ヴェアさんの映画レビュー・感想・評価

ヴェア

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ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

3.9

個人的に映画作品に期待しているものって、金・酒・ドラッグ・セックス… そんな公俗良序に反した作品だったりします。
まーほんと最低な役なのに、レオナルド・ディカプリオがカッコよく見えるのはなぜだろう。「
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.2

単に「暴力を行使したい」のであれば、乱闘でいい。「生の実感をじっくり味わいたいから」1対1なんだろう。
労働に時間を奪われ「暇のない退屈」を「モノ=記号」の消費で埋める空虚。まさしくボードリヤール『消
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.6

シン・ゴジラ視聴、原作ウルトラマンはよくわかっていない、全く予習せずに鑑賞しました。

「古き良き」特撮表現が取り入れられ、令和のこの時代にアタッチメントされた作品であると感じました。この辺りは製作陣
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ラブ&ポップ(1998年製作の映画)

4.4

90年代。オッサンと女子高生をつなぐ「援助交際」
村上龍原作をそのまま映像化した作品だが、庵野監督のカメラワークは凄まじいものがある。生活の隅々にカメラがあり、尚且つしつこくローアングルが挟まれる。こ
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AI崩壊(2020年製作の映画)

2.4

脚本崩壊。

全く意外性や裏切りがない。
個人的な好みの話しだけど、近未来を描く映画は現在・リアルの目線で観るからこそ、「こんな期待や不安がある」と、作品の中で提示して欲しいと思う。
終始「あっ、ハイ
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テッド 2(2015年製作の映画)

3.1

ストーリーの浮き沈みはアメリカ映画のテッパンといった感じ。
展開よりも会話のテンポの良さやブラックジョークのキレに思わず笑ってしまった。
吹き替え版で視聴したけど、ted役の有吉さんがすごくハマってる
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STAND BY ME ドラえもん(2014年製作の映画)

2.6

「泣ける」ことは、原作からして明らか。3Dアニメーションも新鮮。
しかし、脚本の完成度が高いかと言われたら決してそうではない。
キャラに全くノれなかった。
身勝手すぎるのび太くん、聖人すぎるしずかちゃ
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ビキニ・カー・ウォッシュ(2015年製作の映画)

2.0

アマプラがしきりにオススメしてきたので鑑賞。アタマを高2くらいにして無心で観れました。
良い車×良い女という組み合わせはどこか古臭い印象があるけれど、トントン拍子で売れていく様子からして、さすがUSA
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帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

3.7

ドキュメンタリーパートとフィクションパートが織り込まれて物語が進む構成が作品テーマとマッチしている。
特にドキュメンタリーパートはヒトラーと絡む人々の反応を観てハッとさせられる。
最初、現世でオタオタ
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ロケットマン(2019年製作の映画)

3.9

エルトン・ジョンの半生を描いたミュージカル映画。それだけに多少大味なところもあるけれど、大変満足。

スターダムを駆け上がる中で「愛し愛されたいという思い」に取り憑かれる。
紆余曲折あって、最後は“Y
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悪人(2010年製作の映画)

3.5

何かしらの形で「救い」を求める行為は普遍的なこと。その行いが許されるのかどうかは当人の意識とは違って、世間とか社会とかが「善だ、悪だ」と決めていくのだろう。
全体を通して地方の閉塞感と、そこで暮らして
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.4

脚本及び内容は「フォードvsフェラーリ」ではなかった。
むしろ、個人vs組織、レーサーvs経営陣、フォードという組織内部で対立する「競技としてのモータースポーツ」と「興業としてのモータースポーツ」を巡
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.2

カメラワークや音楽は凄まじい。こういう映画を受け付けない人も多いかと思うが、狂気の中に筋の通った理由が存在する。(もちろん、コミューンの中でしか通用しないが)
村の慣習、イニシエーションの設定もよく研
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バッドボーイズ フォー・ライフ(2020年製作の映画)

3.5

過去作は未視聴です。
ストーリーの展開に加え、アクションと人間ドラマのバランスが良かったので、ストレスなく楽しんで見れました。マイクとマーカスの掛け合いも最高。
個人的に冒頭のマイアミのシーンを見て昔
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.8

【2020/08/25追記】
要するに「なろう系」

ビートルズがしっかりと歌われていた。それだけで劇場で観て良かったと思う。
登場人物は、良い奴しかいない。ビートルズが良いのだから当然か。曲の世界観
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.3

音楽とダンスが最高。
「心優しいアーサーが悪のカリスマジョーカーに変貌する」物語というよりも、
銃を躊躇せず身につけて自宅で発砲してしまうような、そんな元々狂ってるアーサーが「自分にとっての喜劇を実現
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天気の子(2019年製作の映画)

3.5

ストーリー全体よりも、細かな演出で気になることが多かった。
穂高たちが幸せそうに食べる飯は比喩的に厳しい現状を表していてとっても効果的。
しかし、露骨なエロスや合間合間に挟まれるコメディ要素、これはい
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