いま観ると、母親が過剰な負担を背負っている見せ方はかなりキツいけど、女性が抱えがちな悩みを描いたという点では評価できるんだろうな。とはいえ、男の甘えもしっかり見せた『ビール・ストリートの恋人たち』を観>>続きを読む
ストーリーが薄っぺらい韓国版ジョン・ウィックという内容。でもアクションは見応えたっぷり。カット割りを少なくし、役者の動きを見せることに徹した作りは良い選択。
かなり久々に観たけど、おもしろい。ティムさんはオタクやギーク(日本でいえば文化系)に優しいですよね。この映画でも、ゴスなウィノナさんは他の人に見えないものが見える設定で、かなり特異な立ち位置。これはお>>続きを読む
物足りなさはあるけど、聖書をいじるチャレンジ精神はなかなか。マッチョイズムに批判的な描写もいくつか。
パニック映画のお約束をなぞっただけの作品。公開時に高いお金を払わないでよかった。
大の大人たちがくだらないB級映画を真面目にやっているというだけで拍手。ドラマーのいじられ方に微笑。1.0は褒め言葉ならぬ褒め点数です。
生理への偏見に抗う人たちの物語。30分もないけど、盛り上がりどころもあって、かなりグッときました。
映画全体の構成に粗があるけど、差別や偏見に抗いながらユリシーズが自己を確立していく物語はグッときますね。ヘテロ信仰をちゃんと批判しているのもグッド。
僕は好きです。些細なディスコミュニケーションから泥沼にハマっていく様をシュールに描いている。強いて言えばブラック・コメディー。
強い女性をアピールするのはいいけれど、それも人種差別的な描写のせいで台なし。
なにひとつ感情移入できない唐突なロマンスが引っかかるSF映画。静謐な映像や、マーガレット・クアリーとアンソニー・マッキーの抑制的な演技など、見どころはあるのだけど。
主体的でチャーミングな金子文子はもちろんのこと、“弱者”について考えさせられるのも魅力のひとつだと思う。それなりに時代背景を把握しているから、そう感じたのかもしれないけど。
原題は『朴烈』だけど、『>>続きを読む
再見。子ども向けにしては「それどうなんだい?」という描写が多々あり。移民の話を込めているのは上手いですけどね。
時代設定をふまえるとしょうがないとはいえ、性役割に関するステレオタイプなセリフが多いのは気になった。原作が二次創作的な小説だから、なおさら。アイディアはおもしろいけれど。
芸術を食い物にする資本主義を風刺したホラーですね。特にジェイク・ギレンホール演じる批評家は、業界あるあるな言動(誇張気味ではあるけど)が見事でおもしろい。
アカデミーの作品賞から漏れたことが話題になったけど、ある意味それが本質を表しているかもしれない。何かしらの飛び抜けた能力を持たず、多くの人が気にも留めない平凡な人たちの物語だから。
そういう人たちが>>続きを読む
ビッグ・ボスみたいなマッツ・ミケルセンの佇まいは魅力的。でもタランティーノ的なグロさを焼き直した映像や演出は退屈。そこがヨナス・アカーランドらしいといえばそうかもだけど。プロディジー“Smack My>>続きを読む
あまり評判良くないけど(特に海外)、そこまで酷いとは思わない。確かに脚本は雑。とはいえ、一般的には“異常”とされる人たちが“普通”に合わせる必然性ないよねという見せ方は、少々ひねくれた形で多様性を尊ぶ>>続きを読む
そんなに悪くない映画。たまに見られる説明的な台詞まわしやブラックマンタの雑な扱いは気になるけど、海洋SFとも言える世界観を活かしたアクションは見応えたっぷり。王座争いと愛こそすべてが軸の物語は、『リュ>>続きを読む
ライダーファンにだけ向けた作品じゃないですね。ヒーローの役割とは?というところにも踏みこんでいて、それが子どもと一緒に観るであろう親(もっと言えば大人全員)へのメッセージになっている。
良作。コーエン兄弟なりの西部劇批評という側面も興味深いけれど、もっとも惹かれたのはブラックユーモア。特にゲティスバーグ演説を引用したシーンは、“何を言ったかではなく誰が言ったか”が重要視されがちな風潮>>続きを読む
素晴らしいですね。1992年にシンガポールで作られた映画『Shirkers』のフィルムが持ち去られた背景に迫ったドキュメンタリー。野心と才能に満ちた若者たちと、それに嫉妬したひとりの男というパーソナル>>続きを読む
ラストも含め、サンタ役のカート・ラッセルをネタにしたシーンが多かった。ベタな展開が多いけど、クリスマス映画としては及第点。
5作品すべてに興味深い点があったけど、なかでも惹かれたのは藤村明世さんと早川千絵さんの作品。前者は幻想的な世界観に滲む不安、後者は隠せない憤りが印象的でした。
全作品が社会問題を反映していることもあ>>続きを読む
正義と悪が共生するという見せ方はストレートな気もするけど、いまはそういうものが求められてるんでしょうね。それにしてもヴェノムかわいい。
そういえば『華氏119』は11/2公開ですね。ミシガン州の汚染水問題や銃規制運動に取り組むMSD高校の若者たちなど、劇中で取りあげるトピックはすでに周知のものがほとんど。でも、それらの事象からトランプ>>続きを読む
面白いですよ。柄ものロングT&ブリーフ姿のニコラス・ケイジの慟哭など、『オンリー・ゴッド』以上にアシッディーな映像が盛りだくさん。魔女狩りをモチーフにしていると思われる物語には現代的なメッセージ性も。
頭から離れない。『シャイニング』を想起させるカメラワークなど、随所で秀逸な引用を散りばめつつ、終始ヒリヒリとした恐怖感を漂わせる。家族で食事してるシーンで突如響きわたる怒声は狂気そのもの。
面白い。終始じめじめした雰囲気を漂わせる映像がクセになるスリラー。ストーリーの不明瞭さは意見が分かれるだろうけど、そのわからなさを楽しめる人はぜひ。監督は『グリーンルーム』のジェレミー・ソルニエ。
かつてジェシカ・ホッパーが批判したエモにおける女性をまんま描いていて、不愉快になりました。男にとっての理想的な女性しか登場しません。グッときたのは『The Best Of Blur』が登場するシーンだ>>続きを読む
ハイ・ソサエティーなラヴコメというフォーマットに、人種や階級などシリアスな要素を反映させる手際の良さが光る作品。原作者のケビン・クワンが『グレート・ギャツビー』を愛読していたこともあってか、劇中でのパ>>続きを読む
雑なところが目立つ映画。特に気になったのは橋を渡るシーン。あれは母親に行かせるのではなく、子供に来てもらえば手間が省けたんじゃないか。危機感を演出するのも必要とはいえ、そのための仕掛けがあまりにも稚拙>>続きを読む
メキシコのステレオタイプとMAGA(Make America Great Again)ファンタジーが悪魔合体したような映画。監督は変わったけど、脚本は前作から引きつづきテイラー・シェリダン。どうしちゃ>>続きを読む
フランク・リビエラ監督の最新作。ポーラ・マクサという実在の役者を基にしたスリラー。フィルム・ノワールからの影響が顕著な映像は好み。ただ会話のテンポが悪すぎて...。
面白い。ポップ・カルチャーの歴史や仕組みを取り入れた探偵もの。おそらく「探偵は批評家にすぎぬのさ」という有名なセリフも意識したのでは。
追記 : IGN JAPANに映画『アンダー・ザ・シルバーレイ>>続きを読む