雪さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

雪

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最強のふたり(2011年製作の映画)

4.1

いやぁ良かった! スピード感もあって、テンポよく明るい。
ポスターとタイトルでハートウォーミング系かなと敬遠してたんですが、全然押しつけがましくない。終始ドリスは明るくていい奴だし、フィリップも障害者
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凶悪(2013年製作の映画)

3.7

リリーフランキーの役も、ピエール瀧の役も悪党です。法正義の必要性をしっかり感じます。
だが山田孝之の役は? 何もしない、その不作為によって人の心を腐敗させるのはどうなのか。
ピエール瀧の愛人への接し方
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百円の恋(2014年製作の映画)

4.0

安藤サクラ見事! 自堕落から意地でのC級プロ試合まで、本物の一子に見えた。とりわけボクシングに本気で打ちこみ始めてからの肉体含めた身体のキレ。相当な練習のたまもの。
前半のストーリーがぬるく汚れた川な
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ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

3.5

ドラッグ、セックス、ドラッグ、金、ドラッグ。
レオナルドディカプリオよく演じましたね、この役。でもなぜか憎めない人物なんです。
放送禁止用語が5秒に1回は出てくるわ、ドラッグは1分置きにキメてるわ、5
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オデッセイ(2015年製作の映画)

3.8

これも公開時気になっていた作品。レンタルで鑑賞。

植物学って偉大だな。
火星に取り残されても暗くならずにサバイバルするというストーリーの流れ自体がいい。
最後アイアンマンのくだりは笑い半分でしたが、
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モールス(2010年製作の映画)

2.8

吸血鬼の少女といじめられっこ少年のお話。
ストーリーの起伏や画面のアクセントがなく、淡々と進んで淡々と終わる。少女も少年も取り立てて変化せずにエンドロール。
アメリカは吸血鬼好きなのだなと再確認した。
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帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

4.5

面白い! 序盤〜中盤は声を上げて笑ってしまいました。タイムスリップしたヒトラーが皮肉の利いた正論を話すのが愉快で。

最初のカットで映る高速道路は、ヒトラーが雇用創出のために公共投資して建造したもの。
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そこのみにて光輝く(2013年製作の映画)

4.2

重いのを覚悟して見ました。
拓児と千夏の姉弟が達夫にとっての救いであり光であり、達夫が二人にとっての光。
思っていたより暗くなく、3人とも演技が素晴らしくて(池脇千鶴と菅田将暉は完全に千夏と拓児にしか
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タクシードライバー(1976年製作の映画)

3.7

他の方のレビューで興味を惹かれ鑑賞。
勝手にバッドエンディングなのかと思い込んで観ていたので、最後はいい意味で裏切られた終わり方でした。

何でもない人間が何かになりたくてもがいて、そして自分の居場所
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ロミオ&ジュリエット(1996年製作の映画)

3.8

この世界観が好きです。ロミジュリを現代マフィアの世界に置き換え、バンバン銃を撃つ格好良さ。音楽も良い。

野良犬(1949年製作の映画)

4.2

黒澤映画の中で、最も好きな作品。
カッコイイんです! 現代の私達が観ても先へ先へと引っ張られる引力があります。エンターテイメントとしても一級!
黒澤明監督自身については詳しくないけれど、黒澤映画には人
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素晴らしき日曜日(1947年製作の映画)

3.5

当時の資料として見ました。時代劇ではない現代物で、家の価格だとか娯楽の種類だとか、非常に興味深く参考になります。

現代のサービス精神旺盛なエンターテイメントに慣れた目から見ると単調ですが、この時代に
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ザ・ビーチ(2000年製作の映画)

3.9

エンディングまで観ても、やっぱりこのビーチに一度は行ってみたいと思ってしまう映画だった。

美しい楽園と狂気は隣り合わせ。

シャッター アイランド(2009年製作の映画)

4.0

面白かった。オチは読めるんだけど、そこからさらにもう一回ひっくり変えるかな? と期待してしまった。警備に拳銃を渡すシーンの相棒の仕草でフリがわかります。ラスト、もう一度ひっくり返らなくても充分楽しめま>>続きを読む

ダークナイト(2008年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

たしかにジョーカーは魅力的。話す度に「傷の理由」がちがうところに狂気を感じる。剥げかけたメイクとざんばらで湿った髪もいい。
執事のアルフレッドが手紙を燃やす二面性も良かった。彼女の遺書だから絶対燃やし
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バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ここのところ良作に恵まれていないので、評判のいい『ダークナイトライジング』を観るために3部作の第一弾を鑑賞。

序盤はハリウッド映画にありがちな誤解。
ヒマラヤの頂に忍者養成所。
忍者は超人で、みんな
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映画 ひみつのアッコちゃん(2012年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

仕事シーンや株主総会シーンは、完全に10歳が想像した「ちょっと難しいおしごと」。
なんせ社員も専務も株主も精神年齢が小学生。発言も行動も常に唐突、首を傾げるばかり。
会社の行く末はバイトの女子大生が決
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世界から猫が消えたなら(2015年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

映画館で見逃して、レンタルでようやく鑑賞。
SFっぽい予告に興味を惹かれました。

主人公が死を受け入れるまでのお話でした。
電話が消えるシーンが意外にもバリバリのCG駆使で面白い。
映画が消えるシー
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カサブランカ(1942年製作の映画)

3.0

思い出したようにレビュー。

モロッコから亡命するという設定がカッコよくて最後まで引っ張られました。
あの有名な『君の瞳に乾杯』の映画。

これ戦争プロパガンダ映画だったんですね。他の方のレビューで知
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マルタの鷹(1941年製作の映画)

3.0

まず、原作ファンである前提があっての映画レビューです。

ハンフリーボガートはカサブランカが初見。私的イメージはキザな伊達男。
正直サム・スペードからはかけ離れた外見です。どこも「V」じゃないですしね
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メトロポリス(1927年製作の映画)

3.6

モノクロの近未来ですが、いま観ると古典的形式美を感じます。
SFの原点というキャッチコピーをさっき知ったのですが(不勉強ですね)、まさに古典SFの形式美といえます。

何年か前に鑑賞していたのを、さっ
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デイ・アフター 2020 首都大凍結(2010年製作の映画)

1.5

マイナス40度の世界で、顔を晒して手袋なし食糧水なしで歩き続けても、主人公一家だけは健康無傷という大変なご都合主義。
それでいいなら全英国民が助かるはずだ。
雪に閉ざされたら英国消滅という発想も驚き。
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ハード・ボイルド/新・男たちの挽歌(1992年製作の映画)

4.0

男たちの挽歌シリーズで最初に観たのが確かこれ。

銃器の取り扱い&容赦ない銃弾の雨という、真に迫るガンアクションに納得した香港映画(だったと思う)。

撃ち合っても誰一人被弾しない映画が量産される中、
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アップサイドダウン 重力の恋人(2012年製作の映画)

3.6

映像が綺麗。2つの惑星が近接する賢者の山、その背景の月と雲が飛び抜けて美しい。絵本か、おとぎ話のよう。

中身はロマンチックな王道ラブストーリー。話を楽しむというより、映像表現を楽しむ映画。
ラスト近
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理由(1995年製作の映画)

3.0

あけましておめでとうございます。

新年最初は及第点。二転三転する系だと知って観ているため驚きがなかった。95年製作なんですね。いまなら海外ドラマ一話分くらいのボリューム。

人ってつまらない理由で怨
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CURE キュア(1997年製作の映画)

3.0

以前に鑑賞。
解説サイトを見て、なるほどと思った覚えあり。芸術系映画は大概は理解できるが反発を覚える系なんだけど、これは単純にパッと見て理解できなかった。持って回った表現なので、基本エンターテイメント
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気狂いピエロ(1965年製作の映画)

3.4

懐かしい。タイトルうろおぼえだったけれど、マリアンヌの名前と、最後のランボーの詩の引用を鮮烈に覚えてる。

ランボーって、あのランボーかと気づいて『地獄の季節』を買って読んだなあ。

決してエンタメし
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土竜の唄 潜入捜査官 REIJI(2014年製作の映画)

1.8

まったく嵌らずつまらなかった。
ギャグは空寒くて笑えず、画面が派手すぎて目にうるさく、台詞も叫びすぎ。
結果ラスト30分早送り。

山田孝之と遠藤憲一のみ演技してた。
どんな映画でもどんなビジュアルで
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悪の教典(2012年製作の映画)

3.0

原作小説の大ファン。映画は勢い任せホラーになってるけど伊藤英明の爽快な怪演は及第点。

締めのmagnificent や蓮見の過去など、社会病質者を逆算して描いた小説の良さをすべて消し去ってるあたりが
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