スヌーピーマンさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

スヌーピーマン

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インターステラ5555(2002年製作の映画)

5.0

アルバム全曲のMVを2人がファンという理由で松本零士に依頼して1本の映画にしてしまうという前代未聞の企画作品でありながらSFアニメの傑作。

当時、1曲目のone more timeのMVの発表から続
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.0

図々しくもまるで俺か?と言ってもいいぐらい良く似た人生経験をしてきたので、痛くて恥ずかしい。ラブストーリーというよりも今の生活様式の具現化とでもいうべきか、そんな視点で観た気がする。

恋愛における憎
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.6

ラスト以外は俺の90年代前半そのものでした。寸分の狂いもなく、そのものでした。人との出会いが全てだった当時をやり過ごした元キッズなら信じてもらえるだろう。なんて馬鹿だったんだ、くだらねぇと胸が痛みつつ>>続きを読む

#生きている(2020年製作の映画)

3.5

僕は好きです。孤立篭城型。韓国映画の良さはご飯を美味しそうに食べる事って中居くんが言ってたけど、まさにそれだなって。たしかに多くの映画って食事のシーンがなぜかシリアスだ。もちろん「パラサイト」もそうだ>>続きを読む

アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

4.5

むむ!と刺さる、90年代グランジ偏愛野郎のためのクソ映画だった。

あざとくカルト映画狙ってんのか?着地点はどこなの?監督のオナニー作品では?と、ついうがった見方をしてしまうが、くだらなさが溢れつつも
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パッドマン 5億人の女性を救った男(2018年製作の映画)

4.3

インドの笑顔は最高だ

タイトルだけ聞くと笑っちゃうコメディ仕上げなのかなという印象だけれど、いい意味で裏切られた。

どんな作品にも多かれ少なかれ女性蔑視の表現が存在してしまうのは、映画が商業である
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.3

どこまでアンタは共感できる?どこまでアンタは綺麗な人間なんですか?とモラルのテロリストが首根っこ掴んでくるけど、一辺倒な解釈を強要しないのが是枝作品の心地よさだと思っています。

行き場のない子供の救
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パーティで女の子に話しかけるには(2017年製作の映画)

3.8

かなりのメルヘン耐性と比喩を楽しめる感覚があれば、ラストには衝撃の結末が待っている…うーむ…

人を選ぶかな?俺は傑作だと思う。パンクとカルトを衝突させてしまうヤバさに面食らってるうちに、さっさと恋愛
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サニー 永遠の仲間たち(2011年製作の映画)

4.0

大根仁監督がリメイクする日本版『SUNNY 強い気持ち・強い愛』(8月公開)のオリジナル作品。それを踏まえて観たので、視点が広がって楽しめた。

シリアスなテーマで始まるが、どんどんコメディ色が強まっ
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デッドプール2(2018年製作の映画)

4.2

最高に糞な俺ちゃんが帰って来たなら観るしかないだろう。最高だ。

とにかく終盤のワンシーンですね。あそこ。涙腺が崩壊する。あ〜このためにこの話なのかと。どんなにファックな流れでもあのワンシーンには涙が
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

4.5

いぬよすぎ...

ここまで日本を可視化されているとは...正直ナメてた。優れた表現には優れたユーモアが必ずあり、皮肉も本音も超える絶妙なジョークにこちらの視線もストップモーションのように動けなくなる
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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

4.3

大人たちは子供を守っているつもりでも、大人の問題を包み込む子供の無邪気さに助けられている作品になっているのがグッとくる。

登場人物全員が子供たちに暖かい眼差しを向けている点はなんて優しいんだろうと。
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SUKITA 刻まれたアーティストたちの一瞬(2018年製作の映画)

3.6

スーパーカメラマン鋤田正義、初のドキュメンタリー作品。

デヴィッド・ボウイもマーク・ボランもその他多くの作品などなど、あ〜この写真は印象に残ってる!って思うやつはだいたい鋤田さんだ。すごい人なのだ。
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シュガーマン 奇跡に愛された男(2012年製作の映画)

4.1

アメリカでデビューしたものの全く売れず引退したシンガーソングライターが、実は南アフリカで世代を超えて愛されるスーパースターだった。アカデミー長編ドキュメンタリー受賞作品。

ひとりの男のサクセスストー
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ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

4.8

証言の類似性が本人と断定する証拠になる。証拠は不充分でも解釈が人を殺す。

大傑作。巧みな脚本とシーンの変遷。脳内すべてが支配されました。トムフォード先生、圧巻です。

個人的に大好きすぎるミニマルな
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アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

4.0

●基礎点=4.0
●構成点=5億点
●減点=4億9999万9996点

すごい作品。サノスが暴れるよりも呆然自失。減点は主にあいつらのせいです。ドレスのせいではない。

いい作風だと思うしテーマも深い
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くすぐり(2016年製作の映画)

4.0

「Netflixに加入してんならくすぐり観なきゃ損だよ〜」

とお薦めされて、くすぐられたら死ぬ体質の俺は拷問のようなコメディ作品なんだろうな〜と苦手意識のなか渋々観た。

すごかった。開始5分で全て
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アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年製作の映画)

4.3

ネタバレはうっすら気づいてたんで、冷静に見守る鑑賞スタイルだったけど、それでもすごいなと。

思ってたよりガーディアンズが強めにフィーチャーされてて嬉しかったな。悲しかったな。さてどっちかな。ムカつい
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ギミー・デンジャー(2016年製作の映画)

3.6

ジャームッシュがストゥージズのドキュメンタリーを撮った!ってだけで充分です。

残っている映像自体多くはないだろうから、主にイギーポップの回想を再現するアニメをこさえて間をつないでたりしてて、その遊び
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

3.8

オールスター大乱闘スマッシュブラザーズだな。複数のキャラが出ても異物感があまりない。小ネタの繰り出し方がDJプレイのサンプリングのように現れては消え現れては消え、スピーディに儚さと希望を抱えさせながら>>続きを読む

女神の見えざる手(2016年製作の映画)

4.5

素晴らしい…

もし試写会で観てたら誰よりも早く拍手してたな…敵の動きを予測して一歩先行くスタンディングオベーションを。

ガツンと来た訳は最近のアメリカの状況もあるのかもしれないけど、銃規制問題に対
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ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル(2017年製作の映画)

4.0

くそっ…楽しかった…期待してなかったのに

ゼルダ的アドベンチャーワールドへとスケールが増した無駄な労力に拍手。仲間を見つけてRPGが始まり、ガンズが正しくファンファーレを鳴らすラストまで見応え充分で
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.6

情報一切入れずに観ました。
ちょっと引いたけど5億点。

観た人それぞれいろんな意味を持たせられてそれぞれの意味がすべて正しいし間違うだろうしっていう。すごいなこれは。

これ以上踏み込むと社会的に誤
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.2

ひたすら美しかった。
したたかな弱者の偏愛物語。

ストーリー形式としては良くあるものだけれど、愛以外のものは不要というなかで最も正しい究極形。

大抵の場合、愛を勝ち得たと同時にさらにユートピアまで
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リバーズ・エッジ(2018年製作の映画)

3.9

岡崎京子にはうるさいよ!
強い気持ちと強い偏愛で臨んだ結果、思いもよらない特別な感想を持ちました。


個人的ダメ・ポイントは色々あって、もちろんそれは誰もが原作とちがーうと言いたいときに出てくるアレ
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ブラックパンサー(2018年製作の映画)

4.0

大袈裟すぎないメッセージ性の描き方が良かった。常にどちらに行くべきか真ん中から見つめる世界。真ん中はすなわち現実社会。良いテーマでした。

やっぱり女性の魅力。『ドリーム』でもやられたけれど仕事のでき
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TOKYO!(2008年製作の映画)

4.0

『オクジャ』のポン・ジュノ監督やるなぁと思ってたら、そうだ!これ観たかったんだ!と思い出した。

M・ゴンドリー、L・カラックス、ポン・ジュノの3名の監督による3作のオムニバス作品。世にも奇妙な物語感
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オクジャ okja(2017年製作の映画)

4.3

最高だ…。

Netflixオリジナル公開ということで話題ですけど、正直そこまで期待してなかったので反省した。感動したというか笑える。笑いの部分を高評価したい。

映画の良いとこが詰め込まれてます。デ
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ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)

4.0

戦争の恐ろしさを、今までにはない切り口で描いたという部分、しかも事実。このメッセージ性は満点です。

とにかく沖縄戦のシーンの凄まじさには圧倒されてしまう。前半と後半のメリハリがすごい。描き方に関して
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ハイヒール こだわりが生んだおとぎ話(2017年製作の映画)

3.1

CHANEL+菊地凛子

本編30分のインディーズ・ショートムービーなんだけど、そんなにまったりしてて大丈夫なの?! と逆の緊張感がある。

人間らしいエゴをAIが獲得したらこんな未来もあるのかないの
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Mr.&Mrs. スパイ(2016年製作の映画)

3.9

傑作『宇宙人ポール』の
グレッグ監督最新作!!
スパイ・コメディ!!
日本未公開ビデオスルー!!
惜しいのか良かったのか。

とにかく『ワンダーウーマン』のガル・ガドットがセクシーなスパイ役で出演して
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LOGAN ローガン(2017年製作の映画)

4.0

生首チョンパで転がってくる人間ドラマ。X-MENていうか、ローガンの物語だった。真摯な作品です。

色んな映画を連想させてくれるけど、まったく関係ないが『パーフェクト・ワールド』っぽい印象も受けてじん
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20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

4.1

(filmarks試写にて鑑賞)

男のエゴは存在しない、
やさしさ満点の女性映画だ。
やってくれたぜマイク・ミルズ!

舞台となっている1979年のとんがったシティ・ガールズを鑑賞できる。こんなイカ
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メッセージ(2016年製作の映画)

4.4

素晴らしく美しかった。

久々に邦題にも納得できる。
映画の常識や通例とも戦うメッセージにも感じた。

ほぼヒューマンドラマだし、映画の新基準的な編集とも思えたし、でもどこか古いサイケデリックな空気も
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スプリット(2017年製作の映画)

3.9

万人向けではないが、好きな人は好きです。好きだ!面白かった。緊迫感や現実感だけ求めるものではなくて、心理描写を楽しむ作品。

とにかく主演マカヴォイ氏の演技力が感動的。すべてのキャラを把握していなくて
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