ヴェア

シン・ウルトラマンのヴェアのレビュー・感想・評価

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)
3.6
シン・ゴジラ視聴、原作ウルトラマンはよくわかっていない、全く予習せずに鑑賞しました。

「古き良き」特撮表現が取り入れられ、令和のこの時代にアタッチメントされた作品であると感じました。この辺りは製作陣のリスペクトを感じます。
冒頭の展開や、あのテンポの良い会話劇(「司令室トーク」とでも言うべきいち表現技法だと勝手に思っています笑)は個人的には大好きです。

その一方で、ゴジラの時ほど爽快感はなかったかなという印象です。
産業社会・核問題の負の側面として、そもそも社会的な題材である「ゴジラ」と比べて、「ウルトラマン」はそういう要素が少ない。政治とか現実社会の動きとミックスすると、どうしてもどこか地に足ついていない印象を受けます。
それゆえにウルトラマンと人間の関係性の深化に説得力を持たせきれなかったのではないかと思います。
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