tyapiokaさんの映画レビュー・感想・評価 - 24ページ目

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ゴジラ(1984年製作の映画)

3.1

B級ホラーのような演出がゴジラの雄大さを奪っている。目が大きすぎるゴジラのデザインが恐怖や神々しさとかけ離れている。このチープさを愛せるか否かで評価が変わりそう。しかし、チープながらも建物を破壊する場>>続きを読む

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

3.4

ゴジラはゆっくりと、雄大に、かつ、圧倒的な強さを誇って歩いてほしい。走るゴジラはたとえ戦闘とはいえ、見たくない。ゴジラ映画ではなく、怪獣映画。怪獣同士のプロレスが見所だが、ヒューマンドラマがあまりに腹>>続きを読む

ヴェノム(2018年製作の映画)

3.5

ヴェノムが登場するまでやや冗長かつ、魅力的なキャラが少ないのは残念。しかし、人懐っこさ、憎めなさ、アメーバー風の見た目、などヴェノムが本当に魅力的なため登場後大幅に巻き返す。寄生系のテンプレと言われた>>続きを読む

インクレディブル・ファミリー(2018年製作の映画)

3.8

まさかのエンディング直後からという始まりでブランクを感じさせない。話の筋は少し読みやすいものの、続編として前作の空気も活きており、よい。アメコミのオマージュや前作のオマージュもファンには嬉しい。また家>>続きを読む

LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標(2014年製作の映画)

3.9

渋い、キザなルパン三世。絵柄がいつもと違いすぎて慣れるまで時間がかかるものの、作風とよくあっていた。次元のガンマンとしての魅力も人としての魅力も出ており、かつ、ルパンと不二子の相変わらずの化かし合いも>>続きを読む

アントマン&ワスプ(2018年製作の映画)

3.1

嘘科学が嘘っぽすぎるものの、コメディ感がいい案配にしてくれる。しかし、皆イライラしていて見ていて気分が悪い。子役と親友、主人公は憎めず可愛らしいけれど。自己責任というか自分本意と言うか、身から出た錆展>>続きを読む

スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス(1999年製作の映画)

2.9

情報量が多いことを壮大と感じれられるかで評価が別れそう。正直、誰と誰が争っていて、どういう価値観や技術力があるのかがわかりにくい。幼いアナキンの戸惑いや自信、見た目は可愛らしい。ラストに良いところを持>>続きを読む

異邦人(1967年製作の映画)

3.4

文学作品を映像化すると、どうしても心理描写を独白に頼らざる得ないのだなと感じた。どこかイメージしにくかった部分が映像になり、わかりやすくなっているのは助かる。しかし、わかりやすくとも、文学として楽しむ>>続きを読む

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2017年製作の映画)

3.5

キャラが確立したうえでの2作目だと安心して見る側も掛け合いを楽しめる。定番ネタとはいえ父と子のストーリー、育て親か産みの親か、という部分は感動があった。何がしたい物語か初めはわからず、ずっとコメディや>>続きを読む

息もできない(2008年製作の映画)

3.7

間がいい。どの家庭環境にも共感できないが、間のおかげで想像できる。主人公とヒロイン、その周りの根深い葛藤が家族・親と子の関係と共通しているため、そこをどう解消していくのかにドラマが生まれている。「二人>>続きを読む

デスビリヤード(2013年製作の映画)

3.3

ほとんど意外性はなく、初めから死後のデスゲームの雰囲気が漂っている。どこで何を判断しているかわからず、何のために行われているかもわからず、本当に平等かもわからない。あまりに受けて側に委ねすぎな気がする>>続きを読む

アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

4.2

1回目
前提としてアベンジャーズシリーズを時間をかけて、それなりに追っている必要があるものの、傑作といって過言でないと思う。どうせ過去に戻って勝って元に戻るのだろう、という楽観的になっていた観客に対し
>>続きを読む

オペラ座の怪人(1925年製作の映画)

3.7

無声映画に慣れてない身からすると、オーバーな演技、身ぶり手振りに違和感を覚えるものの、だからこそ影の動きですら感情が伝わり面白い。無声、モノクロという要素から退屈になってしまいそうだと食わず嫌いしてい>>続きを読む

名探偵コナン ゼロの執行人(2018年製作の映画)

3.5

毛利小五郎が送検されるという掴みが中々面白い。そこからの小難しい話は正直動機のかなめになりそうだとは思いつつも退屈。敵か味方かが分からない、といいつつも味方だろうという安室のキャラクターも魅力的、なか>>続きを読む

劇場版 MAJOR メジャー 友情の一球(ウイニングショット)(2008年製作の映画)

2.9

記録整理。ラストの肩の音がエグかった意外、記憶に残っていない。駆け足だったような。

ジャックと天空の巨人(2013年製作の映画)

2.8

映画文法に則った、既視感のある物語。主人公が原因を作りながらも、負い目、引け目をあまり感じさせない導入。身分差の恋。王冠というチートアイテムでの悪巧みと解決、主人公周辺のハッピーエンド。切り札が豆なの>>続きを読む

ルパン三世 霧のエリューシヴ(2007年製作の映画)

3.1

何でもありのルパン三世、しかしタイムスリップとの相性はイマイチ。ルパン自体のキャラクターが面白いから観れるけれど。知らない昔のいざこざにルパンが介入し、何やかんやと解決する、あまりワクワクはしないつく>>続きを読む

名探偵コナン 世紀末の魔術師(1999年製作の映画)

3.4

この頃のコナン映画にはルパン三世映画に似た怪しさと蘊蓄がある。最初の殺人まで時間がかかり、また、万能感のあるキッドが早々に画面上からは退場してしまうためやや序盤は退屈する。最初のキッド登場にワクワクし>>続きを読む

サクリファイス(1986年製作の映画)

3.9

自分は悟ったのだと思い込んでいる老人の長い説教を聞いている気分になるものの、確かな映像の力でそれらをカバーしている。風や水、火や揺れなど、目に見えにくいものを撮るのが抜群に上手い。物語のはじめの方に、>>続きを読む

僕の村は戦場だった(1962年製作の映画)

3.4

子役たちの表情、演技力、美しさに驚いた。まだ、タルコフスキー節は押さえぎみであるが、水の描写やカメラワーク、カットの繋ぎや夢と現実混在した物語にその萌芽が窺える。戦争映画ながら、あまり戦争に意識が持っ>>続きを読む

アンドレイ・ルブリョフ 動乱そして沈黙(第一部) 試練そして復活(第二部)(1969年製作の映画)

4.3

場面と場面の繋ぎ方が夢のようだが、追えなくなるほど難解な筋ではない。むしろ、かなりドラマチック。嫉妬や抵抗、友情、劣情、など様々な感情が蠢く。小説でいうところのマジックリアリズムのような、百年の孤独の>>続きを読む

メイキング・オブ・ドッグヴィル 〜告白〜/ドッグヴィルの告白(2003年製作の映画)

3.4

告白部屋というのはなかなかのアイデアだ。イライラしている俳優のしかめ面と追い詰められている姿が生々しい現場の恐怖を写し出す。それでも作品は完成させる、されるのだから面白い。

ドッグヴィル(2003年製作の映画)

4.0

毎回この監督の作品は、やさしさと隠し事が嫌な展開へと物語を進行させるきっかけになる。だからこそ、こうしていれば、ああしていれば、という分岐点がいくつも見えてくる。ニコール・キッドマンがきちんと美しいの>>続きを読む

SING/シング(2016年製作の映画)

2.1

記録整理。どうしても見通せないどころか最初の数分で止めてしまう。まず、ビジュアルが苦手でミュージカルというジャンルも相まってどうしても食わず嫌いしてしまう。感動の押し売りの気配漂う予告編も苦手だった記>>続きを読む

メン・イン・ブラック(1997年製作の映画)

3.5

記録整理。擬態している宇宙人の愛嬌ある気持ち悪さとバディの軽快な会話。武器や設定もコメディ寄りで面白い。ウィル・スミスはどの映画でもウィル・スミス。

続・荒野の七人(1966年製作の映画)

2.8

既視感。七人の侍の良さをほとんど削ってアメリカ人好みのヒーロー風映画にした荒野の七人をさらに削ったり付け加えたりした結果、なんか見たことある作品になっていた。2を見るなら1を2回見た方が、さらに言うな>>続きを読む

いいね!(2013年製作の映画)

2.9

なかなか癖の強い顔の演者を集めたことが効いている。アイディアやテーマは思いつく人が多いものだが、形にしたのはすごい。ユーモアと奇抜さを押し売りする感じは少し青臭く、きついものはあった。

ゼンマイシキ夫婦(2014年製作の映画)

3.1

テーマやアイディア自体は結構だれもが思いつくが、それをしっかり形にしたのは凄い。ゼンマイが止まり、牛乳が零れるシーンは映像的強みがある。

極私的エロス 恋歌1974(1974年製作の映画)

3.2

ドキュメンタリーのはずなのに映画的で、演技じみているのはカメラがあるからだろうか。挑戦的な映像と、インパクト大のキャラクターと、自然出産、混血というかなり盛りだくさんな内容ながら、知らない一般人の私的>>続きを読む

全身小説家(1994年製作の映画)

4.1

全身小説家、ぴったりなタイトルだ。何も知らないで見ると前半と後半の落差に驚くのではないか。しかし、嘘をつかなければ生きてこれなかったのではないかと考えると少し切ない。そして、嘘を本当のように話しサービ>>続きを読む

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

3.6

狭い空間で進行する物語、なかなかの脚本力。主人公の葛藤と電話の向こう側のサスペンスを同時進行で進めることで厚みが増した。展開は読めなかったものの、電話だけで緻密に証拠を積み上げる本格ミステリーではない>>続きを読む

文学賞殺人事件 大いなる助走(1989年製作の映画)

3.4

記録整理。賞の裏側を本当かどうかは置いておいてコミカルに描いた作品。これだけ色々して受賞できなかったら狂う。

ゆきゆきて、神軍(1987年製作の映画)

3.7

ふと、この様子を撮っているカメラが常にあったのだと思うと、奥崎が劇場型の人間であり、ある種、誘導されたのではないかという気もしてくる。紳士のように見えたり、発狂しているように見えたり、しかし、仲間のた>>続きを読む

手紙は憶えている(2015年製作の映画)

3.4

ラスト云々の宣伝のせいでオチは早いうちから予想がついてしまうものの、騙されていたら気持ちよかっただろうな、と思う。最悪の復讐というシナリオを考えると大抵このオチに辿り着く。しかし、ナチのような強大な組>>続きを読む

マイティ・ソー バトルロイヤル(2017年製作の映画)

3.8

どのキャラも個性が際立っており、よい。掛け合いが、とくにロキとソーの兄弟感溢れる会話がよい。ハルクのアホっぽさ、子供っぽさも可愛らしく愛嬌がある。バトル自体は迫力があるのにいい意味で緊張感がないのはハ>>続きを読む

8 1/2(1963年製作の映画)

3.2

最後まで見通せず。教養として、という意識抜きではなかなか観ようという気は起きないのではないか。スランプという普遍的なテーマと夢と現実が入り交じる映像表現は一見の価値はあるかもしれないが、似たような作品>>続きを読む