バナバナさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

87分の1の人生(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

こんなにも過酷な内容だとは思いませんでした。

白人女性アリソンは、黒人男性のネイサンと婚約中。
ネイサンの家族との関係も良好だ。
しかしそんな時、アリソンの運転で交通事故を起こしてしまう。

アリソ
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街の上で(2019年製作の映画)

3.5

Filmmarksのレビューでよく見かけるので、Netflixに出ていたのを視聴。

主人公の青年・青は映画の冒頭で彼女にふられ、彼の日常を描いていく。
これってラブコメなんですね。
ビルの2階に、常
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レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ(1989年製作の映画)

3.0

ようやく観ました。
レニングラード・カウボーイズは、元はスリーピー・スリーパーズという名前の実在のバンドだったけれど、本作が当たったので以後はレニングラード・カウボーイズと改名して、現在も活動している
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.3

主人公の敷島浩一は元特攻隊隊員の飛行機乗りなのだが、かなりの臆病者だ。本作は終戦直後の日本が舞台になっており、戦争に生き残った人達がバラック小屋で生活している様子が生々しい。
しかし、ビキニ環礁の水爆
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大河への道(2022年製作の映画)

3.2

磯田道史先生が原作なのかと思いきや、立川志の輔さんの創作落語『伊能忠敬物語 -大河への道-』が原作で、その落語に感銘を受けた中井貴一さんが直々に指揮を執り映画化したそうです。

実際の伊能忠敬は実家の
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羊飼いと屠殺者(2016年製作の映画)

3.7

実話に基づいた作品。

1987年南アフリカで、刑務所の看守の仕事をしている青年が黒人7人を撃ち殺す事件が発生。
犯人はすぐに捕まり裁判が始まるも、人種差別による犯罪と皆が思っていたところを彼の担当弁
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線は、僕を描く(2022年製作の映画)

2.6

書道の話かと思ったら、水墨画の話でした。
原作は2020年の本屋大賞第三位の小説だそうです。

法学部の大学生・青山霜介は、友人の代わりに水墨画展の設営のアルバイトに行くと、水墨画の巨匠・篠田湖山から
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

3.3

ネリーは大好きな母方の祖母が亡くなり、一家で祖母が住んでいた家の整理をしにやってくる。しかし思い出に触れると、母は想いが詰まって家を出て行ってしまうのだった。
残されたネリーが裏山で遊んでいると、同い
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オットーという男(2022年製作の映画)

3.2

スウェーデン映画の『幸せなひとりぼっち』を先に観ています。
トム・ハンクス主演の本作の舞台は、ペンシルベニア州ピッツバーグになっています。

『幸せなひとりぼっち』の方は、家の外は青空が広がっていたと
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スワンソング(2021年製作の映画)

3.6

田舎町の公的老人ホームに入居しているパット。
彼は昔、地元で人気のヘアメイクのサロンを開いていた町のちょっとした有名人だったのだが、今はホームでやる事もなく、毎日が同じことの繰り返しの日々。
そこへ、
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由宇子の天秤(2020年製作の映画)

5.0

前々から観たかったが、ようやくNetflixに降りてきたので視聴。
日本映画にしては、これ程完成度の高い脚本だとは思わなかった。

木下由宇子はドキュメンタリーの独立事務所でディレクターをしている。今
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コレクティブ 国家の嘘(2019年製作の映画)

3.0

2015年、ルーマニアのクラブ“コレクティブ”でライブ中に火災が発生し、生き残った負傷者180名のうち病院に搬送され治療中だった負傷者が次々に感染症にかかり、64名も死亡する事件が発生した。
その異常
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ともしび(2017年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

すみません、これ全く合いませんでした。

シャーロット・ランプリングが初老の女性を演じています。
台詞もほとんどなく彼女の日常生活が淡々と進んでいきますが、え?これで終わり?
と終わってしまいました。
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マイ・バッハ 不屈のピアニスト(2017年製作の映画)

3.7

ピアニスト兼指揮者のブラジル人、ジョアン・カルロス・マルティンスさんの伝記映画。
マルティンス氏は1940年生まれで現在83歳、まだご存命の様です。

子供の頃から彼は、特にバッハ作品の天才ピアニスト
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バビロン(2021年製作の映画)

4.0

1926年、サイレントからトーキーに移り変わる最後の年、
映画監督に憧れるメキシコ人のマニーは、ハリウッドの映画プロデューサー宅の狂乱のパーティに1日使用人として雇われる。
そこに招待されていないのに
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沈黙のパレード(2022年製作の映画)

3.3

登場人物がいっぱい出てくる段階で、犯人は“アレ”系の話なのかなと思い、嗚呼やっぱり…などと思いながら観ていたが、着地は見事に裏切られた。

湯川博士がテレビの時の古い研究室から立派な研究所の所長に出世
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マッチ工場の少女(1990年製作の映画)

2.6

マッチ工場に勤めるイリスは、母親と継父は全く働かず、少ないイリスの給料を当てにしている。
イリスは気晴らしにディスコに行ってみるが、地味な自分に誰も声を掛けない。
そんなある日、街角で見掛けた素敵なド
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ファーザー(2020年製作の映画)

4.0

認知症の話というのは知っていたので、私の母も認知症で亡くなったので観るのを躊躇していたが、Amazonの無料配信が終了するので鑑賞。

監督が書いた戯曲を自分で映画化したそうだが、娘の目線と父親からの
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生きちゃった(2020年製作の映画)

3.2

仲野太賀くんが主人公と思って観ていたら、どんどん大島優子の演技に惹かれていった。

むっちゃ自分勝手な、やさぐれた奥さん。
奥さんの家族は全部山田のせいだと怒っていたけど、自業自得やん。
しかし、尾野
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名もなき野良犬の輪舞(2016年製作の映画)

3.3

ジェホはロシアから麻薬を密売している組織、オセアン貿易のNo.2。
しかし、自分の組織の会長から影で疎まれ、刑務所内で命を狙われていたが、ケンカが強い若者ヒョンスと知り合い、命を助けられる。
先に出所
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

4.2

本作も、Filmarksで見なければTVCMしていないので気付かなかっただろう作品。
ほとんど本日までの公開の劇場が多い中で、ギリギリ間に合って劇場で観ることが出来ました。

私はゲームの事は全く知り
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エルミタージュ幻想(2002年製作の映画)

3.8

本作もジャケットが気になっていた作品。Amazonプライムで鑑賞。
少しイエローがかった様な色彩から1970年代位の作品かと思ったら、2002年と意外と最近の作品だったんですね。

現在は美術館になっ
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

スティーヴン・スピルバーグが自分で撮った自伝映画。
“フェイブルマン”は主人公の苗字だが“寓話”と掛けているらしい。
ロードショーの時も最近は外国映画があまりTVで宣伝されないが、『フェイブルマンズ』
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岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

3.6

NHKのドラマは1話だけ見て、こんな感じかとそれ以上観ませんでした。

本作では、岸辺露伴と初恋の人と黒い絵が関係ある?
しかも絵を探してルーヴル美術館まで行っちゃうよ、という豪華な展開。
“黒い絵”
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チケット・トゥ・パラダイス(2022年製作の映画)

3.0

『最後の決闘裁判』の次に観たので、現代って結婚や離婚の自由があって素晴らしいわ、と思わずにはいられなかった。

デヴィッドとジョージアは大学の卒業式でプロポーズして結婚したものの、5年で離婚。
2人の
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最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

4.0

1386年、フランス・ノルマンディーの騎士ジャン・ド・カルージュが、かつての部下で友でもあったジャック・ル・グリに、カルージュの妻マルグリットが強姦されたと訴え、
馬上の槍での決闘による生者が正義であ
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レンブラントは誰の手に(2019年製作の映画)

3.3

レンブラントの絵を巡るノンフィクションで、大きな話が2点。
ちょっと小さい話が2点の4つのエピソードからなっています。
完全ネタバレ感想なので、観たくない方は飛ばしてください。

 ↓
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ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)

2.6

ドラマシリーズが大好きだったので、家族で観てきました。

整くんの事件へのアプローチが相変わらず飄々としていて楽しかったのですが、そもそも事件の根源が、
「こんな事件、わざわざ起こす必要あるか?」
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コレクター 暴かれたナチスの真実(2016年製作の映画)

4.2

Amazonprimeで視聴。
1977年に実際に起きた、第二次世界大戦中ポーランドで村人を虐殺した、ナチス協力者のオランダ人富豪の戦争犯罪裁判の映画化。

1976年、オランダ人貴族の富豪ピーター・
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渇水(2023年製作の映画)

3.5

一般市民に、子供への虐待、育児放棄などは児童相談所に連絡すればよいとの認識が広まり出したのは、ここ10年位の様な気がしますが、
本作では水道局の職員が、親が子供を育児放棄している家庭の水道栓を料金未払
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アキラとあきら(2022年製作の映画)

4.0

池井戸潤原作の銀行物。

山崎瑛と階堂彬はメガバンクの産業中央銀行に同期入社し、それぞれが新人研修のチーム戦の代表となって、融資を申し込む企業と銀行とに分かれて模擬戦を行い、この二人のやり取りは後世に
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マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

2.5

前回の三部作、結局どんな終わり方だったか全く覚えていなかったのですが、続編である本作を観てみました。

トム・クルーズは『トップガン・マーヴェリック』や『M:i』シリーズは、前作を観てなくても十分楽し
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

3.5

観ようと思っていたらAmazonで無料公開が終了してしまっていたのですが、最近Netflixで観られる様になったので視聴。

髙石あかりさんと伊澤彩織さんのダブルキャストで、伊澤さんは高石さんの8歳年
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SING/シング:ネクストステージ(2021年製作の映画)

3.7

バスター・ムーン達が、今回はラスベガスの様な大娯楽都市でショーを行おうとする話。

劇場のオーナー、ジミー・クリスタルの娘ポーシャが、スタイルは良いし歌も上手くて物怖じせず、ミュージカルの主役になるが
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モガディシュ 脱出までの14日間(2021年製作の映画)

3.3

1988年のソウルオリンピックも終わり、次は国際連合への加入だと、韓国のハン大使が投票権を持つアフリカ諸国へのロビー活動のため、1990年ソマリアの首都モガディシュに赴任する。
モガディシュでは、北朝
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

2.8

観始めたら、マルチバースの世界の話が煩くて集中できない。
どうも喉の調子がおかしいなと思っていたら、コロナ感染初日でした!

という訳で、寛解してから再度鑑賞になったのですが、本作、本当にアカデミー賞
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