品川巻さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.8

「日本人は普段から着物を着てるのか?」とか未だに聞かれるので、人種らしさの固定観念はしばらく変わらなさそう

グッドフェローズ(1990年製作の映画)

4.4

日常と悪行が同時並行で進むことの気味悪さと、"笑顔は相手を油断させるための手段"を体現するデニーロの異様さが最高。

失敗談を笑い話にするくせに笑われたらキレ散らかすトミーの狂人ぶりと、Diorのドレ
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辻占恋慕(2020年製作の映画)

3.3

人生のアウトロの話はグッドフェローズのラストに繋がるものがある

かぐや姫の物語(2013年製作の映画)

4.6

人間たちが放った矢が天女たちの前でお花になるシーンで、無の幸せを前に攻撃が力を成さないという圧倒的な敗北を突きつけられる。

地上に恋焦がれたことで罰を受けたかぐや姫。望んでもいないのに自らが持ってし
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プリシラ(1994年製作の映画)

4.9

3人のドラァグ・クイーンが、「プリシラ号」と名づけたバスで砂漠を旅するロード・ムービー。今まで観た映画の映像の中でトップレベルに好きかもしれない...衣装も景色も乗り物もステージも可愛すぎる。悪口を書>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.8

生き別れる未来を知っててもその人生を選ぶのかという問い。BTTFでもあったし、ファイトクラブでもあった。
ラストで眞人より先に夏子の名前を呼ぶシーンに、お父さんへの違和感が全部詰まってた...

あと
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劇場(2020年製作の映画)

3.0

「自分の作品を通して大事な人に謝る」というクリエイターの逃げはダサいなと思ってしまうけど、そのダサさも含めて沙希は永田が好きだったのかな......家にレンガを持ち帰って笑わせるという懺悔、みっともな>>続きを読む

ミッチェル家とマシンの反乱(2020年製作の映画)

3.8

「ChatGPTに雑な言葉遣いで質問をすると、アホ認定されてAIの返事も雑になる」という都市伝説のような話を聞いてから、『アイ,ロボット』とかこういうフィクションも呑気に見ていられなくなった。知能を持>>続きを読む

CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

友達が亡くなっても花は咲くし、骨折は治る。
自殺をする理由が浮かばないくらい相手を知らないことが、その人の自殺の理由になったりもする。

シティ・オブ・ゴッド(2002年製作の映画)

5.0

なにこれ始まりから終わりまで完璧すぎる...
①ブラジルで治安の悪さを誇る「神の街」のギャング抗争、②写真家を目指す少年の青春という2つの物語を、実話ベースで群像劇として絡ませていて、微笑ましい日常生
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ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

3.5

子供を25年監禁していた両親(偽)の自作アニメ『ブリグズビー・ベア』の続きを、監禁から解放された息子が制作する話。「善人とはいえ誘拐してるしなあ」というツッコミも忘れてしまうくらい温かいお話で、掘って>>続きを読む

海がきこえる(1993年製作の映画)

3.5

エモシティポップのMADでお馴染みジブリ作品。胸焼けするほどの昭和トレンディエモが詰め込まれている。
高校時代の傲慢なヒロインへの好感度は正直低いけど、最後の駅のホームでのお辞儀が変化を表してるのかな
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パリタクシー(2022年製作の映画)

4.3

『ドライビングMissデイジー』『グリーンブック』的なハートフルロードムービーを想像していたら、想像以上に暗いお話だった...
WWIIが引き起こした残酷な人生。上品マダムの復讐方法にあらゆる恨みが込
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

妻に対して思ってもいないようなおぞましい言葉で罵った後に、後悔して号泣するシーンが忘れられない。くるしいなあ
夫婦に限らず相手のことを知りすぎると、ふとした出来事によって好きだったところがむしろ目につ
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最強殺し屋伝説国岡 完全版(2021年製作の映画)

3.8

フリーランスの殺し屋の「プロフェッショナル 仕事の流儀」風モキュメンタリー。
生きてるついでにポップにお仕事をこなしているので、ついつい任務の重さを忘れてしまう。
普通に恋をしたり友達と飲んだり、人間
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逢びき(1945年製作の映画)

4.0

自分の元に戻ってきた奥さんに向けた旦那の「遠くへ旅をしてたね」の一言で、彼なりに何かを察していたんだろうなと察した。

アイ・アム・レジェンド(2007年製作の映画)

3.0

【⚠️犬好きの方は注意】
題名の意味が最後の最後で分かる。
ディストピア化して退廃したNYでひとりぼっち(+愛犬)でゴルフやってるシーン好き。

Saltburn(2023年製作の映画)

4.9

映画が終わるのが勿体なさすぎて何日かに分けたし、美しさとキモさの往来が激しすぎて1秒も飽きなかった。好きと憎しみは表裏一体。ハイソなキラキラ族から情を掻き出そうとするハイエナのような主人公から目が離せ>>続きを読む

カラー・オブ・ハート(1998年製作の映画)

5.0

設定が大大大好き。『カイロの紫のバラ』好きには特におすすめ。調べたら『ビッグ』の監督だった。最高。

白黒テレビドラマの中に入ってしまった兄妹が、無機質で無色だった世界にいつの間にか彩りをもたらしてい
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イン・ザ・スープ(1992年製作の映画)

4.4

オダギリジョーの芸名の由来になった作品。

ジョーは高田純次みたいにいつもトボけていて、長ったらしい映画のプロットを主人公(ブシェミ)から聞かされながらスヤスヤ寝たりと、いつもマイペースで笑える。
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かくも長き不在(1960年製作の映画)

3.5

"記憶をなくして帰還する男"と"待つ女"というソフィア・ローレンの『ひまわり』と同じ構図だけど、過去(戦争の場面や、女が待ち焦がれている時間など)がばっさりカットされてるのが印象的。
名前を呼ばれて男
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エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)

3.3

親子関係の不和や後悔を作品に昇華できるのって、映画監督冥利に尽きるなと思ってしまった。

ストレイト・ストーリー(1999年製作の映画)

4.0

長年仲違いしてた兄貴の病気を知り、芝刈り機を運転して会いに行くおじいちゃんのロードムービー。年取って最悪なのは、若い頃を覚えてることらしい。

毛利元就の三本の矢みたいなことを話してた直後の枝のシーン
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ボクたちはみんな大人になれなかった(2021年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

【偏見です】
古着屋でローリングストーンズのTシャツを選んだら、女に無理矢理Sonic Youthに変えさせられて「そうだよね」とか言ってる男ダサすぎるけど、"サブカルなエモい昔の元カノとの思い出"と
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ヴィレッジ(2023年製作の映画)

3.3

サンクチュアリの一ノ瀬ワタルが出てたので観てみたけど、これは鬱すぎる。村の伝統である「薪能」が廃れていって、結果的に「ゴミ処理場」で商業的な村おこしを目指すのが皮肉。
正義が正しい訳ではないと若者に悟
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海底47m 古代マヤの死の迷宮(2019年製作の映画)

2.8

大好きB級サメ映画🦈

サメに殺される人間は年間10人で、人間に殺されるサメは年間1億匹っていう哀愁漂うメッセージが流れてきたけど、だからと言ってサメが可哀想とはならないからな

成れの果て(2021年製作の映画)

2.5

登場人物が見事に全員最低。
生育環境に問題があったと思うことでしか納得できないクズ加減。

萩原みのりちゃんの演技、もっと見たかった。

マローボーン家の掟(2017年製作の映画)

2.5

ミア・ゴスとストレンジャーシングスのジョナサンは間違いなくホラー顔。

トーチソング・トリロジー(1988年製作の映画)

5.0

あまりにも評価が高いので血眼になってサイトを調べまくって観終え、久々に家で泣いてしまった...
ゲイバーの歌手アーノルドの葛藤について描いており、大まかに①エドとの失恋②アランとの恋③母との確執の三篇
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Kids Return キッズ・リターン(1996年製作の映画)

4.4

同じことを先に始めたのに、追いつかれ、抜かれることへの恥ずかしさ。そして自分が凡人だと気付かないフリができるように、目標をずらすマサル。天賦の才を持っていたボクシングで頭角を表すも、芯の弱さと親友の不>>続きを読む