シトリンさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

シトリン

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さよならくちびる(2019年製作の映画)

3.2

門脇麦と小松菜奈によるユニットのもっと柔らかい映画なのかと思ったら
関係が拗れていて2人の不貞腐れた顔をひたすら拝むという映画だった。

そこに成田凌が加わるともっと脱力感が出る。

ストーリーの中身
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百万円と苦虫女(2008年製作の映画)

4.0

ただただ蒼井優が可愛い映画ではあるが、このサブカルの雰囲気がたまらない。

主人公は思った以上に根性ある。
色々なところを転々とするって必要以上に精神と体力を消耗するし、新しい仕事をまた1からなんて面
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トレインスポッティング(1996年製作の映画)

3.8

映画好きが好きな作品の1つ。
食事しながら観ちゃ駄目なシーンが前半に!

人生上がったり下がったりが激しく忙しい。
上がってもなんとか這い上がれそうという感じなので結局下から引っ張られ堕ちる。

あと
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そこのみにて光輝く(2013年製作の映画)

4.7

キネカ大森で再上映されているので再投稿。
10年前の映画だけどやはり全く色褪せないという感想。時が経つと腐ってしまう映画あると思うけど、まだまだ生きている。

オープンエンディングで微かな光輝く何かを
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Red(2020年製作の映画)

2.9

超胸糞展開でそのまま不倫映画。
同情させる為に大概、夫を悪く描くんだけど、それでも同情は難しい。

不倫メインの映画だから勿論濡れ場が売りだったはずなんだけど、撮り方が期待ハズレで集中出来なかった。わ
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花腐し(2023年製作の映画)

3.8

ずーっと煙草、酒、過去に抱えた何か、退廃的な雰囲気。荒井監督が「そこのみにて光輝く」 を観てオファーしたと言う事で、観たことある人にとってこの作品の綾野剛はあの映画を思い出させる風貌があると思う。>>続きを読む

君は永遠にそいつらより若い(2021年製作の映画)

4.0

好みと言える青春群像劇だった。

大学生の日常を心の葛藤とともに淡々と描いていて普通のストーリーではあるけど、テンポも悪くなく程よく観れた。

児童福祉士と言う仕事に就職が決まったホリガイは様々な人の
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市子(2023年製作の映画)

3.8

もともと気になっている映画ではあったけど、最近の杉咲花が頭2つは抜き出ていると言う記事を読んで更に興味を持ったので鑑賞。

突然の失踪、過去に関係した人物名と過去現在を行ったり来たりする手法はよくあり
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GO(2001年製作の映画)

4.0

やっとやっと観た。
観るまで23年かかってるなんて。

やっぱりこの時代の映画の空気感は言語化が難しいんだけど、色がある。中高生でタバコに酒、暴力があるので今ではこういう映画作れないのだろうか。

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南瓜とマヨネーズ(2017年製作の映画)

3.0

原作者が魚喃キリコ。
監督が違うと雰囲気も変わるものだ。

甲斐性の無い登場人物ばかり。
それならもっと男女の描き方を踏み込んで作っても良かった気がする。

男が女を駄目にしているように見えるが
女が
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ゆれる(2006年製作の映画)

4.0

不朽の名作。

オープニングのオダギリジョーの色気で少しワクワクする雰囲気だが、内容は異なってくる。
都会に出てお洒落でチャラい女ウケする弟と田舎に染まりきっておっさん臭くダサい兄。幼馴染の智恵子を連
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ピースオブケイク(2015年製作の映画)

3.5

以前観て、なんてことないラブコメなんだけど、少々エッチなラブコメ、この路線ではトップに来るんじゃないかと思った映画。
頑張ってPG-12で収めたという話を目にしたことがあるけど、それがよく伝わっていい
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正欲(2023年製作の映画)

3.3

原作未読だけど台詞が響くのが多かった。

「私が傷つく1つ1つが楽しくて、私もそういう目線で世の中を歩いてみたかった。一生に一度でいいけん…」

これはマイノリティに拘らずともどこか心の隙間に入り込ん
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.0

原作未読なのでわからないけど、カラオケの話だけでよく107分も作ったなって感想。 

狂児と聡実くんはカラオケの仲。
カラオケか学校の話がほぼメインでキャストがそれなりにいる割にはその先のエピソードに
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リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

3.6

前半と後半でガラッと変わる映画。
主人公の芯の無さ、軸の無さはそのまま巧く表現されている。

主人公夫婦の話がちょっと長いと思った。なかなかツッコミどころが多いんだけど、何故もっと強く言えないのか、誤
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メゾン・ド・ヒミコ(2005年製作の映画)

3.8

まるでラブホテルと思うようなところで、高齢同性愛者たちが老人ホームとして過ごす物語。

当時だからこその空気感があり同性愛者に対する差別意識を盛り込んでいる。
でもコミカルで笑ってもいい場面もあるので
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唄う六人の女(2023年製作の映画)

2.2

イメージする映画と全く違った。

終始スピリチュアルな空気感だけど、時々演出に安っぽさを感じた。
ジャンル分けしたらホラーなのかサスペンスなのか謎。

映像はとても綺麗。
自然の良さをしっかり映してる
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愚行録(2017年製作の映画)

3.5

ある殺人事件と主人公の妹の事件から話が始まる。人間のゲスくてドロッとしたものを大いに詰め込んだ映画。

あらゆる人に話を聞いていくうちにどんどん話が繋がっていくが、誰が犯人とか、結末を知るよりその過程
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さよなら歌舞伎町(2015年製作の映画)

3.2

前に染谷将太目当てで観た映画。

一流ホテルで勤務する予定が、ラブホになっちゃった主人公。そのホテルで色々な客たちの生き様が見える内容。

かなり性描写過激だけど、切ない話もある。
一番感情移入しやす
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きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

3.6

佐藤泰志原作シリーズで本作だけ書いてなかったのを思い出したのでレビュー。

僕と佐知子と静雄の三角関係を描いている。
彼らはすでに社会人だが、まるで中学生の青春映画のよう。

フリーターにニート。
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チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

4.5

評判通りの作品。
終始愛で溢れているのに残酷。

正義とはなんなのか?
法律とはいったい誰のためにあるのか?

「差別じゃなく現実なんだ」
「だれもマルコを欲しがりません
背の低い太った知的障害者を養
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きょうのできごと a day on the planet(2003年製作の映画)

3.3

タイトル通りきょうのできごとをずっと流してるだけなので何かあるわけではないし、退屈な人は退屈だろう。
言葉では伝えにくい、若者たちの淡い群像劇。
「桐島、部活辞めるってよ」が高校生版だとしたらこちらは
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ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

4.0

俺は、生きるぞ…

ビールをみんなで飲む
流れた音楽を聴く
楽しそうに食事をする
刑務所の話なのにまるで男たちの青春を観ているよう。
 
無気力で絶望の塀の中希望を持ち続け
1人光輝いていたアンディが
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Kids Return キッズ・リターン(1996年製作の映画)

3.8

北野作品はこれ以外観たことない。

なのにラーメン屋でヤクザが出てきたら不思議とあー北野だなぁと思える空気なんなんだろう?

ヤンキー高校生の青春。
だけど茶目っ気たっぷりで可愛い。

コメディ要素が
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ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)

4.0

森田剛以外にこういう役ハマる人いない。
「お母さん〜麦茶もってきて〜」は
森田剛以外の声では絶対再生されないくらいのインパクト。

この映画の始まりはまず不思議だった。
ムロツヨシがカフェ店員に想いを
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春画先生(2023年製作の映画)

2.9

感性を磨き、思い込みから解放されよ
精神と肉体を解き放て
幸福とはその先にあるもの


とてもムズムズする官能的映画だった。

主人公とヒロインは惹かれ合っていても春画を挟んだ男女関係。主人公が女との
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老後の資金がありません!(2020年製作の映画)

3.5

あんまりコメディ観ないんだけど、素直に面白かった。

天海祐希も草笛光子も知的だけどコミカルな演技が笑いを誘っていて良い。

寂しい話だけど、亡くなる前からすでに葬式の話をし始めたり、葬式代安く抑えた
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

4.0

ジャケット写真に惹かれて観たら話も面白くて
良かった作品。

ぶっ飛んでる2人とその周りの話。

マモルがあまりにもナチュラルクズ。体調不良だと呼び出し、食事作らせてパッパと帰らせるけど、普通のカップ
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流浪の月(2022年製作の映画)

3.6

観ようと思っていてなかなか観れなかった映画をようやく鑑賞。

最初長く感じたけど、やっぱり空気感が「悪人」「怒り」の李監督だと感じる。

10歳の少女と19歳の大学生。
特に性的なことはなく、お互い心
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生きてるだけで、愛。(2018年製作の映画)

3.6

前に観た時は趣里が苦手で途中脱落。
思い出して再度鑑賞。

ヒステリックな姿がどうにもいい気分では無かったけど、仲里依紗出てきてからやっと面白くなった。

生きていて疲れる。
自分に経験がないから主人
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悪夢探偵(2006年製作の映画)

2.5

ああいやだ…いやだいやだ…

当時映画館で観た、と言うか舞台挨拶に行ったので評価低めなのに円盤持ってる。
キャストに惹かれたと言う理由だけで観たので、スクリーンで観る血しぶきや刃物の音はえらい怖かった
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私の男(2013年製作の映画)

2.5

この親子関係を美しいと言える人が凄いとただただ思う作品で強烈でインパクトが強いから観る方注意。

観る人を選ぶってレベルではない映画。
芸術として観る努力をしても終始嫌悪感しかない。人間の理性とか本能
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百円の恋(2014年製作の映画)

4.0

安藤サクラの代表作の1つ。

引きこもり一子の始まりはなんとなく…のカタマリ。 

妹と喧嘩しなんとなく居づらくて
なんとなく近所のコンビニで働くことにして
なんとなくバナナを買いにくる客が気になって
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映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ(2016年製作の映画)

2.5

2017年、キネ旬1位の映画。

日雇い族と1人のナースの話。
東京の華々しい世界とは程遠く、都会の片隅でもがく人物たちの物語。

雰囲気はとても良い映画だけど、いまいち薄い。松田龍平が亡くなった後の
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万引き家族(2018年製作の映画)

3.5

言わずもがなだけど、当時カンヌ映画祭パルムドール受賞でたいへん話題になった作品。
後に「半地下の家族」や「岬の兄妹」という犯罪に触れる貧困層の湿気たっぷりの映画がブームとなったように思う。

家族とつ
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バックダンサーズ!(2006年製作の映画)

3.0

学生の頃友達に誘われて観に行った。
役者が本業じゃない人が殆どだけど、当時では豪華なメンバーでエンタメ感たっぷり。
田中圭がまだ若かった。

ストーリーは単純。
ダンスが好きな女の子たちの夢物語。
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