映画)

3.9

誰しも生きていく上で避けては通れない「食欲」、そこから繋がる生きるための欲、性欲を描いた作品。伊丹監督の映画は登場人物に無駄な会話がないのが(アドリブを一切許さない演出方針からか)凄い見やすいし、邦画>>続きを読む

アイリッシュマン(2019年製作の映画)

3.8

伝説のマフィアであるラッセル・バファリーノの配下でヒットマンを務め、当時の大統領の次に権力を持つ男と評された全米トラック運転手組合のリーダー、ジミー・ホッファを暗殺したと言われるフランク・シーランの半>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.6

「シン・ゴジラ」(16)と比較して思うのは、本作は日本版アルマゲドンもしくはインデペンデンス・デイの側面が強かったなという点。ストーリー展開や登場人物の描写(特に、佐々木蔵之介演じる秋津船長)がハリウ>>続きを読む

翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~(2023年製作の映画)

3.4

世界観は同じなのに、前作の「トーキョーテイスティング」のようなマニアックなバカバカしさが今回は薄めで、観る側の心を掴むのに一定の時間を要したかなという印象。前作に引き続きのご当地出身有名人のシーンから>>続きを読む

MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

4.0

小さな広告代理店の社員吉川さん達が同じ1週間を何回もタイムリープするお話。82分の短尺の中でちょっとウルっと来る人間ドラマの秀作。

面白いのは「タイムリープ」がSF的な要素ではなく、①変わり映えしな
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劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)(2023年製作の映画)

3.4

「えっこれで終わりなの!?」というのが鑑賞後の所感。94分間はあっと言う間だったけど「Get wild」がかかって強制終了した感が否めず、これは続編がなければファンとしてはモヤモヤする。話のまとまりと>>続きを読む

ターミネーター4(2009年製作の映画)

3.4

ターミネーターシリーズでメインに描かれなかった機械軍と抵抗軍の戦いがクローズアップされた本作。終始シリアスな展開はなかなか見応えがあり、個人的には「ターミネーター3」より好きな作品だった。

シュワち
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ターミネーター3(2003年製作の映画)

3.2

個人的には「ターミネーター」の海賊版的な続編。前作で溶鉱炉に沈むシュワちゃんがサムズアップするシーンであんなに胸が熱くなったのは、人類と機械が共闘して「審判の日」を止めた(=未来を変えた)のをあのシー>>続きを読む

ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション(2015年製作の映画)

4.0

再鑑賞。アクション目白押しの「デッドレコニング」に比べ、仲間と連携するスパイ映画としての醍醐味はこちらの方が勝っており、個人的にミッションシリーズでは本作が一番面白いかなという所感。

前菜からサーロ
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

3.8

前作に引き続き、クリストファー・マッカリーが監督として続投。これで3作連続のミッションシリーズ担当となり、トムからの高い信頼が伺える。PART2に続く導入編で謎の多い箇所もあるので個人的にはこのスコア>>続きを読む

一分間タイムマシン(2014年製作の映画)

3.8

1分間だけ過去に戻れる携帯型タイムマシンを使って隣の席にいる女性を口説こうとする男を描いた6分間の映画。

名前を噛んだから、トークの振り方が悪かったからとかそんな些細な理由で気軽にタイムマシンを使う
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アイデンティティー(2003年製作の映画)

4.3

昔おぎやはぎのショートコントで「インタビュー」というネタがあった。スーツ姿の矢作とロックミュージシャンぽい身なりの小木が無言で向かい合わせでイスに座ってるんだけど、いざ喋り出したら小木の方がインタビュ>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

3.9

「化け物」は人間でないものが人間の形に化けたものである 一方、「怪物」は人間だけれど得体の知れないものを指すそう。その点で言うと、本作では同じ人同士なのにある人からしたら見ると「怪物」に見える視点が面>>続きを読む

孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

3.6

観終わった後に思ったのは、①やっぱり役所広司て凄い役者さんだってことと、②上林を演じる鈴木亮平のキャラクターでこの映画は牽引されたということ。

前作の大上と日岡の関係は今作は日岡とチン太の関係にシフ
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.7

昼行灯なお父さんが実はかつて「3文字の政府機関」で働く「会計士」(殺人も厭わないめちゃくちゃ恐れられる人)で、ふとしたきっかけでロシアン・マフィアに命を狙われることになったが、逆にそいつらを殲滅すると>>続きを読む

名探偵コナン 水平線上の陰謀(ストラテジー)(2005年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

コナンに限らずミステリーとしての真相の構成が変則的なのが印象的な作品。日下と秋吉は実質的には「共犯」なのだけど、日下は秋吉の関与なく単独で犯行実行していると秋吉に思い込ませられているので、刑法的な「共>>続きを読む

名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)(2023年製作の映画)

3.9

「ゼロの執行人」(18)から5年振りに立川譲監督と櫻井武晴脚本のコンビが復活。コナンというアイコンを駆使しつつ、現代的なテーマを娯楽サスペンスに落とし込む構成は相変わらず流石で、圧倒的に面白かった。>>続きを読む

ルパン三世 VS キャッツ・アイ(2023年製作の映画)

3.0

コナンに続き今度はキャッツ・アイとのコラボ作品。泥棒同士だから競い合いもありつつ、キャリアとしては先輩格のルパン一味がリードするという展開だった。

ストーリーは特筆すべき点はなく、シンプルなもの。悪
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.7

バットマンになってまだ日が浅い若きブルース・ウェインを描いた作品。

常に雨が降り注ぎ暗鬱としたゴッサム・シティを徘徊する本作のブルースは心の傷がまだ癒えないナイーブさが前面に出ていて、バットマンにな
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グレイマン(2022年製作の映画)

3.5

CIA直下で各国要人の暗殺を請け負う「グレイマン(=見えない男)」がかつての恩人とその姪を救出する、という王道過ぎるプロットを今最も観たくなるキャストを散りばめ、物凄くお金をかけ最大限に見栄え良く仕上>>続きを読む

ニュースの天才(2003年製作の映画)

3.7

アメリカで権威のある「ニュー・リパブリック」誌の花形記者であったスティーブン・グラス氏の記事捏造事件をベースにした映画。なんと同氏の在任中41の記事の内、27が捏造だったというとんでもないスキャンダル>>続きを読む

ラ・ジュテ(1962年製作の映画)

4.0

「12モンキーズ」(96)の元ネタとして有名。全編静止画のみで構成された紙芝居の様な映画(後半一部ドキッとする演出がありますが)。ポラギノールのCMみたいだけど、最後は動画と同じような躍動感を覚えた。>>続きを読む

ゴジラ(1954年製作の映画)

4.3

今でこそ怪獣映画の代名詞だけど、その記念碑たる1作目はゴリゴリの反戦・反核映画だった。映画という文法を借りた、文芸的な側面が強い作品。「長崎の原爆から生き残って今度はゴジラかよ」的にグチるシーンを見た>>続きを読む

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.7

とにかく号泣。本編中に何ヶ所泣かせ所あるんだって位エモーショナルな展開の連続。SLAM DUNKを下敷きにした井上雄彦先生の新作アナザーストーリーだこれは。

特報以降に詳細が全く公開されないPRへの
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ハイライト部分ではしっかりと泣いたのにこの評価になったのは、本作のテーマが非常に重く、「映画」というより「教材」としての側面が強すぎたことが理由かと思う。

日本各地の廃墟に表れる「後ろ戸」が開くこと
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メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

4.2

じわっと熱いものがこみ上げた良作。

「メタモルフォーゼ」は生物学用語で「変身」を意味する。BLファンであることを人に隠してきた女子高生うららが、たまたまBLファンになった75歳のおばあちゃんとの交流
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バックドラフト(1991年製作の映画)

3.6

消防士としての成長、友情、兄弟愛、連続放火のミステリー、役人の陰謀を大鍋に入れて塩コショウのみで炒めたみたいな、典型的な大味王道だけど古き良き80年代のアメリカ映画。カート・ラッセルて物凄いアメリカ人>>続きを読む

男はつらいよ 幸福の青い鳥(1986年製作の映画)

3.3

渥美さんの年齢もあってか寅さんがキューピッド役に徹する作品。この時は昭和61年でテキ屋業界にもコンピューターを使った占い機とか出てきたり、平成がすぐ近くに来ていることを感じる。寅さんは相変わらずアナク>>続きを読む