filesさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

不能犯(2018年製作の映画)

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不能犯。一般的には、壊れた武器や無害の食品で誰かを殺そうとするが殺せない人を指す。しかし、この映画の「宇相吹」という人物は、催眠術という科学的証拠が残らない方法で殺人を請け負う。

一般的なサスペンス
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お盆の弟(2015年製作の映画)

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大腸がんを患って手術を受けた兄と、売れない映画監督の弟の話。モノクロ映画で光石さんと渋川さんという年配の名優が出ているから50代位がターゲットのしぶい話と思いきや、意外と青かった。

貧乏な弟が39歳
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台風クラブ(1985年製作の映画)

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台風が来たから台風クラブ。
そんな軽い理由で選ぶと後悔する。快晴の日にみて、鑑賞後は思いっきり外でリフレッシュするくらいでちょうどいい。1985年(昭和60年)に上映された、台風前後の中学生の狂気を生
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

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時々、勝手なイメージだけで観るのを後回しにしてしまう作品がある。こちらもそう。戦争を題材にした良い映画だという噂から、勝手につらい清貧生活をイメージして、お盆専用の枠に当てはめて、今みましたが、ごめん>>続きを読む

菊次郎の夏(1999年製作の映画)

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ロードムービーだから物理的に大移動をしているのに、精神的には限りなく閉じた世界にいるような、ふしぎな映画。
旅とは、まだ見ぬ誰かや何かに会って成長するためのものではなく、ひたすら自らと向き合うためのも
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リボルバー・リリー(2023年製作の映画)

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この映画を観るにあたって一つ大きなハードルがあって、それは綾瀬はるか主演NHKドラマ「精霊の守り人」シリーズをすでに見てしまっていたことだ。幼き少年少女を守る、強く美しき女性の大作。
だから、必ず彼女
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円卓 こっこ、ひと夏のイマジン(2014年製作の映画)

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国民の姪っ子、芦田愛菜ちゃんが演じる小学3年生の「こっこ」。
ポスターのイメージから、子どものドタバタコメディかと思いきや、もっと哲学的な映画だった。身のまわりの世界が理解できなくなったとき、どうアプ
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キングダム 運命の炎(2023年製作の映画)

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面白い。一言で面白いといっても色々あるが、これは壮大なゲームを順番にクリアしていくような面白さ。人物の造形がはっきりしている。そして、映画館で観るべき迫力。
シンプルに良いので、シンプルに「観てくださ
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パレード(2010年製作の映画)

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東京のシェアハウスに暮らす、恋愛関係ではない(ココ重要)、若者5人の話。

今、深夜ドラマ5話分でリメイクしても普通にバズりそうな題材。ガラケー時代に撮ったのに違和感がないのは、この作品が「自然なよう
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今度は愛妻家(2009年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

「こういうとき、みんなどうしてるのかな」
主人公がポツリとつぶやく。

受験、就職、仕事、趣味、結婚、家事、出産、育児、シングルライフ、老後の過ごし方、そして最近は自分の終活まで、ありとあらゆるノウハ
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遠くの空に消えた(2007年製作の映画)

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子役時代の神木くんがまさに神がかった透明感なので、神木くんファンのための映画かな。

評価が分かれる映画なのは確か。
ただ、最近、ネットの辛辣コメントが悪役になる映画やドラマを見過ぎたので、どこが低評
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

儀式だった。
交代の儀式を目撃しました。

好きなタイミングでは訪れてくれない、周囲の強烈な変化。変化を受け入れられなければ、自分が信じる「眞」とのギャップにさいなまれ、精神がゆっくり死んでいく。この
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アフタースクール(2008年製作の映画)

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中学教師の神野(大泉洋)が、探偵の北沢(佐々木蔵之介)に声をかけられ、親友の木村(堺雅人)探しに巻き込まれていく話。

面白い! 15年前の映画だから知らなかったけど、今、映画館で上映したら、それなり
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俺物語!!(2015年製作の映画)

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ド直球なラブコメ。
永野芽郁ちゃんが可愛い。
すがすがしいほど青春!

東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-(2023年製作の映画)

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東リべ2前作の感想の最後で「高良さんと絢斗くん、虹郎くんの関係性はリアル東京卍会だよ」と軽いノリで書きました。が、その後に色々あって迎えた、今作の舞台挨拶をみて、

本当にリアル東京卍会じゃん・・・
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宮本から君へ(2019年製作の映画)

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Netflix「サンクチュアリ」の予習と思って一ノ瀬さんの映画を選んだら、軽々しく予習と言ったことを後悔するくらい、強烈な役で出ていました。

全員キャラが濃いです、とにかく。マイナー俳優ばかりだった
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袴田巖 夢の間の世の中(2016年製作の映画)

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はたして「死刑囚」という重いキーワードや他人の絶望に耐えられるんだろうか、とおそるおそる観ました。
結果、とても良い映画でした。こういう出会いがあるから次々と観てしまうのよねぇ。

「袴田事件」の死刑
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喜劇 愛妻物語(2020年製作の映画)

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売れない芸人やクリエイターを下積み時代から支えてきた奥さま、よくあるエピソードです。でも、実際にどうやって支えてきたんだろうね? その疑問を映像化したのがこの作品です。

芸達者3人組で成り立っていま
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マリッジカウンセラー(2021年製作の映画)

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結婚相談所の仲人として奮闘する、昭和オヤジと女性の話。

話の流れは王道でNHKドラマ寄りですが、ふしぎとミニシアター向きなんです。渡辺いっけいさん、松本若菜さん、宮崎美子さん、この三人が結婚相談所で
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COMPASS(2021年製作の映画)

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映画「駅まで〜」のストーリーの別解釈かな。作り手は全然ちがうけど。

駅までの道をおしえて(2019年製作の映画)

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重めの映画続きだったので、久々にゆったりとした旧作を見ました。
8歳の女の子が愛犬の死と向き合っていく話。

子役のちせちゃんの上手さに賛否両論があるようですが、私はすんなりと飲み込めた方です。架純ち
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ひとよ(2019年製作の映画)

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東リべ2の脚本家、高橋泉さん作品の予習と思ったら、完全に「怪物」の田中裕子さんの復習でした。

ザ・邦画な暗めのストーリーなのに、俳優がほぼ有名どころだからか、連ドラのようなテイストがある、不思議な作
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恋するけだもの(2020年製作の映画)

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この映画を真顔で見て、あらすじをしっかり書けるようになったら、何かが大人になった気がする。
多分、私は小学生と同じ反応しかできていない。この方面の大人経験値はまったく積み上げていなかったー。
PG12
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凶悪(2013年製作の映画)

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東リべ2の予習。脚本家、高橋泉さんの過去作品。白石和彌監督。

この作品については多くを語らない方がいい。誰かを断罪なんてすれば登場人物全員がほくそえむだけ。

子供はわかってあげない(2020年製作の映画)

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水うみを観て田島さんの原作を読んだあと、「この人には沖田監督が合う気がする。え、やっぱり沖田監督が最初の実写化?じゃあ、観よう!」と観た映画。
期待は見事に・・・裏切られずにホッと一安心。隠れた名作と
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水は海に向かって流れる(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ごはんが食べたくなる映画でした。

シェアハウスの住人が豪華でね、主役の二人が周りに影響されながら変わっていく話かなと、なんとなく思ったわけです。
そうしたら、予想より広瀬すずちゃんがメインだった。彼
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怪物(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

怪物だーれだ。
このゲーム、子どもとよくやります。怖い掛け声と絵は使いませんが、世界を言葉だけでクリアにしていく、究極の暇つぶしゲームでね、渋滞の時によくやります。

他人の人生をみたいようにみる。シ
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そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

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芽郁ちゃんの笑顔が素晴らしくて。
泣いちゃいました。最近見た映画の中では涙の量多めで。

ただ、涙の割にはそのあとの余韻がなく、いくつか違和感が残ったので、気になって原作との違いを調べたら・・・映画の
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そして父になる(2013年製作の映画)

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タイトルと、子どもの交換というキーワードから、「本当の父になる」話だと予想するんですが、「本当」の意味合いはあなたの想像とは違いますよ、といい意味で裏切ってくる映画。

血のつながり、ねぇ。
昔、ビジ
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奇跡(2011年製作の映画)

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親の離婚ではなればなれになった兄弟が奇跡を信じて旅をする映画。
今後、子どもに観せたい邦画を10個選ぶとしたら、一つはこれを選ぶ。とてもすがすがしい作品。

子どもに大人の物語を背負わせて子どもがミニ
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歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

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夏の里帰りの一部始終を切り取った映画。

客人としてひとしきりもてなしたあと、唐突ににじりよって放つ身内の言葉。
誰が席をはずしたとたんにその人の悪口大会。
繰り返される思い出話。話している本人だけが
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DISTANCE/ディスタンス(2001年製作の映画)

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タイトルが深い。

新興宗教団体の信者で犯罪者になった人の家族、と並べて書くだけで、一つ一つのワードが重い。
モチーフとなった事件が起きた約30年前は、得体のしれないものとしてこんなワード自体に近づか
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アヒルと鴨のコインロッカー(2006年製作の映画)

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瑛太のキャスティング、優勝。

「瑛太(が演じる役)ならこういう不思議ちゃんな行動もするだろうな」と、前半に、なんとなく感じる違和感も受け流していたら、後半にきっちり辻褄を合わせてきて、タイトルのライ
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ワンダフルライフ(1999年製作の映画)

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面白い。公開当時、もし、ミニシアターでたまたま観たとしたら、鑑賞後に他の人に「観て観て」と勧めたと思う。まだ二作目?誰?この監督。スゴいよ、素人離れしてる。他の映画もみてみたい。

そうやって23年前
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ハチミツとクローバー(2006年製作の映画)

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堺さん、加瀬さんが妙に色気がある。
特に、堺さんの花本先生は「学生時代にこの人と出逢っていたら人生狂っていたな」というくらい。ハタチ前後で摂取しちゃいけません、この、モラトリアムの理想を煮詰めたような
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