きねまっきいさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

きねまっきい

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ヴィレッジ(2023年製作の映画)

4.0

昭和「悪魔の手毬唄」を解体、
金田一は不在、北公次の目線として
令和に再構築。
父を亡くした過去の事件、
物言わぬ老婆、伝統芸能、都市からの帰還者、
都市の下請け産業、有力者の一族。
全員が儲け役の中
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

2.0

医者嫌いの病人が見舞客に順番に叱られて、いじけて、益々医者嫌いになる、だけ。
尤もらしい文学的宗教的な説明台詞あり。
トムハ系演技での受賞、頑張ったね。
つまらん。

ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

1.0

出た、もろシャマな一本。
全然面白くなかった。
まず物語がツマラン。

ロストケア(2023年製作の映画)

2.0

想定内の物語を
想定内の台詞と
想定内の演技で
全て説明し尽くす一本。
見て得る物は何も無し。

フレンチアルプスで起きたこと(2014年製作の映画)

4.0

支持。
男の面目まる潰れ(雪崩の如し)を擬似体験させられる映画的喜び。
精密で上質な喜劇の快作。解脱の心地良さ。
旬の監督オストルンドに期待。

ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

4.0

初見。
支持。
アート系富裕層あるあるから一歩踏み込む嫌ぁな気持ち、
作劇の典型からの肩透かし、
程良く捻る大人な風刺、
露悪的な程の画力、
漂う品格。
なるほど新しい。
劇場で見ねばだった。
旬のオ
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さくらももこワールド ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌(1992年製作の映画)

3.0

念願の初見。
家族友人他人と無防備に触れ合い、ぬくもりを通わせたあの頃。
ってホント?だが沁みる。
感動装置然とした昭和描写を冷静に疑いつつ、クレしんオトナ帝国ケンとチャコの誕生譚と見立てるか。
楽曲
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逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

4.0

支持。
私的年テン入り当確。
上品の適量ゆえか露悪も後味良し。
半裸の◯◯◯まみれで独り転げ回る老婦人に泣き笑った。
我が国が誇る珍事アナタハンが素?が嬉しい。
カンヌ受賞ゆえ今村昌平ならどう撮ったか
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ドント・ブリーズ2(2021年製作の映画)

2.0

非支持。
寧ろアジョシ2を。
ブレラン、レオンに変に寄せて主役の苦悩哀切が弱まった感。
理屈抜きで座頭市亜流活劇を楽しむにも、白人が負うには無理な韓流の臭み辛みが邪魔に。
悪側の動機(回りくどく納得感
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ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

4.0

私的年テン上位当確。
期待通り1より話しを小さくして成功。
だからまた会いたかったキャラがより映えた。
特に掃除屋田坂。
このピントが監督の腕。
中学のままの非成長譚という哀歌。
全編に塗り込む死相の
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私が熟れた季節(2020年製作の映画)

2.0

DVDで初見ゆえか、さほど乗れず。
神代辰巳ならどう撮ったかな、とは思う。
三宅隆太氏推薦作だがそれ程でも。

ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.0

公開当時以来の再見。
こんなに良かったか。
同監督の近作快作ノープを見たからか、
エッジの効いた露悪的ですらある画が、
物語のエグ味アップに貢献していると感じた。
物凄く嫌で気持ち悪い話しだが滅法面白
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西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

3.0

教科書的凡作プライベトラ〜からスターの恩着せがましい汚れ熱演とヒロイックで献身な感動誘導を抜ききる試みで、厭戦純度を極限まで高める試みに成功。
だが見て決意したはずの反戦も一晩寝ると忘れる。
映画ごと
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この子は邪悪(2022年製作の映画)

2.0

そういう人がそういう事故にあったという話しってアリなのか?と思ったら、コピーが「ありえない」だった。推せぬ。

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(1988年製作の映画)

2.0

初見。
富野はイデオンでもう撮るものが無くなったと当時思ったが、それが正しかったらしいと今更改めて確認出来た。
映画として物語の落とし前を付ける気が無いようなのは、いくら富野だって駄目だろう。
非支持
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

1.0

面白くなかった。
浅く、ちゃちだ。
無理にも面白がる気だったが。

死霊館 悪魔のせいなら、無罪。(2021年製作の映画)

2.0

副題、カルト教団のせいにできたら軽罪、では?
その差に不誠実か洒落っ気かの何れを感じるかが評価の差だろう。
ビックリさせ演出典型の頻出には鼻白んだ。
字数余して以上。

Winny(2023年製作の映画)

2.0

古く浅い。
刃物と登山の比喩論拠レベルでは、
故意でなくても大人の不用意無自覚は駄目だよ、
天才なら技術管理と公開段取りの責任あるよ、
を覆せない。
無垢な個人は善、お固い役所は悪。
法と技術は男の世
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レジェンド&バタフライ(2023年製作の映画)

3.0

当時有って欲しかった恋バナ化の為に史実をも極力曲解し、
歴史上の人物を今のスターキャラに寄せる。
戦国の世は既に女性上位だった、で良い。
映画なんだから。
タイタニック的桶狭間に泣いた。
敢えて蜘蛛巣
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アラビアンナイト 三千年の願い(2022年製作の映画)

3.0

ネット接続AIを従えて一人一つのメタ宇宙をぶら下げて生きる世で、
三つの願い事が叶って何になる?
だから今こそ愛、物語、神が復権する。
って確かに。
これを過去からのドラえもんと孤独な女のび太の出会い
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.0

青春デンデケな素材と画調ゆえ、
スピは大林だな、
大林の方がスピよりスピ的だなと改めて感じた。
世界は映画で出来ている、と私も感じている節がある。
静かで強く隙が無くて優しい、そして怖い一本。
セルフ
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.0

訳分からず混乱させられ、把握を諦めた後から漸く楽しめ始めた。
凡ゆる映画が塗り込められているが、主旋律は松本人志の「しんぼる」かな。
これ系の究極迄行き着いて、もうこれ系は撮れなくした功績で某賞受賞か
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幸せへのまわり道(2019年製作の映画)

3.0

優しく心温まる寓話に見えて、
人の世の底に蠢く憎悪、不信、暴力、欺瞞をこそ撮らぬことで、寧ろ炙り出そうとしたに見えた。
玩具風ミニチュアの摩天楼にあのビルを晒す剥き出しの痛恨と憎悪など。
トムハの完全
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スケバン刑事(1987年製作の映画)

3.0

楽しんだ。
カルト作。
好景気で歪む男の世は少女にしか救えないという珍説。
蟹江長門らの渋演で変に納得させらせた。
87年か。
アイドルを愛でる為だけに撮るこの程度も映画だ。
ど下手役者の伊武雅刀、演
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恋は光(2022年製作の映画)

3.0

キラキラ露光過多な画に大林宣彦を塗り込んで奇跡の成功。
主人公の台詞棒読みなど。
恋をして三角関係になり失恋する王道の物語りにまだ撮りようがあると知らされたことか嬉しい。
劇場で見ねばだった。

わたしは最悪。(2021年製作の映画)

3.0

無数に多様な自立自律した生き方から一つの具体を撮って普遍を語れた。
生に伴う痛みへの共感。恋と仕事で人と関わる事は必要でいて苦痛という当たり前。
怪作快作のテルマからスリラー要素を抜いて成功した監督、
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DOOR(1988年製作の映画)

3.0

善戦。
照明に凝らず平板な画面が惜しい。
子役演技がこの程度だった時代を懐かしむ。
そして団地妻恵子の美しさを撮る旦那伴明。

少女は卒業しない(2023年製作の映画)

3.0

もはやヤンキー、体罰教師、スポ根偏愛、受験重圧、イジメも無い(本当?)静謐清潔な学園で、
恋に友に進路に落ち着いて衛生的に悩める今の高校生が羨ましい。
櫻の、リンダ、桐島など同系名作群からエグ味と喜劇
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別れる決心(2022年製作の映画)

2.0

チャヌクゆえ復讐系激辛濃厚に身構えるも放置されたまま幕。
小難しい火サスの微笑でなく、森田失楽な変態純メロ、神代四畳半に寄せたなら。
主役二人の艶と純度が良いだけに惜しい。
好悪差が大と冷静に許して次
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マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

2.0

生死スレスレの不思議ちゃんあるある詰め合せなキャラ造形に引いたが最後、鼻白んだ。
結果、案の定、凡庸。
永野芽郁の喫煙に萌えた、だけかな。
尤もらしいが。

RUN/ラン(2020年製作の映画)

3.0

「ゆりかごを揺らす手」「エスター」「ミザリー」他からシャマランに通ずるスリラー秀作の系譜。
この手の小品を手堅く撮れるのが米映画の底堅さ。
話しが小さいまま、寧ろどんどん小さくなるのが良い。
ちゃんと
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シャドウ・イン・クラウド(2020年製作の映画)

2.0

前半の無線による密室会話劇がダルい。
だからか、同種ならジョージミラーによるオムニバスの一本の方に軍配。
手堅いが。

冬薔薇(2022年製作の映画)

3.0

支持。
この物語にリアリティありと何故私が感じたか?が映画の醍醐味。
成長などしないが、何処か少しだけ様子が変わる主人公。
極々微量な成長か、早くも老いの始まりか、諦めか。
この微量と曖昧のリアルを撮
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PLAN 75(2022年製作の映画)

3.0

さくら、昭和元禄から令和楢山に一人生き残る、シン男はつらいよ終章。
老若男女の役者陣、特に大方斐紗子、たかお鷹のリアリティを評す。
シャープな構成、脚本、画の早川千絵監督、次作はホラーを。
黒沢清の次
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アンカット・ダイヤモンド(2019年製作の映画)

2.0

ネトフリ。
騒々しくて駄目だこりゃ。
何の話しか分かった頃には四分の三は終わっている感じ。
非支持。