田島史也さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

正欲(2023年製作の映画)

4.3

世に蔓延る商業主義的お涙頂戴インスタント映画とは訳が違う。心に直接触れてくるような感覚。観客それぞれの価値観に基づいて、誰に同情するもしないも自由なのである。作品はただ不条理な世界を与えるに留まった。>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.0

 ゴジラという大怪獣と人間社会をどう描くか。それがゴジラ作品における一つの命題であると思われる。ギャレス・エドワーズは、ハリウッド版GODZILLAを製作する際に、ゴジラを災害として描き、人間はあまり>>続きを読む

マスカレード・ホテル(2019年製作の映画)

3.0

サスペンス感は前作よりもいい感じ。世界がホテル内部に限定されてるから、画の面白さには限界があるけど、その挑戦は評価に値する。伏線もある程度存在し、多少は能動的に観ることが出来た(腕時計のくだりとか)。>>続きを読む

マスカレード・ナイト(2021年製作の映画)

2.8

刑事ものではあるから、多少の推理要素があるのかと思ったけど、観客に推理させるような構成ではなく、事の顛末を一方的に見せられている印象。クライマックスへの盛り上げは成されているが、当事者感が与えられない>>続きを読む

怪盗グルーのミニオン大脱走(2017年製作の映画)

3.5

前作よりも、ストーリが凝ってて良かった。ミニオンズの脱走により、グルーとミニオンズの2軸進行に。ミニオンズは安定の可愛さ、面白さに加えて大活躍。グルー一家では、グルーに双子の兄弟がいることが分かり、共>>続きを読む

ミニオンズ(2015年製作の映画)

3.3

バナナマンのお2人が吹き替えで登場。いいですね。ミニオンズとグルーが出会うまでのお話。ミニオンズの冒険記なので、ストーリー展開の面白さはオリジナルシリーズには劣るかも。ミニオンズファンは必見ですね。

怪盗グルーのミニオン危機一発(2013年製作の映画)

3.5

前作もそうだけど、こればかりは吹替版で観たくなるね。鶴瓶さんと、芦田愛菜さん、ハーマイオニーの吹き替えも務めた須藤祐実さん。アニメーションだから、吹き替え時の違和感も少ないし、何も考えずに見られる感じ>>続きを読む

怪盗グルーの月泥棒 3D(2010年製作の映画)

3.5

名作中の名作。2010年の作品で、このアニメーションのクオリティは、えぐいね。ミニオン可愛い。グルーが只只いいパパ。もっと小さい頃に観ておきたかった。

ボス・ベイビー ファミリー・ミッション(2021年製作の映画)

3.5

続編。テッド性格悪くなりすぎてて笑った。ティムは最高の父親だね、ほんとに。この上なく綺麗なハッピーエンド。子供時代は短い、か。。。刺さりますねぇ。子供ってみんな酔ってるんだと思うんだ。青春時代の無謀な>>続きを読む

ボス・ベイビー(2017年製作の映画)

3.4

ファミリー映画最高。CG凄い。名シーン満載。お手軽に観られていいね。スナック菓子って感じ。

大怪獣のあとしまつ(2022年製作の映画)

1.0

始まった途端に違和感。なぜ青春映画テイストなのか。そうじゃないんだよ、感。見たいのはラブロマンスではなく、徹底的にロジカルな設定描写。シン・ゴジラの続きが見たいとは口が裂けても言えないけれど、それに近>>続きを読む

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.5

いやもう最高。日本映画史に残る傑作。CG/VFXや規模感においてハリウッドに引けを取らず、且つ日本的な繊細で徹底した世界観とストーリー展開。カメラワークの面白さも良い。何より、誰もが感じる日本のお役所>>続きを読む

ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

3.5

ゴジラ対コングと、ゴジラ対メカゴジラという2軸構成で、それぞれを行き来し、最終的に合流し、昨日の敵は今日の友展開で、ゴジラとコングが共闘する。ストーリー自体は比較的平易なものだが、ハリウッド版ゴジラに>>続きを読む

GODZILLA ゴジラ(2014年製作の映画)

3.6

ゴジラ-1.0の公開を機に鑑賞。音がとにかくいいし、画の迫力も凄まじい。ゴジラに対する愛を感じた。海外の作品だから致し方ない部分はあるのだろうけど、日本を描写する時の荒さは感じた。とりあえず富士山を借>>続きを読む

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

3.5

エマの行動理由がイカれてる。地球にとって害悪なのは怪獣ではなく人間、なんてのはゴジラシリーズの前提のようなものだから、それを行動理由にするのはいささか軽薄。人間が人間を害悪だと決めつけて、神たる怪獣の>>続きを読む

水曜日が消えた(2020年製作の映画)

3.8

鳥の暗喩とか、日曜日の調子の悪さ(月曜日に代わったことを示唆)とか、月曜日と水曜日の仕草の差異の描写(コーヒーを入れる際の几帳面さ)とか、本当に些細な仕草まで、変化を暗示させる技巧が細部に凝らされ、そ>>続きを読む

銀魂(2017年製作の映画)

2.0

原作知らないからなのか、コメディ要素がずっとハマらず、退屈でギブアップ。
コメディ映画って、ハマらなかったらその瞬間駄作になるからリスキーだよね。
私の感性不足なのかも。すまねぇ

青くて痛くて脆い(2020年製作の映画)

3.5

青くて痛くて脆い。
青春というか、人間の美醜というか。主人公に同情してたら、実は思い上がってただけだったってオチ。物事を一面的にしか見ず、自分にとって都合の良いように解釈する。現代人がみんなやってる事
>>続きを読む

嘘喰い(2022年製作の映画)

1.5

駄作。途中でギブアップ。壮大なスケールに内容と演技が伴っていない。全部がちぐはぐで世界が見えない。

赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。(2023年製作の映画)

2.5

うん。観られるけど、テンポが少し悪い気もする。コメディなら、もう少し軽快な方が、、序盤はそれで少し戸惑う。慣れればまあまあおもろい。

万引き家族(2018年製作の映画)

4.3

タイトルを即座に回収するかのように、万引きのシーンから幕を開け、なるほどタイトル通り万引きをする家族のお話なのだなと容易に理解が進む。社会の片隅で真っ当には生きられない人々が集まったボロ屋の中で繰り広>>続きを読む

映画 賭ケグルイ(2019年製作の映画)

3.2

不意に観たくなった。ドラマの延長だから、映像がどうとかストーリーがどうとかは正直ない。でも、私は観たくなった。ドラマ観てない人でもある程度は楽しめると思う。ただ、ドラマファンを楽しませることが目的の作>>続きを読む

海街diary(2015年製作の映画)

3.5

素朴なお話。かといって、あっさりしている訳でもない。人間を描くってこういうことだよねっていう作品。社会問題扱いがちな是枝作品の中では、結構ハートフル。

キングダム 運命の炎(2023年製作の映画)

4.2

最高の一言。飛信隊ですよ。ストーリー展開的にも非常に旨味のあるところで満足感高く、映像も前作よりも飛躍的にクオリティ向上。とりわけ細部の拘りが増しており、序盤の時代背景を説明するCGなんて、もう圧巻。>>続きを読む

キングダム2 遥かなる大地へ(2022年製作の映画)

3.8

物語があまり進展しなかった感。次作への期待感は高いが、中継ぎ感は否めない。グラフィックは最高。

キングダム(2019年製作の映画)

4.0

日本映画の中では最高クラスのグラフィック。ハリウッドの猿真似になっていないし、ここまで拘ってくれた製作陣に感謝。次作に期待が持てる伝説の幕開け。

帝一の國(2017年製作の映画)

3.5

なぜか昔好きだった。これとビリギャルは勉強のモチベ上がってたね。今となってはだけど。世界観しっかりしてるし、コメディなんだろうけどコメディすぎないバランスと、ストーリーを担保する俳優の演技がみどころな>>続きを読む

誰も知らない(2004年製作の映画)

4.0

これは最高。社会問題にスポットライトを当てた作品って、日本映画の形として大正解すぎる。ハリウッドみたいに壮大なものは撮らなくていい(撮れない)から、というかハリウッドの真似事しても中途半端にこけるだけ>>続きを読む

こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話(2018年製作の映画)

3.8

とても良い。誰も本音を言えない時代に、ひたすらに失礼で傲慢で人間的な鹿野に惹きつけられる。醜く美しい「人間」を、丁寧に描いた作品。

一度死んでみた(2020年製作の映画)

3.4

感動はしない。納得感もない。が、面白い。キャラが立っていて良いのだと思う。広瀬すずさんに魅せられる作品。

ぼくは明日、昨日のきみとデートする(2016年製作の映画)

3.6

時間軸が逆方向に向かうパラレルワールドという設定は面白い。ビッグバン以前は「無」とされるが、それは現生人類の知覚不可能な世界であり、「無」という名の世界が存在する。したがって、宇宙はひたすらに遡ること>>続きを読む

|<