しの田さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

海街diary(2015年製作の映画)

3.0

 ようやく鑑賞。良かった……
 ノスタルジックでのんびりとした鎌倉の町、「丁寧な」暮らしをする圧倒的顔面の4姉妹…すずちゃんがちゃんと幼くて且つ美少女! 彼女は透明感のある声も素敵。
 四人が思い出や
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ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

 重たい題材だけれども、生々しい描写は無くて抽象的な会話が続き、徹底的な対立と言うものはない。誰かが泣き崩れるたびに立ち止まり、優しく手を引いてゆっくりゆっくり進んでいく、そんな感じ。
 広告やあらす
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スプラッシュ(1984年製作の映画)

2.0

 展開の早いドタバタラブコメ! セクハラ的ギャグシーンの多いこと笑 簡単に一目惚れしているようで、主人公の葛藤が意外と共感できる感じで面白い。
 人魚の水中シーンが綺麗で感動した! 船の中を自由自在に
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

4.0

 面白かった、テンションあがった〜〜!!

 まず、ブルックリン在住イタリア系アメリカ人の配管工、マリオ…! という、まさかの異世界トリップもの。クッパ城の迫力とかキノピオの可愛さとか、ゲームを超えた
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淑女は何を忘れたか(1937年製作の映画)

4.0

 会話がテンポ良く、飾らない感じで楽しい。最初、博士は姪に唆されて妻を騙すみたいな展開かな(浮気…じゃないけど、ある面ではそれみたいな)、と思ってたけど、意外な転換に転がっていってなんだかハッピーエン>>続きを読む

泳ぐひと(1968年製作の映画)

2.0

 音楽の入り方とかがめちゃ良い。ストーリーは薄く、じゃあ会話が面白いかといえばそうでもない。噛み合わない会話、口籠もりと無視。
 失ったものにしがみつく哀れな主人公、同情を覚えても良いはずだけど、女癖
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ラビッド・ドッグス(1974年製作の映画)

3.0

 おお! 面白くない……!いや、下手なわけじゃないけど面白くない! 犯人と人質の力関係が変わることがなく、常に一方的なので、ハラハラするとかじゃなくてただただ嫌な気持ちになる。そんで、鬼の目にも涙的な>>続きを読む

生きる(1952年製作の映画)

1.0

 なんかあんまり面白くなかった。会話劇なのに台詞が聞き取りづらい、というのがひとつ。会話劇なのに間延びしたテンポでまだるっこしい台詞ばかりなのがひとつ。そして主人公を全然応援できなかったのがひとつ。や>>続きを読む

レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ(1989年製作の映画)

2.0

 緩いギャグでのんびりしていて、終始真顔なのが趣深い。ただ、最後にかけての盛り上がりが無く、なんとなく終わる。

黒い家(1999年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 大袈裟な演出と演技で、ギャグ風味にテンポよく話が進んで楽しい。あくまでもコメディ路線の可能性を残しつつ、日常風景からはみ出すことはない。そのために、明らかヤバい人物から逃げるという行動が取れない。良>>続きを読む

LAMB/ラム(2021年製作の映画)

2.0

 親のエゴイズムだとか、剥き出しの人間至上主義だとか、いくつかの思想が垣間見えるけどなんかよくわからないままに終わった。
 ラストの泣く演技は良かった……けど、そこまでの展開は雑で流石に笑う。映像が綺
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木と市長と文化会館/または七つの偶然(1992年製作の映画)

3.0

 テンポが良くて楽しい。結末が突然降って湧いたようなもので、ストーリーなんかどうでも良い映画だということがわかり、ますます好き。ドラマに仕立てるにはなかなかむつかしい題材だけど、緩くてのんびりしていて>>続きを読む

ホドロフスキーのサイコマジック(2019年製作の映画)

2.0

 どこまでが素の感情でどこからが演技かなんてわからなくて、元から大いに重なり合っているものだと思う。ホドロフスキーのあの超独特な映画世界に入り込むというだけで、ものすごい体験になるから……
 それはそ
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黒猫・白猫(1998年製作の映画)

4.0

 好き!好き!好き!!
 イカれってて、不健全でめちゃくちゃ健康的!キャラクターも音楽も映像もお話もなんもかんも好き!
 あとで詳しく書くこと。

赤い風車(1952年製作の映画)

3.0

 はじめの20分、どんちゃん騒ぎでエネルギーに満ちたシーンが楽しくて、すごく印象的。マリーとの恋愛はもどかしくて切なく、ハラハラした…が、後半のミリアムとのストーリーはかなり端折った感じがする。
 貴
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リュミエール!(2016年製作の映画)

4.0

 原点にして頂点…つくづく、映画というのは映像芸術であって、あらすじを追えばそれでいいというものではないと思った。

空がこんなに青いわけがない(1993年製作の映画)

3.0

 凄まじいテンポ感で脳みそが働かない。かわいた笑いが込みあげる以上に、観客置いてけぼりの演出に困惑する。ちゃんと意図がある演出でちゃんと考える甲斐があるのか、甚だ疑問というところ。
 ただ、ショットの
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俺たちは天使じゃない(1989年製作の映画)

2.0

 凍った川辺や霧が立つ小屋など、自然の風景が静かで美しい。そこはすごく良かった。
 ここまであからさまに描くか?というほどの「奇跡」が描写されていて食傷。単なる偶然だという言及はあるものの、そんな偶然
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のど自慢(1999年製作の映画)

4.0

 みんなへちょへちょだけど一生懸命でみていたら元気が出てくる。人が気持ちよくノリノリで歌ってるのは大好き。そしてこういうノリに恥ずかしがらずに全力投球できる人は本当に素敵だと思う…焼き鳥見習いのお父さ>>続きを読む

ドリームチャイルド(1985年製作の映画)

3.0

 観始めたときは、老女が童心を取り戻す話、もしくは性的虐待のトラウマを思い出す話のどちらかかなと思った。が、これは…なんなの? 前者かな? ストーリーの設定はすごく面白い。あのアリスが実在していたとみ>>続きを読む

血の祝祭日(1963年製作の映画)

2.0

 鮮やかな血、惨殺されたエロい女、狂信者、ジジイのヒーロー、身体障害者の悪役……古いホラーのお手本みたいな映画だ。しかし、良いところが特に無いだけでなく、演技と演出に関して悪いとさえ言える。被害者も犯>>続きを読む

ブルジョワジーの秘かな愉しみ(1972年製作の映画)

3.0

 皮肉たっぷりでテンポ良くて楽しい。会食に対して不安や不満を持ちながらも、上流階級の作法としての食事に誘わずにはいられない。コミュニケーション不全を中断される食事で表している? お上品な会話を続けるた>>続きを読む

ユーリー・ノルシュテイン《外套》をつくる(2019年製作の映画)

2.0

 38年も同じ作品を作り続けているということには驚愕で、しかもその熱意は失われていない。構想は練られ部品やイメージも固まっていて、ノルシュテインにはしっかりとしたビジョンがあることがわかる。それでも作>>続きを読む

不思議惑星キン・ザ・ザ(1986年製作の映画)

4.0

 うおー! 奇想天外でドライな世界観で面白いし、意外とお話がしっかりしていて不条理というわけではない。なんとなく可愛い。人種差別のような社会規範を面白おかしくパロディにして皮肉ってる割と真面目な映画。>>続きを読む

大怪獣モノ(2016年製作の映画)

2.0

 私はB級映画ハンターではないが、その楽しみは理解できるかも、とこの映画を見て思った。クソみたいにくだらなく、且つ面白かった。
 プロレスと特撮といういかにもなオタク趣味全開で、突き抜けていて好感が持
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フランケンシュタインの花嫁(1935年製作の映画)

2.0

 導入が素晴らしい! メアリの伝記的事実、続編としての観客への配慮、作品全体の調和、分かりやすいながらも整理されたアレンジ。あと、あの小人はどうやって撮ったんだろう? すごく自然で生き生きとしている。>>続きを読む

初笑いびっくり武士道(1972年製作の映画)

2.0

 展開がのんびりじっくりしていて、描写を丁寧に何度もするからストーリーが一本調子であまり右往左往しない。でもダレてはなかった。コメディではあるけど、ギャグはそんなに切れてない。
 終盤の会話はすごく良
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未来世紀ブラジル(1985年製作の映画)

2.0

 1984系統のディストピアで、書類偏重の役人ばかりなのがいちいちアナログで面白い。パイプが強調された、機械的な世界観が気持ち悪くて良かった。アパートとか事務所とか、室内のデザインがストーリーとよく噛>>続きを読む

ハットしてキャット(2003年製作の映画)

2.0

 キャットが気持ち悪い…描写もキツすぎる…子供向け映画の中でも特にグロテスクだった
 しかし吹き替えが結構良かったし、街や建物の世界観がすてき。

オカンの嫁入り(2010年製作の映画)

4.0

 「古き良き」世界観で全く人間関係に入り込めない……のに、なんでこんなに泣けるのか!不思議だけど、息をつめて見入ってる自分がいる。
 縁側と風鈴とこたつとふすまと門と大家がある家って実在するのか?家族
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銀河(1969年製作の映画)

2.0

 隠喩に満ちているようで、ただ見ただけではわからないが、時々悪意を感じて面白い。現実と超現実が入り混じる表現に浮遊感を感じる。あとカメラワークがシンプルで素朴ながらも大胆で引き込まれる。時々登場人物の>>続きを読む

草の上の昼食(1959年製作の映画)

2.0

 空気が光り輝くような、明るく愉快な自然描写、木漏れ日が美しい。
 序盤から優生学ばりばりで戦慄を覚えたが、この映画は科学礼讃を批判し自然に立ち返ろう!という主旨なんだろう。それにしてはリアリズムでは
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ラストエンペラー(1987年製作の映画)

2.0

 長尺の割にダイジェスト感のある映画。それだけ溥儀の人生が波瀾万丈だということなんだろうが、子供時代で半分もとっちゃったら、あとは駆け足になって当然だろう。
 舞台や衣装がとにかく豪華で素晴らしかった
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