ダルマパワーさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

スーパー!(2010年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

アメコミと映画の融合。漫画の表現が実写に入り込むのが面白かった。ヒーローに憧れるヒーロー。加減を知らない正義が悪を叩く。斬新だった。

空白(2021年製作の映画)

2.6

このレビューはネタバレを含みます

メディアの表現方法がリアルじゃなくて誇張が強く、最近の映画でよくある煽りという印象を受けた。あれではメディアがやっていることと一緒では?

言葉は失礼なのだが、本作では「気持ちの悪さ」があるキャラクタ
>>続きを読む

護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

震災と人々のリアルな描写と、そこに生まれた命に関する物語。暗さと冷たさの中に、一握りの温もりと希望が見えた。今年劇場で見た映画の中で一番味わい深かった。

背景のダンスのみ残念。変な表現アートには走ら
>>続きを読む

フォルトゥナの瞳(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

尊い。笑顔が優しい二人が、この先も一緒に歩けたらよかった。死んだらもう、なにも話せない。

人は一日に9,000回の選択をしているという話は興味深かった。

画がきれいだった。特に指輪を買った店から出
>>続きを読む

ミラノ、愛に生きる(2009年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

イタリア映画を一括りで語るのはナンセンスだけど、それでも思うのは、どの作品も、美しく、芸術的であること。

濡れ場の合間に挟まれる草花の露っぽさ。視覚や情報を敢えて限定し、からだのパーツをアップにする
>>続きを読む

太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

邦画の底力を見たような作品。道路を封鎖した撮影や皇居前でのバスジャック、デパートの貸し切り、5億円のばらまき、国会議事堂潜入、ヘリコプターの多用や、贅沢なカースタント。

調べると、それらは殆どがゲリ
>>続きを読む

劇場版 アーヤと魔女(2020年製作の映画)

2.2

このレビューはネタバレを含みます

物足りなーい!

シリーズもののアニメやドラマの箸休めてきな一話なら、このくらい起伏のないストーリーでもいいのかなぁと思うけど、映画としては物足りなさに溢れていた。感情を揺さぶったり、何か強いメッセー
>>続きを読む

ちはやふる 上の句(2016年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

漫画原作さいこーだなぁ、と思わせてくれる1作。ベタだけど、あおはる。童心を思い出させてくれる。

太一くんの歯がゆさ、悔しさ、惨めさ。それでも、言ってくれた「やってから言え」の一言。

結果はもはや結
>>続きを読む

君は永遠にそいつらより若い(2021年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

ネグレクトにたいする描写が丁寧で記憶に残った。エンドロールを見ると児童相談所への取材が複数されていて、なるほど、そう言うところが作品に出るんだなぁと思った。散乱したごみや窓に張られた新聞、薄汚れた襖、>>続きを読む

ばしゃ馬さんとビッグマウス(2013年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

しっとりしててよかった。梅雨のようなじめじめした作品。陽の目を見ない脚本家志望の男女。才能なのか、運なのか、努力なのか。

報われていく一握りの人達がいる中で報われない自分。頑張ってないわけじゃない。
>>続きを読む

ヒッチャー(1986年製作の映画)

1.6

このレビューはネタバレを含みます

このたばこのポイ捨て方はかっこよくない。大人ぶった子供の所作と言う部分で、個人的にはあまり好かず。

また、理不尽かつ、動機不明なサイケな男。この男のしつこさがどうも見てて嫌で。

作品の評価云々より
>>続きを読む

3時10分、決断のとき(2007年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

渋すぎる。セリフではなく、カットで語る。善悪だけでは語れないロマンがあり、敵への敬意と、父親としての誇り、その美しさに触れられる、男を感じる映画

エンド・オブ・ウォッチ(2012年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

映像へのアプローチが挑戦的で、作りたい雰囲気にハマっていた。現場の緊張感、ギャングに教われた際の焦りや不安。視界が同一化されて、モニターの客観性が気づくとなくなっていた。

絶対的な聖者なんてものでは
>>続きを読む

河童のクゥと夏休み(2007年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

考えさせられる映画。

語り返してくれない腕に向かって話しかけるクゥの姿が、温かく見えた。それでも十分なのかもしれない。人の心に生きる、と言うことは、そう言うことなのかもしれない。

色々とテーマが込
>>続きを読む

レミニセンス(2021年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ハリウッドらしい予算感を感じる、スケール大きな作品。浸水した部屋での格闘シーンは見ごたえあった。一番の見所はやはりクライマックスの落ちと見せ方につきる。ふと気づくと周囲から鼻をすする音が聞こえた。>>続きを読む

マスカレード・ナイト(2021年製作の映画)

1.1

このレビューはネタバレを含みます

辛い評価で恐縮です。前作がよかっただけに期待値が上がりすぎた。各所のストーリーの繋ぎ方に、なぜ?と思ってしまった。一作目はよりホテルの内情に入り込み、ホテルマンとしてのプロフェッショナルの考えに厚みと>>続きを読む

抵抗(レジスタンス)-死刑囚の手記より-(1956年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

殆んど俯瞰のショットがない限定的な情報の中で、映画を見ている自らも囚人のように手探りで暗闇の中の物語を進んでいく。いつ看守に見つかるかもわからない恐怖、物音や周囲の一挙手一投足に神経をすり減らし、いっ>>続きを読む

サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

乃木坂46伊藤万理華と作品評価への興味から鑑賞。時代劇のロマンや学生の若さと熱さ、初々しさある恋愛と苦味、映画づくり。様々な要素が詰め込まれた中で、柔らかさと温もりと一握りのユーモアをもって描かれた本>>続きを読む

ぐらんぶる(2019年製作の映画)

1.4

このレビューはネタバレを含みます

これはなかなか。与田ちゃんはもう心配で見ていられなかった。企画の時点、あるいは脚本での時点で見えていた結果。もう少し中身のある映画としてみたかった。

あの頃。(2021年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

こんな仲間と思い出があれば、死ぬ時にも笑って逝けそうかなー、と思った。

変わらないものは無い、というのは残酷だけど、世の摂理だと思う。

だけど、唯一過去は変わらない。思い出はあせるけど。

だから
>>続きを読む

東京リベンジャーズ(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

もっと見ていたい、と思わせてくれた作品。

内容にまず不良と恋愛とある時点で惹かれる上に、タイムリープまで加わり、さすが漫画原作と思える若者向けなおもしろさ。

キャラクター達も、特徴がわかりやすく、
>>続きを読む

friends もののけ島のナキ(2011年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

白組さんの初のフルアニメーション作品。それまでは実写にVFXという形だったが、本作では、ドラえもんやドラゴンクエスト、GAMBAに繋がる同社のフルCGの新しい可能性を強くみた。

特に赤鬼がコタケを連
>>続きを読む

アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

戦争というある意味マンネリ化された題材にあって、別の角度から、戦争に向き合い、画一的な観念にとらわれずに物語を紡ぎ、そして想像を何度も裏切る展開、漫画原作ならではの面白さと、脚本の上手さを強く感じた。>>続きを読む

ヒロイン失格(2015年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

体当たり演技に正直戸惑ったが、最後はいい感じにまとまって気持ちよく見終えられた。主人公の思考中に坂口健太郎始め他の演者が時間が止まったかのように動きを止めるシーンが、B級感があって面白かった。失恋シー>>続きを読む

DEATH NOTE デスノート the Last name(2006年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

DEATH NOTEによる偏った正義も、夜神ライトの死を敢えて嘘で固めて家族に伝える姿も、どこか通ずる部分があるように感じた。

本来的には間違ったことをしているが、自らの正義のために、心を鬼にして意
>>続きを読む

DEATH NOTE デスノート(2006年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

再現度の高さがいい。役者が固く、漫画の実写化という難題の中でしっかりと世界観を作り上げていた。

SPACE BATTLESHIP ヤマト(2010年製作の映画)

2.4

このレビューはネタバレを含みます

キムタクと黒木メイサがいつの間にか恋愛関係になっていた。

ちょうどよく死にすぎていたり、死ぬ前に間を取りすぎていたり、黒木メイサを失神させていたキムタクをすんなり受け入れる操縦士が違和感だったり。映
>>続きを読む

ギャラクシー・クエスト(1999年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

歴史的ドキュメンタリーという斬新な設定、勘違いから生まれたヒーロー、宇宙を舞台にしたスペクタクルな戦いと個性的なキャラクター達。愛嬌があって、純粋さがかわいいサーミアン星人がとてもいい味を出している。>>続きを読む

スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

とても原始的で、一つ一つ、自然の摂理をなぞる様な気持ちで映画を見進められた。かなり風変わりな設定であったが、いわゆる「出落ち」にならず、しっかり内容のある作品として最後まで楽しめた。変である事を肯定し>>続きを読む

鬼畜(1978年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

時代の情景がよく切り取られていて、見ていて面白い、特に新宿三丁目など。壮大な音楽がまた物語に哀愁を生み、子供の声と合っていた。

子供の真っ直ぐな瞳は、どうしようもない大人達を貫く。ただ、彼らの刃には
>>続きを読む

殺しのドレス(1980年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

サイコを思わせる入浴シーンや人格設定、序盤で主役級をあっさり殺す映画的な裏切りなど、サイコを知っていると一段と面白く対比しながら見れる本作。

今回登場した、母親を殺される切れ者の少年はどこか彼自身も
>>続きを読む

悪魔の毒々モンスター(1984年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

すごく新鮮な感覚のある映画。ど直球。悪者は徹底的に悪者に。

見ていると、悪者の描き方も考えさせられる。倫理観はどこまであるべきか?ぶっ壊す気持ちよさ、というのはわかる。思いきりはあった方がいい。が、
>>続きを読む

欲望(1966年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

なにか貴重なものを見つけたときに、それを手に入れたいと思う衝動。ただ一時的なそれはギターのそれと同じで、熱が覚めると共に価値のないことに気づく。そうまでして手に入れたかったものはなんなのか、それが欲望>>続きを読む

Returner リターナー(2002年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

主役二人の演技がしっくり来ず、溝口の演出も凡そいいのだけど、時々ダサさを感じてしまった。胸もんでしたベロり、は、なんか『悪党風』という中途半端な印象。

タイムリープやSF的な要素は面白かった。特に落
>>続きを読む

ヴィデオドローム(1982年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

テレビによる日常生活への侵食。日常生活のマンネリからテレビに求める過激な表現。ポルノと暴力の密接な繋がり。欲求の発散。幻覚。

お腹の穴は女性のヴァギナのようで、節々にエイリアンを思わせる演出が見えた
>>続きを読む