鰹よろしさんの映画レビュー・感想・評価 - 19ページ目

鰹よろし

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キリング・ガンサー(2017年製作の映画)

2.4

 どこか洗練されていてどこか拙い。変にフィクションを織り交ぜながらも、変なところで妙にリアリスト。ガンサーを殺すことに大義を掲げる一方で、その実の動機とするところ。

 ドキュメンタリー制作という体で
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REDCON-1レッドコン1 戦闘最大警戒レベル(2018年製作の映画)

2.6

 前半ひたすらに続く銃撃戦ってのは精鋭部隊としての見せ場として機能するのだろうが、彼らの任務ってのは72時間以内に隔離地区から博士を見つけ出し連れ帰ることだったわけでしょ。最初からド派手にやりすぎじゃ>>続きを読む

密偵(2016年製作の映画)

3.6

 どこかしらの国に属し何かしらの組織にまた属する者たちのそれぞれに抱いている大義及び正義が交錯する事で展開するドラマは見もの。

 腹の探り合いに化かし合いといった緊迫感がそれはそれは見事なわけだが、
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黄泉がえる復讐(2015年製作の映画)

2.7

 法学生時代にひったくり犯に母親を殺されたことから、加害者への厳罰化を求める様になった検事…

 周知されている事件の真実とそれに伴いできあがった彼の正義があるわけだが、これに対しRV(犠牲復活者)を
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エスケープ・ルーム(2017年製作の映画)

1.5

 囚人の口減らしを目的とした、ゲームという名目・設定の下行われる自由を懸けた囚人同士の死のサバイバル。法による裁きではないが、飽くまでも事務的に囚人同士で殺人を教唆させ殺し合いを行わせていると見せてい>>続きを読む

16ブロック(2006年製作の映画)

3.3

 現場の見張り且つ死体の子守りに警官として制服姿で馳せ参じながら、持参したコーヒーを流しに捨て現場で調達したお酒を嗜む姿だけで彼が如何なる人物かは容易に想像がつく。

 ここから彼が勤務を終え一日を終
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ザ・クライアント 依頼人(1994年製作の映画)

3.7

 マークにとっての大人という存在は、酒に溺れ母親に暴力を振るう父親であり、母親と自らを苦しめた弁護士の様な能無しである。この彼の抱いているアル中や弁護士に対する偏見が、彼の晒された子どもという立場を際>>続きを読む

アルカディア(2017年製作の映画)

-

 「キャビン・イン・ザ・ウッズ」(2012)と下地が同じだと感じたけど、地続きの作品なのね・・・

 チャンスがあれば併せて観直したいな。

ジェネシス(2018年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

 現状人類が闊歩する地上が汚染され生存不可能な環境となったら人類はどうあるべきなのだろうか?

 1つ、再繁栄に向け生き残る

 人類はただ晒される環境に対し流されるだけでなく、自らの手で生存可能領域
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オキュペーション -侵略-(2018年製作の映画)

2.5

 人間は同じところよりも違うところに目が行ってしまう。国及び言語、宗教、思想に信条、容姿、肌の色...etc.

 同じ地球に生まれながら、同じ人間に生まれながら人は他人と争う。人類の歴史は戦争とは切
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ロッジ LODGE(2014年製作の映画)

3.0

 人類の歴史が地球の歴史や宇宙の歴史に対してどれほどのものなのだろうかとカレンダーの様にして見せることがある。1年間に置き換えて人類の歴史はたった数秒。では人独りの人生は如何ほどだろうか?  瞬きの間>>続きを読む

ザ・インターネット(1995年製作の映画)

3.3

 今や何でもかんでもスマホスマホスマホといった社会へと進み利便性ばかりに目を奪われつつあるけど、それがどのようにして可能となるのかという裏付けにはあまり関心が無いというか、危機感が薄いというか・・・。>>続きを読む

RENDEL レンデル(2017年製作の映画)

2.0

 VALAケミカル社を葬ろうと暗躍するレンデルと、独りの父親の転落人生とが交互に描かれていく…

 これがどうもわかりにくいというか、いや顛末としてはそれしかないだろうという描かれ方ではあるのだけれど
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影のない男(2004年製作の映画)

3.0

 刑事が犯人を追い詰める俗に言う刑事ものの様相を下地に、殺し屋と美女とのラブロマンスをメインに展開する少し変わった風合い。

 人を殺せるということはどういうことなのか? 殺し屋と同じく上からの命令を
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Xibalba シバルバ/エイリアン・オブ・マヤ(2017年製作の映画)

2.0

 「100,000年後の安全」という放射性廃棄物の処分場であるオンカロについての作品がある。その作品によると、オンカロという施設がどんなものなのかというのを後世へと伝えるために、人類誕生から今日に至る>>続きを読む

REC:レック/ザ・クアランティン2 ターミナルの惨劇(2011年製作の映画)

2.5

 客室乗務員が乗務に当たりライブのタグを外すのに対し、子どもが飛行機に乗るときにタグをつけるななんてところが典型なのだが、やたらと手を意識させる画がある。

 くしゃみをするのに口を手で覆い、乗客のネ
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ホステージ(2005年製作の映画)

3.0

 衝動的に犯行に及び勝手に切羽詰まっていく人間の読めない行動の恐ろしさをトラウマとして巣食う主人公の過去の失敗によって印象付ける。それを受けてのメインとなる人質立てこもり事件…

 表向きな事件とは別
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パーフェクト・ワールド 世界の謎を解け(2018年製作の映画)

2.0

 塔を中心にして自分が存在していた世界とは別に様々に発展を遂げた世界へとアクセスする様は面白いのだが、触りくらいしか観せてくれないのと移動距離が制限されるのとで、その変化があまり感じられないのが辛い。>>続きを読む

ザ・プレデター(2018年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

 平和のために人を殺しているんだ…

 軍人である父親の擁護に息子がこんな言葉を吐くのだが、まぁこれが人間を血祭りに上げながらも人類を助けに来てくれたんだとほざく1人目のプレデターへの擁護にも繋がるの
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トレイン・ミッション(2018年製作の映画)

3.5

 謎解き、推理する様は非常に面白いのだが、それを成立させる舞台というか背景が強引過ぎじゃないかい? とりあえず犯人側もFBIもまどろっこしいったらありゃしない。無駄なところに力入れ過ぎ感が拭えない。>>続きを読む

クロノス・コントロール(2017年製作の映画)

1.5

このレビューはネタバレを含みます

 地球を支配し網羅するクロノスを相手取っていることを自覚しながらもなぜかGPS頼みな人類が何とも馬鹿げて映るし、クロノスもクロノスで何で見つけられないのかとこれまた馬鹿に見えるのが気がかりで仕方ないが>>続きを読む

アンロック/陰謀のコード(2017年製作の映画)

3.0

 様々な人種が入り混じる街。最初の通訳を介したやりとりや情報の又聞きがこの作品の縮図か…

 テロリストのリーダーと実行犯とを結ぶメッセンジャー。ここに人と人とを結ぶ情報は人が介することでそれはただの
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ヒューマン・ハンター(2017年製作の映画)

2.0

 とある政権の逝く末を憂いた作品か…

 子どもを守るのと、子どもの頃の思い出とを頻りに印象付けるのは…

 メイク・アメリカ・グレート・アゲインとは誰にとってのいつのことなのかどこのことなのか?
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アンダードッグ 二人の男(2016年製作の映画)

2.4

 韓国の若者事情とそれに伴う社会問題を扱ったお話なのかな? 

 正当な手段でお金を稼ぐことができない社会からあぶれてしまった若者たちは犯罪に手を染める他無く、そこに付け込もうとする輩に、さらにそこに
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アイスブレイカー 超巨大氷山崩落(2016年製作の映画)

3.0

 道なき道を、氷を砕きながら海を進む砕氷船を舞台に、旧体制と新体制…2人の船長の対立とそれを取り巻く乗組員たちのドラマがメイン。

 2人の船長の主義や思想が正反対なところが何かしらの暗示だろうが、裏
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累 かさね(2018年製作の映画)

3.7

 「人狼ゲーム ビーストサイド」の彼女が素であるという前提で、数多のぶりっ子作品を経て、「トリガール」を中継して、この「累 かさね」に辿り着くと土屋太鳳の魅力により浸れるんじゃないかな…

HUNT/餌 ハント・エサ(2016年製作の映画)

2.5

 闇夜に紛れ草木の生い茂る森を掻き分け見えてくるのは、点々と灯る街頭に舗装整備された道路に街路樹、その背景には街の明かりが煌めいている。人間の手の入っていない環境から人工物の密集地帯へと抜け出てくるオ>>続きを読む

劇場版 零 ゼロ(2014年製作の映画)

1.9

 皆が皆挙って憧れるアヤという少女。そんな彼女が引き籠ったことから飛び交う憶測を原動力に、実体の伴わない彼女へと勝手に募らせる想いと、独り歩きしていくイメージの構築は、男子禁制の女子だけの花園を舞台に>>続きを読む

プーと大人になった僕(2018年製作の映画)

3.7

 「星の王子さま」…「パディントン」…「ドクター・ドリトル」…「LIFE!」…「北の桜守」…

MEG ザ・モンスター(2018年製作の映画)

2.5

 地球上の頂点捕食者として君臨する人類の座を脅かし得る古代生物メガロドン。サメの食性…食物連鎖…生態ピラミッド…適切な表現に苦しむのだが、海を蹂躙する様を魅せつけてのメガロドンもまた、メガロドンですら>>続きを読む

ドント・ノック・トワイス(2016年製作の映画)

3.3

 ドアとは閉ざす(隔てる)モノである。他人“ひと”を閉ざす(人と人とを隔てる)モノである。

 ドアとは開かれるモノである。他人に開かれるモノである。

 ナニモノかに襲われた際には閉じ籠る引き籠ると
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Miss ライアー(2017年製作の映画)

2.0

 円卓のテーブルを囲む6人がそれぞれにそれぞれを見ている且つさらに頭上のカメラによりその6人を監視している存在が描かれたことから、互いに互いを監視することで真実の究明と悪の断罪とを謳い、そういった監視>>続きを読む

悪霊館 ダークネス・ライジング(2017年製作の映画)

1.5

 繰り返される惨劇、断ち切れない負の連鎖、抗うことのできない力、というのはわかるのだが、ここの説得力を持たせる上で劇中の3人の努力不足が足を引っ張る。もう少し頑張れば脱出できたんじゃないのかと思えてし>>続きを読む

絶海9000m/ブルー・フィアー(2017年製作の映画)

1.0

 いい歳した大人が生命の起源である海に還っていく事、そしてクルーザー?という容れ物に残された赤子というのが何かしら意味を持つのだろうか。生まれたときの姿で赤子を守るクルーザーに還っていく母親も。

 
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デイ・アフター(2017年製作の映画)

2.2

 まんま「10クローバーフィールド・レーン」(2016)なんだけど、あちらはDVの心理を主眼に監禁劇を展開したのに対し、こちらは生物兵器…ウィルスとワクチンの攻防…をそのまま人間様の行動に当てはめよう>>続きを読む

キル/オフ(2016年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

 サムは人殺しであり危険だといった情報が流されたわけだが、サムが人殺しであるという確実な証拠はいったいどこにあったか? ムラの人間が得ていた情報はラジオという音声によるものと、手紙という文字だけ。しか>>続きを読む