きねまっきいさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

きねまっきい

きねまっきい

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メッセンジャー(1999年製作の映画)

3.0

初見。
飯島飲料癒し系CM94年ピークの5年後、三十路色香の露出過多に催した。
サンブロジュリロバな飯島、
喰い気味キムタク演技影響下の草薙、
関西弁で女子を捲し立てるさんまな矢部っち。
バブル崩壊を
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バビロン(2021年製作の映画)

2.0

PTA、タラに続きチャゼルもこの手を撮るもキャストが被り混乱。
コンプラハラスメントの概念無きあの頃を懐かしむ筆致は一応新味。
三密空間の腐臭と汚物多めはコロナ禍ゆえか。
早い者勝ちで青春を主旋律に据
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仕掛人・藤枝梅安(2023年製作の映画)

2.0

幼稚。
物語、演技、映像が稚拙で全体に噛み合わずチグハグ。
薄っぺら。
新必殺仕置人の最終話をまんま劇場に掛けた方が格段に良いだろう。
下世話で不気味で可笑しい念仏の鉄、山崎努を想う。
豊悦天海らに罪
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#マンホール(2023年製作の映画)

2.0

主人公は予め知っていて観客だけが知らぬ事柄を作り手の都合の良い時に明かしてドンデン返しよ、ネタバレ禁止よ、と言われても。
主人公と観客とが物語の推進力の源泉を共有していなかったなんて、と落胆した。
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ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

3.0

支持。
凡庸な泣かせ未満を手堅く重ねてからの一発に見事成功。
ベタな泣かせも未だやりようアリと知らされたのが嬉しい。
脚本演出の巧さ。
桃李他演者陣、特に安田顕の声が良い。
パルプフィクションの懐中時
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呪怨(1999年製作の映画)

3.0

初見。
Vシネのチープな画だから尚怖い快作。
遠慮なく怖く撮る気満々のJホラー黎明期の闊達さ。
私的最恐作、女優霊の3年後か。
ありふれた家庭という密室の鬼畜所業が最も非道で不気味という怖さの発見が今
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劇場版 きのう何食べた?(2021年製作の映画)

3.0

内野聖陽、驚愕の好演巧演。
西島の例の単調演に飽きての内野、カット切替わりの度に何処か意外で且つこれ以上ない仕草で魅せる。
これに終始感嘆する映画的喜び。
序盤の五月蠅め演からふっと静かに引く演技幅で
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カルト(2012年製作の映画)

3.0

エンタメとして上出来。
霊媒師交替(其々のキャラも立ちつつ)で章分けする分かり易さ。
POVの粗い暗視カメラ画像だからチープな特撮でもOKに見える計算の正しさ。
演者の微量な下手さが惜しいが。
アマプ
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サヴェージ・ウーマン 美しき制裁(2019年製作の映画)

3.0

シン•遥かなる山の呼び声。
拾い物の秀作。
既視感あるベタ展開に主役キャラの新味で果敢に挑み成功。
導入部の無駄の無さ。
小道具の少なさ。
娘をビッチ予備軍に据える爽快。
依然として何処か危なっかしい
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暴力脱獄(1967年製作の映画)

2.0

今更初見。
不良こそ善と無邪気に思えた幸福な時代。
1967年か。
健さん文太にも連なる。
引き立て役はハナ肇と愛川欽也。
何百回も焼き直された下敷き作を一応見とく修行的鑑賞。
ゆえに面白くはない。
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ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

2.0

低めの作品レベル設定ゆえ、
全てに中途半端で変に重ったるい前作よりは格段にマシ。
だが、それ留まり。
軽く見流したいのに、
しでかした事の後味の悪さが舌下に残る。

EXIT(2019年製作の映画)

4.0

素晴らしい。
ダイハードを正面でなく外側から越えんとした果敢な挑戦に成功。
いつの間にか
殆ど漫画なノリに乗せられ始めていたこと、
美人が違う美人に変わっていたことに気付く喜び。
都市内部の不快なぞ踏
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ウディ・アレンの重罪と軽罪(1989年製作の映画)

4.0

シーン転換の度に観客の思惑を裏切り、
これ以上無い面白さで物語を転がす妙義。
何処か凡庸な不倫譚ゆえに安心して身を委ねられるから、
微量な捻り部分にこそ特異なテーマが浮かび上がる作劇の新味。
最難題の
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.0

嗚咽に耐え終盤で落涙。
世界映像作品唯一無二の到達点。
天才漫画家の手仕事の緻密、
CG駆使の方向性の正しさ、
只々漫画を動さんとする映画屋の執念を
国民として誇ろう。
ケレン味含めドカベン的な物語の
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画家と泥棒(2020年製作の映画)

2.0

アマプラ初見。
面白く且つ悲痛なお話しだがベタの想定内。
これだけ定形的に物語性があるならドキュメンタリーでなく劇映画で撮るべきでは?とも。
劇映画みたいな実話でしょ?な一本かな。

着信アリ(2004年製作の映画)

3.0

アマプラ初見。
怖さ中辛に寄せる三池の上手さ。
だからリング、シックスセンスなどからの拝借も全然OK。
物語が女達にだけ閉じて、外側の不粋な男達には結局よく分かっていない感が味噌か。
当時の筆頭美少女
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6年愛(2015年製作の映画)

3.0

強い一本。支持。
そうだ、恋は花束みたいなんかじゃない。
そうであってたまるか。
愛し合う程に傷付け憎しみ合うかの二人。
愛の痛みをこそ撮ったロマンポルノ秀作群を想う。
これを撮れるから米映画は強い。
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かがみの孤城(2022年製作の映画)

2.0

掘り下げるべきこの重要テーマを語るに、
この物語、このルックのアニメが最適とは思えない。
原恵一、もうひと花咲かせて欲しいが。

アナイアレイション -全滅領域-(2017年製作の映画)

2.0

非支持。
米国映画特有の説明的で中途半端な辻褄合わせゆえに、原典と思しき惑星ソラリスに大きく劣る。
そのSF的現象でなく人の心こそが不思議だとエクスマキナではあんなに撮れたのに。
静謐で不穏な空気を撮
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仮面病棟(2020年製作の映画)

2.0

散らかった脚本。
本旨からの遠回りと小技過多を間引きつつ整理してシャープに物語れば快作だったかも。
案外楽しんだだけに惜しい。
字数を余して以上。

東京裁判(1983年製作の映画)

2.0

勉強になりました。
重要な事です。
他の解釈を聞くまでは鵜呑みにはしません。
以上。

狂い咲きサンダーロード(1980年製作の映画)

2.0

これをつまらぬと言うと叱られそうだが、
つまらぬものはつまらぬ。
修行の為に見る類い。
只々騒々しい。

ズートピア(2016年製作の映画)

2.0

子供にこそこの種の子供騙しの脚本は通用しないと信じたい。
子供達が映画を見限りませんように。
ディズニーが子供を舐めてどうする。
ここ十年のこの手で収穫はトイスト2、インクレディブル、シュガーラッシュ
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RRR(2022年製作の映画)

2.0

神話で成功した手法を史実(か?)に転用して失速。
驚きの怪作快作バーフバリ(特に2)の良さ、
即ち神話世界を何でもアリとわざと曲解し、
天真爛漫に映画で遊び尽くす喜び、
この底抜けな遊び心が消えて、
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

3.0

キャメロンは船を沈ませると巧い、に尽きる一本。
なので3Dで見ていればと少しだけ後悔。
discovery channel 映えする自然捏造はまあ綺麗っちゃ綺麗。
流浪の家族の田舎引越し譚、即ち北の国
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MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

2.0

このことをこうは撮らないのが映画だろ。
昭和映倫の野暮の復権を唱えたくもなる。
掴み、苦悩、不穏、演技、舞台は良いが終盤ドン引きして幕。
映画の上の句と下の句が乖離してね?
で、このオチは余韻でなく逃
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.0

立つんだジョー、エイドリアーン、で盛らず、
スポ根と血と涙をこそ極力廃す拳闘映画史上最固茹でを果敢な新味と買う。
松浦に一歩演らせ過ぎ、題が一言多いのが惜しいが。
部外者の会長妻(仙道敦子!)に語らせ
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アポロ10号 1/2: 宇宙時代のアドベンチャー(2022年製作の映画)

3.0

表情と仕草による感情の表出をアニメに落とす過剰と執拗を愛でる一本。
何故か私達も知るアメリカのあの頃をより深く描けたと思えるのは、
当時の私達が奥様は魔女を強い憧憬をもって凝視していたからだろう。
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トレマーズ(1990年製作の映画)

3.0

再見。
他に無い抜け感をまたも愉しんだ。
怪物パニック映画の典型にして底抜けに明るいのは、脚本演出演技の高純度と絶妙なバランスゆえだろう。
荒唐無稽な怪物造形も逆に奏功。
この一本の存在がケビベーが今
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ノーバディーズ・フール(1994年製作の映画)

2.0

公開当時は乗れず、もしやと思い27年ぶりに再見しても、また乗れず。
両俳優とも新境地らしき役に挑むも、改めて何処か不発と。
Mグリフィスのあの瞬間だけ、かな。
散漫なのだと思う。

スクリーム(2022年製作の映画)

3.0

まだ堕ちぬ連作。
世の犯罪の安易な動機に映画連作企画の安易さを据える、お願い殺さないで続編に出たいの、的な笑えて笑えぬジョークの冴えは健在。
これに大スターの実の姪を配した4の企画自体で円環させた冴え
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牝猫たち(2016年製作の映画)

3.0

ネトフリ初見。
支持。
寧ろ令和にこそロマンポルノの湿度で撮るべき素材が有ると知った。
高純度に点描される高濃度で池袋な三つの人間讚歌。
寄る辺無く、だが、だから底抜けに明るい、ブツ切りの群像。
結果
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アニー・ホール(1977年製作の映画)

4.0

再々見。
こんなに良かったか。
話がセコい程に壮大な人生悲喜劇に昇華する傑作。
これが何十年に一本も撮れぬのが映画の醍醐味。
本作があれば他のラブコメは要らぬ、かも。
人の愚かをハイセンスな皮肉で肯定
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ある男(2022年製作の映画)

2.0

二世三世の受難如何程?と想い巡らす内に幕。
悪いが、気にし過ぎじゃね?
誰しも生き辛いぜ。だからか撮る動機の強度、薄くね?
重要作「怒り」まつけんパート在る世にこれ撮る意義は?
店番ヤンママ(愛と誠の
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母性(2022年製作の映画)

2.0

「母性」でなく「嫁と姑」だ。
今更まさかの姑の嫁イビリもの。
昭和に嫁を島田陽子かで何度も見た感。
露悪の喰い喋り芸を何通りも繰り出す高畑淳子が全編を喰い尽くす儲け役。
鑑賞後、それしか残らん。
ポス
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.0

9割の既視緩慢に飽き、巻末1割でキた。
宮崎まどマギ幻魔をモロ引用し、
災害への畏怖と個々の遺恨鎮魂の両極を地鎮概念で同時に語らんとする無理筋な撮る動機の強い表出にキた。
令和旅映画はつまらぬと予め諦
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