微妙。大まかなあらすじを知ってら状態での鑑賞が一つのハードルになるのは仕方がないにせよ、尺配分に問題がある。
ドラキュラ城にたどり着くまでがダラダラ、船上での場面は省略、ペストが流行って街中の人が死ぬ>>続きを読む
ぶっ刺さっちまったぞ!!!今年邦画ベスト級!!!
(鑑賞からだいぶ空いての記録なので色々記憶違いがあるかも)
近い未来(言及されないが恐らく2042年)、都会に住む音楽が好きで素行の悪い高校生5人>>続きを読む
意味不明。今回の居田伊佐雄大回顧展で鑑賞した作品の中で珍しいカラーと音が特徴的な作品。
リズムが本作にはあって、新境地、面白いわけじゃない。
それまでサイレント映画ばかりなので、うるさいの印象に残る。
ある定点で日々が過ぎていく様子をサイケデリックに描く。
子午線通過は太陽が通過するみたいな感覚なのかな?
周回する男の背中、写真というモチーフによって複製され重ねられて入れ子構造のようになっている映像が延々とループする。
いつ終わるんだ…という苦行の時間。複製と重畳による擬似的な奥行きはしょきの『気流』に>>続きを読む
一貫して存在する写真が現実を《複製》する装置だということの面白さが詰まっている。
後の感情船のプロトタイプのような印象を受けた。
これはかなり好き。
眼球の耐久テストやってんのかと疑いたくなるぐらい点滅する画面。横へのドリー移動と共にズームが超高速で可変しているかのような映像が延々と続いていく。
次第にカメラは移動方向へとパンし>>続きを読む
改めて大傑作。劇場でちゃんと観れてよかった。
細かいところだけどタバコを無理やり口に突っ込まれるトゥーコが、タバコを頼りにブロンディを追跡して意趣返しする場面とか、本当に上手いなぁと惚れ惚れしてしま>>続きを読む
コロンビアのクィアコミュニティーで「死者が溢れて幽霊が生者と共存する世界」を舞台にした幽霊B級映画を撮ろうとしたら、オーディションで見つけた主演候補が亡くなる。監督の周りの友人も沢山亡くなり、クィアコ>>続きを読む
(本人にとって)奇跡的な一日で、まさに人生のハイライト。もうこれで人生終わったっていいという瞬間が、八方塞がりの現実と数多の偶然の重なりによって現出してしまった。それが今になって思えば前作『ジョーカー>>続きを読む
最初のシークエンスがブラック・サバスの「The wizard」と共にソ連兵士をめった打ちにするカンフーマスター三人組で、これは傑作の予感!となったが、そこがピークでカンフーよりも修道院のキリスト教的精>>続きを読む
『佐々木、イン、マイマイン』で完全に打ちのめされた人間として、長らく待った内山拓也監督の長編最新作。本作にいたるまでのオムニバスや短編中編、MVなども一応全部追ってきたつもり。良い作品もあれど、クリテ>>続きを読む
赤い帽子が古着屋の近くに落ちている。凪と佐野はそれを拾い、店主に値段を聞く。若干の動揺から明らかに店のものではなく、落し物なのは間違いないが、1000円払ってそれを買う佐野。信号を待つ最中、それを凪の>>続きを読む
ブルジョワの邸宅、そこで働く使用人が火事場のネズミのように、緊急事態かのように唐突に退勤していく。理由は分からない。
理解不能な描写に首を傾げていると来客が来る場面や乾杯の音頭を取るシーンが二回繰り返>>続きを読む
シリーズ3作目、以前のシリーズ作品と比べても構成が異質で、これまでのウェルメイドな印象と違って、ピーキーな作りになっていて意外。(それでいて筋はなんだか王道ジャンプ路線。)
本作はこれまでよりもアク>>続きを読む
こういったワンシチュエーションものでコンセプトのある作品は、徹底すれば徹底するほど良いと思うのだが、本作は最後にそのコンセプトを逸脱してしまう。ただそれでガッカリしそうになるめんどくさい観客の為に解釈>>続きを読む
「娼婦」と「愛」についての6話構成のオムニバス。
原始時代から未来まで人類史に沿って色々なシチュエーションで展開していく。
1原始時代 監督フランコ・インドヴィナ、脚本エンニオ・フライアーノ
美>>続きを読む
面白かった。
多分UFOのドキュメンタリーとして始まったはずの本作が
ド庄司哲郎という被写体を見つけてしまった、その発見したことの邪さと高揚感みたいなのがまず滅茶苦茶伝わってくる。
UFOは見つけ>>続きを読む
SNSやネット上での「殺す」といった脅迫には実感が伴わない。「死ぬ」とかで言えば尚更で、まるでそれが実行された試しはない(多分)。
そこには互いに匿名で言葉に一切履行責任が伴わない卑猥な
空間の約束事>>続きを読む
ヨルゴス・ランティモス監督、三章構成で同じ役者が章ごとに配役を変えていく奇妙なオムニバス作品。
フィルモグラフィー的に、相も変わらず「支配」と「被支配者」の対立構造が屋台骨として存在していて、そこか>>続きを読む
相変わらず映画の組み立て方が上手い。これは一個人の話ではない、保険に入っていない人の話でもない、これは保険に入っている人の話である、という風に、話を広げて「アメリカ」のドキュメンタリーとしてフォーカス>>続きを読む
『うたうひと』を観たとき、そのフィクションとノンフィクションを《切り返しショット》によって曖昧にする手法に絶句したのだが、もしかしたら他の作品も…?となり、本作を観ると同じ手法で撮影されていた。
ド>>続きを読む
マサチューセッツ州に存在するブリッジウォーター矯正施設
での様子を捉えたドキュメンタリー。
29日の撮影素材を約1年掛けて編集したらしく、それも頷ける密度を感じた。
まずは映画の後日談について。
1>>続きを読む
ドイツにある強制収容所(アウシュヴィッツじゃない)の跡地が現在観光地として、多くの人にツーリングされていれる様子をフィックスのショットで一カット当たり5分近い長回しで構成されているドキュメンタリー。久>>続きを読む
面白い。4時間近い時間を掛けてバークレー校での授業を参観させて貰ったり、のんびり芝生で読書している風景、教授の会議や学生の会話を盗み聞きさせてもらえる。まるでバーチャルツアーに参加させて貰ったような感>>続きを読む
1998年に起こった和歌山毒殺カレー事件を26年経った今、再検証しようとするドキュメンタリー。
2009年に死刑確定した林真須美の判決を覆すべく、その息子や夫の協力の元、検証していくという話。
ただ>>続きを読む
フランスの田舎にある小学校の先生のロペス先生のドキュメンタリー。
低学年から高学年を一クラスに受け持つ定年間際の教師と生徒とのやり取りを淡々と撮っていく。
冬の時期に車で登校する場面から始まり、夏休>>続きを読む
なんだか久しぶりに「人を殺すのは良くないのでは…?」みたいな倫理感が浮かび上がってくる体験だった。
映画における「人の死」は、作品が提示するリアリティーラインや世界観の提示一つで、ウェイトが全然変わ>>続きを読む
戦争裁判という形で行われる 正義の後付けと犯人探し。
膨大な情報量で圧倒されるばかりだが、国際法に基づく戦争裁判が、真に意図するところの「清算」行為に、平気で正義とい言葉が振り回される裁判上のグロテス>>続きを読む
ノルウェーの街並みをフィックスで綺麗に映していく中で、福祉の手厚い「幸せ」な国として名高い国が抱える問題を追求する女性の物語。
最初は隙間や狭間を意識した構図が多く、仕事復帰の前の病み上がりのような>>続きを読む
大傑作。濱口作品の中で一番好きかもしれない。
ENBUゼミナールの卒業制作という形で作られた本作は、劇中劇「親密さ」の稽古やリハーサルの第一幕と実際に上映される劇中劇「親密さ」の第二幕、そしてその後>>続きを読む
インディアナ州モンロヴィア、住民は1063人。
レッドステートの小さな街の風景や人々が日常を淡々と映し出していく。
ワイズマンの手法は基本的に画角を決めると動かなく、一つの被写体の始まりから終わりを>>続きを読む
スタンダードサイズ。全体的に輝度が高く、輪郭が曖昧で、雪と光彩が見分けつかなくなるようなフィルムライクな映像(フィルムかを断言する自信ない)で描かれる、グラウンドが使えない束の間の冬の物語。
一夏の>>続きを読む