想像していたよりも、
少々重たい作品だった。
脳に障害を抱えた父親と、
それを献身的に支える娘の物語。
ハビエル・バルデムとエル・ファニングが、
本物の親娘にしか見えないのが素晴らしい。
介護を>>続きを読む
良かった。
かつてダンサーを志していた青年と、
タクシー会社で運転手をする少女との、
めちゃくちゃピュアなラブストーリー。
時間軸が乱れて過去と現在を行き来する構成が、
とても心地よくて飽きさせな>>続きを読む
面白かった。
何気ない会話の端々に、
登場人物たちの闇が見え隠れする。
誰もが他人との距離を保ちながら、
誰もが他人との距離を近づけたがっている。
奈緒さんの佇まいが非常に良く、
自然と彼女の表>>続きを読む
久しぶりのブラッド・ピット。
ということで期待して観たのだが、
全く意味が分からなかった。
アクションシーンはスピード感も迫力もあるのだが、
いかんせんストーリーがいまいち。
せっかくブラッド・>>続きを読む
三谷 幸喜監督の、初期の傑作。
久しぶりに観たが、
何度も笑ってしまった。
映画館で観た時も、
劇場に笑い声が響いていたのを思い出した。
役所 広司さんが真剣であればあるほど、
こちらはそれが可>>続きを読む
ピーター・ラビットの原作者、
ビアトリクス・ポターの実話を基にした物語。
まだ初々しいレニー・ゼルウィガーが、
作家特有の繊細で神経質な部分を好演している。
今でこそ当たり前に受け入れられているが>>続きを読む
ある作家と、
それを支える編集者の物語。
二人三脚という関係性よりは、
上司と部下のような関係で物語が進んでいく。
次第に彼女のなかでやりたいことが見つかり、
自然と自立していく。
懇意にしてく>>続きを読む
ティム・バートン監督の、
お得意の世界観。
おとぎ話風に始まった前半から一転、
後半はバトルものに急展開。
ジョニー・デップだけじゃなく、
2人の女王がいい味を出している。
特にヘレナ・ボナム・>>続きを読む
作家トマス・ウルフと、
編集者マックス・パーキングの、
実話を基にした物語。
我儘な作家をジュード・ロウが演じ、
それをコリン・ファースが見事に支えている。
互いに家族との時間を犠牲にして、
二人>>続きを読む
何度か観ているのだが、
もう一度観たくなったので再見。
一つの辞書を10年以上も作り続ける、
ある編集者たちの物語。
静かに淡々と紡がれていくが、
非常に面白くて飽きがこない。
三浦しをんさんの>>続きを読む
ポール・トーマス・アンダーソンの、
楽しみに期待していた最新作。
彼の作品にしては珍しく、
めちゃくちゃピュアなラブストーリー。
時折観ているのが恥ずかしくなるが、
それだけ甘酸っぱく描かれている>>続きを読む
マット・デイモンが若い頃の良作。
彼の作品にしては珍しく、
弁護士役で裁判ドラマ。
病人の正当な保険金の請求に対して、
いつまでも応じない保険金会社。
次々と証拠を発見して、
見事に論破していく>>続きを読む
ロマン・ポランスキー監督作品。
どこまでが嘘で、
どこまでが真実なのか分からないのがいい。
CIAだけは、敵に回したくない。
ラストがおしゃれ。
面白かった。
シェフが手を叩くたび、
コックたちが声を揃えるたび、
軍隊のような緊張感が場に流れる。
前半は高級感あふれるレストランかと思わせて、
途端に一刻も早く逃げ出したくなる密室に一変する。>>続きを読む
穏やかな作品だった。
終始モノクロの映像で、
淡々と描かれていく。
他人同士から始まった2人が、
段々と本物の感情をぶつけ合い、
次第に本物の父子のように見えてくる。
少年の屈託のない笑顔が、>>続きを読む
ずっと前から楽しみにしていた、
李 相日監督の最新作。
『悪人』や『怒り』から一貫して描かれているのが、
途轍もない孤独感と虚無感。
それを心の深い奥底に隠しながら、
懸命に生きている人々が常に映>>続きを読む
何度も観ているが、
何度観ても興奮するし感動する。
ユダヤ人の虐殺を描いた作品で、
非常にリアリティに溢れている。
たった一つのキャラメルを家族で分け合う時は、
何とも言えない気持ちになる。
忘>>続きを読む
久しぶりのイーストウッド。
ケビン・コスナーとタッグを組むのは、
非常に珍しく新鮮だった。
脱獄犯と誘拐された少年との関係が、
次第に深まり本物の父子のように見えてくる…。
というお決まりの路線>>続きを読む
何度も観ているのに、
胸が熱くなってしまう。
ジョニー・デップとディカプリオが、
兄弟役という夢のような組み合わせ。
本当に2人が兄弟のように見えて、
終始とてもいい表情をしている。
2人とも派>>続きを読む
狂宴。
何度も観ているはずなのに、
OPの音楽から高揚してしまい、
ついつい身体でリズムを刻んでしまう。
戦争を題材にしているにもかかわらず、
ここまで笑えるのは本当に素晴らしい。
俳優陣の演技>>続きを読む
過去に映画館で観て、
鮮烈な印象を受けたのを覚えている。
この映画がきっかけで、
F・シーモア・ホフマンという俳優を知った。
1つの作品を完成させるために、
刑務所にまで足を運んで犯罪者に取材をす>>続きを読む
見事というほかない。
他の俳優陣には申し訳ないが、ダニエル・デイ・ルイスのワンマンショーと言っても過言ではない。
1人の男が成功してのし上がり、
どん底まで堕落していくさまを、
非常に美しく描いて>>続きを読む
パルムドールを取ったということで、
興味を持ち鑑賞。
冒頭5分で釘付けになるが、
その5分後には眼を覆いたくなる。
暴力にしても性描写にしても、
あまりにも過激に描いてしまうと、
こちらは流石に不>>続きを読む
なんの前情報もなく、
直感のまま手に取った。
全編モノクロで映し出される世界観が、
往年のジャームッシュを彷彿とさせる。
少年少女たちの純粋な瞬間を、
非常に繊細に輝かしく描いている。
不器用に>>続きを読む
今までずっと気になっていたが、
ようやくちゃんと観ることができた。
前半は良くあるラブロマンスかと思わせて、
後半は一気にファンタジーへ。
彼の世界観は、
物語が加速しだすと途端に面白くなり、
い>>続きを読む
圧巻。
ある青年が政治家になり、
国と闘う物語。
大人になっていくにつれ、
理想や信念というものは、
社会の荒波に揉まれ消えていく。
だが彼はそれらを失うことなく、
倒れるまで叫び続ける。
い>>続きを読む
面白かった。
前半は良くあるラブロマンスかと思っていたら、
後半は一気に社会的なドラマに急展開。
なかでも裁判所での舌戦は、
ユーモアに溢れて見事というほかない。
見終わったあとの後味も良く、>>続きを読む
素晴らしい。
ふとチャップリンの映画が観たくなり、
衝動的に手に取った。
彼の魔術にかかると、
時間も現実も忘れさせてくれる。
言葉がないのにここまで笑えるなんて、
本当に尊敬するし脱帽する。>>続きを読む
今から約90年前、
第7回目のアカデミー賞を総なめした名作。
画像も粗く音声も途切れている箇所があるが、
単純明快で面白い。
カメラワークも今と比べて非常にシンプルだが、
俳優の演技で保たせている>>続きを読む
言わずと知れた、
ラブストーリーの王道。
ふとしたきっかけで王宮を飛び出し、
たった1日の自由を謳歌する少女。
目の前の光景をすべて新鮮に映し、
自由奔放に屈託なく笑う彼女は本当に可憐。
終盤の>>続きを読む
1964年に実際に起きた、
痛ましい事件を基にした物語。
人種差別がまだ色濃く残る時代、
黒人が理不尽な迫害を受けている。
目の前で暴行されているにもかかわらず、
民衆はおろか保安官までもが見て見>>続きを読む
ゴヤの名画を盗んだ、
ある劇作家の実話を基にした物語。
理不尽な社会を変えるために、
作家は戯曲を書き続ける。
しかしそれが上演される機会がなければ、
こういった行動を起こすだろう。
私利私欲の>>続きを読む
『ペンギン・ハイウェイ』の監督の最新作。
とある6人の小学生たちが、
とある団地に迷い込み、
不思議な冒険をするファンタジー。
最初はただの探検のつもりだったのに、
あれよあれよと困難にぶつかって>>続きを読む
久しぶりのクラシック映画。
花売り娘と言語学者の、
古き良きヒューマンドラマ。
オードリー・ヘプバーンが本当に美しく、
素晴らしい唄声を披露している。
どの登場人物も素敵な俳優陣ばかりで、
観て>>続きを読む
香港版『最強のふたり』。
車椅子で生活をしている男性と、
介護を通じて出逢う女性との物語。
最初はぎこちない他人行儀の関係が、
次第に距離が縮まり深まっていく。
その関係は恋愛感情のようなもので>>続きを読む
とても良かった。
どこにでもある、
ごく普通の父親と息子の物語。
幼い子ども時代から始まり、
少年期から老年期までの人生を、
ギュッと凝縮して描いている。
無骨で不器用な父親役の阿部 寛さんを筆>>続きを読む