tyapiokaさんの映画レビュー・感想・評価 - 14ページ目

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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

3.9

上げて落とし、落とし上げる。こう進むのかと希望を持たせて外す展開と、救いがないと感じてからの希望が交錯し、不思議な気持ちになる。糞だと思ったキレやすい警官が段々と人情味溢れる優しい男になり、強すぎると>>続きを読む

きみと、波にのれたら(2019年製作の映画)

3.2

割となんじゃこりゃ、なストーリー。物語よりも画として描きたいアニメーションが先にあったのではないか。火事とそれを鎮める水の描写、花火の中で救出、大波に乗るサーフィンのシーン、柔らかいオムライス、水の中>>続きを読む

ザ・ファブル(2019年製作の映画)

3.1

割とがっつりアクションで文字と矢印でスタイリッシュな演出をしようとする努力も伝わってきた。「普通に生きる」っいうテーマを邦画アクションでアレンジしていた。ギャグがとても滑っている。演技がオーバーなのか>>続きを読む

劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン(2020年製作の映画)

4.0

ベタで泣かせるだけの表現力が凄い。花が印象的だが、海や光、土も美しい。病死の人が残す手紙ネタ2回に死んだと思っていた人との再会ネタ1回と本来なら泣かせに来てる感に引いてしまう盛り具合だが、描写の丁寧さ>>続きを読む

グランド・イリュージョン 見破られたトリック(2016年製作の映画)

3.1

やっぱり大味。催眠術が強すぎる。キャラクターのわちゃわちゃとギャグのおかげで見通せる。結構負けて、思い入れの薄いキャラが味方になったり、絆を育んだりで、厚みは薄い。最後はスカっとはさせてくれる。

スパイの妻(2020年製作の映画)

3.3

黒沢映画の中でも割にストーリーは一直線でわかりやすいが、誰がどこまで本心を語っているかを考え出すと曲者。夫が特に腹の底が見えない。演技はどれもなかなか役に合っており、東出の好青年らしさの中にある不気味>>続きを読む

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

3.6

まずここまでの大ヒットだと公開間もない時は糞みたいなマナーの客がわんさかいる。香水のひどい客、スマホをいじる客、喋る客。それで点数を下げてしまった部分もある気がする。いきなり列車で乗客のような心地にさ>>続きを読む

鬼滅の刃 兄妹の絆(2019年製作の映画)

3.6

主人公の稀に見る真っ直ぐさ、優しさのおかげでひとつひとつが感動的になっているものの、シリアスな中に割とギャグもある。妹を人間に戻すため、鬼と闘うという割と王道なストーリーにそれぞれの背景が描かれること>>続きを読む

心が叫びたがってるんだ。(2015年製作の映画)

3.3

ひどいラブホの出だし。そこからの話せない人の見せ方がきついが、これがクライマックスに繋がるんだな感が漂う。みんなの前で歌い出す場面の恥ずかしさはきつい。イライラ、ハラハラで見れない。それがカタルシスに>>続きを読む

リズと青い鳥(2018年製作の映画)

3.6

丁寧なすれ違い。ほんのり百合からの重めの依存的ともいえる愛。明るく人気者とひとりぼっちの無口は物語としてわかりやすく、青い鳥の挿話も関係性をよりはっきりさせていてよい。本番が来なければいい、という気持>>続きを読む

BURN THE WITCH(2020年製作の映画)

3.7

読み切り時から感じていた設定盛りすぎ、物語の最終的なゴール見えない問題はあるものの、原作の雰囲気を一切崩さないアニメ化だった。虚の禍々しい厨二心くすぐるデザインとは違い、ドラゴンはどこか神々しくファン>>続きを読む

ONE PIECE FILM GOLD(2016年製作の映画)

3.5

最初の30分でカジノの世界観を説明し、町並からレースまでで楽しい空気が出ている。えげつないほどの金ぴかの世界とオープニングのダンスが楽しい。金粉にも意味がありゾロを人質にとられ、また、ナミの過去が描か>>続きを読む

劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ(2018年製作の映画)

3.3

原作をあまり知らなくてもそれなりに楽しめる。今どき珍しいエロくて最初から強い主人公も明るくてよい。恋のライバルを早々に出すのも、メインと絡めつつストーリーが進むとわかり興味がわく。キャラの一人一人を古>>続きを読む

劇場版 HUNTER×HUNTER The LAST MISSION(2013年製作の映画)

2.5

色んなキャラクターが出るのは嬉しいが、ネテロの弱さ、感情の動きの安直さ、魅力の薄い敵。途中からバトル三昧だが、HUNTER×HUNTERの魅力はバトルの中の心理戦が醍醐味なのにガワだけをなぞっている印>>続きを読む

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ(2004年製作の映画)

3.7

しんちゃんが結構本気で恋する幸薄の美少女、つばきちゃんのヒロイン力が高いがゆえに映画の中の人物とわかるラストはもやっと切ない。中学生という年齢も珍しい。臆病ながら優しい前半と、命を賭けてみんなを先導す>>続きを読む

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦(2002年製作の映画)

4.0

時代劇として質が高く、ギャグは少なめ。おしっこで鎮火する場面くらいか。草木や水面の書き込みがなかなか凄く、長槍や弓、自動車を使った戦もアニメならではの大胆さ。テンポがよく、あっという間。タイムスリップ>>続きを読む

七人の侍(1954年製作の映画)

4.0

2017.09.08
仲間集めから既に面白い。皆一筋縄ではいかない曲者揃い。百姓たちの惨めさが見ていて辛い。菊千代がどんどん魅力的な人物になっていく。戦いが始まらなくても緊張感を保てる作りが凄い。時間
>>続きを読む

ダイ・ハード(1988年製作の映画)

4.2

記録整理。
シンプルながらアクション映画として完璧。舞台が閉ざされていること、容赦なく殺すこと、敵のキャラクターも魅力的なこと、イライラさせる役割を持ったキャラクターがいること。これらがすべてベストな
>>続きを読む

ルパン三世 くたばれ!ノストラダムス(1995年製作の映画)

3.3

ルパン三世ゆえのズル賢さはあまり感じられず、強運と運動神経に頼りっぱなしの印象。スノボーのシーンなど特に。ノストラダムス要素も上手くストーリーと噛み合っていないような気がする。しかし、洗脳された不二子>>続きを読む

君の膵臓をたべたい(2017年製作の映画)

3.4

画面の色合いがどことなく嘘っぽくてやや入り込むのが大変だった。売り出したい旬な女優の魅力は感じられた。自分だけ秘密を知って余命の短い少女とふたりきりの時間を繰り返すという、夜中に考える妄想みたいな部分>>続きを読む

カラフル(2010年製作の映画)

3.1

映画ばえするシーンのない原作小説をどう調理するのかと思ったが、割にそのままという印象。可もなく不可もない映像化だが、地味でやや退屈してしまった。

時をかける少女(2006年製作の映画)

3.8

タイムリープを上手く青春や夏、恋と組み合わせた作品。ジャンプしてタイムリープというのも若々しくてよい。最初はノリノリでタイムリープを行い、テストも点数がよくなり、危機も避け、プリンも食べれる。しかし、>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

2.9

1回では理解できないが、2回観たいとは思えない。正直、途中で眠ってしまった。逆行というアイデアは面白いが、それを画で魅せるような大迫力のシーンはなく、横転した車が元に戻ったり、銃弾が戻ってきたり、と地>>続きを読む

ルパン三世 カリオストロの城(1979年製作の映画)

4.2

オープニングまでの泥棒成功からの偽札、パーっとばらまいてからのタイトルが気持ちいい。考察動画で知ったが、徐々に空が明るくなったり、ルパンが落ち込むと車の速度が落ちたり、画で魅せるのが上手い。そのあとの>>続きを読む

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!オラと宇宙のプリンセス(2012年製作の映画)

3.2

想像上の大人ひまわり、JKひまわりが可愛かった。家族のエゴvs星の命運というセカイ系のようなアイデア。ひまわり星、地球のためという動機なため敵という印象は薄く、妹なんていらないと言ったお兄ちゃんへのオ>>続きを読む

クレヨンしんちゃん 襲来!!宇宙人シリリ(2017年製作の映画)

2.9

シリリがウザい。宇宙人モノのベタをしんちゃんでやっているだけ。子どもになる設定で両親に使われたのは少し新鮮。頼れる大人が消える、というのは定石だが子ども目線で一緒に冒険することで面白味がある。よく見る>>続きを読む

クレヨンしんちゃん ブリブリ王国の秘宝(1994年製作の映画)

3.5

しんちゃんと似ている王子、福引きという導入は結構スタンダード。日常から引き離す道具として旅行は使いやすいのだろう。非日常だからこそお宝探しなどのスタンダードな冒険も入れられる。強い味方ヒロインの格闘術>>続きを読む

クレヨンしんちゃん 雲黒斎の野望(1995年製作の映画)

3.7

作者の吹雪丸愛が強い。男とも女ともつかないアンニュイな顔立ちと重い過去、剣術の腕前、正体といい中々に盛り盛りなキャラクター。早々に両親を退場させたことからも、描きたいのは時代劇方面というより、吹雪丸な>>続きを読む

映画クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ ~拉麺大乱~(2018年製作の映画)

3.1

カンフー的な世界観にしんちゃんがいるのが嬉しい。強いジジイ、ヌンチャク、木人椿、などツボを心得ている。しかし、全体としてはよくわからん計画を持つ敵をすごいパワーとおバカで倒すといういつもの。不憫なまさ>>続きを読む

クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶ ブリブリ 3分ポッキリ大進撃(2005年製作の映画)

3.3

怪獣の表現は温泉には勝てないものの、バタバタした朝の表現や洗い物、白髪を見つける場面など日常の方はよかった。一度立て直した自転車がまた倒れるなど、細かい部分がよい。掛け軸の裏から別世界に繋がるのも、そ>>続きを読む

クレヨンしんちゃん 超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁(2010年製作の映画)

2.5

ブレードランナー的な未来にクレヨンしんちゃんが行き、未来の自分達と会うストーリー。未来の自分に会うたび子どもたちが落ち込んでいくのが悲しいユーモア。ヒロインの髪型は未来的だが可愛くない。優しいくせに素>>続きを読む

クレヨンしんちゃん 爆発!温泉わくわく大決戦(1999年製作の映画)

3.9

怪獣モノと温泉が舞台ゆえのちょっとスケベな世界観が良い刺激だった。温泉の波紋をつかった怪獣の表現などはジュラシックパークっぽさも感じた。気の強さそうなヒロインと清楚そうなヒロインもバランスがよく、可愛>>続きを読む

クレしんパラダイス!メイド・イン・埼玉(1999年製作の映画)

3.4

アニメならではの動きが楽しい。ひまわり目線のアニメ、アリスの日本しんちゃん風の世界、便秘ミュージカル。しかし、ストーリーはないため、少し退屈するし、いつ終わるんだろうと思ってしまったら負け。

クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦(1998年製作の映画)

3.6

初っぱなしんのすけの疑似死を両親を体験させてからの、救出に向かうテンポのよさ。劇画のシリアスギャグもよい。エージェントが意外としっかりエージェントで、渋いアイテムや作画もよい。無意味に挟まれる作者弄り>>続きを読む

クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃(2016年製作の映画)

3.7

自分のせいで母が死んだと思う娘をヒロインにおくことで、ヒロインの成長を軸にその周りでしんちゃんを活躍させることに成功している。おバカなことを嫌う無愛想なサキは、おバカなことで母を死なせてしまったと思っ>>続きを読む

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ黄金のスパイ大作戦(2011年製作の映画)

3.5

レモンちゃんというヒロインが印象的。普段もっと年上のお姉さんがヒロイン枠になることが多いが、ちょっと年上というのがめずらしく、しんのすけとの対比で真面目さと幸の薄さが際立つ。しかし、スパイの優秀さを際>>続きを読む