シノさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

シノ

シノ

映画(275)
ドラマ(0)
アニメ(0)

クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)

3.8

パニックな要素や、ゾンビ、怖い幽霊のようなものは一切出てこないのに、何だ⁉︎この怖さは。心理的に追い詰められる、圧迫感に身体の芯からゾクゾク。
兎に角、香川照之の演技が圧巻。

リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

4.2

待ってました!岩井俊二監督の最新作!

約3時間という相対的に見て長い上映時間も、寧ろ岩井監督の世界に3時間どっぷり浸かることができる歓びに昇華されるのだ。

私たちが住むこの世界を見た目だけ
>>続きを読む

キャロル(2015年製作の映画)

4.0

なんて美しい映画なんだろう。

主演女優ふたりの容姿だけでなく、衣装、街並み、そして恋。吐く息ひとつでさえ美しいと感じてしまう。

テレーズの服が私の好みのどストライクだった。50sのシンプル
>>続きを読む

愛のむきだし(2008年製作の映画)

3.9

4時間。長いと思ったけど意外とあっという間に過ぎていった。

人々が「汚い」からと踏み入れてこなかった直視したくないエリアに土足で入り込むストーリーに体力を奪われる。「むきだし」という言葉がぴった
>>続きを読む

ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE(2013年製作の映画)

3.9


いやあ。笑った。
お笑いとエロとアクションと謎解きの夢のコラボレーション。セクシー女優達はいうまでも無くエロいし、敵達はアクションスタントのプロでアドリブの殺陣もそれっぽくこなすし、劇団ひとり
>>続きを読む

暗殺教室 卒業編(2016年製作の映画)

3.0

いろんな意味で羽住監督らしい、水攻めや、やり過ぎ演出が見られた。
殺せんせーについて。アニメ版の福山潤さんではなく二宮和也に声も当てさせたのは正解だと思う。やはり声優というのは平面の映像に命を吹
>>続きを読む

名探偵コナン 純黒の悪夢(2016年製作の映画)

4.0

ふう。面白い。今回は謎解きよりもアクションがメイン。息もつかせぬ激しいシーンの連続であっという間に時間が過ぎたように感じた。
20周年として、気合を感じるアクション大作。これは完全にコナンファン向
>>続きを読む

ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

4.3

日本人が見慣れていない、毒々しい色合いに何とも心は刺激される。そして手書きタッチの絵が動画になったような言うなれば「動く絵本」のような映像が続く。非現実的で強烈な生物たちは、ただ奇抜なだけでなく、あ>>続きを読む

暗殺教室(2015年製作の映画)

3.4

正直ただのアイドル映画だと思って全く期待せずに見たが、意外と楽しめた。
殺せんせーのCGが滑らかですごいなあと思いつつ、マッハ20はもっと速いのではという感じはした。

2時間で基本的な設定の説
>>続きを読む

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

4.2

見惚れるような美しい光景、絶世の美人等々が登場するわけではないのに、なぜか映像が美しい。
数学の天才を扱う作品は他にもあるが、これは、学問的悩みよりも、ウィルの出生時からの心の傷を心理学者に癒され
>>続きを読む

花とアリス殺人事件(2015年製作の映画)

4.2

「花とアリス」の前日譚。前作は女子高生の何気ない日々が飾らない台詞で描かれていた。今回はアニメーション映画。中学生の言動をこんなにもリアルに捉えることができるおじさん岩井俊二は相当ヤバいと思う。そし>>続きを読む

完全なるチェックメイト(2014年製作の映画)

3.9

前半はトビーの格好良さに見とれ、中盤はどうしようもなく眠くなった。これはわたしがチェスのルールを全く分かっていないことが原因だと思う。スピード感ある対局シーンは極限の頭脳ゲームの迫力が伝わってきた。>>続きを読む

ジェネラル・ルージュの凱旋(2009年製作の映画)

3.2

速水のキャラクターが原作と違うが、この映画独自のキャラクターにぴったりな堺雅人と、これまた幸薄な師長役にぴったりの羽田美智子が良い。

チーム・バチスタの栄光(2008年製作の映画)

3.1

この原作ありの物語を一本の映画に収めようとしたことが良くないとは思うが、配役が絶妙で面白い。

女が眠る時(2016年製作の映画)

3.5

よく分からないなあと思っているうちにエンドロールが来てしまった。しかしこの映画を見ていた約1時間半は全く無駄だったようには感じない。それはこの映画の「分からない」は、もう分かることを放棄したくなるよ>>続きを読む

セーラー服と機関銃 卒業(2016年製作の映画)

3.7

セーラー服と機関銃。まさに有り得ない組み合わせのこのふたつ、インパクト重視で無理にくっつけた感は否めないが、不思議と全体として纏まっている。起承転結がしっかりしている楽しめる作品である。宣伝の仕方が>>続きを読む

人生の約束(2016年製作の映画)

3.4

竹野内豊が突然ポエムを書き出した時は何を見せられているのかと思ったが、それがのちのち大きく物語に関係する。全てに関してさらっと描いていたので、もう少し泥臭い人間味を追求するともっと感動できるそれにな>>続きを読む

オデッセイ(2015年製作の映画)

4.1

この映画を観るまでは「宇宙飛行士」という職業に漠然と夢を描いていたが、「オデッセイ」を観てしまうと、宇宙飛行士にならなくて良かった、平凡な地球に生きる地球市民で良かったと思った。「宇宙飛行士」に夢が>>続きを読む

ピエロがお前を嘲笑う(2014年製作の映画)

3.4

「あなたは必ず騙される!」の過大広告が無ければもう少し楽しめたのかもしれない。確かに騙されはしたけど、そこまで大きな驚きは感じられなかった。
音楽やネットの中でのやり取りの見せ方がスタイリッシュでか
>>続きを読む

ライフ・イズ・ビューティフル(1997年製作の映画)

4.3

愛、憎しみ、偏見、喜び、悲しみ…全てが絶妙なバランス。
だから人生は美しいのだ。

最強のふたり(2011年製作の映画)

4.2

鑑賞後は心が温かくなった。とても。
主人公たちがお互いに光るものがあって、励まされる。
ノンフィクションが一番ロマンティックでドラマティック。

母と暮せば(2015年製作の映画)

4.2

 母の役は、吉永小百合でないとダメだった。吉永小百合で正解だと思う。いくつになっても本当にかわいらしい。
 伸子と町子がする浩二のこと忘れるとか忘れないとうい会話を何回するんだ、と思ったがそれ以外は難
>>続きを読む

海難1890(2015年製作の映画)

3.3

 和歌山に生まれ育ったわたしとしては、小学校(もしかしたら中学校も)で誰もが教わるこの物語を県外の人にも知ってもらえることが大変うれしい。県知事の仁坂氏や安倍首相までも資金集めをして、映画の最後にトル>>続きを読む

のだめカンタービレ 最終楽章 後編(2010年製作の映画)

4.2

 一応、のだめシリーズはこれで終わりということになっているが、どうしても続編が見たい。主演の二人は今や、千秋、のだめを演じるには、大人になりすぎていると思うが、まだまだこの二人を見ていたい。
 千秋様
>>続きを読む

のだめカンタービレ 最終楽章 前編(2009年製作の映画)

4.3

 何度見ても胸キュン。小さいころにピアノを習っておけばよかったなあとつくづく思う。

ゆれる(2006年製作の映画)

4.2

 オダギリジョーを弟に持った兄は誰だって少しは嫉妬し劣等感を感じるだろう。そりゃそうだ。兄弟の距離感が絶妙でドキドキする。ラストシーンが好きだ。最終的に香川照之の方が目立ってしまう...。
 

ジョゼと虎と魚たち(2003年製作の映画)

3.9

 パッケージが素敵だったと理由で事前情報のないまま観始めてしまったので、初めは世界観についていくのが精いっぱいで、何の話か分からなかったが徐々に引き込まれて行った。
 妻夫木聡くんが実に普通の男の子で
>>続きを読む

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

4.0

 この映画を見て面白くなかった、つまらなかったとは言えない。正直言って、もう一度見たいとは思わないが、人に観るように薦めたいと思った。観て損することはない。
 隣の家の子、ただの他人を育てるまさに無償
>>続きを読む

メゾン・ド・ヒミコ(2005年製作の映画)

4.4

 同性愛を扱った作品であるが、それ自体がメインテーマとされているようには感じなかった。あまり使いたくない言葉ではあるが、この映画はとても綺麗である。「美しい」とは違う雰囲気が心地よかった。この雰囲気に>>続きを読む

メメント(2000年製作の映画)

4.0

超難解!確かにその通りだ…。二回以上観てこそ、この映画をしっかりと味わえるかと思われ。
最後の10分は悲しい気持ちになる。この映画は10分がキーワード。主人公レナードの記憶は10分しかもたない。そ
>>続きを読む

四月物語(1998年製作の映画)

3.6

とても爽やか。次の春が来るのが少し楽しみになった。

劇場版 MOZU(2015年製作の映画)

3.4

ドラマシリーズも含めて、この映画が1番面白かったと思う。
資金の潤沢さを感じるシーンが多く、スケールが大きかった。このシーンのあとはエンドロールかな?と思う場面が何回かあったけれど、どれもそうでは
>>続きを読む

つぐない(2007年製作の映画)

3.4

映像、人物の美しさがあるからこそ、真実というものの残酷さが浮き彫りになっている。
前半は色々なシーンがあってそれぞれがバラバラしていたけれど、それらが全て現在のシーンに戻った時に繋がる。そして「つ
>>続きを読む