nさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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ウルフウォーカー(2020年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ロビンは侵略者としてもっと自分の加害性を反省するべきなのでは…?という点がどうにも引っかかり、疾走の場面の解放感にも、戦闘場面の盛り上がりにも乗れなかった。こうして二項対立的に観るのがそもそも間違って>>続きを読む

マーティン・エデン(2019年製作の映画)

4.5

なるほどルカ・マリネッリって1950年代からタイムスリップしてきた人だったのか、と誤って腑に落ちてしまうぐらいの見事なはまりっぷりである。キャッチコピーの「イタリアのアラン・ドロン」って何?初耳なんで>>続きを読む

リマスター サム・クック(2019年製作の映画)

4.0

ブラック・アメリカにとってサム・クックの早すぎる死が何を意味したかを教えてくれるドキュメンタリー。証人が娼婦だからといって言い分の信憑性を低く見るのはどうかな…と一歩引いてしまった一方で、同時期にあれ>>続きを読む

朝が来る(2020年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

実の子供が可愛くたって可愛くなくたって「産んだ」という事実自体はほかでもないその女性のものなのであって、「なかったことに」されてはならない。(経済状況その他を考慮すればその妥当さは疑いないとしても)「>>続きを読む

シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

3.9

最高裁判所裁判官の国民審査がいかに大切な制度であるかを痛感した。
面白かったんだけど、あまりにも何もかもが言葉で説明されるのでもはやこれって映画じゃなくて本じゃん…と思ってしまった。文章と挿絵じゃん…
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みをつくし料理帖(2020年製作の映画)

2.5

久々に見てしまった、ダメ邦画…。幼馴染みの女の子二人が強火の愛を貫き通す展開にはかなり胸を熱くさせるものがあるだけに、下手な脚本とつまらない演出と大仰な演技(つまりこの映画のすべて)がストーリーの足を>>続きを読む

スパイの妻(2020年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

懇切丁寧で真っ当な反戦映画で、これが作られなければならない本邦の現状がやばすぎるなと改めて思いました。誰だってコスモポリタンでなければならないよ。

しかし、あの夫はどこまでも妻を一人前の人間として扱
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.7

客電が点いた瞬間、「理解度ゼロ!」と叫んでしまったが、考えてみればSFとエスピオナージュという自分の2大苦手科目を掛け合わせた映画だったのでむべなるかな。しかし、「何やらえらい難解げな理論で仮想世界を>>続きを読む

鵞鳥湖の夜(2019年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

狙い澄ました構図とライティングはさすがに決まっていたし、バイク、猫目&猫耳、スニーカー、包帯、ビニール傘(あんな死に方ある?)、アルゼンチン代表、牛肉麺、などなど変テコなディテールが随所にあって前作よ>>続きを読む

ルディ・レイ・ムーア(2019年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

昼はレコード屋で働き、夜はクラブで前説を務める、万年売れない芸人のルディ。ある日ふとしたきっかけから「ドールマイト」という悪党キャラを演じることを思いつき、お下品なスタンダップコメディで一躍名を馳せる>>続きを読む

霧の中の少女(2017年製作の映画)

3.3

原作小説の作者であるドナート・カッリージの映画監督デビュー作。閉鎖的な山間の田舎町で少女が殺害され、刑事トニ・セルヴィッロが真相究明に乗り出す……という『湖のほとりで』を思わせるミステリー映画である。>>続きを読む

ナポリ、熟れた情事(2017年製作の映画)

4.2

出た、文芸エロ映画商法だ…と邦題およびキャッチコピーに辟易しつつ再生したら思った以上にがっつり文芸エロ映画だったが、でもそのことにもちゃんと意味があり、けっこう良かった。オズペテク監督の作品では今のと>>続きを読む

WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ブツ切りの映画だったので感想も箇条書きにしようと思います。

・いきなりFilmarksのアイコンが現れたのでアプリが起動したのかと思った。
・カメラを振り回すな。
・やたらと音楽を流すな。
・スター
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オールド・ガード(2020年製作の映画)

4.9

史上最高のスーパーヒーロー映画がきました。なんか映画を観てきてよかったな……とまで思うぐらい、何もかもが好みの作品だった。Grazie mille...

まずキャスティングが最高すぎる。ルカ・マリネ
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

2.0

扱う題材の重さと作り手の軽薄さとの落差、この苛立ちと違和感には覚えがあるぞと思ったら『マフィアは夏にしか殺らない』だった。
ナチスが駄目なのはみんな知ってるよね、「真面目に」糾弾する映画ならもうあるし
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ザ・ファイブ・ブラッズ(2020年製作の映画)

4.0

『地獄の黙示録』が裸足で逃げ出すレベルのこの世の地獄を一人で現出させていたデルロイ・リンドーさん、凄すぎる。ジャンル「有害な父性」とでもいえばいいのか、孤独と強迫観念をこじらせて怪物になり果てた父なる>>続きを読む

ペイン・アンド・グローリー(2019年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

アルモドバルのオルターエゴである映画監督サルバドール・マヨの、50年にわたる回想録。とても良かった。
アルモドバル版『8 1/2』というのもわかるのだけど、ゲイアーティストの年代記ということで、私の心
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若草物語(1994年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

グレタ・ガーウィグ版の次に続けて観た。メグって要するに『高慢と偏見』の長女ジェーンなのね、とかフンメル一家を助けるのはキリスト教的な善行なのね、とかジョーとベア教授の間にはこういう経緯があったのね、と>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

え?メグの方がジョーより年上なの?っていうかエイミーが末っ子なの?ベスじゃないの?といきなり躓いたり、なんでジョーがベア先生と結婚するに至るのかさっぱりわからなかったり(いくらルイ・ガレルでも!)と、>>続きを読む

ポップスター(2018年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

架空のポップスターの伝記映画という形で21世紀のここまでを総括する。変わったアプローチだなと思ったが、観終わって時間が経つほどにこの方法しかなかったような気がしてくる。実にスマート。
同級生による教室
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地下室のメロディー(1963年製作の映画)

4.2

うまく行くといいねとは思うけどこのクソガキ(27歳)はちょっと痛い目に遭わせてやった方がいいな、でも捕まっちゃったらシャルルの奥さんもフランシスのお母さんもかわいそうだし、などと気を揉みながら見守って>>続きを読む

用心棒(1961年製作の映画)

4.3

宿場町とか八州廻りとか言ってるけど、ここはアリゾナ州何ちゃらクリークとかそういう地名なのでは?と思うぐらい、砂塵の煙る街道筋がもろ西部劇すぎてちょっと笑ってしまったが、異様に強くて面白い旅の浪人・三船>>続きを読む

汚れた顔の天使(1938年製作の映画)

4.5

今まで観たギャング映画の中で文句なく一番好きな話だった。

ピクニック(1936年製作の映画)

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邪悪な男と馬鹿な男しか出てこなくて気分が悪いし怖い。これをロマンチックだとか思えと言われても無理。

ぼんち(1960年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

大阪・船場で四代続く足袋問屋の跡取り息子として生まれ、莫大な富で四人もの妾を囲って暮らした遊び人…という設定の人物にすんなり感情移入できてしまうから大した作品である。何だこの読後感は、と困惑さえ覚える>>続きを読む

斬る(1962年製作の映画)

3.7

たぶん初めてちゃんと観た時代劇映画がこれ。今観ると言葉遣いはかなり現代風だし、音楽も前衛的だし、結構変わった作品だったんだなと思った。二度観ても梅の枝の構えはやはり美しく、水戸のお屋敷はべらぼうに広い>>続きを読む

忠臣蔵(1958年製作の映画)

4.0

あれ、廊下で斬りつけられるのは浅野だっけ吉良だっけ?いや浅野が吉良なんだっけ?といきなり混乱して気づいた。よくよく考えたら忠臣蔵ものの映画は『47RONIN』しか観たことがなかったのであった…。またし>>続きを読む

ある殺し屋(1967年製作の映画)

3.7

今まで見た中では一番ノーメイクに近いと思われる雷蔵さん。ベルトを使ったファイトや針の必殺技(キス・オブ・ザ・ドラゴン風!)などアクションももちろんあるが、塩沢の凄腕ぶりはむしろ会話の場面から覗わせる作>>続きを読む

座頭市物語(1962年製作の映画)

4.0

どうにも演技しているように思えない勝新ののらりくらりとしたしゃべりと佇まいの凄味が素晴らしく、三隅らしい狙い澄ました構図のモノクロの映像美も素晴らしく、ほとんど見たことないけど絶対これがベスト天知だ!>>続きを読む

次郎長富士(1959年製作の映画)

3.0

かなり退屈だったし、ヤクザってつくづくしょうもないな…と思ったけど、次郎長ものは初めて観たのでスターの顔と一緒に主要人物の名前と逸話を憶えられて大変勉強になりました。あの役はたぶん架空の人物なんだろう>>続きを読む

濡れ髪喧嘩旅(1960年製作の映画)

3.5

旅のやくざ者雷蔵がひょんなことから行き会ったお侍の世話を焼くシリーズ、になってきた。今回のお侍は実地会計検査のため出張を命じられた勘定奉行所の下っ端役人、川崎敬三。今まで以上に「昭和」が前面に出て現代>>続きを読む

浮かれ三度笠(1959年製作の映画)

3.5

自宅雷蔵映画祭。だけど主役は雷蔵さんではなくて玉緒さんじゃないだろうかと思うぐらい、とにかく菊姫様が可愛いし誰よりも大冒険している。お話が面白くないぶんも菊姫様が楽しませてくれる。お城で着ているお雛様>>続きを読む

濡れ髪三度笠(1959年製作の映画)

4.1

面白くてびっくりした。本郷功次郎×市川雷蔵の『ローマの休日』です。ほぼ。
歌手や漫才師などなど時の人気者もたくさん出ているらしく、呑気で賑やかなお正月映画という趣だけど、伏線やひねりも効いていて何気に
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濡れ髪剣法(1958年製作の映画)

3.7

ピンク色のポスターを見てこれは楽しそうだなと思って再生したら白黒だったけれども、それでも楽しかった。今後は「明朗時代劇」と謳ってあるものを積極的に観ていきたい。
生まれて初めて市中に出た若殿・源之助様
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女は二度生まれる(1961年製作の映画)

1.0

コネも金も学もない若い女が社会で生きていこうとすると女だというだけでいかに怖い思いをさせられるか、ということをただただ生々しく描写するだけの寝覚めの悪くなりそうな厭な映画だった。女はこういう目に遭うこ>>続きを読む

黒い十人の女(1961年製作の映画)

3.8

岸惠子と船越英二が現代の社会機構が云々…とアントニオーニみたいなことを言い出す場面が映画の肝なのかもしれないのだが、そこだけがびっくりするぐらい退屈だった。しかし山本富士子が出ているというだけで十分に>>続きを読む