ダルマパワーさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

煩悩(2020年製作の映画)

2.3

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アニメーションが上手、カメラワークも含めて勢いが感じられる。瓦の動きもリアルに作っていていい。

天国の日々(1978年製作の映画)

3.7

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ある人にとっての天国は、ある人にとっての地獄。

利己的で、裏切られる事の辛さを知らない無知な加害者達がとても恐ろしい。そしてまた、騙される被害者も、見ていられないほど、痛ましい。

善人が不幸をみて
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スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望(1977年製作の映画)

3.8

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スターウォーズシリーズ1作目を初めて鑑賞。前後の作品を見ているが故に感じる物語の壮大さと、前後の展開を含みつつしっかりエピソードごとに一本の映画として起承転結が作られ満足感を持ってみられる事に脚本的上>>続きを読む

GANTZ:O(2016年製作の映画)

4.0

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圧倒的なCG技術で作り上げられた完全フォトリアルな世界観。エンタメ作品として、シンプルに物語が分かりやすく、敵キャラも個性的で見ていて飽きない。パッとみて映像が美しいので見応えもある。内容はやや過激で>>続きを読む

アニー・ホール(1977年製作の映画)

2.0

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機関銃のように喋り倒されてついていけなかった、に尽きる。これがユダヤ人の特徴なのかな?シェリー・デュヴァルが一際可愛かった。

キャプテンハーロック(2013年製作の映画)

3.8

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ストーリーという意味ではそこまでハマりはしなかったが、3DCGの面ではどハマりした作品。

殆どコミカルな演出がなかった本作にあって、唯一笑ってしまったのはエンドロールに『トリさん 福田彩乃』の文字を
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ロッキー(1976年製作の映画)

3.7

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こんなに心を昂(たかぶ)らせる映画は他にない。気持ちを乗せる音楽と観客の声援、困難に立ち向かう不屈のロッキー。支え応援するエイドリアン。アポロもまた本物であり、意地を見せる。ロッキーを支える、アメリカ>>続きを読む

タクシードライバー(1976年製作の映画)

3.1

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アメリカの荒んだ生活と主人公の心情が丁寧に汚く描かれていた。鼻をつんとつく臭さが映像から感じられるようだった。一歩間違えば大統領候補を暗殺していた男が、売春から少女を救うヒーローになる。

自分の世界
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ルパン三世 カリオストロの城(1979年製作の映画)

4.0

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この作品は本当にもう銭形警部の最後の一言に尽きるんだろうなと思う。ロマンチックな作品だった。テーマ曲も独特で、昭和の歌謡曲の、酸いも甘いも知った女性の優しい香りがして、カリオストロの世界観とマッチして>>続きを読む

ルパン三世 THE FIRST(2019年製作の映画)

3.8

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3DCGにより本物の質感を纏った昔ながらのキャラクター達が、新しいテイストを作り上げたルパン三世 THE FIRST。見ていて自然と心が踊った作品。

2Dアニメと違ったダイナミックなカメラの動きに加
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悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)

3.3

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徹底的な眼球のアップと悲鳴、狂った笑顔は、見る人の脳を異常にさせる。ホラーでは比較的、ビクッと驚かせるような恐怖を作る事が多いイメージだが、本作はそれとは事なり、絶対的に逃げられない状況下で、狂人4人>>続きを読む

バイオハザード ヴェンデッタ(2017年製作の映画)

4.0

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戦闘シーンが腹八分目でちょうどよく、観ている人の気持ちの盛り上げかたが上手だと感じた。ハッピーエンドで締め括っていたのも、後味としてよかった。ダークな内容だったが、キャラクターの性格はサイコパスになり>>続きを読む

ソニック・ザ・ムービー(2020年製作の映画)

3.7

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孤独だったソニックが人間の友と出会い、迫り来る敵をやっつける。青がとてもきれいで映えていた。ソニックの疾走感とゲーム的に残る青色の走りの余韻がかっこよかった。

一番好きだったポイントは、ストーリーの
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ムーム(2016年製作の映画)

3.4

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映像クオリティの高さ、有機生物のCG表現の巧みさが目に留まった。柔らかく可愛らしい、カラフルなキャラクター達。その愛らしい見た目とは裏腹に、彼らが抱える、持ち主との思い出への執着という、切ないストーリ>>続きを読む

THE PEAK(2019年製作の映画)

3.6

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セルルック調。話自体はシンプルだったが、アニメーションでストーリーやキャラクターの心情がよく伝わってきて上手だった。カットや音のテンポもよく、終始楽しくワクワクして見られた。映像もきれいで、光が美しく>>続きを読む

贈り物(2016年製作の映画)

3.1

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家の中にあるものを使ったファンタジーアドベンチャー。トイ・ストーリーのエッセンスを感じる内容。製作に使われたソフトがUnityだったからか、子供の肌に透明感は感じられず、柔らかい作品ではあるものの、少>>続きを読む

JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)

3.4

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小さい頃から何度か見ていた映画、改めて見返しても変わらない迫力。サメ目線の撮影が非常に印象的で、恐怖を煽る画と音が見事でした。海の上でこれだけのセットを作り込んで撮影しきったのもすごいし、夜のシーンな>>続きを読む

ピンク・フラミンゴ(1972年製作の映画)

1.4

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吐き気がするほど腹が立った映画は過去にあったが、本作では本当に気持ちが悪くなり、ゲロを吐きそうになった。映画を見て胃酸の味がしたのは初めてだ。

唯一の救いは、これが世界一下品な映画と言われていること
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ダム・キーパー(2013年製作の映画)

3.6

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柔らかい風合いと光が物語を演出し、シンプルなストーリーの中に深みを出していた。光を背にして暗いブランコの方に向かう豚君の画がとても印象的で、心の落ち込みがよく伝わってきた。

動物達のかわいさとは裏腹
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カクレンボ(2005年製作の映画)

2.6

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ある場所に集められた7人の仮面をつけた子供達。そこには鬼がいるとかいないとか。彼らは街の明かりを灯す生け贄として集められた。永遠のカクレンボ、それが終わるときは命が消えるとき。

蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

3.8

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青みがかった映像が少し冷たく、プロフェッショナルなピアノの世界観に合い、美しくもあり、また厳しくも感じられる。

難しい演技と編集が求められる中、手堅いキャスティングでしっかり作品が作り上げられていた
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エクソシスト/ディレクターズ・カット版(2000年製作の映画)

4.0

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午前中から見るのは控えた方がよかったかもしれない。緑色の嘔吐物が頭から離れない。超常現象のシーンがいずれも、どうやって撮影したのだろうと気になり、繰り返し見てしまった。

主題となる悪魔払いと、カラス
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そばへ(2019年製作の映画)

3.2

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黄色、オレンジ、青、緑で作り出す世界観。傘の妖精の透明感と軽快な動き、純粋で感情が豊かな様子がアニメーションから伝わってくる。舞台のスケール感がほどよくて、ちょうどいい。

きれいで上手な作品

ピアノマン(2020年製作の映画)

3.3

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そこは記憶の空間か、はたまたどこかの世か。扉が意味するものはなにか?

何かに苛まれる記憶を失った男。その男は鬼の顔を持つ。

また、多彩な音楽性も秘める。

ピアノや笛、バイオリンの奏は、そこに住む
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合唱(2015年製作の映画)

4.0

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カットの繋ぎがとてもスムーズで、まるでそこにいるかのような心地よさで見れました。色味も落ち着いていて、日本の秋の稲穂を思わせる、黄金色のようで、けど派手でない、その中にヨーロッパらしいカラフルな差し色>>続きを読む

オルタード・カーボン:リスリーブド(2020年製作の映画)

3.6

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この独特な風合いの絵が、ブラックな世界観に良くあっていた。リアルテイストとセルルックが融合したような感覚。ピクサーのような3Dルックでなく、かといって、2次元的なセルルックでもなく。しっかり線画の入っ>>続きを読む

M★A★S★H マッシュ(1970年製作の映画)

3.9

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重くて軽い映画。痛快。日本の要素の多さに驚いた。下品だけど大事なとこは守ってるから、気持ちよく見られる。こんなに血のでてる映画で、こんなに笑えたのも珍しい。音とカットのテンポが気持ちよくてポップに楽し>>続きを読む

大人は判ってくれない(1959年製作の映画)

3.2

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子供の持つエネルギーや純粋さ、あどけなさがとても伝わった。利己的な大人達は自分の損得とプライドしか考えていない。頭ごなしに子供を押さえつけ、大きな声と力で言うことを聞かせる。

最後に主人公は鑑別所を
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HELLO WORLD(2019年製作の映画)

3.5

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この手の純愛ものにどうも弱い(好き)。

声優は、君のすい臓を食べたい(実写)のコンビ。

図書委員という設定といい、主人公の男のキャラクターの性格といい、大枠でのヒロインが死ぬという展開といい、通ず
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イージー★ライダー(1969年製作の映画)

3.9

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自由の国アメリカの差別的側面が強く出た作品。

自分もバイクで旅行することが好きで、学生時代に野宿をしながら北海道から沖縄まで周遊したことがあった。

寒さに震えて道の駅の駐車場に泊まる自分に、おにぎ
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ウエスタン(1968年製作の映画)

4.1

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壮大なスケールで描いた西部の世界。復讐に生きる男と、旦那を殺されても尚強く生きる女性の姿が描かれていた。冒頭から無言のシーンが続き、命を張った生き方をする男達の緊迫した様子がピリピリと伝わってきた。一>>続きを読む

ローズマリーの赤ちゃん(1968年製作の映画)

3.4

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ある街の一角に潜む悪魔の話。

とあるアパートで昔から続く悪評。住民が子供を食べたという非現実的な噂。
そんな噂によって一時期は閑散としたそのアパートも、戦後からは住民が増えたという。

恐らく、
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東京流れ者(1966年製作の映画)

3.1

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組織の縛りと、義理・人情をテーマに、演者達の魅力を全面に押し出したエンターテイメント作品。孤狼感漂う主人公の無双の強さと硬派な振る舞いに、当時の女性も男性もメロメロになったんだろうなぁと想像できる。>>続きを読む

東京物語(1953年製作の映画)

4.3

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日本的な美しさが感じられる昭和の映画。狭い室内の画の中にも奥行き感が感じられ、畳に座った目線の高さで撮影される映像からは、不要な印象が除かれ、人の日常と自然な姿をそのままに感じさせてくれた。

冒頭の
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向かいの窓(2019年製作の映画)

4.1

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短編映画でみた中で過去一番によかった。

隣の芝は青く見える、という言葉がありますが、これはそれをひねった独創的な作品。

多くを語りたいけど、我慢します。めっちゃよかった。


※失礼ながら、素人の
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サイコ(1960年製作の映画)

3.8

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冒頭から時代に珍しいモーショングラフィックスが使われ、単純な日常を切り取るようなのんびりした映画ではなく、少し先進的であり、また無機質な冷たさも感じて映画に臨んだ。

内容はサイコスリラー。休む間もな
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