TakuoAoyamaさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

3.5

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原作者の恩田陸本人が映像化は不可能と言い放った作品。
原作を研究し、キャラクターを演じ切った日本を代表する俳優陣とピアニスト達の演技と演奏がその言葉を覆す。

「音楽というその場限りで儚い一過性のもの
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嘘八百(2017年製作の映画)

3.0

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主題歌「イチゴイチエ/佐藤広大」

昔騙された大物詐欺師を騙すうだつが上がらない詐欺師と腕利きの茶碗作り詐欺師とその一味が織り成すコメディ少々人情ムービー。

名俳優、中井貴一、佐々木蔵之介の目で語る
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彼女が好きなものは(2021年製作の映画)

4.0

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純、紗枝、小野っち、亮平、誠さん。主要な登場人物のその全員が憎めない存在で尚且つ各々の主張もちゃんとあるキャラクター、そして何より高校生やゲイである彼らを演じた俳優陣のリアルを追求した演技が素晴らしか>>続きを読む

映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ(2016年製作の映画)

3.5

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どうでも良い奇跡から生まれたうだつが上がらない若者達の一縷の望み。

慎二の喋り出したら止まらないキャラクターが好き。

「人間が凡庸になってる。それを承知で好きなんだ。美香のことが。」

世の中に溢
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宇宙でいちばんあかるい屋根(2020年製作の映画)

3.5

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主題歌「今とあの頃の僕ら/清原果耶」
Coccoによる楽曲提供。

本作で初主演を務めた清原果耶の透明感と桃井かおりの存在感が素晴らしい。

14歳思春期真っ只中の悩み多き女子高生と、歳を取ってなんで
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空気殺人~TOXIC~(2022年製作の映画)

4.0

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95万人が被害を受け、2万人が死亡した韓国で起きた「家の中のセウォル号事件」とも呼称される「加湿器殺菌剤事件」という実在の事件を基にした作品。イギリスに本社のある大企業の韓国法人が2001年から201>>続きを読む

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

3.5

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18世紀フランス、ブルターニュ地方の孤島の屋敷にお嬢様エロイーズ(アデル・エネル)の肖像画を描きに来た女性肖像画家マリアンヌ(ノエミ・メルラン)と屋敷の使用人ソフィ(ルアナ・バイラミ)の女3人の話。>>続きを読む

スーパー30 アーナンド先生の教室(2019年製作の映画)

3.5

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インドで最も貧困率が高いBihar(ビハール) 州で無料塾を開き、貧困家庭の学生をIITに高確率で合格させるという偉業を成し遂げている実在の先生を題材にしたお話。

先生が生徒達を鼓舞したり、生徒達の
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.5

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観たからって何か分かる訳では無いし、只々凄まじいモノを観せつけられたって感想しかない。
ホラーでもなくSFでもなくSFスリラーというジャンルで括られるらしいが、もはや本作をいちジャンルとして表現するこ
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欲望の翼(1990年製作の映画)

3.0

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ウォン・カーウァイ監督長編2作目。

レスリー・チャン、マギー・チャン、カリーナ・ラウ、トニー・レオン、アンディ・ラウ、ジャッキー・チュンら香港映画界を代表する豪華キャスト陣。

「1960年4月16
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百花(2022年製作の映画)

3.5

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長回しや霞がかった映像、アルツハイマー本人の目線の映像が印象的。

忘れることができないAIミュージシャン"こえ"と忘れていってしまう人間の対比については、言いたいことは理解できるが、些か唐突に挿し込
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.0

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IMAX鑑賞。音と共に右から左に飛び交う戦闘機。臨場感がビシビシと伝わってくる。

36年間、誰もが待ち望んだ待望の続編はオープニングの「Danger Zone/KENNY LOGGINS」からぶち上
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アトミック・ブロンド(2017年製作の映画)

3.5

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主題歌「UNDER PRESSURE/QUEEN AND DAVID BOWIE」

NEW ORDER,DAVID BOWIE,PUBLIC ENEMYらの名曲がずらり。終盤の「LONDON CAL
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バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

3.5

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中国で実在した事件をベースに製作された作品。

タイを舞台にしたアジア圏の貧富の差と学歴社会が生み出した抜本的な社会問題にフォーカスした至極のクライム(≒カンニング)ムービー。

下手なサスペンスより
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オーファンズ・ブルース(2018年製作の映画)

3.0

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22歳の時の卒業制作って凄まじい。

垢抜けない登場人物の容姿や生活音がリアル。汗ばんだ肌から想起するじんわりとした暑さと幾度となく吸う煙草の匂いまでもが画面越しに伝わってくる。

記憶を失う前にヤン
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.5

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これまで描き続けてきた本当の家族とはというテーマはそのままに舞台を韓国に移した是枝監督。

子供をベイビー・ボックスに捨てた母親のソヨン(イ・ジウン)、児童養護施設出身のドンス(カン・ドンウォン)、ク
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ANIMA(2019年製作の映画)

3.5

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トム・ヨークの最新アルバム「ANIMA」の収録曲3曲を用いた台詞なしの15分間の短編作品。

冒頭の地下鉄のシーンから続く不揃いのコンテンポラリーダンスが印象的。

音とダンス、光と影、個体と集合体の
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グレイマン(2022年製作の映画)

3.5

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Netflix史上最高額2億ドルの製作費をかけたというだけあって大迫力のカーチェイス、爆破、銃撃、戦闘シーンが満載の大作アクションムービー。

コードネーム「シエラ・シックス」を与えられ、匿名任務を理
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キングダム(2019年製作の映画)

3.5

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原作未読。第5巻までの「王弟反乱編」をコンパクトにまとめたストーリー。

原作者原康之が脚本に参加したためか、原作ファンも納得の評価。

セットの壮大さ、衣装の華麗さ、殺陣やアクションシーンのスピード
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プアン/友だちと呼ばせて(2021年製作の映画)

3.5

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出逢った人々が今の自分を形成するかの如く、何層にも重ねられた極上のカクテルムービー。

「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」のバズ・プーンピリヤ監督の次作。エグゼクティブプロデューサーにはウォン・カ
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夏へのトンネル、さよならの出口(2022年製作の映画)

3.5

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試写会にて。

主題歌「フィナーレ。/eill」
挿入歌「プレロマンス/eill」

「10秒で6時間半のキスだった。」

時間と引き換えに欲しいモノが手に入るウラシマトンネルは、まさに精神と時の部屋
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トップガン(1986年製作の映画)

3.5

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挿入歌「Danger Zone/KENNY LOGGINS」「Take My Breath Away/Berlin」

聴き馴染みのある「Highway to the Danger Zone」という歌
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流浪の月(2022年製作の映画)

4.0

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当時10歳の更紗と19歳の大学生だった文は15年後に文が働くカフェで再会する。

「モノも人も一緒だよ。出会って分かれてまた出会う。」

コーヒーに入れたミルクがゆっくりと混ざり出す様がメタファーの如
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ブラック・フォン(2022年製作の映画)

3.5

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スティーヴン・キングの息子であるジョー・ヒルが原作者。道理で「スタンド・バイ・ミー」「IT」の少年成長エッセンスが強い訳だ。

そして「IT」では赤い風船だったが、本作では黒い風船。原作は知らないので
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前科者(2022年製作の映画)

3.5

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ドラマ版のその後として描かれる本作は原作にはないオリジナルストーリーで描かれる。そしてドラマ版よりもかなり重厚な内容となっている。

有村架純(阿川佳代)、磯村勇斗(滝本真司)、若葉竜也(実)、森田剛
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今夜、世界からこの恋が消えても(2022年製作の映画)

3.5

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主題歌「左右盲/ヨルシカ」

前向性健忘により記憶をメモしながら生きていく日々というやや既視感ある設定だが、冒頭が病気の回復の兆しを告げられるところから始まるのは少し新しい気がした。

2人はもちろん
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とんび(2022年製作の映画)

3.5

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NHK版ドラマでは堤真一と池松壮亮、TBS版ドラマでは内野聖陽と佐藤健、本映画では阿部寛と北村匠海の新たなコンビで令和までの親子三代の物語にリニューアル。

昭和37年、瀬戸内海に面した岡山、広島の備
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.5

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タイトルはデンマークの哲学者セーレン・キェルケゴールの著書「死に至る病」に由来しているという。本書に拠ると「死に至る病」に当たる「絶望」とは、「自己を見失った状態」「本来の自分から目を逸らした状態」と>>続きを読む

ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

3.5

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主題歌「エクレール/ジェニーハイ」

吉岡里帆の等身大の演技も、中村倫也の大物感を感じさせる登場シーンも良かった。そして高野麻里佳という声優さんが可愛かった。

断片的に挿入される「サウンドバック 奏
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チワワちゃん(2018年製作の映画)

3.5

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Featured Track「Television Romance」
Theme Song「僕らの時代/Have a Nice Day!」

若気の至りを表現するかのごとく冒頭の窃盗シーンから疾走感あ
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メランコリック(2018年製作の映画)

3.5

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不思議な映画。

何故彼に近付いて来たのか謎だった彼女や違和感ある不気味な両親を何かあるのではと疑っていたが特に裏はなかった。

大浴場の昼の顔と夜の顔。一見無理がありそうな物語だが、銭湯が死体処理の
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

2.5

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IMAX鑑賞。

プロの大人達がお金をかけて作った趣味映画といった感じ。特撮やウルトラマンのど世代じゃなければ、細か過ぎて伝わらないオマージュやディテールが色々あるのだろう。

シルバー単色だったっけ
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山歌(2022年製作の映画)

3.0

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試写会にて。

かつて日本の山々に実在した流浪の民・山窩(サンカ)。

財産、戸籍を持たず、時に蔑まれ、山から山へと自然の中で旅を続け、生きてきた彼等。竹細工、籠、箕を作り、直し、川魚を獲り、それらを
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

Children of Deaf Adults.

実際に聴覚障害を持ち、ルビーの家族を演じた俳優陣の迫真の演技によって、その台詞や身振りは説得力を増す。

必ずしも健常者の家族の絆が希薄とは思わない
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やがて海へと届く(2022年製作の映画)

3.5

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生と死。
過ぎていく日々と止まったままの時間。
残された人間の描き続ける残像と残してしまった人の伝えられなかった想い。

冒頭、独特なタッチのアニメーションから物語は始まる。

具体的な語りはあえて抜
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インスタント・ファミリー ~本当の家族見つけました~(2018年製作の映画)

3.5

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姪っ子の前で危うく泣くところだった。

養子3人を持つ監督の里親実体験が物語のディテールを支える。

最初は軽はずみな考え?自分達のエゴ?と思わせられもするピートとエリー。物語中盤まで必死に悪戦苦闘し
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