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ずっと泣きながら笑っていた。
これ、私の話なのかな?と錯覚するくらいだった。
松居さんとは違う世界に生きているはず。でも、吉尾にぶつけた言葉の数々、友達の家で電気を消したあとの一瞬の静けさ、駅で顔に>>続きを読む
そのまま受け入れると頭が???になる。しかし、誰かを、実在しない何か(夢、妄想、暗喩、あの世の者等)と仮定したとたん、腑に落ちる不思議な映画。もっとも、誰かが一人なのか複数なのかは明かされておらず、イ>>続きを読む
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ドラマや映画って第三者を意識した説明ゼリフが入りがちだけど、もし誰かの日常をぬすみ見たら、こうやってただ感情や空気感がダイレクトに伝わってくる感じなんだろう。
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「ムーンライト下落合」
冒頭の月の>>続きを読む
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フィクションに富裕層が出てくる時、作者が富裕層の描写を通じて何かを伝えたがってるのを嗅ぎとると、ひいてしまう。妙に万能だったり、性格が悪かったり、と極端なキャラなら特に。
しかし、この作品は不思議と>>続きを読む
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もし、病気で困っている時に医者が、学校で困っている時に先生が、救ってくれていたのなら、ちひろは世のセオリーどおりの人生を送れたのかもしれない。
でも、人生はそうとは限らない。手をさしのべるのは、映画>>続きを読む
男性陣のふつうさに比べて、女性陣の色気といったら。
濱口監督は、昼は淑女で夜はなんたら、な女性を描く天才では。
知り合いが、あの女性陣にかかわってしまうことがあったら「気をつけて」といいます。ハイ、お>>続きを読む
誰かと一緒に暮らすうちに、通じあってくる肌感。短い時間なのに、その良さが十分に伝わってくる。
染谷くんが監督なの?
世界の完成度の高さに驚く。
世界には、まだ見ぬ風景、まだ見ぬ誰かの日常がたくさんある。
自分の足で旅するには広すぎるので、映画で少しでも多く味わうしかないな、と思った作品。
良家の子女が反抗する話はよくあるわよ。たいがい、お金があるだけの冷たい家庭、と分かりやすい理由があるから。でも、あらゆる人から温かくされて、世界中の善意という善意をもらって、お金までもらって、悪い人間>>続きを読む
映画サークルの学生が作った映画を見るのは初めてだった。濱口監督の映画を見るのも初めてだった。
だから、2020年の今ではなく、2003年の上映会に呼ばれた学生の気分になって見た。
華やかな音楽の代わ>>続きを読む
通勤電車に揺られながら「このままいつもの駅で降りなかったら、どうなるんだろう」と思ったことはないだろうか。私はある。
この映画は、いつもの駅で降りずに、昼の裏側の世界に足を踏み入れて久しい、少年とお>>続きを読む
うっそうとした森や、染谷くんの背中が醸し出す重みと、趣里さんやジャックリーンのライトさが交互にでてきて、ちょうど天秤が揺れながらバランスをとるがごとくだった。
脚本が先にあって、あとからこの世界観を>>続きを読む
「東京に来たら、どこに行きたい?」
「月島でもんじゃを食べたい。」
ある夏の土曜の午後、友達と月島で待ち合わせをした。古い商店街と新しい高層マンションが共存する、不思議な町だった。
「もんじゃのこと>>続きを読む
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「なぜ、あんなダメ男と一緒にいるの?」
当事者に直接言ったことはない。でも、外野としてつぶやいたことはたくさんある。「男」が、時に、仕事や趣味といった人間以外のモノに変わることもよくあった。だって、>>続きを読む
完全に虹郎くんに見入っていた。たしかに寄り添えはしなかったけど、見入った。
高良さんコメント
「どの時代にもある飢え。
それが平成で爆発した。
こちらが寄り添う事を拒否する、飢えた映画。
主人公と映>>続きを読む
冒頭から閉塞感がすごい。「制度や倫理観なんて所詮他人が作ったもので自分たちとは別世界」という、兄の声にならないあきらめ。あきらめてさえいない妹。本能に従ったら悲しくも生活が成り立ってしまった。小さな世>>続きを読む