近藤真弥さんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

近藤真弥

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仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判(2018年製作の映画)

4.1

素晴らしい作品。人間の業という仮面ライダーシリーズのテーマを深く掘り下げているのはもちろんのこと、フィルムノワール、ホラー、スプラッターといったさまざまな要素を見いだせる映像作品としても楽しませてくれ>>続きを読む

カーゴ(2017年製作の映画)

3.6

親の愛情を描いた異色のゾンビ映画。いまの世界を暗に批判する描写も。傑作というほどではないものの、主演のマーティン・フリーマンの演技や広大な風景が漂わせる終末感など、見所は多い。

ウインド・リバー(2017年製作の映画)

4.0

『最後の追跡』では、忘れられた人たちにフォーカスした素晴らしい脚本を書いたテイラー・シェリダンの監督作。もちろん脚本もテイラーさん。アメリカの暗部を抉りだす内容だけど、“運が来ない”土地の閉塞感や殺伐>>続きを読む

リディバイダー(2017年製作の映画)

1.0

設定は『ゼーガペイン』を彷彿させる。ゲーム的な一人称視点が話題だけれど、『ハードコア』みたいに全編ではない。“観る”から“体験”に移行しつつある映画業界の流れをふまえて制作されたような作風は遊園地のア>>続きを読む

ウィーク・オブ・ウェディング(2018年製作の映画)

1.3

人種も階級も異なる者同士が心を通わせるというコメディー。同時代性を意識しているのは明白だけど、違いを乗り越えるまでの流れが都合よすぎてアレ…。いま、こういう単純な作品を作ってしまう時代錯誤感が目につく>>続きを読む

さようなら、コダクローム(2017年製作の映画)

1.2

ダメだった。特にエド・ハリス演じるベンにはまったく共感できない。女性蔑視的な言葉にうわ〜ってなるし、ああいう人でも最終的に理解されてお涙頂戴の結末というのが強引すぎて...。エリザベス・オルセンの演技>>続きを読む

記憶の夜(2017年製作の映画)

4.2

記憶喪失系スリラーかと思いきや、全容が判明した後に繰り広げられる濃度1000%の人間ドラマこそ核だった。抗えない圧倒的な出来事に翻弄された非力な個人は、最後までどん底から抜けだせないと言わんばかりの悲>>続きを読む

サイコキネシス 念力(2017年製作の映画)

3.4

監督は『釜山行き』のヨン・サンホ。ある日おじさんが超能力を手に入れるというB級映画な物語だけど、チープな映像を笑いに変えるセンスはさすがの一言。韓国の社会問題を反映している点はこれまでの作品群と同様。

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

3.5

“体験する映画”として楽しめた。エナジー・ドームを被ってるバーテンなど、たくさんの小ネタが散りばめられた内容に思わず微笑。

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年製作の映画)

3.6

エグい。人間の良さとされるものを弱みとして描き、人類(とりわけアメリカ)が築いてきた思想やテクノロジーを容赦なく蹂躙していく。『アベンジャーズ4』の前フリという意味合いもあるだろうけど、理想が敗北する>>続きを読む

リズと青い鳥(2018年製作の映画)

4.2

素晴らしいですね。仕草や目線で相手の気分を察することって多いけれど、そうした機微を積み重ねたような映画。沈黙に語らせる上手さも光る。

軽い男じゃないのよ(2018年製作の映画)

3.5

かなり強烈な風刺が印象的。 男女の権力関係が逆転した世界に、 ミソジニー丸出しの男がワープするという突飛な物語は、現実の差別構造を浮かび上がらせる。

ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

3.7

笑える映画。オムレツのシーンのにらめっことか、クスッとしてしまう。

シーボーグ(2016年製作の映画)

3.0

半身サイボーグのエイリアンにパンク・ガールが立ち向かうというB級映画。完成度だけを見れば、そこらの低予算自主映画のほうがマシなんじゃないか?と思えるけど、悪ふざけを大真面目にやるノリは嫌いになれません>>続きを読む

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

3.0

完成度は高いけれど、夢や理想を描くために、平凡な生活を下に見るような描写がなぜ必要なのか?このシーンは序盤で出てくるのだけど、こうした陳腐なクリシェをいつまでやってんだという感じ。

鋼鉄の雨(2017年製作の映画)

3.6

北朝鮮でクーデターが発生し、重傷を負った最高指導者が韓国に逃れるという展開に驚いた。『シュリ』や『JSA』の系譜に連なる内容だけど、いまの世界情勢を反映した物語だから、ヒリヒリとした緊張感が終始漂って>>続きを読む

ピンカートンに会いに行く(2017年製作の映画)

3.4

ブレイク寸前で崩壊したアイドル・グループが、再結成するまでの話。ファンの純粋な想いを描きつつ、業界内を皮肉るような描写も。それなりに裏側を知る者として、心が締めつけられる作品です。

アナイアレイション -全滅領域-(2017年製作の映画)

4.2

凄まじい作品。生物学の要素をSFホラーにまで発展させる爆発的な想像力は圧巻。アレックス・ガーランド、『エクス・マキナ』以上にぶっ飛んだものを作ってきましたね。

ジェフ・バーロウとベン・ソールズベリー
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アウトサイダー(2018年製作の映画)

1.9

第二次世界大戦直後の大阪が舞台なのに、映像は近未来SF的な雰囲気を漂わせるという不思議な作品。人間ドラマの描き方があまりにもあっさりしてるから、ニックと清の固い絆に説得力がないなど、微妙な点が多数。>>続きを読む

ダウンサイズ(2017年製作の映画)

2.3

可もなく不可もなくという作品。奇抜なのは設定だけで、物語は典型的な自分探し。もっとSF観が欲しかった...。

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

1.4

主人公たちの過去を描くことで、“なぜテロを阻止しようとしたのか?”を語る少々変則的な作品。その手法は興味深いけれど、行動に至るまでの動機は納得できるものじゃなかった。『アメリカン・スナイパー』にはあっ>>続きを読む

ブラックパンサー(2018年製作の映画)

4.6

面白い映画です。ティ・チャラとキルモンガーの関係性が、アメリカにおける黒人の歴史を連想させるなど、深いドラマが印象的。トラディショナルな要素とテクノロジーが結合したヴィジュアルもグッド!


ティ・チ
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グロリア・オールレッド: 女性の正義のために(2018年製作の映画)

3.2

日本でいえば、田嶋陽子みたいな立ち位置なのかな。完璧ではないけれど、公の場で何を言われても黙らず、女性の権利を主張できる場を切り開いた点が共通するから。

ミュート(2018年製作の映画)

3.0

ダンカン・ジョーンズの最新作。失踪した恋人を探す男が主人公のハードボイルドSF。ただ、SFなのはヴィジュアル面だけ。「ACID HOUSE」と書かれたポスターが登場するのは笑ったけど、もっとSF的な世>>続きを読む

君はONLY ONE(2017年製作の映画)

2.1

闘病ものというよりは、ある男女の恋愛物語として観たほうがしっくりくる。旧態依然とした性役割が際立つから、僕はあまり共感できない関係性だけど、役者陣の演技が良いのでこの点数。

ザ・リチュアル いけにえの儀式(2017年製作の映画)

1.8

静謐な森の雰囲気を活かしたスリルはなかなかのもの。神(というかクリーチャー?)の正体をハッキリさせず終盤まで引っ張る展開も悪くない。ホラー映画のお約束ばかりで新鮮味はないけれど、そのお約束を楽しめるな>>続きを読む

マンハント(2018年製作の映画)

1.7

スローモーションの銃撃戦や白い鳩など、ジョン・ウーのお約束がてんこ盛り。正直、いまの時代には合わないし、観ていてツラいものがある。でも自分のスタイルを貫く姿勢は、悪くないなと思ったり。

(2017年製作の映画)

3.3

SHINPA vol.8 メモ 7

とても興味深い作品。椅子の存在が命綱になってるようなへヴィーな雰囲気は目を引いた。

永遠の少女(2017年製作の映画)

2.4

SHINPA vol.8 メモ6

ちょっと説明的なところは気になったけど、物語を進めるカメラワークなど随所でセンスが見られた。

SHE/LL(2017年製作の映画)

2.9

SHINPA vol.8 メモ 5

日常の風景に突如“踊り”という異物が現れることで生まれる躍動感。音楽や映画など、さまざまな表現の存在理由を示す作品。

It Girls: Anytime Smokin' Cigarette(2017年製作の映画)

3.3

SHINPA vol.8 メモ 4

完成度という点では、今回観たなかで一番。知的興奮を得られました。

SUMMER KIDS(2017年製作の映画)

1.3

SHINPA vol.8 メモ 3

スベってる感を笑う作品なのだろうか?

赤青緑(2017年製作の映画)

1.5

SHINPA vol.8 メモ 2

アイディアを試すためだけの作品という印象。

ザ・パーフェクト・グレイ(2017年製作の映画)

2.3

SHINPA vol.8のメモ 1

全部観たけれど、Filmarksにない作品もあるみたいですね。

映画は映像で語るを徹底したような作品。やりたいことはわかる内容でした。

クローバーフィールド・パラドックス(2018年製作の映画)

2.4

典型的なSFスリラーで捻りはないけど、暇つぶしにはちょうどいい作品。作品の質よりも、シリーズの無限性を広げるためだけに作られた気もする。

BPM ビート・パー・ミニット(2017年製作の映画)

4.0

病室でのセックス・シーンが印象に残った。愛で溢れながらも、やるせなさを感じてしまった。