Tatsuさんの映画レビュー・感想・評価 - 35ページ目

ザ・キッチン(2019年製作の映画)

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キャストは超いい感じ。ドーナル・グリーンソンの感情薄めのサイコパスとか、マーゴ・マーチンデールの女帝感とか、ビル・キャンプとか。エリザベス・モスにDV被害者演じさせすぎ。かなりライトだなと思ったらコミ>>続きを読む

サイレンサー第3弾/待伏部隊(1967年製作の映画)

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なぜか3作目だけアマプラ入りしてた。どうせならシャロン・テートが出てる第4弾を。しかし、ブラジャーに何でもかんでも仕掛けすぎ。

雪の断章 情熱(1985年製作の映画)

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斉藤由貴を仰け反らせてバイクに乗せたり、バービーボーイズ爆音で流したりする、イケイケの相米。もう後半にかけてはなんの話かわからなくなってくる。妖精みたいに現れるレオナルド熊。ラスト、斉藤由貴の背景に人>>続きを読む

瞼の母(1962年製作の映画)

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とりあえず、母子の対面シーンで、錦之助の周りを回るカメラワーク。あそこが一番エモーショナルとダイナミズムに溢れるシーンだと思う。というか映画で、登場人物の周りをカメラが180度回る演出は、やっぱり明ら>>続きを読む

恋するガリア(1965年製作の映画)

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思ったよりライトな話かと途中まで見てたけど、だんだんアンリ・ジョルジュ・クルーゾーとかアラン・ロヴ・グリエみたいになっていって、なんのための映画だったのか。とにかくガリアと男のイチャイチャシーンは全部>>続きを読む

完全な遊戯(1958年製作の映画)

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傑作。暗黒ピカレスク青春悲劇。前半の軽快さから一転する後半。2回見ると遊園地のシーン泣けるし、その後のキスシーンも凄い。芦川いづみに迫る岡田眞澄怖すぎ。

ウェンディ&ルーシー(2008年製作の映画)

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初っ端から車を失い、金はあるはずもなく、どこにも行けず、何もできない。ライカート作品の登場人物は基本これ。このどん詰まり感。ラストの犬との再会は泣ける。ほのかに『パラサイト』すら思い出してしまった。彼>>続きを読む

真田風雲録(1963年製作の映画)

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荒唐無稽な加藤泰。いつも通り泣ける。真田隊の行進の祝祭感。

ガンマン大連合(1970年製作の映画)

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めちゃくちゃ上がる。モリコーネ御大のやっちまえテーマの素晴らしさもさることながら、倫理を超え自己犠牲を果たす教授の下りとか、任侠モノっぽい。

愛人関係(1973年製作の映画)

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これぞロートネルって感じの歪さ。クロード・ブラッスールの序盤のライトな演技も相まって、終盤の展開が辛い。めちゃ感傷に浸る。アラン・ドロンがイ・ビョンホンみたい。

誘惑(1957年製作の映画)

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「どうしてあなたは、あの時、私に接吻してくれなかったの」。よく泣く映画。

ゾンビーバー(2014年製作の映画)

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評判に違わずだが、自分は結構前半がタラタラしてると思ってしまった。シチュエーションをうまく活かした作劇はかなり良かったけど。何段階かで危機が襲い、展開を見せる。円環構造のラストに爆笑。

あの夜、マイアミで(2020年製作の映画)

3.9

レジーナ・キング、初監督作にしてこの質の高さ。手堅い撮影と編集。完全に脚本の映画ではあるが、ラストのテレビ内のサム・クックとマルコムXの切り返しには流石に痺れる。

静かなる叫び(2009年製作の映画)

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ヴィルヌーヴの見てなかったやつ。素晴らしかった。3つの視点、モノクロ、このドライさ。そして80分弱という尺。コントラスト強めな分、人物の光の当たり方などの演出が映える。

新感染半島 ファイナル・ステージ(2020年製作の映画)

3.6

頭空っぽにしてみれる久々のポップコーンムービーでラスト15分以外は思いのほか楽しむ。テンションとしては後期のロメロ作品(『ランド・オブ・ザ・デッド』や『サバイバル・オブ・ザ・デッド』)は連想したかな。>>続きを読む

ネクスト・ドリーム/ふたりで叶える夢(2020年製作の映画)

3.7

どんなに脚本が歪で、どんなに編集が酷くても(撮影は○)、ダコタ・ジョンソンと車、音楽とLAの日暮れさえあれば2時間観れるという映画。予想してたよりもかなり変な話で驚いた。予告はかなりミスリード。一応男>>続きを読む

彼女について私が知っている二、三の事柄(1966年製作の映画)

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団地、生活、街、子供、性。超絶であり、ゴダールによる思想&議論映画の始まり。

ミッドナイト・スカイ(2020年製作の映画)

3.6

悪くない。少なくともあまりに退屈な『ミケランジェロプロジェクト』とかに比べれば、クルーニー的には相当力を入れてると感じ取れる。ソダーバーグ版『ソラリス』への2020年からのアンサーとも感じたけど、脚本>>続きを読む

トゥインクル・トゥインクル・キラー・カーン(1980年製作の映画)

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勿論この後の『エクソシスト』への布石もそこかしこに見られるが、孤独の共有と暴力の記憶、その先に行き着くラストカットのストップモーションに泣く。

クロッカーズ(1995年製作の映画)

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再見。スパイク・リー映画の中で1、2を争う傑作。

晩菊(1954年製作の映画)

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口を開けば金のことばかり。れっきとした借金映画であり、親が子に切り捨てられていく映画。終始メランコリックな情感が支配する成瀬。

私というパズル(2020年製作の映画)

4.0

2021年最初の傑作と言っていいのではと思う。タイトルが出るまでの、ワンカットによる出産シーンは息もつけないものがあり。一瞬安心させての転落を、あえて助産師の表情を切り取って演出するっていう。あのパー>>続きを読む

シルヴィ〜恋のメロディ〜(2020年製作の映画)

3.8

50年代のアメリカ製メロドラマをブラックムービーを通して再考。テッサ・トンプソンが魅力的。撮影の色気も十分で、ライティングや路面の反射など素晴らしい。衣装や舞台設定も隅々まで行き渡っていて、プロダクシ>>続きを読む

或る夜の出来事(1934年製作の映画)

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このジャンルの中では突出してるとは思わないが、主演2人のやりとりと、多彩な芸風で面白い。ナンパ男は今も昔も変わらず。

go(1999年製作の映画)

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これは正しい形でのタランティーノフォロワーだが緊張感は皆無だしスタイリッシュすぎ。だけど90年代感ビンビンのインディー映画としては超面白い。オムニバス的には役者2人組のエピソードが圧倒的に弱いんだけど>>続きを読む

死霊伝説(1979年製作の映画)

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長尺だがすげえ面白い。的確なショットの積み重ね。会話してるだけとか、ただのシーンも魅力的に撮れる監督ですよほんとに。

ピーウィーの大冒険(1985年製作の映画)

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ストップモーションとはいえアニメーションとの融合や、映画スタジオでのスラップスティックなギャグなどジョー・ダンテ『ルーニートゥーンズ バックインアクション』(傑作)にも通づるものを持っている感じが。ピ>>続きを読む

イヤー・オブ・ザ・ドラゴン(1985年製作の映画)

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超面白いんだけど、ミッキー・ロークが終始イマイチという。派手なバイオレンスをとことん詰め込んでくるのは最高だし、ラストの決闘の編集もかっこいい。

鴛鴦歌合戦(1939年製作の映画)

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最高。ラストの展開は完全にロマコメ。程よい適当さ。

風の中の牝鷄(1948年製作の映画)

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小津が捉える空っぽの病院の廊下が不穏すぎてやばい。階段の使い方がキム・ギヨンっぽい。それでも息切らしながら上っていく妻に唖然。皆さん仰るように立派なホラー。

センチメンタル・アドベンチャー(1982年製作の映画)

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スロービートでユーモラスなロードムービー。「死」で幕を閉じるものの、イーストウッド作品の中でも、かなり開けた印象を残し、しみじみと良いアメリカ映画を見たという気にさせてくれる。

追想(1975年製作の映画)

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超残酷。過去の記憶が容赦なくフラッシュバックする復讐劇。

アクエリアス(2016年製作の映画)

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『バクラウ』よりもこっちの方が断然良い。傑作。冒頭の夜の海辺、クイーンから最高。部屋の記憶としてフラッシュバックする編集。クライマックス、急に分かりやすい盛り上がりを見せてしまうところは好みと違うけど>>続きを読む

砂漠の流れ者(1970年製作の映画)

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映画初め。ヒロインの胸にアップしていくカメラが馬鹿馬鹿しい上に、その後もしつこくそのカットがフラッシュバックするっていうところで爆笑。ラストがめちゃいい。砂漠の流れ者は時代に押しつぶされ呆気なく去って>>続きを読む