Tatsuさんの映画レビュー・感想・評価 - 37ページ目

バクラウ 地図から消された村(2019年製作の映画)

3.8

ちょっと期待値高すぎたかも。面白かったけど。まあ少なくとも狂気みたいなものはあまり感じませんでしたね。すごくオーソドックスなマカロニのフォーマットに則っていて、物語としてはその型が現れてからは突出した>>続きを読む

テレフォン(1977年製作の映画)

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ほぼ『CURE』における伝染を世界規模で食い止めようとするような話で、超怪作。電話はシーゲル作品には重要なアイテム。後味爽快。

心のともしび(1954年製作の映画)

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贖罪の話。遊び人のロック・ハドソンが歯車式に抱え込んでいく罪により、ジェーン・ワイマンに人生を捧げる。モーターボートの掴み、過酷なストーリーテリング、カラーライティング。何もかも完璧。

ショート・カッツ(1993年製作の映画)

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これもまあ悪くないけど、『マグノリア』よりも良いわけは全くないな。

遊星よりの物体X(1951年製作の映画)

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もうバカみたいに面白いんだけど、スクリューボール的な掛け合いとか、マッチョな男性集団とか、めちゃハワード・ホークスっぽい。密室はドアを使って楽しませろ、という活劇のお手本。

リベンジ(1990年製作の映画)

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男泣き鬼傑作。昔見たことあるはずなのに、見直してみたら全然覚えていなくほぼ初見のような。トニスコのメキシコものとして、後の『マイボディガード』にも繋がるが、トニスコが一貫して描く「救わなければいけない>>続きを読む

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.5

これは噂に違わず。素晴らしすぎた。オーセンティックな演出やカットの中に突如と出現するモダンな編集。感情がドライブする瞬間が、これ以上ないほどに収められている。中心にある死の香り。恋愛という呪い、そして>>続きを読む

魔女がいっぱい(2020年製作の映画)

3.9

ゼメキス新作、しっかり面白いよ。というか、相変わらず3Dらしい絵の構成が目立って、2Dだが、 3Dの映画を見ているみたいだった。奥行きのある画面構成のほかに、ワンショットがものすごく丁寧に撮られている>>続きを読む

ザ・プロム(2020年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

映画館で見れてよかったとは思う。多分家で見てたら話に引っかかりまくって乗れなかった。ミュージカルなのでデカい音が出る劇場推薦なのはもちろんの事、空間を広く捉えられてる画面が多いので(凡百の現代のミュー>>続きを読む

水の中のつぼみ(2007年製作の映画)

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セリーヌ・シアマ、監督作で見たことあるのはこれのみ。パンが100点だった印象。

タイム(2020年製作の映画)

4.3

終盤20分くらい号泣。この時代においてドキュメンタリーがどうあるべきかを問いかけるような作品だった。

ユーズド・カー(1980年製作の映画)

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これ初めて見た。最高。超笑った。アメリカ的なブラックコメディ。能天気で不謹慎。

ロンゲスト・ヤード(1974年製作の映画)

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再見。ATB級。7秒間の一瞬を引き伸ばすスローモーションに何度も泣く。

悪い男(2001年製作の映画)

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ネオンの効果もあるが、石井隆の村木と名美のノワールを思い出す。結構情緒的すぎる感じはする。

怒りの山河(1976年製作の映画)

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これもコーマン制作。矢継ぎ早にアクションで繋ごうとする姿勢が最高。何かしらの攻撃、暴力によって話が転がっていく。

僕の彼女はどこ?(1952年製作の映画)

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傑作しかないサークのこれまた傑作。ミュージカル調のコメディでありアメリカ批評としても優れてる。経済と人々の生活の相互関係。幸せを与える使者は聖人ではなく、寂しいお金持ち。老人がロック・ハドソンに仕事を>>続きを読む

クレイジー・ママ(1975年製作の映画)

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めちゃくちゃ楽しいし、社会に抵抗するアナーキーなザ・70年代アメリカ映画。金によって生きる場所を奪われ続ける三世代の女家族が、銃片手に奪われたものを奪い返すアメリカ横断。ロジャー・コーマンの『血まみれ>>続きを読む

魚と寝る女(2000年製作の映画)

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釣り場の中のみで1時間半持たせるのはすごい。女の中から取り出した釣り針が置いたらハートマークになってるのヤバいし、そのあとうちわで扇いでるのもヤバい。

レインディア・ゲーム(2000年製作の映画)

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フランケンハイマーの活劇。終盤のダメ押的な二転三転には笑うが、やっぱりアクション的な動線設計は的確で、見ていて飽きない。クリスマス映画。

地獄の逃避行(1973年製作の映画)

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マリックはやっぱりこれが一番素晴らしいかも。女性側の語り、酷似したスコアなど、『トゥルーロマンス』はこの映画からの影響下にあり。

翼に賭ける命(1957年製作の映画)

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モノクロームな色調、男女の恋愛讃美否定(加藤幹郎著『映画ジャンル論』)こそがフィルムノワールを形作る要件なのであれば、今作もそう言えるのではないか。カラーを撮っていたサークがモノクロで撮った意味。大傑>>続きを読む

ロニートとエスティ 彼女たちの選択(2017年製作の映画)

4.0

確かにこれは『アンオーソドックス』とセットで見ると面白いかも。映画としても素晴らしいですよ。この監督前作もそうだったけど、一つ一つは強くないにせよ、しっかりショットのモンタージュで作劇できてる感じが丁>>続きを読む

クリストファー・ウォーケンのアクターズ・ラブ/舞台は恋のキューピット(1982年製作の映画)

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泣いた。もっともセリフの節々まで理解できていればさらに面白い作品であろうことは間違いないだろうが。舞台の上の男に恋をする女。その男は実人生では、あまりに冴えず不器用で、平凡な街の住人の一人に過ぎず…。>>続きを読む

幸運の星(1929年製作の映画)

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マジでやばい。映画って何?って聞かれた時の答え。全部ある。

テキサスの五人の仲間(1965年製作の映画)

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脚本うまいな。ぶっちゃけ演出はテレビドラマの人って感じだけど。ギャンブル映画。

ヒルビリー・エレジー -郷愁の哀歌-(2020年製作の映画)

3.5

少なくとも今年ワーストでも、ロン・ハワードワーストとも言わない。原作がそもそも当時のアメリカの白人層にとっては希望的な話だったのだと思う。要は、人は立ち直れるのかの話であり、それは同時に今のアメリカに>>続きを読む

女咲かせます(1987年製作の映画)

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愉快なケイパー犯罪ラブコメ。出鱈目であることが映画にとってどれだけ幸せなことか。

ロケーション(1984年製作の映画)

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超感動した。映画作りの映画として100点。ロケーション撮影のロードムービーの中、西田敏行扮する監督代理が、女優の物語に魅了されていく。女優に魅入られていく監督もの。映画撮影のシーケンスの素晴らしさは全>>続きを読む

ザ・デプス(1989年製作の映画)

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ショーン・S・カニンガムって正直あんまり巧くないよね。『13日の金曜日』は勿論クラシックだけど。当時だったらジェームズ・キャメロンの方が面白いもの撮ってたし、なんならソマーズやレニー・ハーリンの方がい>>続きを読む

脱出(1972年製作の映画)

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冒険サバイバル活劇のはずだが、異様に無機質なホラー映画のようなムードが全編にある。途中からほぼ動かなくなるバート・レイノルズとか凄い。

マッドボンバー(1972年製作の映画)

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面白い。とにかく野蛮だし、それぞれが世界とは違う形で自分の倫理で動いてるのが良い。