akrutmさんの映画レビュー・感想・評価 - 48ページ目

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クローサー(2004年製作の映画)

4.0

ダンとアンナの関係を中心に男女4人の恋愛模様を描いた映画。テーマは真実と嘘。恋愛相手にナイーブに本当のことを告げるとどうなるのかが描かれていて、予想以上に面白く見ることができた。挿入歌の The Bl>>続きを読む

王様のためのホログラム(2016年製作の映画)

2.8

トム・ハンクス演じる主人公やアメリカ人がサウジアラビアやイスラムの生活習慣や文化に対して驚きや違和感を感じるのと同じく、私はこの映画の掴みどころの無さに驚きや違和感を感じた。ストーリーにまとまりや盛り>>続きを読む

ジャッジ 裁かれる判事(2014年製作の映画)

3.0

法廷ドラマと期待して見ただけに、いかにも中途半端な作りで納得いかなかった。法廷シーンはおざなりで特に見るべきところはない。仲の悪い父と息子の和解物語として見るにしても、なぜ父と息子の仲が悪いのかという>>続きを読む

ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)

4.0

前作のビフォア・サンライズにも増して、二人の会話だけから構成されている。脚本が監督と二人の共同制作になったこともあって、会話は本作のほうが自然な感じになっていて、ある男女の会話をずっと覗き見しているよ>>続きを読む

世界中がアイ・ラヴ・ユー(1996年製作の映画)

4.0

ウディ・アレンが初めてミュージカルに挑戦した作品です。軽い(今で言うと、チャラい)恋愛や男女関係を描きながら、ミュージカルという手法を用いて情熱的な恋愛のように見せるという、徹底してシニカルな映画に仕>>続きを読む

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

4.0

ウィーンでの一夜における、男女二人の会話でほぼ構成されている恋愛映画。最初の頃は、二人の会話にやや作為的な感じがしてしまうとともに感情の変化がフラットで物足りなかったが、映画が進行していくうちに会話が>>続きを読む

エクス・マキナ(2015年製作の映画)

2.2

人工知能を備えたヒューマノイドロボットが登場するSFですが、設定が陳腐、内容が浅薄で矛盾に満ちていて、見るべき価値がほとんどない映画です。まあ、アリシア・ヴィキャンデルの美貌を見たいという人にしかオス>>続きを読む

ローラ(1961年製作の映画)

4.2

ジャック・ドゥミが監督した初めての長編映画。ローラとローランの初恋が中心テーマですが、その結末を象徴的に表している最後のすれ違いシーンがとても印象的です。また、彼の映画に欠かせない音楽担当のミシェル・>>続きを読む

ニューイヤーズ・イブ(2011年製作の映画)

2.0

大晦日のニューヨーク(特に、タイムズスクエア周辺)のさまざまな人々の多くの物語が並行的に進行していく群像劇。ひとつひとつの物語に割ける時間は当然短くなるため内容は浅薄なままであり、有名/人気俳優を多数>>続きを読む

アンナとアントワーヌ 愛の前奏曲(2015年製作の映画)

5.0

今年初めて見た中で三本の指に入る映画です。音楽家のアントワーヌが映画のための作曲を依頼されて行ったインドで、フランス大使の妻アンナと出会い、お互いに好きになっていくというストーリー。恋人や夫がいる身で>>続きを読む

ダイアモンドは傷つかない(1982年製作の映画)

4.5

妻子も愛人もいる予備校講師の中年男性と、その教え子であった女子大生との抜き差しならない恋愛関係が軽いタッチで描かれている。この映画が初主演である田中美佐子が初々しいし、生来の気の強い感じも弓子役にマッ>>続きを読む

踊るアイラブユー♪(2014年製作の映画)

4.2

80年代のヒット曲や心が澄むような綺麗な景色が印象的なミュージカル映画で、気に入りました。ストーリーは異なるが、南欧の海沿いの街とか結婚とかの状況設定は明らかに『マンマ・ミーア!』を意識しているし、ミ>>続きを読む

麻雀放浪記(1984年製作の映画)

5.0

大学時代に入れ替え制でない映画館で一日中繰り返し見た、最も好きな日本映画。ちょうどその頃は授業をサボって雀荘で打ってたし、阿佐田哲也の小説も愛読していたので、映画化されると知って真っ先に見に行った記憶>>続きを読む

喜劇 男は愛嬌(1970年製作の映画)

3.2

これを喜劇と呼べるのだから、凄い時代、そしてある意味で良き時代であったのだと思う。ダンプが家に突っ込んだり、本人の意思に関わらず見合いの話が進んだり、とんでもない出来事が次々と起こっていく。

個人的
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あの頃ペニー・レインと(2000年製作の映画)

3.0

キャメロン・クロウ監督の体験を元にした半自伝的映画。15歳のウィリアムがローリング・ストーン誌の記者として、スティルウォーターというロックバンドのツアーに同行して取材をするというストーリー。ストーリー>>続きを読む

喜劇 女は度胸(1969年製作の映画)

4.0

タイトルどおり、この映画に出てくる女性たちは強くてたくましい。本作が初主演の倍賞美津子演じる愛子は最後まで自分の意思を貫くし、沖山秀子演じる笑子はコールガールだって人間だと言い切る。最後に清川虹子演じ>>続きを読む

サーミの血(2016年製作の映画)

4.0

サーミ人の少女エレ・マリャが、中学校で受けていた差別から逃れて自由な人生を送りたいと、サーミ人の証であるコルトを脱ぎ捨て大都市ウプサラに家出していくというストーリーが、サーミ人として生涯を過ごした妹の>>続きを読む

最高の花婿/ヴェルヌイユ家の結婚狂騒曲(2014年製作の映画)

5.0

カトリック教徒で白人の夫婦の4人の娘の結婚相手が様々な人種・宗教であることから起こる人種・宗教差別的エピソードをユーモラスに描いた傑作。すでに何度も見ている大好きな映画です。

人種差別という重いテー
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アリバイ・ドット・コム カンヌの不倫旅行がヒャッハー!な大騒動になった件(2017年製作の映画)

4.2

ヒャッハー前2作(ニコラ・ブナムとの共同監督)と異なり、フィリップ・ラショーが単独で初めて監督した映画です。彼は実際にアリバイ会社が存在するのを知って、まさにコメディのテーマだと感じ、この映画を200>>続きを読む

恋は緑の風の中(1974年製作の映画)

4.0

中学生の性に対する目覚めや戸惑いと、それに対する大人の戸惑いや固定観念を根底に流れるテーマとしながら、純一と雪子の淡い初恋を描いている青春映画。アリスの挿入歌も映画の雰囲気にマッチしている。

中二に
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欲望の帝国 女優ディディの告白(2010年製作の映画)

3.0

ビガス・ルナ監督の作品なので期待して見たが、全体的に残念な感じだった。その残念さの原因は、映像からディアナがハリウッドでスター女優になったという実感が全く伝わってこない点にあり、それはなぜかと言うと、>>続きを読む

ライフ・イズ・ビューティフル(1997年製作の映画)

5.0

コメディアンのロベルト・ベニーニらしく、全編をコメディタッチでホロコーストの悲劇を描いている珠玉の作品。
ベースにある子供への無償の愛を注ぐ父親の物語だけでも十分に心を揺さぶられるが、それだけではなく
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薔薇は死んだ(2015年製作の映画)

2.5

のっけからエルザが羽野晶紀に見えてしまうのが気になって、映画の世界に入り込めなかった。

という点は置いといても、全体的に退屈で、私には合わなかった。ストーリーが単純な上に描写が浅いので、ロージの嫉妬
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ダゲレオタイプの女(2016年製作の映画)

4.5

写真家ステファン、その助手の青年ジャン、写真家の娘マリーの三者三様の心情が絡み合いながら話が進んでいきます。郊外の古屋敷でダゲレオタイプで写真を撮るという設定やときどき出てくる幻影によって、映像全体が>>続きを読む

ローマ発、しあわせ行き(2016年製作の映画)

3.5

ストーリーも平凡だし、映像が取り立てて美しいというわけでもないが、特に何も考えずに安心して見ていられる映画です。ドライブ旅での少女とおばあちゃんの心の交流は、見ていてほのぼのとします。それにしても、S>>続きを読む

マタドール<闘牛士>・炎のレクイエム(1986年製作の映画)

4.0

元闘牛士の男性と刑事弁護士の女性の異常性愛を描いた映画。ペドロ・アルモドバルの作品にしては、かなり筋の通ったストーリーで、あまり奇抜な感じはしなかったが、奔放な性や過激な暴力シーンに潜むユーモアは健在>>続きを読む

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

4.0

言うまでもなく、アカデミー賞主要5部門を受賞した傑作です。ジョディ・フォスター演じるFBI実習生と、アンソニー・ホプキンス演じる精神科医で囚人のレクター博士のやり取りや演技に、知らず知らずと引き込まれ>>続きを読む

海へ See You(1988年製作の映画)

3.7

実際のパリダカでロケが行われただけあって、昔のパリダカを知っている人にとっては懐かしい映画です。でもストーリーとしてはやや中途半端。高倉健の良さもあまり出し切れていないし、ケイとか吉井とか自己チューで>>続きを読む

ドリームガールズ(2006年製作の映画)

5.0

最高のミュージカル映画です!実話をベースにしているためか、ミュージカルにしてはストーリーがしっかりしているし、そこにビヨンセやジェニファー・ハドソンの歌唱力や、エディ・マーフィやジェイミー・フォックス>>続きを読む

その女諜報員 アレックス(2015年製作の映画)

3.0

アクション映画は好きではないのでほとんど見ないけれど、オルガ・キュリレンコ目当てで見てみたが、やはり退屈だった。アクション映画にしっかりとしたストーリーや人物像を求めるのは無粋なのだろうが、どうしても>>続きを読む

クリスティーナの好きなコト(2002年製作の映画)

4.0

キャメロン・ディアスお得意のちょっとエッチなラブコメです.下ネタがかなり出てきますが、キャメロン・ディアスは相変わらずセクシーで素敵だし、好きな映画です。

真面目な役が多いセルマ・ブレアが結構汚れ役
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セレステ∞ジェシー(2012年製作の映画)

3.5

セレステの自己チューぶりが炸裂する映画です。そこを楽しめれば良い映画なのかもしれませんが、自分中心にしか考えられず、周りを振り回していくだけのセレステの言動に全く共感することができず、ジェシーが可哀想>>続きを読む

シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)

5.0

私がミュージカル映画が好きになるきっかけを作った作品で、私が今まで見てきた中で最も好きな映画のひとつです。まずは、何と言っても、地のセリフが一切なく、全て音楽・歌によって表現されているという形式は今で>>続きを読む

天使の入江(1963年製作の映画)

4.5

ジャック・ドゥミの初期の作品。同僚に誘われてギャンブルにはまってしまった男性ジャンとギャンブル依存症の女性ジャッキーが、ニースのカジノで知り合ったのをきっかけに、二人で旅をしながらギャンブルを続けてい>>続きを読む

台北ストーリー(1985年製作の映画)

4.0

昔からの幼なじみで、大人になっても付き合っている男女の気持ちが徐々にすれ違っていく様子が、何気ない日常生活を淡々と描写する中で、浮かび上がってくるスタイリッシュな映画です。主演男優のホウ・シャオシェン>>続きを読む

女子大生レア 秘密の仕事(2011年製作の映画)

2.0

レアの不機嫌な顔を終始見せられて、こっちも不機嫌になってしまう映画。不機嫌顔でエッチなことをしても、まったく綺麗でないし、どちらかというと身体も汚い。監督の意図を取り違えたような演技をしている女優が悪>>続きを読む