akrutmさんの映画レビュー・感想・評価 - 49ページ目

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雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2015年製作の映画)

2.8

あまりにも都合の良い壊れたストーリー展開で、退屈な印象しか残らなかった。まずは、ディヴィスの破壊行動が、妻の喪失(もしくは妻の喪失にも悲嘆しない自分の冷淡さ)から生じる精神的苦痛に基づいていると描きた>>続きを読む

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

3.2

高速鉄道タリスで実際にあった銃乱射事件を描いた映画。犯人を取り押さえた3人のアメリカ人が本人役で出演するという実験的な試みは評価できるし、彼らの行動は間違いなく称賛されるべきものである。

しかし、映
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クリエイター(1985年製作の映画)

4.5

マリエル・ヘミングウェイが出演しているということで見てみたが、予想以上にロマンティックな作品でした。映画の紹介にはSFラブコメディとあるが、SFの要素はほとんどなく、2組の男女をめぐるラブロマンスと言>>続きを読む

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

4.5

アメリカの有名な興行師P.T.バーナムの伝記的ミュージカル映画。見世物興行とミュージカルの相性が良いので、ミュージカルのある種の不自然さを感じさせない作品になっています。なので、ミュージカルが苦手な人>>続きを読む

リザとキツネと恋する死者たち(2014年製作の映画)

4.5

言葉では言い表せない面白い映画で、個人的にはとても気に入りました。特に印象に残ったのが、トミー谷が日本語で歌う、昭和歌謡の匂いがプンプンする楽曲です。片言の日本語とともに、もう耳に残って離れません。ネ>>続きを読む

打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?(1993年製作の映画)

3.5

WOWOWで放送していたので、久しぶりに見てみました。この映画の色使いがあまり好きになれないのですが、雰囲気は懐かしいし、奥菜恵は可愛いです。奥菜恵はこの頃が一番輝いていますね。当時、今のような魔性の>>続きを読む

鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)

4.0

絵画好きとしては、西洋絵画がいっぱい出てくる映像として満足できた。特に鑑定士の秘密部屋に飾ってある絵画の量・質は圧巻で、こんな部屋が持てればいいなあなどと思ってしまった。

ストーリーとしてはまあまあ
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ビューティフル・マインド(2001年製作の映画)

4.0

ゲーム理論におけるナッシュ均衡で有名なジョン・ナッシュの半生を、彼の統合失調症とそれに対する夫婦の姿を中心に描いています。統合失調症に焦点を当てすぎていてナッシュの研究業績に関する内容が少ないことや、>>続きを読む

フォー・ウェディング(1994年製作の映画)

3.6

4回の結婚式での出来事を通じて、話が展開していきます。ヒュー・グラント演じるチャールズと、アンディ・マクダウェル演じるキャリーの恋物語が中心になっていますが、あまり二人が会話するシーンが多くないので、>>続きを読む

エル・クラン(2015年製作の映画)

3.0

ぜんぜん興味を惹かない、退屈な映画です。まずは、その内容がいけません。誘拐、監禁、殺人のシーンが繰り返されるだけの構成は眠気を誘います。なぜこのような犯罪に手を染めるようになったのかとかが描かれていな>>続きを読む

ハッピーエンドが書けるまで(2012年製作の映画)

4.5

父と娘、息子の3人家族のそれぞれの愛の物語が描かれています。ストーリーが少しご都合主義的(例えば、娘が苦しんでいるにも関わらず、ビルが3年間も真実を打ち明けなかったとか、最後の結末とか)ですが、それを>>続きを読む

ある天文学者の恋文(2016年製作の映画)

4.5

エドが亡くなった後にエミリーに送られてくるたくさんのメッセージを通じて、お互いの愛の深さを表現するという、とても独創的で、強く印象に残った作品です。そこに天文学の話やサンジュリオ島などの美しい景色が加>>続きを読む

私の中のあなた(2009年製作の映画)

3.8

内容がいいかどうかは別として、感動するストーリーではあります。でも個人的には、アナがこの世に生を受けた理由を都合よく処理したように見えるのがどうしても納得いかなかった。いくら自分の娘が白血病でドナーを>>続きを読む

フットノート(2011年製作の映画)

4.0

文献学者で大学教授である親子の物語。息子のウリエルは華々しい活躍をしている新進気鋭の学者であり、父親の頑固さを疎んじているが同時に尊敬もしている。一方で、父親のエリエゼルは研究一筋のクソ真面目な人生を>>続きを読む

おとなのけんか(2011年製作の映画)

3.5

かなり評判が良いようだけど、自分はそれほど面白いと思えなかった。4人のキャラクターがありふれている(というか典型的というか)ので、最初の10分くらいを見た段階で、その後の言い争いが予想できてしまい、お>>続きを読む

彼女の人生は間違いじゃない(2017年製作の映画)

3.5

廣木隆一監督自身が書いた小説の映画化とあって、結構期待して見たのだけれど、残念ながら平凡な作品という印象しか残らなかった。

小説を先に読んだせいかもしれないが、人物造形が単純かつステレオタイプ的であ
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ベルベット・ゴールドマイン(1998年製作の映画)

4.0

デヴィット・ボウイやグラムロックに深い思い入れのない私でも、70年代の音楽シーンを写実的に再現している本作を見て、とても懐かしくなりました。若者が精神的に抑圧されていた社会において、ロックは若者にとっ>>続きを読む

マスク(1994年製作の映画)

4.5

キャメロン・ディアスの映画デビュー作となるコメディ映画。若くて、可愛くて、セクシーで、クラクラします。映画の出来としても、ここまではっちゃけてると清々しい。何と言ってもジム・キャリーが漫画チックなキャ>>続きを読む

イン・ユア・アイズ 近くて遠い恋人たち(2014年製作の映画)

3.5

五感や感情をテレパシーのような形で共有する見ず知らずの男女が恋に落ちていくというストーリーです。発想が面白いだけに、あまり深く考えずにラブロマンスとして描いてしまったのは少しもったいない気がしました。>>続きを読む

汚れたミルク/あるセールスマンの告発(2014年製作の映画)

4.0

ネスレ社(映画ではラスク社)の元セールスマンによる告発を映画化するかどうかを検討する会議で、スタッフがセールスマンのアヤンや協力者のファイズ医師にインタビューするという形式で話が進んでいきます。事実に>>続きを読む

人生は狂詩曲(2014年製作の映画)

5.0

とても素敵でロマンティックなミュージカル映画です。アメリカのミュージカルのように騒々しくなく、フランスのミュージカルよりは落ち着いた色彩を感じさせる、どちらとも異なるミュージカルを堪能できます。『ロシ>>続きを読む

ザ・ダンサー(2016年製作の映画)

3.7

ふわっとしたドレスで蝶が舞うように踊るサーペンタインダンスを考え出したロイ・フラーという有名なダンサーを、フランスのシンガーソングライターであるソコが演じている伝記映画です。サーペンタインダンスをソコ>>続きを読む

希望のかなた(2017年製作の映画)

4.5

シリアからフィンランドに来た男性の経験する、難民申請、申請却下、不法滞在、妹との再会などの出来事を淡々と描くことによって、難民問題にスポットを当てています。国家としての政策とは別に、一般の人々の何気な>>続きを読む

ストーンウォール(2015年製作の映画)

4.0

LGBTの権利獲得運動の起点となった1969年のストーンウォール暴動を、虚実を織り交ぜて描いています。架空の白人男性を主人公として描いていたり、実際のストーンウォール暴動で中心的な役割を果たしたマーシ>>続きを読む

ウソはホントの恋のはじまり(2013年製作の映画)

3.5

カフェ店員の女性バーディーに一目惚れしたサムが、自分を偽って彼女好みの男として彼女の前に現れて、恋が進んでいくというラブコメです。内容的には平凡ですが、言い方を変えると安心して見れるということなので、>>続きを読む

めぐりあう日(2015年製作の映画)

3.5

一人の女性が、家族を犠牲にしてまで自分の実母を探し求める過程で描いた映画。夫や息子をほったらかしにしてまで、実母に会いたいかと思う一方、実際に実母に会ってショックを受けてしまうのも、あまりにも身勝手。>>続きを読む

ミューズ 悪に堕ちた女神の魂(2017年製作の映画)

1.5

うーん,またしても時間の無駄でした。なんでこんな映画を作るんだろう。本気で娯楽性があるとか芸術性があるとか思って作ってるのかな、この監督は?詩とか女神とか宗教とかの用語が適当に散りばめられているだけで>>続きを読む

エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に(2015年製作の映画)

4.0

野球に、パーティーに、女の子に明け暮れる勉学とは無縁の大学生たちの、とりとめのないけれど妙に高揚感のある学生生活の一コマをノスタルジックに映像化した作品です。1980年の新学期が始まるまでのテキサスの>>続きを読む

東ベルリンから来た女(2012年製作の映画)

4.0

ベルリンが東西に分断されていた時代に、東ベルリンから東ドイツの田舎町に左遷させてきた女医バルバラが、西側に脱出しようと試みながら過ごす日常生活を物静かなトーンで描いています。東ドイツのような監視社会で>>続きを読む

モンスター上司(2011年製作の映画)

3.0

うーん、すごく微妙。まったく面白くないわけではないんですが、全然笑えなかった。上司のいやがらせも、それに対する復讐も、なんか中途半端なんですよね。でも、ジェニファー・アニストンの色っぽいシーンは◎

キッズ・オールライト(2010年製作の映画)

4.0

レズビアン夫婦の子供達が精子提供者の父親に会いにいくという出来事をきっかけに、家族が不安定になっていく様子を描いた作品。テーマとして面白く、いろいろと展開できそうな気がするが、本作品では意外と単純な捉>>続きを読む

偉大なるマルグリット(2015年製作の映画)

3.5

フローレンス・ジェンキンスという実在の人物をヒントにしていますが、本映画のストーリーは実在の人物とは関係ありません。メリル・ストリープが主演した『マダム・フローレンス!夢見るふたり』のほうは、史実にか>>続きを読む

髪結いの亭主(1990年製作の映画)

3.5

個人的にはあまり好きになれない映画だった。少年時代のアントワーヌが関心をよせた床屋の女性がうーんという感じで、デブ専でない私には感覚を共有できなかった。アントワーヌのフェチさの表現も中途半端な感じがし>>続きを読む

冬の華(1978年製作の映画)

4.0

一言で言うと、おしゃれなヤクザ映画。チャイコフスキーのピアノコンチェルトが洋子の象徴として効果的に用いられているし、シャガールの絵がヤクザの抗争の道具として使われていたりして、全体的にヤクザの話なのに>>続きを読む

ドキュメンタリー 最強のふたり(2011年製作の映画)

3.0

ドキュメンタリー映画としては特に見るべきところがあるわけではないが、『最強のふたり』を見る前や見た後に本映画を見ることをお勧めします。映画よりも重度の障害であるフィリップがあれだけ前向きに人生を過ごし>>続きを読む

君よ憤怒の河を渉れ(1976年製作の映画)

5.0

西村寿行の原作はずっと昔に読んだように思うが、この映画は初めて見ました。原作の冒険小説の雰囲気は残しながら、娯楽性も重視した創りになっています。飛行機を操縦したことのない杜丘がセスナで北海道を脱出した>>続きを読む